白石朗のレビュー一覧

  • 11/22/63(下)

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     キングなので、一応翻訳ホラーにカテゴライズするけど、ホラー要素はほとんどないな。
     うん。これはSFでいいんではないかと。
     っても、通常のSFともちょっと違う感じ。
     「ジョイランド」もそうだったけど、「メルセデス」ではミステリーになってるそうなので、キングは<キング>というカテゴリーを生み出そうとしているのかな、と漠然と思う。

     で、タイムスリップできる穴を通って、ケネディ暗殺を阻止しようとする話。
     でも、まぁ物語の常として簡単にいかないわけで…。
     タイムスリップものは、色々な規制がかかってきて、そのさじ加減が上手い下手の分かれ目のように思うのだけど、これは<切ない>

    0
    2017年02月18日
  • 11/22/63(下)

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    「私」たちは現実には勝てない、運命には逆らえない(それでも抵抗するのに価値がある)というのは正にキング。大きな代償を支払い、ようやく得られる微かな光。傑作。

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    2017年02月05日
  • 11/22/63(下)

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    素晴らしい作品でした。読み終わった後、涙をこらえるのが大変でした。セイディーの命を守るために採った、ジェイク(過去の世界ではジョージ)の手段とその結果には切ないものを感じました。とにかくこの小説が多くの人たちに読まれることを祈ります。

    0
    2016年11月18日
  • 11/22/63(下)

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    絶対にIn the moodを知っておいた方がいいと思う。
    読みながらあの曲が流れ出すタイミングは
    その時代には影も形もなかった、米国人ですらない
    私をいっきに物語の舞台へ連れて行ってくれる。
    作中に流れる曲、流れそうな曲のCDとセットを希望。

    あの日を境に世界は良くない方向に動いてしまった。
    それを阻止するための数年に及ぶ潜伏が物語の中心だが
    そのわきを固めるのは、まだ悪くなかった時代、
    温かく穏やかで優しい世界の空気、
    その時代に生きる人々との日々(一方でそこにある
    そうではない世界の明と暗)。
    そして、その世界で出会う最愛の女性。
    恋愛物語は大きな事件があり、単純に甘々ではなく、
    さら

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    2016年11月14日
  • 11/22/63(中)

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    リー・オズワルドを監視ししつつ、セイディーとの関係を保とうとする「ぼく」の緊張感がとてもよい。セイディーの元夫との戦いもあり。最終巻に向けて盛り上がりを見せます。

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    2016年11月11日
  • 悪霊の島(上)

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     事故で片腕を失った主人公は、カリブの孤島に移住する。
     絵を描く衝動にとらわれた彼は、少女と船の絵を描く。

     なにはともあれ、事故の様子が死ぬほど怖かった。
     リアルすぎ。キング自身の事故の経験が生きてるんでしょうかね。

     その後、後遺症で人格までが崩壊していくさまが、また切ない。健全な魂は健全な肉体に宿るというけれど、それは反語的意味合いもあるとおもう。
     
     で、前半で十分怖がらせられて、後半にはいったら…。
     なんか、風光明媚なカリブが、って感じなのは一瞬だけでしたね。

     主人公の絵は評判になり、個展をひらくまでになる。
     それは、かつての悲劇を彷彿させる更なる悲劇の幕開けだった

    0
    2016年06月26日
  • 悪霊の島(下)

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     事故で片腕を失った主人公は、カリブの孤島に移住する。
     絵を描く衝動にとらわれた彼は、少女と船の絵を描く。

     なにはともあれ、事故の様子が死ぬほど怖かった。
     リアルすぎ。キング自身の事故の経験が生きてるんでしょうかね。

     その後、後遺症で人格までが崩壊していくさまが、また切ない。健全な魂は健全な肉体に宿るというけれど、それは反語的意味合いもあるとおもう。
     
     で、前半で十分怖がらせられて、後半にはいったら…。
     なんか、風光明媚なカリブが、って感じなのは一瞬だけでしたね。

     主人公の絵は評判になり、個展をひらくまでになる。
     それは、かつての悲劇を彷彿させる更なる悲劇の幕開けだった

    0
    2016年06月26日
  • リーシーの物語(下)

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     作家だった夫が亡くなり、ようやく遺品整理を始めた妻リーシー。
     遺品の中から、彼女は夫のメッセージを見つける。

