最果タヒのレビュー一覧

  • 落雷はすべてキス
    最果タヒさんの作品に限らず、詩集はどれかひとつでも好きな詩に出会えたらなと思っていて、今回もいくつか好きな詩に出会えたのでよかったなあと思う。
    詩は理解しやすいようにきれいに言語化される前の言葉だと思っていて、だからよく分からないけど共鳴できるかも、という瞬間を見つけるのが好きなので、あとがきの言葉...続きを読む
  • きみの言い訳は最高の芸術
    「きっと人は、ちょっとわからないぐらいがちょうどいい」__それはタヒさんの言葉にも当てはまると思う。読んでいると心が満たされたり、?が浮かんだりと忙しい。言葉に向き合ってるなぁと実感できてなんだか嬉しくなった。
  • 落雷はすべてキス
    死の世界が自分よりもずっと近くにあって、見える自然をとても敏感に感じとっているのだろうな。
    相変わらず、読んでもすべて理解はできず、その中のひとフレーズや数行にとても深く感じいってしまう。又は一つの詩の雰囲気をとても好きになってしまう。そんな感じ…
    又、違う日に読んだら全然感じ方が、違うのかもしれな...続きを読む
  • 落雷はすべてキス
    いつも本の装丁と厚さとサイズ感がすごくいいと感じさせてくれますが本書も色使いが絶妙と思います。

    作品全体としてはこれまでと同様に、透明感があり、ヒリヒリとした感じがあり。でもヒリヒリも数年前とはちょっと質が変わって若者にありがちな鋭い壊れ物のような感じからちょっと鋭さが取れ、けれど丸くなったという...続きを読む
  • 落雷はすべてキス
    星4つつけてはいますが、、、難しい、、、。 本当に声を出して読まないと、なかなか理解できない感じ、、、。 いや、それでもなかなか理解困難な世界。 五七五七七の短歌ぐらいがちょうどいい気もしますが、 もう少しじっくり楽しんでいきたいと思います。
  • 落雷はすべてキス
    愛と海と星たちの共演、物語性のある詩が好きです。
    お気に入りは、上弦の月、運命、宝石、朝日、です。
  • コンプレックス・プリズム
    「不透明にした自分のあちこちを、持ち上げて光に当ててみる。そこに見える光について、今、ここに、書いていきたい。」(はじめにー『コンプレックスプリズム』最果タヒより)
    詩人・最果タヒさんの初エッセイ集。
    昨日、タヒさんのコンプレックスプリズムを購入。最近考え事をする事が多く、「劣等感」というワードが私...続きを読む
  • 落雷はすべてキス
    詩は読まないけれど読んでみた。
    まっすぐじゃない気持ちみたいなものがなんだか事象的に書かれているような作品の数々だった。歌詞で出てくるような矛盾した思いとか状況が、花や星の情景を使って表現されていた。歌詞も詩だったね。これらの詩を音に乗せたらどうなるのかなーと思った。
  • 天国と、とてつもない暇
    今じゃない、読むのは今じゃないって思い続けてずっと積んでたけど、その今がきました

    今、って時に読むと、響く言葉がたくさんある

    凍っていくように目が覚めたい
    とか、真逆のことを書いてるのになぜか心に落ちるんですよね

    だから、最果タヒさんが好きです
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    好きな詩

    恋は無駄死に 08
    惑星 12
    氷の子 16
    me and you 20
    repeat 28
    猫戦争 40
    まばたき 56
    天国 60
    カーキ・カーキ・カーキ 70
    雨になる 82

    特に、60、70が好きだった。

    でも、僕にはまだ詩は早かった、


  • コンプレックス・プリズム
    最果タヒさんの詩集となっています。
    感性が鋭くて何を言っているかわからないのもあれば、なんとなく分かるようなものもあって、それを受けて著者の気分が浮き沈みするのも分かるような分からないような。残念ながら、自分はこの方を完全に理解することができない所ではありますが、それでも、自分の言葉にならない感覚を...続きを読む
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    好きだった詩

    8 恋は無駄死に
    14 午前
    24 満開
    28 repeat
    38 裸足
    40 猫戦争
    68 雨だれの詩
    80 短命花
    88 人で無し
    あとがき

    8.24.88が特に好きだった。
  • きみの言い訳は最高の芸術
    最果さんの思考が手続きを踏まずにそのままストレートに入ってくるような感覚。まあそんなわけはないんだけど。校閲だってあるだろうし。いやでも単行本版のあとがきに「ブログのものがほとんど」ってあったから、やっぱり思考トレースかも?だって考えるときってこんな感じで脈絡なくいくじゃん。

    読んでいるとこんな感...続きを読む
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)
    「何を伝えたいのか」というはっきりとしたものは私にはわかりませんでした。
    しかし、一文一文に意味を持ちハッとさせられるようなことが多々書いてありました。
    本を読んでいるというより、写真を見ている感覚に近かったです。
    あとがきまでもが作品の1部のようでありました。
    文庫本版あとがきの最後の3行の部分が...続きを読む
  • 星か獣になる季節
    不思議な小説だった。印象的なセリフが沢山ある。なにかすごく大切なことが書いてある気がして引っかかるのに、この感覚をなんて言葉にしたらいいか分からない。
    応援している地下アイドルに求めていることがひどく歪んでいて言葉を失ったけれど、それは主人公だけじゃなかった。読み進めるほど、人が人に対して求めている...続きを読む
  • 星か獣になる季節
    詩が連なってできたような小説
    登場人物の命の炎が本当によく燃えていて、壊れかけていて、最高
    お酒に酔っている時に読むのが丁度良い、目が回る文章
    何があっても、世界は平熱
  • 少女ABCDEFGHIJKLMN



    少女は、


    儚く永遠であれ。


    一瞬を永遠のように過ごせるから


    少女はいつまでも


    凛として誰も触れられない


    永遠の美しさの中で死んでいく。




    (そんな本です。)
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    矛盾、繊細、欺瞞、嫉妬、ついでにブラコン。
    10代の支離滅裂な感情をストレートに表した作品。
    本当の自分を見つけられなくて、他人の感情を勝手に想像して自分が形作られていく。
    これは宇宙人・女子高生の内を表現した傑作だと思う、
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

    その先のストーリーは、待っていなかった結末。

    こんな高校生いるのかってくらい、
    人間味が強いのか、ないのかすら、わからない!
  • 天国と、とてつもない暇
    意外にも初読みのタヒさん。
    以前、現代詩手帖を読んでいたときに作者を知らないまま目に止まったのがタヒさんの詩だった。
    僭越ながら私にも同じものが奥底にひたひたと流れているのだと感じた。
    タヒさんはそれを言葉にできて、私はまだそれができない。
    いつかこんな風に言葉を使いこなせたらと思う。