白石朗のレビュー一覧

  • リーシーの物語(下)

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    キング本人一番のお気に入りというのはわかるような気がしますが、私としては少しお下品味が足りませんでした。
    とは言うものの技巧の限りが尽くされており、古参ファンサービスも万全。
    どう解釈して良いのか苦労してる方はアリアドネの赤い糸やオルフェウスの冥界などのギリシャ神話をイメージすると助けになると思います。
    交通事故以降のキングは明らかに作風が変わっており、上質な小説を読みたい向きには良い本。
    綺麗にまとまっていて読後感も素晴らしいです。
    特筆すべきはこの本自体がキングが読者に贈る"ブール狩り"であること。
    ご褒美は「素晴らしい読書体験」です。

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    2023年01月15日
  • 007/カジノ・ロワイヤル【白石朗訳】

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    サクッと解決するかとおもいきやのこの展開。びっくりはしたけど、これはこれで、心地がよい。フレミングに触れたことがこれまでなかった友人に紹介しようかな。

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    2022年10月15日
  • ブラック・フォン

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    映画『ブラックフォン』が面白かったので原作も読んでみた。
    こちらは短編なので映画よりあっさり。後日談が収録されていたけれど、映画のラストのほうが好き。
    ホラーだけでなく、純文学系のストーリーもいくつか収録されていて、なかなか読み応えがあった。

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    2022年10月15日
  • 怪奇日和

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    お父さんのSキング様同様なオーセンテックなストーリーを緻密なキャラ心情表現で爆あげしたのを今風にバージョンアップしたような感じが好き♪

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    2022年10月06日
  • ミスター・メルセデス 下

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    何も起こらない退職刑事の日常部分でさえ、飽きさせずに読ませてしまう。流石はキングです。
    下巻の中盤からは犯人を追い詰めるべく怒涛の展開となります。ここで活躍するのがホリーとジェローム。この2人は更に続編のファインダーズキーパーズでも活躍します。ラストは手に汗握る展開で映画を見ているようでした。キングの描写は非常に克明で頭の中で登場人物が勝手に動き回ります。

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    2022年06月25日
  • ドクター・スリープ 下

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    先に映画を見てしまってそれなりに面白かったけど納得いかんわ〜って部分もあったのが、やっと原作読んでスッキリしました。あくまでも原作は原作の続編。映画は映画の続編てことなのね。どちらも好きだけどやはり原作のが好きだな〜。

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    2022年04月18日
  • 任務の終わり 上

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    ミスター・メルセデス、ファインダーズキーパーズに続いて三部作目。
    ブレイディの狂人感と、物語の展開にハラハラドキドキ。
    後編が楽しみです。

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    2022年03月16日
  • 11/22/63(中)

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    歴史改変の練習を済ませ、いよいよテキサスへ乗り込む。「過去が共鳴する」ってのはトンデモ理論だけど読者としては覚えておくべきことが減って助かる。
    ジョーディでの高校教師としての生活は作者自身の体験や理想が含まれるんだろうか。
    ウォーカー氏暗殺が単独犯ならJFK暗殺も単独犯、よってリー・H・オズワルドを消せばOK、という理屈が本当に合ってるのかどうかはちょっと引っかかるが、物語は核心に迫る。
    セイディ嬢がとても魅力的。

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    2022年03月03日
  • マイル81 わるい夢たちのバザールI

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    キングさんの著作で、長編ではシャイニング、ペットセマタリー、グリーンマイルが、短編集ではゴールデンボーイとスタンドバイミーが好きな読者です。
    多作な著者のひさびさの中短編集ということで期待して読みました...

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    2022年03月01日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

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    とにかく面白かった。前作、ミスターメルセデスは
    中だるみがあって、中々読み進められなかったが
    今作はどう展開していくのかが知りたくてドンドン
    読み進められた。ホリーやジェロームも大活躍。
    そこも嬉しい。前作の殺人犯もちょっと登場。それもかなり意味深な感じ。これが次回作へと繋がっていく。最後「その後」はゾクゾクさせられた。
    これは次回作も読まずにはいられない。ドラマ化もされてるそうで是非とも3作まとめて見てみたい。

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    2022年02月24日
  • 11/22/63(上)

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    アメリカにとってケネディ暗殺は大変な出来事だったようだ.そのことを最近あらためて痛感した.
    この小説はタイムトンネルを使ってケネディ暗殺を阻止しに過去にゆく話,ということで,食わず嫌いだったスティーブン・キングに初挑戦.
    感想は下巻にてまとめて.

