最果タヒのレビュー一覧

  • きみの言い訳は最高の芸術

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    たまにでてくる怖いやん?で安心する
    自分の思ったこともないようなことの回は理解するのにエネルギーが必要で疲れましたが、とてつもなくこれだ!っていうのもあった

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    2024年03月01日
  • 落雷はすべてキス

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    好きだったもの
    7 上弦の月の詩
    23 衛生の詩
    25 運命
    31 夕焼けの詩
    49 日没の詩
    55 銀木犀の詩
    58 宝石
    64 浅瀬
    67線香花火の詩
    72 陽
    87 麻酔
    あとがき

    相変わらずあとがきが良い。
    気に入った詩の数が、過去作品の中で一番多かった。
    装丁の印象もあり、夕焼けのような優しくて穏やかな詩が多く感じた。
    特に好きだったのは、7.25.31.58.87。
    上記以外にも、気に入ったものが沢山あった。
    例えば、52ページの『2022』は書き始めの3行と書き終わりの1行がとても良かった。76.77ページには、月の詩が隣どうしで並んでいて素敵だった。
     

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    2024年02月04日
  • 落雷はすべてキス

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    どんなことをしても僕らにはちゃんと終わりがくる。
    それがどうしようもなくさみしくて、震えるほど恐くて、一歩先の暗闇に足がすくんでしまうけれど、顔を上げて見渡した先に小さくても光を見つけられたらいいなと思う。この作品を読んでそんなことを考えた。

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    2024年01月30日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    シンプルに好きだと思った。わたしは悪意を悪意だと認められる人が好き。そうじゃない人に文学なんて言葉なんていらないとさえ思う。

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    2023年12月04日
  • コンプレックス・プリズム

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    ネタバレ

    普段エッセイや詩集を読まないけど、帯のこの言葉に惹かれて買った。

    劣等感とはいうけれど、それなら誰を私は優れていると思っているのだろう



    この自己愛に満ち溢れているけど、自分の足りない所も自覚してるし、人の見る目も気になってしまって、その狭間で唸っている感じが自分だ!!

    と重なる所があって頷きながら読んだ。


    もちろん、何言ってんだ。と思う話もあったけど、それはそれで面白かった。

    「どうか味方ができませんように」も好き。
    私は友達なら、絶対私の味方をして!!と思っている。でも、私自身は友達の正義にも共感できない時もある。なんなら、それをきっかけに一線引くときもある。
    だから、友達に

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    2023年11月13日
  • コンプレックス・プリズム

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    作者にとっては鬱陶しいと思う感想かもしれないが、どのエッセイも共感できる作品だった。自分なりの考えとかを持てるエッセイ集でとても興味深かった。帯に書いてある、「劣等感というけれど、それなら誰を私は優れていると思っているのだろう」とい言葉に惹かれて、買ったが他の作品も読んでみたくなった。帯の言葉に対する自分なりの答えは、「頭の中にしかない理想の自分」だと思う。いろんな作品やこれまでの経験から作り出された想像上の自分と今の自分を比較して、勝手に劣等感を抱いているのだろう。

    個人的には、「賢さ」の話と「好きに理由がないといけないのか、なんとなくではだめなのか」についての話が好きだった。また読み返し

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    2023年09月12日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    「圧倒的な文体で語る新感覚の小説」って書かれてるだけあって、本当に圧倒的。言葉なのに生。入ってくるって感じじゃなくて、飲み込まれていくって感じ。何もスジが通ってないのに、通らないから現象だっていうとんでもなさに説得力がある。でも本当はスジが通っていて、僕にそれがよく理解できていないだけなんだろうな、って賢ぶりたくもなる。よく分からないのだけど、嬉しいに近い感覚になれる。

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    2023年02月09日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    文庫版の帯にも引用されていますが、
    「きっと人は、ちょっとわからないくらいがちょうどいい。」という一節。おそらく「全てわかるなどと思うのは傲慢だ」ということと裏表なんだと思いますが、なんだかいいなと思います。

    あと本文と直接は関係無いですが、文庫版の帯の推薦文に、翻訳家の岸本佐知子さんも名を連ねていましたが、文章の感じや物事に対する見方みたいなものはタヒさんと岸本さんで共通するものを感じるので、この人選には納得させられました。

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    2023年02月05日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    文庫版のあとがきまで読んでやっぱり好きだなと思いました。ずっと感情をそのまま書いたような感じがして、教室とかグラウンド、ファミレスの空気感が伝わってきて面白いです。淡々としていて過激さがあるのが好きです。

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    2023年01月27日
  • かけがえのないマグマ 大森靖子激白

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    本物。
    靖子ちゃんはすごいな。どうやったら言語化できるんだろう。
    中2くらいでLINE Musicの体験でせーこちゃんのマジックミラーを聴いた。
    一回インタビューで、「自分のことを歌っているわけではない」って言ってるのを見てショック受けたけど、今は徐々にわかってきた。

