小説 - 経済・社会小説作品一覧
-
4.3
-
4.3
-
3.67月の人事異動を経て、新メンバーも加わった京橋中央税務署を揺るがす大事件が発生した。あの――悪質な滞納者から隠し財産を差し押さえまくり、顔がハスキー犬のように怖くて、“京橋中央署の死に神”と恐れられる、特別国税徴収官(略してトッカン)――鏡が、担当の滞納者を恫喝して自殺に追い込んだとして、遺族に訴えられるかもしれないのだ。しかも原告の背後には、税務署の天敵・勤労商工会がついているという。勤商の弁護士・吹雪敦は、正義の名のもと、ぐー子たちをあからさまに挑発。鬼上司のピンチにぐー子(トッカン付き徴収官)は真相究明に立ち上がる。しかし当の鏡は何もするなといつになく消極的。ぐー子自身も計画倒産に関する別の案件でにわかに忙しくなり、八方ふさがりのところへ、思わぬ助っ人――鏡の過去を知る人物が現われた……!
-
3.7会社の都合で、不当な依願退職を余儀なくされた男・椎名は、怠惰な日々を送るも、あることをキッカケに復活を期す。それが電子マネーだ。オンライン将棋ゲームのサイトを立ち上げ、ネットマネー、プリペイドカード、企業ポイントなどの<偽金=フェイクマネー>を利用し、一攫千金を狙う。一方、スクープを探すフリーの女子アナ・田尻は、<陸マイラー>をヒントに、企業ポイントを徹底取材。しかし、カネや特ダネを追い求める彼らの影で、国境を越えて暗躍する現代ヤクザの手が伸びて、事件が錯綜する――。カネとは何か、仕事とは何か、自然とは何か、生きるとは何か。現実(リアル)がわかりづらい世の中で、少し先の未来が見えてくる。一気読み必至の傑作エンターテインメント小説。怒濤の結末に驚愕! ラスト、涙を流す!! 解説/田口幹人(さわや書店 フェザン店) ※本書は、『偽装通貨』(東京書籍)を大幅に改稿、改題したものです。
-
3.5
-
-
-
-「金満家」はどうしたって金が増えていく。ほっといても不条理に、ガン細胞みたいに金が増える。そのせいで、静かに普通の生活をしたくたって、簡単にはできないのだ。あふれ出る金をどうやって減らすか、毎日毎日来る日も来る日も頭を悩ませ、仕事の後に夜中まで汗水たらして金を減らす……。はたして、お金に苦しめられた金満家の運命やいかに―――
-
3.9
-
4.0
-
3.7
-
3.9税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者――徴収官。そのなかでも、特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。東京国税局京橋地区税務署に所属する、言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう鈴宮深樹(通称ぐー子)は、冷血無比なトッカン・鏡雅愛の補佐として、今日も滞納者の取り立てに奔走中。 納税を拒む資産家マダムの外車やシャネルのセーター、果ては高級ペットまでS(差し押さえ)したり、貧しい工場に取り立てに行ってすげなく追い返されたり、カフェの二重帳簿を暴くために潜入捜査をしたり、銀座の高級クラブのママと闘ったり。 税金を払いたくても払えない者、払えるのに払わない者……鬼上司・鏡の下、ぐー子は、人間の生活と欲望に直結した、“税金”について学んでいく。仕事人たちに明日への希望の火を灯す、今一番熱い税務署エンターテインメント第1弾!
