白石朗のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
スティーブン・キングのデビュー50周年記念作品となれば読まずにはいられない。
標的が悪人でなければ請け負わない凄腕の殺し屋ビリー・サマーズ。引退を決意して最後の仕事を受けた。報酬は200万ドル。標的は児童ポルノを作り収監されている男。狙撃する場所に事前に潜伏し、ビリーは作家を名乗って街に溶け込む。そして自分の半生をネタに本当に小説を書き始める。だが、この仕事何かがおかしい。ビリーは安全策として別の身分も用意して3重生活を送る。そして実行当日、標的を仕留めるが依頼人に裏切られたことに気づく。一旦身を隠して連絡を待つが、雨の夜に暴力を受けて車から投げ捨てられた女の子を助けて手当てをしてあげるが… -
Posted by ブクログ
※具体的な内容には触れていないのでネタバレにはなっていないと思います※
これまでのキングにしては異色だらけ。
探偵ミステリーというジャンル、しかも三部作。
人生の終わりに差し掛かってるとはとても思えない。紛うことなきバケモノ作家(褒めてます)。
三部作の最終作ということもあり、これまでの数々の仕掛けが意表を突く形で繋がってくる。
キングお得意のステルスフラグ立てから縦横無尽に張り巡らされる伏線、回収までが実に巧妙で楽しませてくれる。
ただ序盤はいわゆる「これまでのお話」の必要性に迫られるため、ややスマートさに欠ける。かなり苦労したんじゃないかと思われる箇所が複数。
三作目のみを読む人には意 -
-
-
Posted by ブクログ
単行本としては上下巻あることを思うと、かなりボリュームが予想される展開。
しかし、キング作品だし、帯に並ぶ激賛通りとなれば 面白くないはずはない・・なのに、展開は実に淡々と。
自己の述懐の様な「入れ子の作中小説」は正直、面白くなく・・と言ったところに、飛び込んできたアリス。
ラストのシーンは次に引っ張るショットの様。
元海兵隊、しかも銃撃には自信満々の彼が引退を期して、とんでもない額の報酬にめくらんだか‥飛びついた仕事。
奇妙不可思議・・【やつ】を狙撃する一瞬を前に、緊張とも静謐とも言えぬ時間が織りなすコミュニティの人脈図・・これが後々何か意味するのだろうと思いつつ・・下巻へ -
-
-
-
Posted by ブクログ
初めてのハイスミスである。ハイスミスと言えばアラン・ドロンの映画「太陽がいっぱい」である。
テレビ放映された時に観て、ラストのシーンが秀逸過ぎて子供心に深く焼き付いた。
いつかは、手に取って読んでみたい小説だとは思っていた
今回、ピーター・スワンソンの「そしてミランダを殺す」を読んだ事で、この作品を手に取った。
勝手に小説の内容をミステリーと思って読み始めたが、これはサスペンス小説だったため、思っていた感じでは無かった。
他の方のレビューにも有るが、主人公二人の感情に着いて行けず、とても読みづらかった
そして、主人公たちの考え方などに、とてもイライラさせられた
善悪とは、生きるとはとか、まるで -
-
-
-
-