白石朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ下巻なのでどうしても感想にはネタバレが含まれてしまう。
男がいなくてもアチラの世界できちんと生活を営んでしまえている女たち。
水道管を修理し、電気を引き、カートを修理し、家を修繕し、畑を作り、学校を始めて 恋人も得て。
子供ができないという難点はあるが、妊娠している女が男を産めば女の世界で育まれた男が誕生し、決して争いでなんでも解決したりはしない。
とはいえ時間の問題であってある程度男が増えれば同じような道を辿りはするのだろうけれど。
でも結局・・・。
男たちが少しは変わるのかしら。
女たちも自分たちが何かを成せることを知って強くなれるのかしら。
SFホラーファンタジーって感じ?
違う世 -
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Posted by ブクログ
上巻のほうが面白かった。
下巻もいつも通り上質なキング本でこちらの期待には十分応えてくれてるんだけど、きれいにまとまりすぎた印象。
もっとむちゃくちゃやって欲しかったというか、全貌が見えてきた時の驚きや意外性はほぼない。
それと途中から登場したある女性が主役級の扱いを受けている点もサプライズ的な嬉しさよりも残念な気持ちのほうが大きかった。
キングがこの人物を気に入っているのはよくわかる。私も彼女が大好きだ。だけどあくまでもキングワールドのお遊びの範囲に留めておいて欲しかったな。本作の独立性のようなものが損なわれて、本来の主役まわりの人々の魅力が削がれているように感じる。身も蓋もない言い方をすれ -
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Posted by ブクログ
〈交換殺人〉の元祖といわれる作品。
列車内で偶然出会った、富豪の息子ブルーノと建築家のガイ。
「ぼくはあなたの奥さんを殺し、あなたはぼくの親父を殺す」とブルーノが提案するが…。
交換殺人で完全犯罪を目論む本格ミステリーだと思っていたら、物語はどんどん違う方向へ進んでいった。
解説によると、「自分がミステリ作家だと認識していなかったらしいハイスミスにとっては、それがトリックだという発想すらなかった可能性がある。」と書いてあって、本当そうだよね…と納得した。
せっかく交換殺人という面白いトリックを思いついたのに、そこには焦点を当てていない。
ここからはネタバレしてます。
ご注意ください。
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