     夫の生い立ちや、リーシーの病んでる姉や、夫の遺作を狙ういかれたストーカーなど、物語を彩るものは多いけれど、常に毅然としてあるのはリーシーと夫スコットとの夫婦愛だ。
     もう、ど直球のラブストーリーだと思えるぐらい。
     
     キングらしい、異世界の様や、ストーカーの不気味さも、二人の愛情のスパイスでしかない。
     面白いんだけどね。
     異世界の描写は本当に素晴らしい。文字なのに映像が目に飛び込んでくる感じさえした。

     つまりのところ、愛情というのは<信頼>なんだなと思う。
     お互いが

    0
    2015年08月30日
  • リーシーの物語(上)

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     作家だった夫が亡くなり、ようやく遺品整理を始めた妻リーシー。
     遺品の中から、彼女は夫のメッセージを見つける。

     夫の生い立ちや、リーシーの病んでる姉や、夫の遺作を狙ういかれたストーカーなど、物語を彩るものは多いけれど、常に毅然としてあるのはリーシーと夫スコットとの夫婦愛だ。
     もう、ど直球のラブストーリーだと思えるぐらい。
     
     キングらしい、異世界の様や、ストーカーの不気味さも、二人の愛情のスパイスでしかない。
     面白いんだけどね。
     異世界の描写は本当に素晴らしい。文字なのに映像が目に飛び込んでくる感じさえした。

     つまりのところ、愛情というのは<信頼>なんだなと思う。
     お互いが

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    2015年08月30日
  • リーシーの物語(下)

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    何年かぶりに再読。キングの小説でもっとも好きな一冊。物語中盤からのストーリーはいつまでも頭の奥に、やわらかな色の水彩画のようにイメージとして残る。愛に満ちたファンタジーホラー。

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    2015年08月02日
  • リーシーの物語(下)

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    上巻を読み終えた後、一気に下巻を読み終えました。

    「リーシーの物語 下 (文春文庫)」では、リーシー自身が夫やその兄が行き来していた”異世界”にも行けるようになり、現実のストーカーと対峙し、ついに勝利します。

    色々な”狂気”や”悪”が描かれていますが、一度は生きていなかったも同然の姉を救い、姉もまた妹の力になるところや、最後に夫が最愛の妻へ残した”リーシーの物語”が見つかる部分などが特に気に入っています。

    0
    2015年05月28日
  • アンダー・ザ・ドーム(4)

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    謎のドームに閉じ込められた町の住人たちの恐怖と狂気を描くキングの長編。恐怖政治は暴走し、反対勢力は死刑宣告され、ついに町にカタストロフィ「業火のハロウィン」がやってくる。最後まで突っ走る大破壊はさすが巨匠の筆力!良い!

    0
    2014年06月22日
  • アンダー・ザ・ドーム(4)

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     アメリカの田舎町チェスターズミルは、ある日突然<ドーム>に覆われてしまう。

     <神>の存在について考えてしまった。
     イタリア歌曲によくあるフレーズ「Pieta Signore(神よ憐れみたまえ)」が頭の中をぐるぐるしていた。
     
     ドームに閉じ込められた状況であるのに、人は自分の保身や欲望をとめることができない。正しくあろうとする人もいるけれど、限られた空間の中ではあまりにも無力だった。
     絶対的な危機の前ですら変われない人間であるからこそ、憐れみが必要なのだ。

     そして<神>は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお釈迦様が落ちていくガンダタを見るように、私たちを見ているのだろう。
     
     希望と

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    2014年03月19日
  • アンダー・ザ・ドーム(3)

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     アメリカの田舎町チェスターズミルは、ある日突然<ドーム>に覆われてしまう。

     <神>の存在について考えてしまった。
     イタリア歌曲によくあるフレーズ「Pieta Signore(神よ憐れみたまえ)」が頭の中をぐるぐるしていた。
     
     ドームに閉じ込められた状況であるのに、人は自分の保身や欲望をとめることができない。正しくあろうとする人もいるけれど、限られた空間の中ではあまりにも無力だった。
     絶対的な危機の前ですら変われない人間であるからこそ、憐れみが必要なのだ。

     そして<神>は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお釈迦様が落ちていくガンダタを見るように、私たちを見ているのだろう。
     
     希望と

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    2014年03月19日
  • アンダー・ザ・ドーム(2)

