白石朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
んでこれは『氷』とは打って変わって、長く親しんできた著者による新たな挑戦「探偵小説」の第3部にして、本領発揮のスーパーナチュラルへ回帰した、実にリーダビリティが高くて、ストレートに心に響く物語。
最悪のシリアルキラーが、脳に損傷を受けて動きもままならないまま怒りや憎しみを募らせていく様も、また一転、自殺に対して決してしてはならないものだと強く訴えるテーマも、かつて交通事故で長く死線をさまよったご本人のうちに育ったものなのでしょう。心動かされます。
書いておく。
「ある人たちが魂を売ってでも手に入れたがっているものを…つまり、苦痛と無縁の健康な肉体を…あっさり無頓着に浪費してしまう人たちもいる、という思いだ。なぜそんなことをする? なぜなら、そういった人たちはめをふさいでいるか、怯えの感情があまりにも強いか、あるいは自分のことだけで精一杯であるせいで、地球がつくる暗いカーブの先にある次の夜明けを見通せずにいるからだ。次の夜明けは必ず訪れる…人が息を吸っているかぎり」
息をしつづけよう。 -
Posted by ブクログ
いやぁ、長かった。
ようやく読み終わった。ほぼ8ヶ月。
その間、自分のこの事件(ケネディ大統領暗殺事件)に関する知識を補完するために、結構調べたり、映画やドキュメンタリー番組を見たりしながら読み進めてたので、そりゃもう時間がかかった。
作者のキング氏はあとがきで述べているように98%オズワルド単独犯説の支持者であるわけだけれども、作中のアルは95%ととの描写がある。
しかしとてもじゃないが数ある陰謀論を退けて、あの奇跡の、まさに針の穴を通すような軍前の積み重なりによる暗殺が成し遂げられたとは、個人的にはほとんど信じられない。
まあ、それはともかくとして。
もし、時間をさかのぼって歴史を改変できたら、というSFの中でも最も魅力的なテーマのひとつを、稀代のストーリーテラー、スティーブン・キング氏がその魅力溢れる筆致であますことなく我々に与えてくれたこの一冊(実際には上中下3冊の分冊だけれど)これは素晴らしかった。
とても楽しい250日間だった。 -
Posted by ブクログ
「ミスターメルセデス」の続編。
とはいえ、まず、有名作家が強盗に襲われて、それから30年後犯人が埋めたものを見つけた少年がいて…。
犯人が出所してきて、少年に迫っていくのだけど、まぁ、こいつが完全にいかれている。だもんで、少年には残酷が運命しか思えなくて、読むのが全く進まなかったよ。
って、それほどいかれている人物を描けるキングはやっぱりすごい。
いかれてるのだけど、へんに知的で、妙な純粋さもある。
が、めちゃくちゃいかれている。
生い立ちも語られているのだけど…。
両親が哀れだよ。
少年も色々大変で…。
って、通奏低音のように「ミスターメルセデス」の事件があるのが地味に怖い。
で、こう解決しますかって感じなのだけど、最後の最後で怖かった。
ホラーの帝王はぱない。