白石朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今までのスティーブン・キング氏の上下巻シリーズよりもかなり高額でびっくりして怯みそうになったが、キング50周年の集大成、そしてファンタジーとなると読まないわけにはいかないでしょと奮発しました。
本が大好きなので値段のことであまり悩みたくないが、それにしても上下巻の本でこの価格は高すぎると思ってしまった・・
上巻のほとんどは主人公の父親や周りを取り巻く環境について、そして老人と犬との出会い、信頼関係を築き上げていくまでの展開に費やされるが、ファンタジー要素がちらりとしてからは前のめりに、そちら側の世界に行ってからは立ち上がって読むくらいのテンションでもうわくわくとページをめぐる手が止まらない! -
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Posted by ブクログ
ネタバレホラーの大作…とあったが、上巻を読み終えて感じたのは、『全然これホラーじゃないじゃん‼︎』といった気持ちである。悪霊の島…とあるが、上巻の中には悪霊要素はほぼない。(霊は出てくるには出てくる。主人公の娘が島に訪れて、一緒に島を探検した際、娘がゲロゲロ吐いてしまった時があったが、それが悪霊の仕業と仄めかされてはいる)
一応、主人公のエドガーが事故をする様子だったり、超自然的な体験をする時は中々グロい描写が散見されるものの、そこまで恐ろしさは感じられない。
私からはむしろ、それでも気丈に頑張っているエドガーがカッコいい!という感想を抱いた。
上巻は、言うなれば『事故で障害を負った者が再生し -
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Posted by ブクログ
引退することにした、暗殺者ビリー・サマーズ。
最後の仕事で引き受けたのは、護送中の殺人犯の狙撃。
報酬は200万ドルというから、1ドル150円で換算すると3億円かぁ。
いや、そうして計算してみると、うさんくさすぎないか、と思うところだけど、ビリーは引退の仕事として引き受ける。
狙撃するためにその街にしばらく住み、そのあいだは新作を執筆中の作家になって街に溶け込め、という。
なんだそれ、あやしすぎないか。
ビリーは指令に沿って、作家のふりをして、実際に書き始める。
警戒されないため、狙撃の腕は一流でも「おバカなおいら」を演じているビリーは、実は文学好きで教養が高い。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ上巻の最終盤でとんだやっかいごとに対処するはめになったビリー。
ただそこでのビリーの振る舞いが、主目的は自身の潜伏生活への危険を排除するためだが、半ばやけくそ気味になりつつもやっぱり「善き人」の行動様式。
このアクシデントから思わぬ旅の友が増えることになる。
ということで後半は自分を嵌めたニック、そしてその奥にいる真の黒幕へ落とし前をつけに行くロードノベルの様相。
上巻から時折挟み込まれていた作中作もいよいよビリーの心の奥底に沈むイラク戦争での喪失と対峙することに。
この”ひと仕事”の筋書きはビリーが睨んだとおりだったのか、真の黒幕は誰で何を狙っていたのか、気になり過ぎてどんどんページが -
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Posted by ブクログ
最後の仕事を終えるも罠に気づいたビリーだが、レイプされ車から投げ捨てられた女の子アリスを救った翌朝、レイプ犯と間違われるところから下巻は始まる。アリスは回復するにつれてビリーを信頼し、ビリーもアリスに状況を話し始める。そしてビリーはアリスを傷つけた若者たちに復讐し、そして二人はビリーの命を狙う者たちに復讐するが…。ビリーの書き始めた自伝的小説は並行して進んでいく。
意外なラスト!と書いてはあるが、たいして意外ではない。そんなことより、このラストは心に染みる。格好つける必要もない。背伸びする必要もない。自分を追い込む必要もない。クリエーターのキングから、これからを生きる若者たちへのメッセージだ -
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