歴史・時代作品一覧

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  • ちえもん
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    歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし! 単行本発売時、各紙誌が大絶賛した傑作歴史長編! 寛政十年(1798)十月、長崎湾の沖合で巨大オランダ船が座礁した。 船は底部を大きく 損壊して浸水。 浜近くへ曳航したが再び座礁、沈船となった。 オランダ商館は長崎奉行所に積み荷の陸揚げを要請。 奉行所は町方村方にまで浮かし方の工夫を募った。 そこへ名乗りを上げたのは、周防の小村で生まれ、友とともに「自由」を追い求めたかつての少年の一人だった。 「浜でのささやかな幸せなど、浦から離れられん跡取りたちに呉れてやれ。俺たちげな食み出し者は、この浦でろくな生き方ができんぞ。もっと欲張れ! 和主を誘うたのは、跡取りでなかったからじゃ。浦のくびきから自由じゃけ誘うた。いずれ、漁場を得る。櫛ヶ浜よりもっと大きな漁場じゃ。もっともっと稼げる浦の網元になれ」 歴史作家・飯嶋和一氏は、本書に特別に寄せた推薦文でこう語った。 「中心人物はいずれも海村の次三男である。家を継ぐ長男以外は『余計者』であり、穀潰しでしかない。‥‥既存の頑迷な社会システムに屈従して生きるのか。あるいはそれをくつがえすのか。‥‥くつがえそうとすれば、かなりの圧力が社会から加えられることになる。が、必要なのは勇気と知力だとこの小説家は語る。はかなく脆い夢や希望ではない、と」 そしてまた、 「この小説家は初めて過去の歴史的な素材を描くに当たって、あえて無名の、しかも地方の庶民を選択した。‥‥むろん負荷も、また力負けする危険も高い」 日本初、巨大沈船引き揚げに成功した男の生涯! 歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし! ※この作品は単行本版として配信されていた『ちえもん』の文庫本版です。
  • 城下町奉行日記 熊本城の罠
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    加藤清正が仕掛けた熊本城最大の謎に挑む! 「諸国の城を見聞してまいるのだ!」 江戸城の天守を再建すると言い出した八代将軍・徳川吉宗の鶴の一声で突然、御城奉行に任じられた旗本の一色駿之介。 許嫁・結実との祝言を挙げる暇もなく、中間の金作を供として、涙ながらに肥後熊本へ出立する羽目に……。 着いたら着いたで、公儀隠密に間違われるわ、人さらいに巻き込まれるわ、ついには藩主・細川家の御家騒動にまで足を突っ込むことになるわで……。 『城下町事件記者』で活躍する遊軍新聞記者・一色駿作のご先祖様が難事件の謎を叩っ斬る! 奉行から読むか、記者から読むか? 「城下町・一色家シリーズ」の江戸時代版!
  • 目利き芳斎 事件帖1 二階の先生
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    湯島に千里眼あり──。 持ち込まれる謎を、次々と解き明かす! 三年ぶりに実家に帰ると、帳場には妙な男が……。 骨董屋の跡取り和太郎と鷺沼芳斎の出会いだった。 江戸の謎解きはおまかせ! 謎解きって面白い! 新シリーズ第1弾! 「お帰り、和太郎さん」「えっ」──どうして俺の名を知ってるんだ…いったい誰なんだ? 家を飛び出て三年、久しぶりに帰ってきたら、帳場に座って俺のあれこれを言い当てる妙なやつが──。湯島の骨董屋「梅花堂」に千里眼ありと噂される鷺沼芳斎と、お調子者の跡取り和太郎の出会いだった。骨董の目利きだけでなく謎解きに目がない芳斎が、持ち込まれる謎を解き明かす事件帖の開幕。
  • 満ちてくる海鳴り挽歌
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    未来のキリスト教布教の重責を担ったのは、うら若き紅顔の美少年四人。逆巻く荒波を超えていったのは「選ばれし者」だったのか、それとも――。 時は1582年、戦国の世を制した織田信長の時代。イエズス会巡察師ヴァリニァーノの発案により、日本国を足掛かりとしたアジアにおけるキリスト教布教の礎を築くため、欧州へ向けて使節団が派遣される。キリシタン大名の名代として選ばれるは、主席正使の伊東マンショ祐益、そして千々石ミゲル、中浦ジュリアン、そして原マルティノ。未知なる世界へ向かう高揚感とともに、四人の少年を乗せた船は長崎の港を出航してゆく――。「天正遣欧少年使節」として世界を見聞した少年たちの船旅と、時代に翻弄された彼らの数奇な運命をドラマチックに描く歴史小説。 <著者紹介> 長尾 靖(ながお やすし) 関西学院大学文学部英文科卒業。以後、県立高校で英語教師として勤務。他の著書に、イエスと弟子たちを描いた「聖者たちのレクイエム」がある。

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  • わたしたちもみんな子どもだった
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    教科書で習う歴史だけが真実なのか——戦争を経験した18人の“元・子ども”たちの物語 1945年8月15日。あの日「玉音放送」を境に、世界は変わったのか――?昭和から平成、令和と時代が変わり、太平洋戦争の記憶を語ることができる人は少なくなりました。本書は「あなたは玉音放送をどこで聴きましたか?」という問いから始まる、青少年向けのオーラル・ヒストリーです。元ソニー副社長、裏千家前家元、エミー賞受賞ヘアメイクアップアーティストなど、著名人を含む18人の“元・子ども”たちが、戦争の記憶を赤裸々に語っています。太平洋戦争について深く学習するための解説コラム付き。 【目次】 【Episode01】何度も狙われた鹿児島で、大空襲を生き抜いた少年の物語 【Episode02】樺太に取り残された、日本語・朝鮮語・ロシア語を操る少女の物語 【Episode03】家族を守り続ける武士・軍人の家系に生まれた少年の物語 【Episode04】一兵卒になりたくなくて海軍兵学校に入学した、文学少年の物語 【Episode05】薬剤師を目指して勉強に励み、父とともに薬局を守り抜いた女性の物語 ほか15の物語 【著者】 和久井香菜子 ライター。主に医療情報、ジェンダー問題について取材・執筆している。早稲田大学第二文学部の卒業論文で「少女漫画の女性像」を論じたことをきっかけに、少女マンガ研究家としても活動している。視覚障害者による文字起こしサービスを行う合同会社ブラインドライターズ代表吉永憲史 1972年生まれ。日本大学大学院総合社会情報研究科博士前期課程修了、修士(国際情報)。日本国際情報学会所属。北東アジア情勢や政軍関係を研究
  • 龍の海原 小説・矢野龍渓 巻之二
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    幕末の佐伯藩(大分県)に生まれ、藩校で優秀な成績をおさめるなど頭角を現わし、明治維新後に上京、慶應義塾に学び、官吏から政治家となり、そのかたわら新聞人・作家として大きな影響をあたえた傑物・矢野龍溪。 彼が生きた時代とその生涯を、同郷の著者が熱い思いを込めて書き下ろす、歴史大河小説! 本作は、明治維新後、新たな首都に生まれ変わった東京へやって来た矢野龍渓が、きびしくも楽しく学業に邁進し、青春を謳歌する清新な姿を描く。 新首都・東亰へやって来た矢野文雄は、活気にわく街のなかで勉学に励み、ここでも力量を遺憾なく発揮していく。 そんな文雄が出会ったのが、福沢諭吉が開いた慶應義塾。盟友・林茂吉とともに入塾し、個性的な塾生にかこまれながら、きびしくも楽しい学生生活を謳歌する。 いっぽう、誕生したばかりの明治新政府は、内部に大きな波乱を含みながら、危険な舵取りをつづけていく…… 若き矢野龍溪を通して、活気に満ちた文明開化の政治と社会を描きだす、歴史大河小説第2作!
