白石朗のレビュー一覧
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ネタバレ大富豪の未亡人とのアバンチュールと危険な調査は悲劇的な結末を迎えてしまう。かなり衝撃的である反面、ヒロインの死によって本作のハードボイルド・ミステリとしての強度が一層高まったように思ってしまう。本作の犯人であるブレンディは車での無差別轢殺犯と見せかけて、その実コンピューターに精通した爆弾魔という造形が面白く、母親との異常な性的な関係といい、犯人像として妙に生々しくて良かった。他にも調査に協力するホリーは俗にいう精神疾患を抱えた「子供部屋おばさん」なわけだが、こういう人物像のキャラクターが主役級の活躍をするのがキング作品の面白いところだと思う。
ただ、クライマックスで主人公が心臓発作を起こして -
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大好きなキング作品でしかも今回は厨二心をくすぐる設定だ!と思ったのですがちょっと主人公にとって都合が良すぎたかな、と思いました。
いつも通り面白かったですが、「特別」ではなかったです。
殺し屋が小説を書く。
これで引退(漢の最後の仕事)という設定。
技術と経験で敵を出し抜いていく。
本当はそうではないのに周りには頭が悪い、と思わせている。
助けてしまった少女から好意を向けられる。
男の子やおじさんが好む設定(もちろん僕も)ですが実はそれよりも期待していた、それらを吹き飛ばす位の出来事や追い詰められたり絶望を感じる描写がなかったのが物足りなかったです。
キング作品の主人公なのに。暗黒面に堕ち -
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ネタバレ事前情報を一切知らずに読み始めております。
物語の中で、メルセデス・ベンツで求職者の人々の列に突っ込んで無差別大量殺人を犯したブレイディ・ハートフィールドは「メルセデス・キラー」のニックネームを名乗っておりますが(マスコミに付けられた、といいますか)、何故にこの本のタイトルは「ミスター・メルセデス」なんだろう?そこの違いには、なにか意味があるのか?下巻まで読んだら、分かるかもしれませんね。とりあえず下巻が楽しみです!
この作品、原作は、アメリカで2014年に刊行されているそうです。2026年現在からすると、まあまあ最近な気もします。
で、上巻を読んだ時点で、なんとなく一番近しい雰囲気を感 -
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この悪夢感のある装丁、アングラ的でいいですねえ。トマス・リゴッティはブラムストーカー賞を4度も受賞している作家で、期待して私も初めて読みました。
9つの短編からなる短編集です。最初の短編「戯れ」。刑務所の精神科医になったドクターが連続殺人鬼の囚人と面会する。彼は殺人だけでなく脱獄の前科もあり、おかしなことを言う。ドクターは囚人の精神科治療の改善を訴えて赴任してきたが、この囚人と話すうちに途轍もない不安に取り憑かれ、帰宅して幼い娘を寝かしつけたあと妻に仕事を辞めることついて話すが…。気が狂いそうになる結末。読んでいて小さな不安が頭の中に生まれ、杞憂だったかとほっと胸を撫で下ろしたところで急に床 -
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ネタバレエドガー賞を受賞した、太っちょの退職刑事がシリアルキラーを追い詰めるキング渾身の長編ミステリ。冒頭の求職者の群れにメルセデスベンツが突っ込む陰惨な幕開けは素晴らしく、キングの描写力は随一だと実感する。全編に渡っての空気はかなりのハードボイルドであり、翻訳文で読んでも普段のキングの軽口に混じって地の文は歯切れが良く、古き良きハードボイルド小説らしい読み味がある。犯人の被っていたマスクがITのペニーワイズと同じデザインというフィクションの形での過去作言及は珍しく、いつものキングユニバースとはまた違った世界観なのも面白い。
犯人像は早々に明かされ、そこから退職刑事と犯人という二人の行動が交互に描か -
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Posted by ブクログ
悪夢の中を彷徨っているのか…? 物の怪に襲われるような感覚に浸れる幻想&ホラー作品集 #悪夢工場
■きっと読みたくなるレビュー
タイトル通り、悪夢の中を彷徨っているような体験をさせてくれる幻想&ホラー作品集。
数行読み進めるたびに理解が追い付かなくなるという魔の小説。たぶん読書力がどれだけあっても全部を解釈できる人はいないんじゃなの? というほど難解。ただ決してつまらない訳ではなく、むしろ物語に吸い込まれてしまうように、むさぼって読んじゃうんすよねー
誰しも一度は存在意義ってのを考えてしまうけど、こういった虚無感と超現実に満ちた物語に浸っていると、モノノケに襲われるような気分になるんすよ -
Posted by ブクログ
今回読むキング先生はホラーではなくミステリー、というか殺し屋が主人公の犯罪小説。しかも、『ミザリー』を彷彿とさせるノベル・イン・ノベルでもある。主人公は、仕事のために「作家」という身分を偽装するが、もともと文学に造詣が深いこともあって、自身の半生をモデルにした小説執筆に没頭。『ミザリー』の時のように、地のパートと小説パートでは書体が変えてある。前半は地のパートより、小説パートの方が面白く、読むほうもアクセルを踏んでしまう。
ところが、なにせ執筆中のことなので、いやおうなしに中断させられてしまう。もちろん、ビリーの仕事と「偽りの」日常の描写もそれなりの緊張感をはらんでいる。そんな、かりそめの -