宮崎哲弥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごくおもしろかった。
こういう、自分の頭でわかるかわからないかくらいの難しさの本を読むと生きてるって感じがする。
宮崎哲弥さんの著作は若い頃少し読んだことがあった。あんまり覚えてないけど。
今回の本は難しい漢字にはふりがなをふり、普段、馴染みの薄そうな言葉は懇切丁寧に説明してくれている。
意外と、間口を広く取ろうとしている本なのかもしれない。
わたしは、ロマンチック・ラブ・イデオロギーが骨の髄まで染み込んでいるので、(宮崎さんの言う)常識の範囲内で理解しようとすることしかできないけれど、こういう見方もあるんだと勉強になる。
途中、この論の展開だとニーチェ出てくるかな、と思っていたら、次 -
購入済み
通常は、対談本は非常に読み易いですが、内容が薄いことが多いのですが、この本は違いました。お二人の考え方の違いも明確で良い対談であったと思います。ただ、その代わりに仏教学の基本的な知識は必要ではないかと思いました。
最後の佐々木先生の藤本氏への反論に関する部分は、この対談に必要だったのかとの疑問があります。
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Posted by ブクログ
前作は随分堪能したものだけど、早くも続編登場。これは読まない手はない。当然、評判も良かったってことでしょう。そこで改めて前作のレビューを見直してみたんだけど、ピックアップした語彙のうち、モノに出来たものの少ないこと。一度読むだけでなく、折に触れ確認しないといけないな、と改めて痛感。で、本作からも当然気になる語彙はてんこ盛りで、後学のため下記に抜き書き。
分限者(ぶんげん):裕福な者 衒気:ひけらかしたい気分 むきつけ:無遠慮 暗々裏:秘密裏 徴する:照合する 将来する:状況や結果をもたらす 相即不離:切っても切れない関係 矯める:悪習などを改め直す(角を矯めて牛を殺す) 唱道:率先して唱え -
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対談本なので話が飛んでごちゃごちゃするかと思いきや、ものすごく構成が明確で、あまり仏教学に縁のなかった身でも良い感じで理解することができた。
特に「法」に関するテーマの対話が圧巻。
仏教が、「私」は仮の存在に過ぎないのにそれを実体を伴う本来的に不変で安定したものである錯覚してしまうことからあらゆる苦が生じることを理解し、全てが流転していく世界の縁起をただしく見ることで苦を回避するための教えであることが良くわかったし、長年の疑問であった、それなのになぜ輪廻や霊魂や他力本願が同じ仏教から出てくるのかという問いに対して、大乗仏教がブッダの説いた初期仏教を反転させてむしろキリスト教に近いほどの超越者で -
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碩学佐々木閑と宮崎哲弥両氏の対談本です。
仏教学者の佐々木氏はもちろんですが、宮崎氏の知見も、ものすごいです。
あらゆる文献を縦横無尽に引用しながら、仏教の真実に迫ります。
どのお経が「正典」なのか、「梵天勧請」はなぜ決定的瞬間なのか、釈迦が悟ったのは本当に「十二支縁起」なのか、日本仏教にはなぜ「サンガ」がないのか、などなど。
「最強の仏教入門」とありますが、これは入門書以上のものです。
よりいっそう仏教への理解が深まりました。
これは仏教に限った話ではありませんが、組織はその維持や発展が自己目的と化したとき、思想を変質させ、人を堕落させます。内部に官僚制度ができあがってしまう。カトリックや -
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NHKEテレ「100分 de 名著」の「小松左京スペシャル」で解説者を務めた宮崎哲弥氏のテキストを大幅改稿。「100分 de 名著」放送時の薄いテキストを持っているので、特に読まなくてもいいかなぁ・・・なんて思ってたんですが、目次を見たらすっごい加筆されていて、書き下ろしの第2章で鴨が大好きな「果しなき流れの果に」を取り上げていることもあり、速攻買いました!
「100分 de 名著」で取り上げた「地には平和を」「日本沈没」「ゴルディアスの結び目」「虚無回廊」に加え、「戦争はなかった」「ヤクトピア」「果しなき流れの果に」「神への長い道」「彼方へ」「岬にて」「結晶星団」「雨と、風と、夕映えの彼方へ -
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私たち日本人にとって身近にあるはずなのに、日常からは無縁に近い仏教。2人の仏教者による対談を通じて、その基本的な知識を身につけることができます。仏教の創始者はどんな人物だったのか。どんな歴史を辿ったのか。どんな教義なのか。その教えと、その伝承はどのようになされているのか。その疑問に「仏」「法」「僧」の三宝を中心に整理して理解することができます。入門書として非常に分かりやすく、面白く読ませていただきました。仏教の、他の宗教との違いも考えながら読むことができると思います。2人の考え方の違いから、白熱する議論もあり、この宗教の大きさゆえのいろいろな考え方の広がりを感じることもできました。
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“一体なぜこの絵本がこんなにも世界的に受け入れられたのだろうかー。”
筆者の「問い」です。この問いから出発し、謎が解き明かされ、本書に内在するものが読み解かれていきます。
私は、この絵本を何気なく読んでいたことに気づかされました。疑問を持ちそのままにしないで考えることが、絵本の深い読み取りにつながることが分かりました。
【再認識したこと】
・輪廻転生する猫
・誰か「の」猫から、自分自身の主になった。
・「真の愛」は「自己愛」から「他者愛」へと発展する。
ストーリーのみならず、絵そのものにも深い意味がある。だから、絵本を読むこと、やめられません。
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Posted by ブクログ
前著も含めた索引が付いたのはありがたい。
言葉は道具ではなく存在そのものである,というのが基本テーマですかね。それは直接には井筒俊彦から来てるし,ウィトゲンシュタイン的でもある。
本書では国語政策の歴史を扱っていて,前著より読み物としての内容がある。
日本語をローマ字とか仮名だけにしたら大変ですよね。それが進歩的という時代があったのが不思議だが,それを突き詰めるとエスペラント語という発想になるのかしら?エスペラント語が共通語になったらそれはそれで便利だったかもしれないけど,実際には英語がその代替品になってるのか。
理解語彙としてはほぼカバーしているが,使用語彙にしていきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
通常あまり使わない言葉を集め、例文でその使い方を指南する面白い本だが、ほとんどの語句の意味は分かった.何度も強調していたが、敗戦時の国語改革として常用漢字を作り、ルビを廃止したことは、本当に思慮のない世策だった.障害者に害という文字があるため、障がい者を書くようになったが、もともと障碍者と書いていた.碍は、さまたげる、さしつかえる、さえぎる と言う意味があり、「病や怪我などが、自在に何かをなそうとするのをさまたげている」 という意味になる.障碍者という書き方を復活させるべきだ.ほんとにそう思う.憤ろしい(いきどおろしい)、恣にする(ほしいままにする)など、かなり難しい語句もあったが復習して使え
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