  • 北条義時 我、鎌倉にて天運を待つ
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    「2022年ドラマ主人公」。時代小説の旗手が満を持して長編書き下ろし! 鎌倉幕府第二代執権・北条義時。源頼朝の伊豆での旗揚げ時から忠義を尽くし、 頼朝にすべてを学んだ男。常におごらず、源三代の「鎌倉殿」に仕えながら、 時に影の如き冷徹さを兼ね備えた武将である。 頼朝死後、繰り返される権力の座を巡る幕府内の抗争。次々と滅んでいく幕府開闢の功労者たち。 そして三代将軍実朝が暗殺され、朝廷が義時追討の宣旨を発した時、 「不動」の男がついに動く! 迫る朝廷軍。承久の乱を目前に義時は―― はたして義時は「運」だけでのし上がったのか、それとも……
  • 麗しき花実
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    江戸琳派の仲でも近年、鈴木其一の人気が高まっている。 その鈴木其一が、作品中、重要な役割を果たす。 主人公・女蒔絵師・理野と其一が、それぞれのジャンルで、美を求めて切磋琢磨する関係から…。 物語の中で、「夏秋渓流図屏風」の着想を得る重要なシーンあり。 女と男の結ばれないまま、続く交情が感動を呼ぶ。 江戸琳派の世界、華やかな文化人交流には共に素晴らしい女性達の存在が…。 当時の根岸には、美術工芸や画家、文人などの一流の人々が集っていた。 その中に蒔絵にすべてを注ぐ女が一人。 美を生み出す陰に大量生産の工房システムがあり、主人公も其一もその矛盾に悩みつつ、独自の美を追究する。 …「夏秋渓流図屛風」は其一が正面から師、抱一と対峙した制作と位置付けられるだろう。 この作品は「噲々(かいかい)其一」の署名から、三十台半ばから四十代半ばの間に描かれたと知られる。 抱一の没後師風から解放され、其一なりの光琳画風の展開や、西遊の成葛飾葛飾北斎などの浮世絵風景画の 影響も指摘される。 しかしこの屛風の迫力に富む描写を目の当たりにした時、その根底に自然の景観を前にした其一の実体験があったことは充分可能考えられよう。 日記には宇治川の急流や布引の滝などほかの水流の写生も残されている。 一方其一が松江に寄った事実は「癸巳西遊日記」現行本からは確認することができない。けれども何処であれ、其一自身がその眼で見た実景、筆で掴み取った形態、心に刻み込んだ感動が「夏秋渓流図屛風」に確かに生かされていることをこの小説から教えられた。 こうした其一の清新な作風は、近年ようやく江戸絵画の中でもひときわ異彩を放つ存在として多くの人々に知られるようになった。 制作の複雑な背景を浮き彫りにしたこの小説に触発された読者も多かろう。 (解説より) 文政5年、蒔絵師の娘・理野は、兄と共に松江から江戸の原羊遊斎の工房を目指した。 羊遊斎の工房で、急逝したが、女の蒔絵師として、下絵から仕事が許される。工房の数物を作りながら、新しい美をもとめる理野。情念を込めた独自の表現を目指し、全てを蒔絵に注ぐ。 江戸琳派の酒井抱一、鈴木其一など実在の人物を絡め、描かれる美術工芸の世界と、やるせない恋。そして、職人魂を貫く潔い女の生き方が感動を呼ぶ。 ラストシーンで、其一の代表に連なる松江の山道からの風景が想像をかき立てる。凜と生きる女の潔さと情念が印象的な時代長編。
  • 青山に在り
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    学問と剣術、いずれにも長けた川越藩国家老の息子、小河原左京。彼はある日、城下の村にある道場で自分と瓜二つな農民の少年、時蔵に出会う。一度は互いの出自を疑うが、次第に身分の差を超えた友情を育み、平穏な青春を過ごす2人。しかし世間は世直し一揆や農兵の導入に揺れ、激動の時代を迎えつつあった。そんな中ある武士が2人の眼前に現れ、彼らの出自を疑い、その姿を執拗に追うようになる。彼の狙いはいったい何なのか――。美しい川越を舞台に、幕末の人々の生き様を鮮やかに描き出した傑作時代長編。
  • 旭日、遥かなり(全8巻合本)
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    〈真珠湾攻撃のない対米開戦!――人気シリーズ一気読み!〉 資源獲得のため仏印に進駐した日本に対し、米国は対日禁輸政策を強化、石油の輸出を禁止した! 一方同時期、ペトロパブロフスクのロシア帝国軍が反乱を起こした。日本はロシアの要請を受けて反乱鎮圧に助力するも、その際に米国の輸送船を誤射してしまう。怒る米国は日本に最後通牒であるハル・ノートを突きつけた! 対米開戦を決意した日本は、真珠湾攻撃を計画。だが図上演習の結果は日本の惨敗だった――。真珠湾攻撃がなかった太平洋戦争を描く。
  • 小説 戦国北条記―伊豆箱根天嶮・関八州の王者
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    北条氏を取り巻く歴史の流れと、社内的背景、地下(農民や庶民)の暮らし、 人間の運命、各地の地勢・地形を包括に捉え、 北条氏領時代の修正の江戸を表現した第一部 天正十八年(1590年)の小田原の役を中心に、小田原城や伊豆箱根・関八州の百五十余りの支城の戦線を描いた第二部 膨大な史料を索探し、戦場となった現地を取材して制作された、著者デビュー作の歴史小説 (※本書は2009/11/1に発売し、2021/11/11に電子化をいたしました)
  • 小説 天下人秀吉 (―本能寺の変報、西国・関東・奥羽の戦記)
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    【目次】 第I部【西国】本能寺の変貌・秀吉動く! 序章 信長の麾下秀吉 第一章 姫路城を進発 第二章 本能寺の変 第三章 秀吉・備中高松城水攻め 第四章 中国大返し・山崎の合戦 第五条 変報、家康「伊賀越え」 第六条 清洲会議、賤ヶ岳の戦い・北ノ庄 第七章 大阪築城、小牧・長久手の戦い 第八章 紀伊・四国攻め、関白、越中平定 第九章 秀吉に家康臣従 第十章 九州平定作戦 第II部 【東国】関東・奥羽の戦線 第一章 関東・奥両国惣無事令 第二章 政宗らの惣無事令違反 第三章 聚楽第・落書事件 第四章 名胡桃城事件・最後通牒 第五章 秀吉の陣触れ、小田原評定 第六章 秀吉・京を進発 第七章 関東の籠城戦、奥羽の郡雄 第八章 政宗・大遅参 第九章 八王子城の悲劇、忍城・三成の失態 第十章 関東の小田原北条滅亡 第十一章 秀吉天下統一・奥羽仕置 第十二章 奥羽各地に一揆勃発 終章 天下人秀吉・太閣成就 豊臣秀吉天下統一・戦記年表 主な参考資料文献(敬称略・順不同)
  • 大江戸神仙伝シリーズ 全7冊合本版
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    現代の東京から花のお江戸へと転時(タイムスリップ)した男が見た150年前の姿とは? そこには、見るもの聞くものすべて、現代人の常識を覆す、実に魅力的な暮らしがあったのだ。彼は、持参した文明の利器や医学知識で大活躍、世にも不思議な能力を持つ“神仙”として、女たちにも大もての大尽暮らしとあいなったが……。 『大江戸神仙伝』シリーズ(全7巻)合本版
  • 初期植物シリーズ 全3冊合本版
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    二枚目だが色事に疎い旦那、彼に出会い恋を知った女房。 江戸の花師夫婦のさざ波を、やわらかく凛々しく描いた「職人小説」。 花競(はなくら)べ――最も優れた名花名木に与えられる称号・玄妙を目指し、江戸中の花師が育種の技を競い合う三年に一度の“祭”。恩ある人に懇願されて出品した「なずな屋」の新次は、そこでかつて共に修業した理世と再会する。江戸市井の春夏秋冬をいきいきと描く傑作「職人小説」。 『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』『ちゃんちゃら』『すかたん』3冊合本版。
  • 若様侍 政太郎剣難旅
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    中仙道を旅鴉風だが白皙の美男子が闊歩していた。名は政太郎。武州上尾に到ったとき、突如刺客に襲われた。かろうじて逃れた彼は意外な事実を知ることに。己は岡部2万石阿部家のご落胤で、藩のお家騒動に巻き込まれたらしいのだが…。待ち構える受難の数々にどうする!