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     アメリカの田舎町チェスターズミルは、ある日突然<ドーム>に覆われてしまう。

     <神>の存在について考えてしまった。
     イタリア歌曲によくあるフレーズ「Pieta Signore(神よ憐れみたまえ)」が頭の中をぐるぐるしていた。
     
     ドームに閉じ込められた状況であるのに、人は自分の保身や欲望をとめることができない。正しくあろうとする人もいるけれど、限られた空間の中ではあまりにも無力だった。
     絶対的な危機の前ですら変われない人間であるからこそ、憐れみが必要なのだ。

     そして<神>は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお釈迦様が落ちていくガンダタを見るように、私たちを見ているのだろう。
     
     希望と

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    2014年03月19日
  • アンダー・ザ・ドーム(1)

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     アメリカの田舎町チェスターズミルは、ある日突然<ドーム>に覆われてしまう。

     <神>の存在について考えてしまった。
     イタリア歌曲によくあるフレーズ「Pieta Signore(神よ憐れみたまえ)」が頭の中をぐるぐるしていた。
     
     ドームに閉じ込められた状況であるのに、人は自分の保身や欲望をとめることができない。正しくあろうとする人もいるけれど、限られた空間の中ではあまりにも無力だった。
     絶対的な危機の前ですら変われない人間であるからこそ、憐れみが必要なのだ。

     そして<神>は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお釈迦様が落ちていくガンダタを見るように、私たちを見ているのだろう。
     
     希望と

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    2014年03月19日
  • もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ

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    表題作の長編「もし血が流れれば」と中編「ラット」の二編を収めた分厚い一冊。もちろん、読み応えたっぷり。
    まずは、中編の「ラット」から。短編小説では評価されたが、作家としては鳴かず飛ばずの大学教授ドリュー。ある日降ってわいた長編小説を書きあげるべく、父の遺した山奥の別荘へ自らカンヅメになりに行く。キングお馴染み、作家の夢断てぬ教員、山奥の別荘、不吉な大嵐、不運な体調不良のフルコンボ。タイトルのラット(ネズミ)が現れるのは後半、しかも意外な展開。「キングあるある」の予想を覆す(というか、我々読者が先を読めるわけがないのだが)筋書と結末に「参りました~」とひれ伏すしかないのでした。
    表題作の「もし血

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    2026年07月22日
  • 11/22/63(下)

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    ネタバレ

    JFKに夢中になった世代ですし、タイムスリップとかパラドックスとか大好きなので、ケネディ暗殺を阻止するの?したらどうなるの?とワクワク読み始めたのですが、なかなか暗殺のシーンまで辿り着かない!!!

    でも2回目に過去に戻ると、前回変えた部分が元に戻っちゃう設定が面白い。あっさり過去に生きる事を決めちゃう(現代と行き来して試行錯誤しない)主人公も私にはない感覚。想像していたケネディ暗殺やタイムスリップのお話というより、恋愛や教育や人生のお話として楽しみました。

    グレンミラーのインザムードをBGMに、子供の頃にあこがれていた映画の中の古き良きアメリカに没頭できる作品だった

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    2026年07月19日
  • アウトサイダー 下

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    上巻は証拠と証言が積み重なっていく緻密なミステリーとして引き込まれましたが、下巻では一転してホラー色が強まり、その大胆な転調には驚かされました。好みが分かれそうな展開ではあるものの、私はこの切り替えを違和感なく楽しむことができました。

    そして何より印象的だったのが「ホリー」。後半は完全に彼女が物語をさらっていったように感じました。冷静な観察力と独特の雰囲気がとても魅力的で、「もっとこのキャラクターの物語を読みたい」と思わせる存在でした。ビル・ホッジズ三部作は未読なのですが、本作を読んでぜひ手に取ってみたくなりました。

    下巻は終始ハラハラする展開が続き、不気味な描写も相まって、読後もしばらく

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    2026年07月15日
  • 異能機関 下

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    上巻と違い展開が早く面白く読めた。
    ルークの逃走はかなりドキドキするし、ティムに助けられて本当によかった。
    最後、ルークがベルヌーイ分布を用いて、予知と予知のあいだの時間が長くなればなるほど予知が現実のことになる確率は低下し始める。ことを説明するところで
    実はルークは天才少年だったんだと思い出した。
    最後きれにまとまってよかった。

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    2026年07月07日