最果タヒのレビュー一覧

  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    最果タヒという名前がちょっと抵抗感あるじゃないですか、なんかね、手首切っちゃう系かなというかね。だから自分が読む感じの作家とも思ってなかったんだけど古本屋さんで見かけて、これが参考にしてるブックリストに載ってる作家の作品だったので買いました。タイトルがライトノベル風なんで抵抗もありつつ。最果タヒってこないだ町田康と対談してたな、というのも少し信頼に繋がる部分もあったしね。深くはないけどストレートにライトノベル風青春小説という感じで瑞々しくて面白かったと思います。いい時間を過ごさせてもらいました。いい読書体験になりました。本業の詩集とか他の小説なんかを読むこともやぶさかではないかなと思っています

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    2020年02月16日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    タヒ先生の使う言葉が大好きで表現力に圧倒されました。どうしてそんな比喩を思い付くのだろう、って、ひとつ文を読むたびにうわああ、ってなります。10代の鋭利で繊細で弱くて強くて愚かで不思議なところが詰まっていてえぐられる。言葉を手足のように自在に扱えるのがうらやましい。
    詩も好きですが小説も大好きです。

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    2019年06月16日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    これはすごい。
    この最果タヒさんは詩人でもあるが、だからか、唐坂カズハという17歳の主人公の独白のような小説は、今まで読んだことがない形で鮮烈だった。
    主人公はかつてのタヒさんを投影しているのだろう。
    10代はともすれば、神経が皮膚から飛び出ているかのように鋭敏で、けれど言葉を見つけられない…この本を読んでほしい。2019.6.8

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    2019年06月08日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    高校生をやっていたあの頃の、名前のない感覚を言語化されていて、追体験して懐かしい気持ちになった。
    最果タヒの作品に触れたのはこれが最初だけど、ほかの作品も読みたくなった。

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    2019年04月15日
  • 星か獣になる季節

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    「青春を軽蔑の季節だと、季節だったと、気付けるのはいつだろうか。」
    アイドルオタク、ストーカー、殺人。どこまでも物騒な話なのに、最果タヒの水晶のような文体が、そこに内包される思春期の自意識、自己嫌悪を透かしだす。共感なんてまったくできないストーリーに乗せられる、青春のいびつさがたまらない。

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    2018年09月25日
  • 星か獣になる季節

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    アイドルを好きな高校生の話。

    帯に『未熟で身勝手でひたむきで切実で痛々しくて恐ろしくて…青春以外の何物でもない』『共感できるワケないのに「なんかわかる」ってなって怖い!!』と書かれてますが、その通りだなぁと感じる小説。
    主人公の山城の視点で語られる、これは青春なのかと苦しくなる異常さと、続編と、あとがきと、読み終わったあとのタイトルがとても好きです。綺麗なものを全部混ぜたら濁ってしまったみたいなそんな文体とお話。



    「俺は、まみちゃんのがんばってる姿を見るのが好きだったんだ。ステージの上で楽しそうに踊って、歌ってら俺だってがんばってるし、がんばって生きているつもりだったけれど、でも、ここ

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    2018年04月10日
  • かけがえのないマグマ 大森靖子激白

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    ネタバレ


    本がぴんくでかわいい。

    靖子ちゃんの音楽が好きで、私の中で大森靖子は神化されていて、だけどそんな靖子ちゃんも人間で今まで生きてきた過去が、人生があるんだと知った。

    大森靖子は奇跡なんかじゃない。才能があるから歌ってるんじゃない。努力の人だった。靖子ちゃんは特別だけど特別じゃない。

    ‪✩‬あたしの有名は 君の孤独のためにだけ光るよ
    グッとくる歌詞。

    読めば靖子ちゃんへの好きが更新される一冊。

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    2017年12月01日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    この人は詩もすごい。
    うまくつかみきれないけど、何かの本質はきちんと掴んでいる。
    鮮烈な色を浴びせる詩集。これが10代で書いたそうなのでびっくりする。
    最後の「過去には、今より未来より、強くて残酷であってほしい」という言葉が突き刺さる。
    生きた証を過去を否定しないでというのは著者の自分への戒めのうような言葉だが、私たちだって一緒だ。

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    2017年03月27日
  • 星か獣になる季節

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    読み始めからかなり衝撃的だった。
    17歳って時にすごく残酷な面を持っているように思う。
    美しさだけじゃなく、衝動的で何か危うい感じ。
    見事に抉り取っていると思う。
    その残酷さに周りが気がつかないと一生「なんであいつが」といって過ぎた出来事に蓋をしてしまうのだが。
    すごいとしかいいようがない。

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    2017年03月12日
  • 少女ABCDEFGHIJKLMN

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    タヒさんはお若い方だからその人がさらに遡って描く少女の世界は我らオッサンにとってそれこそ最果に縁遠い物で入手するには本と本の間に挟みカウンターに持って行くような苦労を強いられるw。
    そんな秘匿の中身と言えば愛や恋やは忘れてしまったけどやはりその感性と言葉選びが素晴らしい。
    「体育館の床で上履の塩基がキュッと鳴る」的などう表すのだろう…そう柔らかなエッジ感に詩人最果タヒの魅力が際立つ。
    この少女たちのヒリヒリした気持ちに共感できる世代には是非とも読んでいただきたいと思う、時には痛いほどに恋せよ乙女♡