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  • 闇狩り人犯科帳
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    図体ばかり大きくて、ドジで間抜け、無精ったらしい男、源太。居酒屋の女将の情夫だが、岡っ引文次郎のお抱え下っ引として密かに情報収集を行なっている。しかし、彼にはさらに別の顔があった。闇の隠れる悪人を裁くという闇狩り人。人はそれを“音無し源”と呼んだ。

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  • 乱愛修業 艶情お家騒動
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    岡崎藩五万石の藩士の次男坊・二階堂俊作は、剣には自信があるが、初心(うぶ)で女を識(し)らない童貞であった。 そんな俊作が剣術修業を許されて江戸にやって来たら、お峰という年増女の色香に迷って筆下ろしをされた挙げ句、財布を盗まれてしまう。 しかも、道場への紹介状と国家老が江戸留守居役に託した手紙も奪われていた。 金より大事な物を無くした俊作は、様々な美女たちと愛姦を重ねながら、必死にお峰を捜す。 実は、いつの間にか俊作は、藩を揺るがす江戸家老の陰謀に巻きこまれていたのだ。 果たして、俊作は、凶敵と戦って手紙を取り戻し、御家の安泰を守ることができるのか。 そして、剣術修業ならぬ女体修業の艶な結末は──!?  新たに書下ろし番外篇「妻か妾か」を収録した“乱愛シリーズ”の快作!!
  • 小説太田道灌の戦国決戦: 江戸城を築城・関八州平定始末記
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    江戸城や川越城を築城したことから「築城名人」と呼ばれた文武の名将、太田道灌の劇的な生涯が今よみがえる!詳細な調査をもとに、当時の情景が鮮明に語られる。
  • 最強同心 剣之介 火盗改ぶっとび事件帳
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    凶暴な盗賊が一膳飯屋に立てこもり、幼子を人質にとった。手を出せぬ同心たちを尻目に、涼しい顔で歩み寄り、あえて盗賊を挑発……電光石火の早業で子どもを救った男――新しく火盗改に配属された、同心・佐治剣之介である。この剣之介、まるで町の不良のような態度で、まことに無礼で不遜。それもそのはず、金貸しの道楽息子として鉄火場で暴れていたところを、火盗改長官・長谷川平蔵に引き抜かれたという、なんとも異色の経歴をもつ同心であった。だが、この型破りで常識知らずの男には『最強の同心』とも言える資質が秘められていた……。武家の礼やしきたりをくつがえす、破天荒な痛快捕物帳!
  • 御蔵入改事件帳 しくじり蕎麦
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    町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改。元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬をはじめ、必殺剣を持つ一徹者の元定町廻り同心、六尺棒を振り回す将棋好きの元臨時廻り同心、長い薬指でどんな財布でもすり取る洗い髪が艶やかな女すり、桃色地の小袖と真っ赤な股引姿で愛想を振りまく禿頭の幇間という、個性豊かな五人組だ。 南町奉行所元臨時廻り同心の大門武蔵は、御蔵入改の同僚である幇間・喜多八に唆され、蕎麦の大食い大会に出場することになった。大会は薬種問屋が軒を連ねる日本橋本町の蕎麦屋で開催され、賞金は十両。蕎麦っ食いとして有名な「蕎麦圭」こと薬売りの圭太郎、薬種問屋太田屋の放蕩息子・伊之助、薬種問屋大塚屋の看板娘・お千津らと対決することになった武蔵だったが……(「しくじり蕎麦」)。 表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇。文庫書き下ろし 【目次】 第一話 しくじり蕎麦 第二話 しくじり幇間 第三話 しくじり忠臣蔵 第四話 しくじり同心
  • 南海蒼空戦記(全6巻合本)
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    〈ありえたかもしれないもう一つの世界大戦――人気シリーズ一気読み!〉 欧州で始まった第二次大戦より4年。中立を保つ日本はドイツから流出したクルト・タンク、エルンスト・ハインケルらの頭脳を得て、軍用機の開発に注力していた。さらに、広島を襲った地震により海軍が建造中だった「大和」の廃艦が決定。連合艦隊はこれを機に航空主兵に舵を切ることに。一方、陸軍は、大戦の混乱に乗じて蘭印の保護国化に成功した。日本の領土的野心を懸念する米軍の挑発行為が激化し、南洋の緊張が高まる中、遂にB25の奇襲で開戦の火蓋が切られる。日本軍は零戦を中心とした戦闘機でこれを迎え撃つ!
