白石朗のレビュー一覧
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ネタバレ建設現場の大事故で片腕を失ったエドガーは、メキシコ湾の小さな島、デュマ・キーで静養を始めたが、絵の才能を開花させ第2の人生を歩み始める
上巻は事故による挫折感やワイアマンとの出会いや、手に入れた能力に有頂天になっていく様子が気持ちよく、スティーブン・キングらしい緻密な描写で、まるで映画のシーンを見ているよう
下巻の悪霊との対決になっていくとちょっとエンターテイメント色が強くなっていって、怖さよりアクション映画的なことになってしまってます(ワニは一体何だったのかとか)。エドガーの能力も万能すぎて何だか安心して読めるホラー。映画化するならワイアマンは魅力的な俳優さんにしてほしいなー。ジュード・ロウとかどうでしょう -
Posted by ブクログ
出張などの移動時間を中心に読んでいました。
スティーヴン キングの作品は、大学生の時、授業の課題の1つとして、「シャイニング (文春文庫)」を読んだことがあるくらいなのですが、今回の「リーシーの物語」は何となく村上春樹さんが描く”異世界”とのつながりが出てくる作品(「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」や「海辺のカフカ」など)世界に近いように感じました。
私の拙い言葉で説明すれば、ベストセラー作家であった最愛の夫を2年前に亡くした妻(主人公・リーシー)が、夫の遺品の整理に取り掛かる過程で、今まで辛くて酷い記憶ゆえに意識の底で”忘れよう”としていた、夫に関する記憶を思い出しながら、過去と現実とに向き合い、これからも夫の記憶と共に生きていくことを選択する物語。
現在に関する記述と、過去の記憶とが入り乱れるので、読み進めるのに少し苦労する部分もありましたが、上巻の後半あたりからは、一気に読み進むことができました。 -
Posted by ブクログ
アメリカ メイン州の小さな町が透明のドームによって外部から遮断される。
その「遮断」という劇的な場面から始まるこの小説。
スピルバーグのプロダクションでTVドラマ化されている(日本ではDlifeで放映されている)とのこと。未だ見たことはないが、読んでいるとそのTVドラマの画面が目に浮かぶ様。
複数の出来事が平行して発生し、読者に先を読ませながら、隠されていた、または新たな出来事によって、読者を裏切る。息もつかせず、ドラマが進んでゆく。
これからドームの中はどーなって行くのか?
水と空気と光と電波しか通さないドーム。地中も深く遮断されたはずなので、通信ケーブル切断されたはずだが、インターネットや携帯電話は可能。この町の通信はすべて無線なのだろうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレどうしてしまったのかキング。こんな陳腐なメロドラマに堕するようでは…
ビリーが暗殺を終え、まんまと高層ビルを脱出するところまではとても面白い。ところが(そんなわけねえだろってくらいご都合主義な形で)アリスが登場して、もう、後は。
そもそもキングは光と闇をジェットコースターで行き来するメロドラマ作家ではあって、でもそれは素晴らしく緻密で心を揺さぶるメロドラマだった。
2つの物語を無理やりくっつけたみたい。アリスの物語はアリスの物語で独立していたらまだよかった。というか、それができるのがキングだったのでは。刑務所のリタヘイワースでアンディが脱出した後に女の子と出会うとか別に読みたくないわけで。
この本は「書くことについて(小説作法)」にも登場して、そこからするとどうも本題は最後のアリスによるビリーの物語の改変と彼女の救済だったと思われるけど、それだって効果はイマイチ。アンダーザドームも女の子が不自然に出てきたような。映像化を狙ったのかなあ。 -
Posted by ブクログ
ダークな感じだけではおさまらす、スプラッター感が強まってますますキングのおとぎ話だし引き込まれていくのだけれど・・・不安な予感は的中。収め方はこれでいいの?世の中コロナ禍でこれ以上悲惨な話など読みたくないだろう、元気を出してもらおうというキングのサービス精神はわかるのだけれどこういうのはなんだかなぁ。他の作品でも引っかかるところではあるのだけれど、自分の力では到底勝てる相手でない場合は銃で解決するし、おとぎばなし世界でも銃にはかなわない。一般の人でも銃は家のどこかにあるし、使ってもそんなに重くうけとめることはない。キングが銃社会を肯定しているとは思わないけれど、これが米国の常識的世界なんだろうか。悪い奴には銃にものを言わせればいいし、悪い国にはミサイルに物をいわせればいいんだね。そこにファンタジーはなくアメリカという国の成り立ちから由来する文化なのか。俺たちは妖精の国を見つけてもコンクリートで蓋をして秘密にしておけるくらい理性、節度をもっているから銃をもっていても「悪い奴ら」にしか使わないし、ミサイルをもっていても悪い国にしか使わないよ、核なんてもってのほかだよ。ラスボスが出てきたら使うけどね。って感じなのだな。そんなこと考えて読むなよってことなんだろうけど。フェアリー米国やフェアリー露国やフェアリー中国にとっての善の視点はどこにあるのかそーっと見てよう。こっち見るなよ。