宮崎哲弥のレビュー一覧

  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)
    冒頭にハリラの仏教についての記述を紹介しているが、的確な指摘の連続で、イスラエルの歴史学者がここまで仏教を理解していることに宮崎は驚いているが、私もハリラの分析力に感心した.本論に入ると、宮崎と佐々木の討論が始まるが、宮崎が次々と繰り出す論点に佐々木は冷静に対応しているが、読者からすると、宮崎の知識...続きを読む
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)
    釈迦の本来の教えである上座部仏教と大乗仏教との違いを三宝(仏・法・僧)の観点で対談形式で説明している。大乗仏教の中でも日本の仏教が特異であることがわかった。
  • 仏教論争 ──「縁起」から本質を問う
    実に難解な新書だった。釈迦の悟りの中心概念とされる縁起を巡る論争史をまとめている。引用される文献のバリエーションが豊富で読み応えがある。ありすぎる。
  • 少年をいかに罰するか
    『家栽の人』の「少年」に対する姿勢は明瞭で、桑田判事の次のような言葉に集約されます。


    「どんなに厳しく罰しても少年はいつかは出てきます。誰かの隣に住むんです。その時少年が笑っていられるように考えるのが大人/司法の役割ではないでしょうか」

    加害少年の幸せを望むかのこの桑田判事の言葉は一見甘く聞こ...続きを読む
  • 教養としての上級語彙―知的人生のための500語―(新潮選書)
    ■前説
    まずもって触れなきゃいけないのは、この表題のこと。そもそも教養って〈長い年月にわたり蓄積した知識と経験が絡み合って知恵化し、人生を豊かにするもの〉と僕の中では定義化している。

    新潮社ともあろう大出版社がコンビニの書籍コーナーに並んでるような安直でスノッブなタイトルを付けたなぁと苦笑いしてし...続きを読む
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』
    教養がないと読み切れない対談集、難しい内容だと感じる本だった。これほどの知識人、文化人がその立場や専門分野から様々な考察がされる。宮崎駿作品ならではのことだろうと思う。それこそ20年以上前に、ナウシカの漫画本を途中までだか、読んだ記憶はあるのだが、自説を語れるほどの読者ではないので、偉そうなことは何...続きを読む
  • 教養としての上級語彙―知的人生のための500語―(新潮選書)
     試みも素晴らしく、悪い本ではないが、とにかく読みにくい。語彙の例中の別の語彙にも解説が適宜加えられ、1つの語彙が頭に入りにくい。索引もネット上にしかないのも不便。余白が多いのだから、紙媒体にも索引はあってほしかった。
     それでも知らなかった語彙やなんとなくわかっていたような語彙の正確な意味を知るこ...続きを読む
  • 教養としての上級語彙―知的人生のための500語―(新潮選書)
    私たちの中で漢学の素養を持つひとはあまり多くない。調べたいことばは、ネットで一意の意味として置き換え理解したつもりになっている。

    本書は、ことばを大切にして思いを伝えることの美しさを説明してくれている。参考手紙文のような使い方をしたい。
  • いまこそ「小松左京」を読み直す
    21/12/02に、clubhouse内で「100分de名著」の「小松左京スペシャル」の回を取り上げる予定なので、参考にと思って読んだものの、ぼくには読みづらさが目立った本だった。きちんと読めたのは第一章までで、その後は、時間の都合で『日本沈没』を扱った章をチラ見した程度。番組(NHKオンデマンドで...続きを読む
  • 文藝春秋2021年4月号
  • いまこそ「小松左京」を読み直す
    『日本沈没』や『果しなき流れの果に』などの小松左京の代表作のあらすじと、引用がほとんどで、あまり深い考察はなかったのが残念。しかし、小松左京を読み倒したのは子供時代だし、まだ読んでいない作品もあるので、全集でも買って読み直してみたいなという気になった。
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)
    それなりに面白かったけど、思ってたのとは違った内容だった。
    もっと基本をまんべんなく図解まじえつつ解説してくれる入門的な内容の本が読みたかったので。
    とはいえ二人の自説が微妙に違って論争みたいになるところとかは面白かったし、自分の信じる宗教を正当なものとして牽強付会する学者の話とかは興味深かった。知...続きを読む
  • 仏教論争 ──「縁起」から本質を問う
    宮崎哲弥の戦前戦後日本における縁起にまつわる仏教論争をまとめた一冊。筆法の衒学さばかりでなく、内容そのものにも受け入れがたいものを感じさせる書物を、なぜ今になって著すのか、その謎は一向に解けませんでした。
    ただ、これに論争を挑むとすれば、南直哉師のほかには見あたりませんので、それだけには期待します...続きを読む
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)
    いわゆる葬式仏教ではなく、仏教の根本について一から、仏陀の思想から仏教教団の創設期から学ぶ入門書。
    評論家宮崎氏と仏教学者佐々木閑先生の対談本であるが、二人の意見は共感し、補完し、時に相違点を見出す。
    普段仏壇に手を合わせながらも、仏壇の奥にしっかりとした仏教という教義があることを思い知らせてくれた...続きを読む
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)
    最近は”縁”がとても気になっていて、”縁”といえば仏教でしょってことで本書を手に取りました。僕の知識量では理解できない箇所もありますが、内容はすごく興味深かったです。縁はいいけど、執着はやっぱりダメよね。
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)
    うーん、「最強の仏教入門」を標榜しているけど、これは全くの素人には難しかったです。
    さらなる仏教の理解をするための書籍の紹介がたくさんあるので、興味がある人にとっては、良き入門書になる可能性はあると思います。

    以下はなんとなく理解できました。
    「三宝」=「仏・法・僧」という三つの要素を受け入れよ、...続きを読む
  • 文藝春秋2023年9月号

    秋篠宮家の娘たちの擁護記事

    どんな内容かと思って購入しましたが、A宮一家の娘たちがいかに大変で悲壮感たっぷりで辛い目に遭っているかという話がつらつら書かれていただけでした。残念です。皇族の方々が並々ならぬ重圧の中で役目を果たしてくださっているのは最もですが、この一家の人々と他の皇族の方々を並べて語ることは許せません。やたらと、...続きを読む
  • 週刊文春 8月15・22日合併号
    なんと【急上昇1位】に私の週刊文春を叩いている動画がラクンインしています
    https://www.youtube.com/watch?v=eClkZfYm1EQ