  • 小説 静
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    白拍子と呼ばれる舞で日の本一と称された静と、稀代の将軍義経。二人の成長と出会い、そして悲痛な運命を描いた歴史小説。 男舞を専門とする白拍子で、類まれなる才能から法皇にまで愛された若き女性、静。不遇な身の上に生まれ、まだ見ぬ兄・頼朝へ募らせた思慕と純真な心を持ちながらも、その運命に翻弄された、歴史上悲運の名将と呼ばれる義経。二人は互いに惹かれ合い、運命を共にする。戦乱の絶えぬ源平の最後の最後までひたむきに義経を支え、傍を離れなかった静の激動の一生を纏めた作品。 〈著者紹介〉 北山 仁(きたやま・じん) 一九四八年北海道生まれ二〇一六年、団体職員退職を機にこの書に着手。

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  • 泣いてチャップリン 改訂版
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    1巻1,056円 (税込)
    「チャップリンが突き殺されるところを想像してみたまえ」 戦前に起きた前代未聞のテロ、五・一五事件の暗殺計画はいかにして立てられたのか。 その一部始終を鮮明に描いた物語が改訂。

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  • 龍の水脈 小説・矢野龍渓 巻之一
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    幕末の佐伯藩(大分県)に生まれ、藩校で優秀な成績をおさめるなど頭角を現わし、明治維新後に上京、慶應義塾に学び、官吏から政治家となり、そのかたわら新聞人・作家として大きな影響をあたえた傑物・矢野龍溪。 彼が生きた時代とその生涯を、同郷の著者が熱い思いを込めて書き下ろす、歴史大河小説! 本作は、平穏な佐伯藩にも押し寄せる歴史の荒波と、そのなかでひたむきに成長する若き矢野龍溪の姿を描く。 豊後国佐伯藩の武士の家に生まれた、矢野文雄。そして、同郷ながら水主の子として生まれた林茂吉。二人はのちに同じ慶應義塾に学び、矢野龍溪と藤田茂吉として、政治と言論の世界で明治という時代を切りひらいていくことになるのだが…… 豊かな自然と伝統にかこまれ、なごやかに、そして活力に満ちた少年時代を送る文雄と茂吉。だが、時代の変化は、佐伯藩にもひたひたと近づいていた。多感な若者たちも、その空気を感じ、変化を目の当たりにする。 若き矢野龍溪を通して、佐伯の風物とともに、幕末の全体像を描きだす、野心的な歴史大河小説開幕! 菅 紘(かん ひろし)一九四五年、大分県生まれ。立教大学文学部英米文学科卒。出版社に入社し海外文学やミステリー小説の編集に従事した後、フリーランスの編集者として独立。雑誌や単行本の企画、編集、著述にたずさわる。著書に『藤子不二雄A -夢と友情のまんが道-』、訳書に『失われた世界(ロスト・ワールド)』。
  • 嫁の甲斐性
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    天保十三年、すずは腕利きの大工・篠吉と祝言を上げた。二人が出会ったのは、吉原遊廓の大見世、金華楼。すずは年季明けを迎えた遊女だったのだ。父親の借金の形で女衒に売られ、八歳で妓楼へ。禿(かむろ)、新造(しんぞ)から花魁(おいらん)“蝶々”へと上り詰める。家族との再会が叶わぬまま、二十年の苦界生活を耐え忍び、好いた男と添い遂げるはずが、待っていたのは新たな苦難と借金地獄の日々で……。元・花魁の数奇な半生に一喜一憂、共感必至。新鋭が放つ新感覚時代小説、書き下ろし!
  • 【4冊 合本版】三国志演義
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    劉備、関羽、張飛の三豪傑が乱世を正すべく義兄弟の契りを結び立ち上がる--。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。 ※本電子書籍は『三国志演義』シリーズ全4冊を1冊にまとめた合本版です。

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  • 漆黒の月 長崎原爆投下からの九日間
    値引きあり
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    朝七時に運動場に集合せよとのことで家の中で鬱々と決められた物を背嚢に詰めていた。赤紙がきたのだ。 父と叔母の被曝体験を礎としたものだ。この貴重な証言の一文字一文字を見つめ、考え、想像していくうちに 「漆黒の月」は生まれたと言っても過言ではない。 (あとがきより抜粋) 長崎原発投下からの九日間を描いた三部作シリーズ第一弾
  • 剣士秘伝
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    篆刻をする剣士、秘伝を守る剣士、無刀の剣士、目を突く剣士、二つの魂を持つ剣士……など、五味康祐、柴田錬三郎とともに、剣豪小説を支えてきた著者による傑作8編。
  • 三四郎拝領剣 藩主暗殺を阻止せよ
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    時は天保三年の秋。行きつけの船宿で遊んでいた八瀬三四郎は、嵐山流茶人の宗匠・岩倉渡月斎から呼びだしを受け、そこで、幕張章介という隠密廻りと知りあう。 三四郎や渡月斎の素性を怪しむ章介をよそに、三四郎はこの生真面目な同心に、なんとも言えぬ好感を抱いたのであった。 じつはこの三四郎、渡月斎とともに光格上皇の密命を受けて江戸に潜入してきた、いわば朝廷の密偵……だが、公家の復権などどこへやら、いまやすっかりと江戸文化に溶けこみ、武家と公家が手を取りあう平和な世を願うようになっていた……。 戦乱を企てる悪党を前に、帝より拝領した必殺剣が閃く!待望の新シリーズ開幕!
  • 真珠湾作戦回顧録
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    【真珠湾攻撃80年】 山本五十六の密命を帯び、作戦の中心的役割を担った元参謀による歴史的回顧録! 魚雷の使えない浅い港湾、命中確率の低い水平爆撃、給油不可能な荒れる航路――開戦と同時に米太平洋艦隊の根拠地を叩く真珠湾作戦は、当初誰もが不可能と考えた。ただひとり、連合艦隊司令長官・山本五十六を除いて……山本の密命を帯びた著者は、いかにして不可能を可能としたのか。元参謀、驚愕の回想録。増補2篇「真珠湾奇襲と三人の提督」「淵田美津雄という男」収録。(解説・秦 郁彦) 機密保持は? 指揮官の人選は? 雷撃や爆撃の訓練方法は? 空母編成は? 攻撃目標は? 南方か北方か――接近航路は? 第二撃はなぜ行われなかったか? 山本五十六、大西瀧治郎、南雲忠一――三人の提督の素顔とは? 指揮官のあるべき姿とは? そもそも、奇襲は必要だったのか? 戦史的観点から真珠湾攻撃を観察しようとする人々にとって、本書は不可欠の文献である(※秦 郁彦氏の解説より)
  • 茶道軍師 恋・戦国を生きる 伊勢北畠編 加賀百万石編
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    北畠氏は三国司家(さんごくしけ)の一つであり、貴族の出でありながら伊勢国を治めていた名家であった。織田信長が侵攻してくる迄は小競り合いはあったものの、比較的平穏な国で国司具教(とものり)まで凡そ240年程続いていた。貴族文化が色濃く出ていて、国司の住み家を御所と呼んで、御所に出入りする人物もその影響を受け、文化人が多かった。主人公美輝は紗奈と恋仲になったが、御所に出入りする内に、具教の娘雪姫にも好かれ、二人の自由な行動はできなくなっていった。信長の侵攻で国内の自由もきかなくなり、雪姫も後の織田信雄と婚姻させられた。美輝は射和商人の危機を救ったことから、商人に好かれ、その時あった柳生の武士とも知り合いになって、射和から招かれ、射和の産物や海の文化も知ることになる。一方柳生からも招かれ、上泉信綱や柳生宗厳などの剣豪の教えも受ける。元々素養があった上に益々磨きが掛かる。その時紗奈の双子の姉舞と会い、紗奈とうり二つのため、舞いとも思い合うようになる。その後堺に行き、津田宗及から茶道や商いを教わり、異国文化にも触れる。その内北畠氏は信長に敗れ、雪姫を救いに郷里に戻るが、雪姫は道連れに出来ないと自害をする。このままでは治まらぬ美輝は伊賀衆の助けを借りて、少人数で火の玉戦法を使い、織田軍を翻弄する。伊勢の後、伊賀も殲滅させられる。天下は本能寺の変、山崎の合戦、賤ヶ岳の合戦、小牧長久手、北条攻めなどが勃発し、秀吉の天下になるまで急回転する。しかし秀吉の天下も短かった。 雪姫自害後、紗奈救出のため戦った美輝と前田利家は良友になり、津田宗及の進めで義輝(雲舟)は利家の茶道であり、軍師役になった。 秀次を関白にしたものの、秀吉に子供秀頼が出来、豊臣家も自ら滅亡の道を歩む。 家康の動きが怪しくなり、関ヶ原合戦になるわけだが、ここで雲舟が力を発揮して、戦わずして勝ち。加賀百万石を御三家に継ぐ家格にし、加賀の町造りをする。