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    2017年03月09日
  • かけがえのないマグマ 大森靖子激白

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    最果さんがあとがきで、「大森さんの人生に奇跡は一つもない」と書いていた。大森さんの人生に奇跡はない。どんな時も目の前のことを全部自分ごとにして、痛みを伴いながら進んできたのが少しずつ拡がっていって今に繋がっている。

    読んでいて、文章が書きたくなった。音楽が聴きたくなった。音楽をしたくなった。色んなものに触れたくなった。色んな人に触れたくなった。全部を肯定したくなった。

    「何にも阻害されず、発信された感情を誰かが享受して、それがまた感情を生んで。新たな価値観を生み続ける世界」そう大森さんが望んだ世界観たいと思った。そんな世界の一員になりたいと思った。

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    2017年01月22日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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     ジャケ買いした。越谷オサム『いとみち』『陽だまりの彼女』北野勇作『きつねのつき』などで表紙を手掛ける西島大介氏の表紙。イラストが好きで買ってるんだけど、本人の著作は『世界の終わりの魔法使い』くらいしか読んだことないのでなんとなく後ろめたい。
     著者は詩人さんということだけど、詩って買ったことないからその辺はよく分からない。内容をちゃんと絡めた感想は気が向いたら改めて書く。

     青春小説と分類されるものを読む度に、過去の自分が抱いていた様々な思いが蘇ってくる。力加減を知らずにとにかくがむしゃらだったこと。将来を憂いて布団の中で涙を流したこと。自分にシーリングを設けることを知らずに、いくらでも夢

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    2016年03月27日
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。

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    目の前の女の子が大切で一緒にいられることをうれしく思う、自分なんて必要ないと言い出したら「そんなことない」って怒る、それは当り前のことで、魔法少女だろうがアンドロイドだろうが天才ハッカーだろうがまったく関係がない.制服を着てしまえば『女子高生』という大枠で括られてしまう16歳から18歳の女の子たち、その中でちょっと『特別』になれた(なってしまった、そう見られてしまった)女の子たちが育む『普通』の友情の物語.
    もしも誰かが今までと180度変わってしまったとして、別人だなんて思わないでその人として接することをやめないのが友達、という主人公のセリフにはっとした.「友達」と言ってしまうと安易過ぎて、何

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    2015年04月19日
  • 星か獣になる季節

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    この本にとても大事なことが書いてある。

    とても大事なことなのに、私はもう「これは私のことだ。私たちのことだ。言葉にならないドロドロの塊を、のどの奥に手を突っ込んで『はい、これあなたのでしょ』って掴んで見せてくれたんだ」と言って泣くことはできないのだということが悔しいほど思い知らされた。星か獣になる季節から、はるか遠く。

    昔むかし、『駆け込み訴え』を読んで「これを本当に分かるのは私だけだ」なんて思って泣いたことを思い出すよ。たくさんの子供たちがこの本に出逢えるといいと思う。

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    2015年04月01日
  • きょうの枕草子

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    枕草子を最果タヒさんが現語訳をしています。
    本の装丁といい、タヒさんの訳といい、とても詩的でエモいです。
    千年の時代を越えても、見えてくる景色やそれを感じる感性など、通ずるものも多々あって、それが妙にエモい!
    誇張するわけではなく淡々と、良いモノは良いなどと言ってるだけなんですけどね…読んでいて、私も千年前にタイムスリップして、同じ景色を見ている気持ちでした。
    今と違って娯楽も少ないでしょうし、目に映る全てのことへの洞察力なんかすごいのでしょうね。

    春はあけぼの以外、あんまり読んだことがなかったのですが、いくつか妙にしみたものがあります。
    改めていいですね、枕草子!

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    2026年06月07日
  • さっきまでは薔薇だったぼく

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    最果タヒさん、13冊目
    手持ちで、なんとなくずっと後回しにしていたこの本は
    読むなら今かな……
    そう思って開きました

    久しぶりにタヒさんの詩に触れました

    me and youがとても好きです

    私に現代詩を教えてくれた最果タヒさん
    開くたびに、響くものが違ってくるのも、詩集の良さだと思います

    別に、全部わからなくたっていい
    ふと、目に留まるものがあればそれでいい
    それが最果タヒさんの詩集の良さかな、なんて思っています

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    2026年05月05日
  • 落雷はすべてキス

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    「落雷はすべてキス」という題名と「最果タヒ」という作者の名前に惹かれてというか、気になって読んでみた。

    愛や恋、死を題材にした透明感とヒリヒリ感が印象的な詩が多い。
    どう解釈したらいいのか難しいんだけれど、詩の中の言葉が心に染みるというか、心にささる不思議な詩。
    あとがきもステキだ。

    〝優しくいるということは、
    傷ついてもいいと契約すること〟
              (『夕焼けの詩』)

    〝「愛している」が誰かを救うことなんてないのかもしれないが、
    それは誰のことも愛さない理由にはならないから、
    ぼくはいつまでも君が好きで、いつまでも寂しい〟     (『こいぬ座の詩』)

    〝大切だったかどう

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    2026年04月25日
  • 星か獣になる季節

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    共感できるわけではないが、深いものを読んだ気はする。
    心に引っかかる、残る作品に出会うことができた。

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    2026年04月04日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日