九万九千九百九十九さんのレビュー一覧
レビュアー
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ネタバレ 購入済み
思想が粗末かつ未熟
【世界のルールや、社会的な影響力などが一貫/自律していない】
・法則の曖昧なレゴシの復活のような毛の変化、イマジナリーキメラの概念、新しい裏市の王の過剰な影響力、あやふやな戦闘力
・雑に肯定され、風向きが変わっていたとは言え無かったことにされる肉食主義
・裏市の支配者たちの思想の弱さ、キャラの自律性の弱さ……
【肉食=悪/責任の前提から脱却しない、草食の無責任さ】
ハルもまた、肉食の責任を持つレゴシに対して覚悟や逃避、希死念慮ばかりで、責任や関係性と向き合っている重みがない。
成熟した芯が有る女性かのように描かれているが、草食である事の責任もなく、ヒロインを演じているだけで幼稚。
軽い描写と思想の示唆はあったが、メロンの為の、使い捨ての舞台装置のままで終わっている。
なんとなく書きたいことを書いている感じはするし、大筋は面白いし、巻数も少ないから楽しく読み切れるレベルではある。
ただ、各キャラの思想や主義、醸成した社会に起こり得るう収斂・機関など、あらゆる意味での「架空の存在性」については半端な点や無批判な点が多く見受けられ、「個人の問題」を超えたあたり、つまり、「学園の外」で物語が動き始めた頃から、作品の質や作者の思想の粗が目立つ。
【総じて】
一方的に肉食への嫌悪を向け、美談にしながら理解のあるふりで描く倒錯。
結局のところ特に批判や構造への自問もなく、なあなあで肉食を否定しているだけ。
物語に作者の思想の限界が見える。浅はか。粗末。雑。
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