  • 中山七里
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    戦国の世、奥州白河城主、結成顕頼の嫡子・七郎義綱は、哀運をたて直すため、隣接の岩城家と結ぶ必要から久保姫と縁組みが成立、婚礼の日、美女の噂高い姫を一目見ようとして、家臣をふり切って街道へ出た。そして一刻、花嫁の到着を待つ七郎にもたらされたのは、姫が途中何者かによって奪われたとの報せであった。久保姫と縁組を望んでいた伊達家か、その縁者の相馬家の兵らしい。……異常な事態を発端に、乱世に生きる人々の飽くなき権勢欲、謀略、色欲、そして濁った時勢の中に咲く貴公子、美女の恋愛を、波瀾多いストーリーの中に展開させ、読者を魅了する力作長編時代小説
  • 日蓮
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    遠州・貫名郷の小領主・貫名重忠は、領地争いの訴訟に破れ、安房に流された。その地で生まれた重忠の子・善日丸は、正義感の強い少年だったが、他国者として近所の子供たちに挑発され、絶えずもめごとを起こしていた。彼の味方は、浜夕という少女だけだった。その浜夕が鎌倉の御家人に輿入れすることになった時、たったひとりの理解者を失った善日丸は、悄然の思いで清澄寺を訪ね、仏門に入る決意をした。そして鎌倉・比叡山・南部・高野山などで修業を重ね、32才で日蓮宗を開祖した。鎌倉の世に激しく波瀾の生涯を生きた人間・日蓮を、鮮やかに描いた巨匠の力作長篇。萬屋錦之介、松坂慶子らで映画化もされた名作。
  • 振袖狂女
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    77歳になってなお、豊臣秀頼の遺児・鶴姫の存在に怯える徳川家康は、姫の首に執心し、姫を守ろうとする豊臣の遺臣たちは、京都の河原の女歌舞伎の一座、傀儡師の一座、野伏りの集団へと潜り込みながら、家康の命を狙い、京都の御所へ引き取られた姫はなんとか安泰を得る……。姫を守るために女歌舞伎が演ずる狂女の舞からタイトルが付けられた、読み応えがある長篇歴史時代小説。
  • かぶき大名
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    天正7年、家康に属して16歳の初陣、武田勝頼軍と戦うを手始めに、小牧長久手に秀吉軍を迎えて大功を樹てながら、父・忠重との不和から退転した三州刈屋3万石の息、豪勇無双の水野藤十郎勝成。持って生れた狂熱の血がさせるのか、秀吉に随身後も喧嘩と女出入りの明け暮れに、佐々、小西、加藤、黒田と主をかえては乱世を押し渡る。秀吉歿し、やがて天下分け目の風雲に際し、家康に帰参がかなった勝成は、父の跡をついだ後、関ケ原、大坂冬夏両陣を歴戦、大和6万石から備後福山11万石の身代に。75歳にしてなお島原ノ乱に出陣した、強悍にして奇矯な戦国男・水野勝成一代記。
  • 100%ムックシリーズ 独ソ戦大全
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦史・戦術・兵器・人物・逸話 etc.…… 全方位から解説! 第二次世界大戦[東部戦線]のすべてがわかる 超永久[増補]保存版 1941年6月22日、ドイツが発動した「バルバロッサ作戦」から、 天王山の「モスクワ攻防戦」、転回点となった「スターリングラードの戦い」、 1945年5月2日のベルリン陥落まで、 互いの存続をかけた死闘の数々の全貌に迫る! そして、今回は超永久[増補]保存版として、 「敵対・友好関係がわかる主要国&人物 相関図」 「戦況図の部隊名がわかる戦闘序列 編成図」「位置関係がわかる東部戦線 戦場MAP」 「主力機がわかる戦車&戦闘機の進化系譜」。 また、独ソ比較資料編として「エポレットで素性がわかる階級一覧」 さらに、独ソ両軍の「最強戦車ランキング」「戦車・戦闘機対決」などを追加。
  • 群青の海 ある被爆者の最後の一年
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    長崎にて被爆し、被爆症に苦しみながらも長崎を愛し、長崎に生きた男。彼の瞳には故郷五島の群青色の海が輝いていた。「漆黒の月」「朔の道」に続く、長崎原爆の凄まじさを描いた3部作の完結編。被爆者の父と被爆2世の息子の葛藤は、いつしか核の廃絶に向けてひとつの心となっていく。
  • 朔の道 原爆被害は連鎖する
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    原爆被害は連鎖する。長崎原爆投下からの九日間を描いた「漆黒の月」。その後の主人公が被爆による後遺症に苦しむ姿と、彼の家族の悲しみを描いた続編となる原爆小説。 主人公優三郎が結婚し、子どもが出来るが、3人の子が次々と亡くな っていく。子ども達の死は原爆の後遺症によるものだろうか。 悲しみと絶望の中で、核の脅威を訴える著者の悲痛な声に耳を傾けて いただきたい。
  • 戦国残党記
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    結城中納言秀康の庶子・松平孫次郎忠雄は、世を拗ね家を嫌って、大阪夏の陣に大阪城へ入城し、落人として追われる身となったが、性来の叛骨から、夏の陣に加わらなかった織田左門の邸に乗りこみ、好色の左門の手から千姫づきの侍女・お浅を救った。お浅を知り、女への愛に目覚めた苦悶の身を、流浪の空に託す青年公子・孫次郎の奇嬌奔放な行状を描く長篇。
  • 青春の風
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    下町娘のお鈴は、おとなしそうに見えて、実は鉄火娘なのであった。六郷の渡しで好みの若侍を見つけると、みずから江戸市中までの道連れをお願いして……。時代小説の第一人者によるユーモアもある傑作。
  • 江戸の虫(上)
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    東海道を江戸へ向かう娘・おふみ。二面性を持つ医師・村井長庵に出会い……。吉原の中では……。数々の事件がまき起こる。江戸を舞台にした長編時代小説。<上下巻>
  • 丸橋忠彌
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    剣豪文学の第一人者が格調高く綴る、快傑の真面目さと武芸者のみが知る哀歓――由井正雪の乱に連なり、断腸の最期を遂げ、鈴ヶ森刑場で最初にさらされた罪人……。太平の礎も定まった三代将軍・徳川家光の頃、浪人を語らい密かに天下乗っ取りを企てる剣豪・丸橋忠彌と由井正雪を、人間的に捉えて活写した力作。
  • 伊勢新九郎
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    鈴鹿の浮浪児が、野武士の頭領から一国一城の主となり、天下統一の野望に燃える。一世の風雲児・北条早雲の半生を、『人生劇場』の流行作家が描いた会心作。
  • サイパンから来た列車
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    深夜の東京駅に突如訪れたサイパン玉砕の一個大隊。彼らが見た戦後10年の祖国の顔、そして家族たちは……、という表題作など、全5編。脚本家・倉本聰が手掛けて舞台・テレビドラマ化され、笠智衆など出演で映画化もされた傑作。
  • 新生最強戦艦「大和」【1】超弩級艦、進撃!