-
-日本の政界に、構想力に優れ、問題解決力があり、正義に立ち向かう情熱と分かち合う愛情を持ち、私利私欲がない公平さで采配する、強い意志と行動力のあるリーダーが登場したなら、その役割は、議院内閣制の首相では不十分だ。大統領制が相応しい。本書は、二十一世紀前半の近未来小説である。民間人の中から彗星のように政界に登場したハーフの神戸明日人が、日本国初代大統領として選ばれ、活躍して引退し、七十三歳の生涯を閉じるまでのフィクションである。困惑し迷走するリーダー不在の日本を変革するひとつの可能性として、日本国大統領構想を問う。主人公「神戸明日人」は、今の日本を変革したいと思っている、あなた自身の可能性のひとつである。著者は、前早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻講師、マーケティングリサーチ・コンサルタント。マーケティングの専門家が初めて書き下ろした、これからの日本の復興を描く渾身の著作。
-
4.0
-
-
-
-汚職と政治が巡る渾身の社会派ミステリー。 建設会社の技師・青山は精神異常を装い、妻帯者でありながら、親友・大場と義妹・冬子に、資源開拓公団総裁の娘・理恵子を婚約者だと紹介する。 そして、その夜、青山は総裁の豪邸で総裁秘書・市橋若葉を絞殺し自殺してしまう。青山の発狂と自殺に疑問を抱いた大場は、独自の調査を開始するのが……。 東京、伊豆、秩父と僅かな証拠を頼りに調査を進めていく中、調査に協力する冬子との間には、いつしか愛の炎が燃えていく。そして、大場は、ついにこの事件に隠された驚愕の事実を掴む。 ダム建設に絡む汚職と政治が巡る、笹沢左保、渾身の社会派ミステリー。
-
3.7投資会社に勤務する若者ギャレットは、大量の米国債が中国によって密かに売りに出されていることに気づいた。報告を受けた財務省は市場の混乱を未然に防止する。一方ギャレットは、DIA(国防情報局)に極秘プロジェクト、アセンダントの一員としてスカウトされる。サイバー攻撃など、さまざまな形でアメリカに打撃を与え続ける中国に対し、彼は驚くべき方法で敢然と反撃を開始する。現代の新たな戦争を描く衝撃の話題作
-
3.6とある総合商社のお荷物部署・グループリソースメンテナンス課。毎夜、会社の経費でムダな食事を繰り返しているというウワサから、人はそこを「グルメ課」と呼ぶのだった。 入社1年目の新米経理部員・山崎ひなの。彼女はグルメ課の浪費実態を調査すべく、1ヶ月限定で異動を命じられるが、案の定そこは社会人らしからぬ人々の巣窟だった……。 一刻も早く課をつぶそうと、彼らの食事会に潜入するひなのだったが、そこには意外なミッションが隠されていて――。 個性豊かな実在の飲食店&メニューが悩める社員を救う。読めば読むほどに味の出る、熱くて美味しいお仕事ストーリー!
-
3.6ある総合商社のお荷物部署、グループリソースメンテナンス課。毎夜、経費で飲み食いをくり返すというウワサから、人は彼らを「グルメ課」と揶揄するのだった。 しかしその実態は、悩める社員を言葉巧みに食事に招き、個性的なメニューでおもてなし。おいしい料理で心を癒やしながら、仕事に閃きを提供するという特殊な課だった! いつもにぎやかなグルメ課メンバーが丁寧な仕事でトラブルを【料理】する、新感覚グルメ小説に続編登場。 鯛茶漬け、水牛モッツァレラのラザニア、肉寿司……etc。実在の飲食店と本物の料理が、秋の夜長をやさしく彩る。
-
3.0ドラマ『リスクの神様』ノベライズ。 堤真一主演、ヒロインは戸田恵梨香。フジテレビ系2015年7月8日(水)より放送開始する『リスクの神様』ドラマオリジナルストーリーを完全ノベライズ。 連日のようにニュースを賑わせている、偽造、隠蔽、不正利益供与、粉飾決算、個人情報流出などの企業による相次ぐ不祥事や、痴漢冤罪、不倫騒動など個人間のトラブル。瞬く間に情報が拡散し、その消去が難しい現代において、“たった一度の過ち”が、企業や個人への信頼を失墜させてしまうことも少なくない。『リスクの神様』は、そんなトラブルに巻き込まれた企業や個人、そしてその家族を救う危機管理専門家たちの活躍を描く、硬派な本格社会派ストーリー。いつ何時被害者になるか、加害者になるかわからない現代を生き抜くための必読の書。上巻は、1話~5話までを収録。