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    2021年12月17日
  • ファインダーズ・キーパーズ 下

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    前半がなかなか進まないです。後半ホッジスが出てきてピーターと会うところまでがもう長くて長くて。上巻の後半でようやくホッジス登場、だけど2人が接触するのは下巻の後半だったかと。そのころまで行くと読むのが止まらなくなるのですが、そこまでがちょっとだらだらと長くて、うーんやっとか!という気がしました。個人的にはミスター・メルセデスに続きジェロームとホリーが活躍し、親しい友人のようにそこにいてくれたのがうれしかったです。ミスターメルセデス3部作、あとは任務の終わりのみ。ちょっとブレーキ踏んだ感じの第2部から第3部に向けて、楽しみです!!

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    2021年09月21日
  • ミスター・メルセデス 下

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    スティーブン・キングの初ミステリーとして話題になり、最近発刊の『任務の終わり』までの三部作シリーズの第一弾

    いきなりショッキングな事件で始まり、そのあと主人公と犯人の心理戦が続く。
    そして後半は怒涛の展開と、さすがに読み手を飽きさせない。

    謎解きや意表を突いた展開がある訳ではない。でも、登場した人のことをこれほどまでに細かく丁寧に描くことで、イヤな奴はホントに厭になり、好きになるとホントにキスしたくなる。

    キングはホントに「ヒト」のこと描くのが大好きなんだろうな〜

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    2021年09月12日
  • ミスター・メルセデス 上

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    上下一括感想
    下巻にて

    キングはやっぱり根っからの物書きだよね……
    ミステリーよりも登場人物が面白くてたまらない。ホントしつこいぐらいで……

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    2021年09月09日
  • ファインダーズ・キーパーズ 下

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    三部作の充実感、最高。あらためて、キングが執筆時に傾ける歴史、風土等博学な知識の泉に触れ、単なる文学でない奥深さを味わえた。

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    2021年08月19日
  • 任務の終わり 下

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    「任務」・・そうだったのか・・宿命の強敵ともいうべき悪魔ブレイデイとの闘い。
    終えてみるとサスペンスというより、ホラー。しかも随所に現代の、文化発達?の終焉に姿を現す「人と死」について考えるキングの呟きがある。

    キングならではの考えは正鵠を射ている。

    ジェローム、ホーリーとのタッグの紐帯が徐々に強まって行き、ビリーが彼らを見る目、彼らがビリーを支える気持ちが愛すべき温度に高まって行くのを感じた。

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    2021年08月15日
  • 任務の終わり 下

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    んでこれは『氷』とは打って変わって、長く親しんできた著者による新たな挑戦「探偵小説」の第3部にして、本領発揮のスーパーナチュラルへ回帰した、実にリーダビリティが高くて、ストレートに心に響く物語。
    最悪のシリアルキラーが、脳に損傷を受けて動きもままならないまま怒りや憎しみを募らせていく様も、また一転、自殺に対して決してしてはならないものだと強く訴えるテーマも、かつて交通事故で長く死線をさまよったご本人のうちに育ったものなのでしょう。心動かされます。
    書いておく。
    「ある人たちが魂を売ってでも手に入れたがっているものを…つまり、苦痛と無縁の健康な肉体を…あっさり無頓着に浪費してしまう人たちもいる、

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    2021年08月02日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    それぞれの作家の個性が存分に発揮されているので、読者側がホッパーの絵をどう見るかによって、意表をつかれたり、違和感があったり、またぴったりとハマったり感想が分かれるだろう。
    個人的にはホッパー研究者の作品が(これは半ばノンフィクションかもしれないが)最も印象に残った。

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    2021年05月29日
  • ファインダーズ・キーパーズ 上

    購入済み

    前作ミスターメルセデスでのブレイディ、そしてブレイディとホッジスの対決があまりに強烈すぎたせいで、最初はモリスの個性が薄く感じましたが、小説と小説家を愛する異常な世界、ピート少年と、刑務所生活のモリスの世界の緊迫感に圧倒されました。
    すごい、スティーブン キング。小説を書き、小説に苦しみ、すべてを注ぎ込み、永久に小説を愛する作家の、これでもかという存在感。
    この醍醐味、これは他では読めません。後半が楽しみです。

    #シュール #深い #感動する

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    2022年09月30日
  • 11/22/63(上)

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    いやぁ、長かった。

    ようやく読み終わった。ほぼ8ヶ月。

    その間、自分のこの事件(ケネディ大統領暗殺事件)に関する知識を補完するために、結構調べたり、映画やドキュメンタリー番組を見たりしながら読み進めてたので、そりゃもう時間がかかった。

    作者のキング氏はあとがきで述べているように98%オズワルド単独犯説の支持者であるわけだけれども、作中のアルは95%ととの描写がある。
    しかしとてもじゃないが数ある陰謀論を退けて、あの奇跡の、まさに針の穴を通すような軍前の積み重なりによる暗殺が成し遂げられたとは、個人的にはほとんど信じられない。

    まあ、それはともかくとして。

    もし、時間をさかのぼって歴史

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    2021年05月17日