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    昭和17年6月、ミッドウェー島に向け出撃した連合艦隊第一航空艦隊は、サンド島米軍基地爆撃に成功するも、米空母部隊に発見されてしまう。その報せを聞いた山本五十六大将は、第一航空艦隊援護のため、戦艦「大和」を本隊から離し急進させる。ところが、不沈戦艦といわれた「大和」は、B17爆撃機の先制攻撃、さらに米空母部隊攻撃機による集中爆撃を受け、戦線離脱。作戦は中止に追い込まれた。一方、ミッドウェー島防衛を果たした米太平洋艦隊は、一気に攻勢へ出るため、ソロモン方面に主軸を移動。ガダルカナル島に航空基地を建設し、ラバウル攻略作戦を実行に移そうとするのだが……。
  • 第二次太平洋戦争【1】誕生! 夜襲機動部隊
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    昭和17年10月。山本五十六の率いる連合艦隊が「布哇沖海戦」で勝利、オアフ島上陸の構えをみせると、ルーズベルト大統領は武力によるハワイ防衛をあきらめて日本政府に急遽、停戦を申し入れた(『山本五十六の野望』シリーズ)。東條内閣はそれを受諾、日米間に休戦協定が成立するが、大統領四選をもくろむルーズベルトは失地回復、対日再戦の機会を虎視眈々とうかがっていた。1944年初頭に待望の高速空母15隻(エセックス級7隻、インディペンデンス級8隻)が出そろうや、ルーズベルトは休戦協定の破棄をひそかに決意、チェスター・W・ニミッツに対して“逆奇襲"による、マーシャル占領を厳命する!
  • パライソの島
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 江戸時代末期、信仰の自由と平穏を求めて、竹島探索に出かけた若者たちがいた。 本書は、差別と貧困の中で助け合いながら教会堂の建設をした五島列島の小さな島の物語である。
  • 報国の人々 伊藤博文と井上毅の相剋
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    日本国とは何か、どうあるべきか、究極の答えを模索する“明治志士”の物語 西郷、大久保、木戸の維新三傑と岩倉具視がこの世を去った明治中期、民権運動を標榜する反政府勢力は、国家中枢人物に対して実質的なテロ活動をあちらこちらで画策していた。そんないまだ不安定な時代の渦の中で、井上毅をブレーンに持つ伊藤博文を中心とする、大隈重信、黒田清隆、井上馨など、維新第二世代とも言われる政府要人たちは、まったく無の状態から、欧米に伍するわが国独自の近代政治制度を短期間のうちに作り上げねばならなかった。国家、国民とは何で、天皇の役割とはどのようにあるべきなのか、現在でさえ答えのない議論と政治闘争が繰り広げられる中、彼らは、明治新政府が空中分解しかねない政治危機を何度も迎えてしまう。命を賭して、国の土台作りに挑んだ彼らの心中にあった信念、計略、情熱とはどのようなものであったのだろうか。日本近代政治の原点と帝国の“誕生”がここに描かれる。
  • 和蘭囃子
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    文政の世、オランダ人医師のシーボルトを長崎・出島に幽閉した幕府は、その疑いの眼を門下生にも向け始めた。その一人の青年医師・柳小路蘭平は、東海道の三島近くで、お万という艶女に仮病を装い狙われたたが、そのことで……。映画化もされた傑作。
  • 浪人横丁
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    幕末の世、壬生藩の家老の家に生まれた青江京介は、神田の浪人横丁で暮らしている。江戸を一時離れ、人助けをして帰ってきた京介だったが、若き主君の蟄居と父親の切腹に……。しかも遺書には……。
  • 野ざらし姫
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    御家の危機と、江戸へ急ぐ鶴姫一行の妨害をはかる鷲沼一派。恋あり、白羽きらめく乱闘あり。白熱の時代雄編。時代小説の名手の作品。
  • 明治天皇 全6巻合本版
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    幕末、日本近海には外国船が頻繁に出没し、徳川幕府の動揺をさそっていた。一方、貧窮のつづく禁裏では、今上の帝(孝明帝)が暗澹たる世情を憂いておられる。そうした折り、生を享けたのが明治天皇であった。浦賀に現れた黒船は、徳川二百六十年の泰平の夢を破った。激しく開国を迫る列強に、佐幕開国か尊皇攘夷か、世論はまっぷたつに割れた。大老井伊直弼の果断にして仮借ない政策は、世にいう“安政の大獄”の嵐となって全国に吹きあれた。将軍継嗣問題も強引に紀州慶福と定め、水戸派勢力の一掃がなされた。その反動は大きく、京洛は天誅につぐ天誅の巷と化した。騒擾のなか、まだ自分の運命は知らぬまま、祐宮は、健やかに成長していた。桜田門外の変で井伊直弼が倒れると、幕府には和宮降嫁にすがる公武合体の融和策しか手段がなくなった。騒然たる世相のさなか、将軍家茂が倒れ、つづいて孝明帝も崩御。若き睦仁親王(明治天皇)の双肩に国家存亡の危機がのしかかる。
  • 鳶のぼんくら松
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    弱きをいじめる悪者どもを見つけると、黙ってはいられない性分で、実際、その腕っぷしも人の倍以上の、江戸の浪人・松太郎の豪快さ。
  • 天保紅小判
    -
    長崎の豪商・平戸屋民右衛門は、江戸に7軒の出店を持ち、年に1万両ずつ長崎へ送らせていた。その民右衛門が獄死して5年、出店の一つ、松戸屋の主人・仁右衛門と、蔵にあった預り金35万両が、ある日突然消えてしまった。曰くありげな浪人・阿保八郎は、娘曲芸師・子狐太夫、料亭・青柳の若い女主人・お美津などに巧みに近づきながら、徐々に事件の核心に迫って行くのだった。
  • 青年安兵衛
    -
    青雲の志を抱いて、中山安兵衛は、生まれ故郷の越後・新発田から江戸へ向かうが、ひとり巡礼の旅をする美少女・お世津が女衒の権六に襲われたのを助けると、江戸まで一緒に旅ををすることになった。高田馬場の18人斬りで有名な決闘、血気盛んな安兵衛の無事を願うお世津のひたむきな恋心……。映画化もされた傑作。
  • 青春峠
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    幕末の世、戸田の渡し近くで、一人の若い浪人が、近くの名主の老人と出会う。時も時だけに、尊王攘夷に命を懸ける浪人たち、またそれを口実にタカリを働くような不逞の輩も多くいた。二人が意気投合し、一緒に歩いていると……。江戸の道場で修行に励む若き浪人の姿を描いた傑作。
  • 青雲の鬼
    -
