白石朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キング本人一番のお気に入りというのはわかるような気がしますが、私としては少しお下品味が足りませんでした。
とは言うものの技巧の限りが尽くされており、古参ファンサービスも万全。
どう解釈して良いのか苦労してる方はアリアドネの赤い糸やオルフェウスの冥界などのギリシャ神話をイメージすると助けになると思います。
交通事故以降のキングは明らかに作風が変わっており、上質な小説を読みたい向きには良い本。
綺麗にまとまっていて読後感も素晴らしいです。
特筆すべきはこの本自体がキングが読者に贈る"ブール狩り"であること。
ご褒美は「素晴らしい読書体験」です。 -
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Posted by ブクログ
んでこれは『氷』とは打って変わって、長く親しんできた著者による新たな挑戦「探偵小説」の第3部にして、本領発揮のスーパーナチュラルへ回帰した、実にリーダビリティが高くて、ストレートに心に響く物語。
最悪のシリアルキラーが、脳に損傷を受けて動きもままならないまま怒りや憎しみを募らせていく様も、また一転、自殺に対して決してしてはならないものだと強く訴えるテーマも、かつて交通事故で長く死線をさまよったご本人のうちに育ったものなのでしょう。心動かされます。
書いておく。
「ある人たちが魂を売ってでも手に入れたがっているものを…つまり、苦痛と無縁の健康な肉体を…あっさり無頓着に浪費してしまう人たちもいる、 -
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Posted by ブクログ
いやぁ、長かった。
ようやく読み終わった。ほぼ8ヶ月。
その間、自分のこの事件(ケネディ大統領暗殺事件)に関する知識を補完するために、結構調べたり、映画やドキュメンタリー番組を見たりしながら読み進めてたので、そりゃもう時間がかかった。
作者のキング氏はあとがきで述べているように98%オズワルド単独犯説の支持者であるわけだけれども、作中のアルは95%ととの描写がある。
しかしとてもじゃないが数ある陰謀論を退けて、あの奇跡の、まさに針の穴を通すような軍前の積み重なりによる暗殺が成し遂げられたとは、個人的にはほとんど信じられない。
まあ、それはともかくとして。
もし、時間をさかのぼって歴史