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    2023年01月20日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    才能だって努力だって、憧れだって、最高じゃん
    のところが好きです。
    なんだか懐かしいような何かに引き戻されるような気持ちになるエッセイでした

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    2023年01月11日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    ネタバレ

    言葉が優しかったすきだった

    一つ一つの言葉がほんとに
    誰に話すにしてもオチがないような
    でも日々いつも感じてるような
    すごく素朴で優しくて
    サブカルでもない、最果タヒでもない
    ただ言葉だけ受け取りたいと思った
    それに
    これで良いよね。って思わせてくれた本

    言葉は君の生中継

    ってやつが結構好きだったし印象に残ってる

    あとは
    友達だから友達
    どうして友達になったとか何で友達なのかなんて理由は必要ない
    ただ気づいたら友達だった

    っていう関係性がって話もすごく良かった。

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    2022年10月11日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    ★めちゃくちゃ好きなものができた時に、他人にすすめるということがやっぱりどうしてもできなくて、というかすすめたいとか共有したいとも思わない★

    エッセイって自己主張の最上級やと思っていて、だから共感できるエッセイって限られてると思うんです。私は、もう最果タヒという枠にピッタリハマりました。

    全ての文章や言葉が共感でしかないし、今まで無意識下においやってた気持ちを全部表現してくれてる感じ。

    たまらなく好き、でもあんまり広まって欲しくない。

    2022/12/01 2回目

    物語の文章問題廃止デモを起こしたい。廃止できなくとも、問題文に【ただし、作家が思い描いた人物像が感じたことで、かつ

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    2022年08月07日
  • さっきまでは薔薇だったぼく

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    今の時代、詩って読むのかなと思ったこともあった。今の時代だから、ことばやおもいをあたまのなかから出すことが大事なんだと思う。

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    2022年06月11日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    タヒさんが自分の横にピタッと静かに座っていて、読み聞かせるでなく、ただ黙々と自分のことを語っているようなそんな一冊だと思った。例えるなら、、電車で隣りに座った人が本を音読してるみたいなそういう感じ

    この本の中にたくさんある言葉に表現にふわっと支えられて、うれしいようなちょっとおかしいようなヘンテコな気持ちで、読むたびにニヤニヤしてしまった

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    2022年05月31日
  • 天国と、とてつもない暇

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    ネタバレ

    最果さんの詩を読むと、〝自分まだ息できてるな〟
    と感じます。

    『私はただ、私一人が私のことを覚えつづけることだけが怖い。』
    書き綴った言葉と共に息をしている最果さん、
    これからも書き続けてください!いつも救われてます。ありがとう、

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    2021年10月03日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    不安定な10代に凄く読んで欲しいエッセイ。
    最果タヒさんの、決して、人を擁護しない姿勢が好き。 君の言い訳も私の言い訳も全部 芸術で、美しくて、そこに何も無くてもいいんだと思えた。

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    2021年09月27日
  • 夜景座生まれ

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    風景を見たとき、内側の内容を景色に映すような、風景画の描き方のような、そんな感じの詩集。
    常に死にそうで生きている人の心を聴いているような文章で、意味は分からなくても気分は分かる、というような文章群で面白かった。
    スケッチ、自分のためだけの風景画がこのように描けるのだという発見があり、胸が苦しくなった。
    これからもこの作者の詩集は読みたい。

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    2021年05月30日
  • 夜景座生まれ

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    久しぶりに最果タヒさんの詩集を読みました。
    この詩集は、今までのようなポップな感覚は少し薄まり、ひどくうら悲しいような淋しい気持ちになる詩が多いと感じました。
    淋しいと言ってもそこはやっぱり最果タヒさんなので、2020年的淋しさですが。

    あとがきで、最果さんは「自分が生きている日々すべてを、自分がちゃんと選んだとは思えない。むしろ、流されてしまうこと、自分じゃ止められなかったこと、”そうせざるを得なかったこと”がいくつも自分の中にうずまいていて、それでもその日々が自分の人生として、自分の人格として、刻まれていってしまう。そのことにひどく疲れることもあるけれど、それでもその先にある明日や明後日

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    2020年12月13日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    無意識に、世間で言う「いい子」だとか、「好まれる」人の行動を自分に課していて、それに苦しくなってしまうことがある私にとって、
    どうでもいいことをずっと喋っていたり、剥き出しの嫌悪感で人や物事を罵ったりすること、そんな一般には「いいこと」とされていないことも、むしろそんな姿こそが「美しい」と肯定してくれる最果タヒさんの言葉は、とても刺さった。
    そして思い返してみれば私の友達や恋人は、内容やオチや面白みもない話を、真剣にかつ楽しく聞いてくれる、最高の人たちだと改めて気づくことができた。幸せ者だ。
    いつの日からか、私たちコミュニケーションはとても難しくなってしまっていた。そして多くの人がそれに苦しん

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    2020年08月26日