    遠州は浜松の浪人・早水東吾は、遊び人ふうの捨吉、深川の岡っ引の娘・お袖と、江戸に向かっていた。旅の途中で覆面の剣客たちに襲われた旗本の娘・千鳥を救い出し、その後同行し小田原まで行くが、彼女の父の松浦石見守は暗殺されていた。後妻の父親で組下与力の石垣綱右衛門が天草屋と結託し悪事に手を出していると聞き、その暗殺の謎を追い、4人は江戸に入ると……。映画化もされた傑作。
  • 柳生宗矩 全4巻合本版
    -
    巨星徳川家康のひたむきな姿に接したとき、宗矩の眼は豁然と開けた。文禄三年(一五九四)五月三日、家康が父石舟斎に入門した日が、又右衛門宗矩の新たな求道への旅立ちの日でもあった。東西が激突した関ヶ原、大坂城の攻防を経て、家康の「道義立国」は実現に向かう。生まれながらの将軍家光の時代になると、宗矩は若き貴公子をいかに名将軍に育てるか、多難な仕事が彼の双肩にのしかかる。家康、秀忠、家光三代の師範として剣禅一如をなし遂げた男の生涯。
  • 徳川家光 全4巻合本版
    -
    父秀忠の命で甲府に蟄居している弟駿河大納言忠長の処遇に苦慮する三代将軍家光。その忠長は自刃して果てる。寛永十一年(一六三四)六月、家光は三十万を越す供を従え京に入った。この上洛は、禁裏と幕府間のしこりをとき、泰平の空気をかもし出す大きな役割を果たした。家光政権は土井利勝、松平信綱、阿部忠秋らの補佐のもと盤石にみえたが、突如、苛政に耐えかねた島原の農民が蜂起。天草四郎を盟主とするキリシタン信徒もこれに呼応し、原城に立て籠った。鎮圧に向かった板倉重昌は戦死し苦戦する幕軍に、家光は最も信頼する松平信綱を総大将に派遣した。絢爛たる寛永時代を演出した生まれながらの将軍の一生。
  • 新太平記 全5巻合本版
    -
    天皇親政を願う後醍醐天皇の檄に応じた楠木正成は、金剛山の小城赤坂に兵を挙げた。自軍に百倍する幕府軍を翻弄するも、天皇は捕われ、隠岐に流された。潜伏した正成の奪回工作は成功し、隠岐を脱出した後醍醐天皇は、船上山に倒幕の旗をかかげた。機を見るに敏な足利高氏は幕府を裏切り京都を占領、新田義貞もまた関東に兵を挙げ、鎌倉を攻撃した。権勢をふるった北条氏は遂に亡んだが、公家は驕りたかぶり、諸国武士は恩賞をめぐり争い、騒乱は続く。征夷大将軍の座を狙う足利尊氏と新田義貞の対立は激しさを増し、世は南北朝対立の時代に突入していった。
  • 高杉晋作 全3巻合本版
    -
    黒船をひきいて、一八五三年、ペルリが浦賀に来航した。開国佐幕派と勤皇攘夷派に二分された国内は混乱をきわめた。そのさなか、革新を叫ぶ吉田松陰の刑死は、松下村塾の塾生たちを動揺させた。師の志をどうしたら活かせるのか? 欧米列強の脅威におののく日本を遊歴するうち、高杉晋作は勤皇の志士として開眼していく。やがて上海へ渡って海外事情にも目覚めた長州の“鼻輪のない暴れ牛”は、松陰の志を継いで倒幕への道を歩み始めた。動乱の世を生き、奇兵隊を結成し、内外からの攻撃に遭いながらも、維新回天の偉業に尽力した若き志士高杉晋作の生涯。
  • 源頼朝 全3巻合本版
    -
    平氏一門の横暴に抗して立った源氏最後の反乱は失敗に終わる。平治の乱に初陣した十三歳の頼朝は、落武者となって吹雪の近江路をさまよう。父義朝は非業の死、兄の義平も捕われて斬られた。源氏一統の血を残らず絶やし、後顧の憂いを除かんとする平清盛の断は、むろん斬首。だが池禅尼の涙の嘆願で命を救われた頼朝は、伊豆に流され仏道三昧の日々に身をやつして再起の時を待つ。平家の権勢の下、二十一年の苦渋にみちた歳月ののち、ついに決起の時は来た。
  • 伊達政宗 全8巻合本版
    -
    奥羽米沢城に、伊達政宗が呱々の声をあげた永禄十年(一五六七)。一代の英雄織田信長によって、戦国も終熄に向かい始めていた。しかし、奥羽はこの時期こぞ、まさに戦国動乱のさなかだった。政宗を万海上人の生まれかわりとする期待が大きいほど、反動もまた大きい。生家と伊達家の滅亡をおそれ、政宗殺害を企てる実の母と実の弟。肉親ゆえに激しく渦巻く愛憎。ついに政宗は、涙をのんで弟を斬る。血がたぎるほどの叛骨魂を秘めながら、豊臣秀吉という悍馬を操って、さまざまな危機を脱していく政宗、だが関白秀次と結んで企てたという謀反の嫌疑がかかる。関ヶ原、大阪冬の陣、夏の陣、そして徳川の世。天下制覇の野心を秘めて激動の時代を生きた英傑独眼竜政宗の生涯をえがく長編。
  • 紅梅行燈
    -
    江戸・深川の八百源の娘・お澄は、小町娘と評判の美人だが、柔術の手練でもあった。ある夜、3人の侍に襲われながら見事これを撃退した若侍・弓川金吾と知り合い、傷の手当をしたことから、ほのかな恋心を抱く。金吾の襲われたのは、南部藩の内紛、ご老公派と当主派の争いに、源を発していた。隠退した先代老公が、愛妾・お市の方にせがまれ、新御殿を作ろうとして無理な金策をし、それを引き受けた豪商・盛岡屋が、当主の妹・小夜姫を妻にと要求したのだ。江戸屋敷の小夜姫に、ご老公から国元への帰還が命じられた。無事に済むはずのない道中を思い、当主派は、姫の見替りにお澄を仕立てた。金吾、お澄の行手には……。
  • 江戸の虹(上)
    -
    時は幕末。米問屋近江屋の娘で主のお蘭は、男まさりの商売人で肝が据わっている。江戸へ向かう途中で、幕府の歩兵を名乗り官軍を見つけるというタカリの者とも堂々とやりあい、挙句のはてには六連発銃まで出して追い払った。そこに居合わせた志賀仙三郎は助けに入り、二人は出会い……。幕末両派の暗躍と争闘を描く傑作長編。<上下巻>
  • 江戸の朝風
    -
    難破して無人島で死んだ7人の仲間に頼まれて、7人の人間を探すために、大枚の金子を懐中に江戸へ出て来た海の男・黒潮太郎は、第一の尋ね人・お弓に会うため浅草へ出たが、そこで不思議な女占師・天明堂白蘭に会い、第一の尋ね人の手がかりを掴んだ。白蘭と、浅草で知り合ったおとぼけ仙太との助けで、数々の危難をくぐりぬけてゆく黒潮太郎。長編時代小説。
  • 巷説 荒木又右衛門
    -
    鍵屋の辻の決闘で名高い、新陰流の剣豪・荒木又右衛門。江戸から、剣術師範を務める大和郡山藩への道中で、悪をくじき、弱きを助け、武名ますますあげていく。その荒木又右衛門の旅日記。
  • 元禄いろは硯
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    誰もがご存じ、殿中、松の廊下での刃傷事件。江戸屋敷は引き渡しとなり、赤穂でも大変な事態が起きていた。そして時は過ぎ、吉良邸への討ち入り……。時代小説の第一人者が描く、赤穂浪士の物語。
  • やん八弁天
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    老中・水野の悪事を暴くため、南町奉行の内命を受け、金座役の手代にもぐりこんだ代二郎は、鳥居耀三の配下の者に付け狙われてしまった。なんとか1軒の小料理屋を見つけ、そこに上がり込むと、そこの女将は……。時代小説の名手の十八番とも言える反鳥居ものの傑作ほか、時には脆い青年剣士、男勝りの町娘など、市井に生きる様々な人々の生き方を多彩に描いた、傑作ばかりの15短編。
  • さむらい山脈
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    丹波亀山5万石は当主・伊勢守忠光が3年前に病死したため、弟の忠之が家督を継ぎ、後室・お茂の方は、深川・小名木川ぞいの小宅に住んでいる。お茂の方はまだ若く、すぐれた美貌だったため、その美しさに執心した忠之が、里方へ帰さなかったからだ。当主の邪恋の隙を狙ったのが、側用人・黒崎重四郎。江戸藩邸に黒崎党をつくって、一手に藩政をおさえようと野望に燃える。かくて、亀山家はお家騒動になるが、ここに敢然と立ち上ったのが青年創士・鶴田礼三郎だ。礼三郎は家老の息子だが、藩の危機を救うため、浪人の身となって、騒動のまっただなかへ乗りこんでゆく。剣が走り恋が咲く時代長編。
  • 見果てぬ祖国
    -
    東京の日比谷公園に、ひっそりと一つの記念碑が立っている。ホセ・リサール。スペインの植民地だったフィリピンを独立に導いた建国の父として知られている詩人のものだ。明治の頃に一ヵ月半ほど日本を訪れて、東京や横浜などに足跡を残し、末広鉄腸は彼をモデルに『南洋の大波瀾』というベストセラーを書いた。いま読者が手に取って下さっている『見果てぬ祖国』は、リサールが残した二つの長篇小説の翻案である。(「はじめに」より)  君臨する聖職者の吝嗇と狡猾、野心に身を焦がす事件記者の虚報、酷薄な政治権力の牙……。三つ巴で仕組んだ罠に挑む革命戦士の物語。ホセ・リサールの傑作長篇小説『ノリ・メ・タンヘレ』『エル・フィリブステリスモ』が翻案されて甦る! ●ホセ・リサール 1861年生まれ。フィリピンの独立運動家、医師、著作家、画家、学者。「国民的英雄」と称される。平和的方法による独立を主張し、小説を書くことによってスペイン圧政下に苦しむ植民地フィリピンの現状を訴えた。1896年にフィリピン革命が勃発すると当局に逮捕され、12月30日に銃殺刑となった。この日は現在、フィリピンの祭日となっている。 ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
  • 北天を翔ける
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    伊藤英俊記念すべき渾身の書き下ろしデビュー作。 時は江戸中期、東北の小藩に生まれた武士の三男佐藤充とアイヌの無骨な若者キラウシが、国禁をものともせずヨーロッパからアフリカ、東南アジアを駆け巡る海洋大冒険歴史物語。 壮絶な半生を生き抜いた充の両親が結ばれた謎。時を超えて母の故郷探しの旅へ出る。 コロナ禍の生きにくい現代社会の若者に生きる希望をと筆を執った著者の華麗なる処女航海の船出。
  • えにし独楽
    完結
    -
    上京したばかりの若侍 伊勢仁之助は、人を殺める御仏信仰「たたりぼとけさま」の噂を耳にする。寺社奉行所の役人として調査に乗り出す仁之助だったが……。 〈NovelJam2021Online参加作品〉
  • 鉄火奉行
    -
    現将軍派の頭領、老中・水野越前は、大御所派に属する遠山左衛門尉を失脚させ、自派の鳥居忠耀を奉行職に就かせようと画策し、兇悪五人組の召捕りに、ひと月の日限を切った。しかし、金さん自ら張込む陣頭指揮、町方躍起の探索にもかかわらず、連日市中を荒し回る傍若無人ぶりに、就任当時は江戸市民に人気のよかった金さんにも、「あんまり当てにならねえな」と、非難の声が起こり出した。窮地に立つ金さん! そして、仲秋8月15日、深川八幡祭りの夜、意外な事件が突発した。御家人くずれの馬場陣十郎に行手を阻まれた遊人風の男を見て、笠井小平太は思わず叫んだ。「あっ、親玉が危い!」……。
  • 青空剣法
    -
    曽我平九郎は、たとえ貧乏でも浪人暮らしが性に合うという。しかし、剣の腕も立つし、情にも厚い。長屋の隣人に紹介されて質屋の深夜番に雇われたことで……。時代小説の名手による名作。続編『曽我平九郎』とともに。
  • 人魚鬼 若さま侍捕物手帖の内
    -
    超美貌の姫の不老不死を願って、人魚の棲む南の孤島への渡航という奸計が進む中、悪と善、美女と剣客が入り乱れての、ファンタジーの味も加味された一大活劇――推理の第一人者・若さま、バテレンの怪医師・江川了巴、絶世の美人・うつぼ姫、姫を守る武芸者・小森新太郎、辰巳芸者・おさい、巡礼姿の娘、了巴に反対する岳庵と浪人の群れ……。不老不死の人魚島探検をめぐる大陰謀のメロドラマは、読者を誘って不可思議の魅力を満喫せしめる! エンターテインメント長篇小説。
  • 紅顔夜叉
    -
    拝領物の短刀を持ち出し、主君を脅迫する国老・鬼頭。この鬼頭一派に挑戦して国許へ赴く、当主の妹君・百合姫の旅姿。美少年・新宮百合太郎が東海道に一歩踏み出したとたん、その後を追う小悪党・彫虎、不気味な浪人・のら旦那、つきまとう美人道中師・御守殿お兼。そして早くも、高輪大木戸に、百合姫を待伏せていた国老・鬼頭一味……。東海道から笹山へ、繰り展げられる虚々実々の戦い。
  • 巷説水戸黄門
    -
    水戸光圀は、63歳で家督を養子にゆずり、水戸の西山荘へ隠退した。天下の副将軍として30年、非常に惜しまれてのことであった……。お馴染み、ご隠居・水戸黄門さまの、水戸での、そして道中・旅先での姿を、時代小説の第一人者が描いた傑作。
  • 月光の門 若さま侍捕物手帖
    -
    大江戸八百八町に次々起こる謎の神隠し。事件に乗り出した粋な着流し姿。ご存じ若さま侍の剣が冴える。奇怪な美女神隠し事件の謎とは?――江戸八百八町に奇怪な美女の神隠しが続発し、公儀御用達・糸問屋の娘・おつゆ、御弓師の娘・おこう、吉原の芸者・おちせの行方も判らぬ折りも折り、将軍家息女・当年9歳の綾姫が大奥から忽然と姿を消すに及んで、ついにご存じ若さま侍の登場となる……。この『月光の門』は、町奉行・寺社奉行の共同捜査も空しく迷宮入りした美女誘拐事件の核心を追う若さまと、大名、旗本、悪銭かせぎの武士やくざ、人入れ稼業の一味、奇怪な山伏の一団が入り乱れて横行し、この世ならぬ一途な恋のはげしさと、修験道の法力の巧妙さを、大峰の奥の神苑に展開される昇天の儀式にからませた異色篇。
  • マンガ 黄色い零戦
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『永遠の0』『日本国紀』 ベストセラー作家 百田尚樹さん推薦! 開戦から80年の節目 後世に語り継ぎたい 国民必読の一冊!! 太平洋戦争、特攻......  日本の戦争近現代史を 深く学べる!! 海洋冒険マンガの巨匠 小沢さとるが描く 渾身のノンフィクション! 第2次大戦時、その驚異的な 戦闘能力で世界の航空史に 爪痕を残した名機・零式艦上戦闘機 通称「ゼロ戦」。 その誕生に携わった 開発主査・堀越二郎の 栄光と苦悩の物語。
  • 命の版木
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    仙台で無禄厄介の林(はやし)子(し)平(へい)は、江戸・蝦夷・長崎を訪れ見聞を広め、海防の必要性を著すが、老中・松平定信から本・版木の回収を命じられる。子平は、版木の彫師お槇(まき)と二人で『海国兵談』の完成を目指すが、幕府の監視は日に日に強まり、二人は命をかけて版木を彫ることになる……。第15回中山義秀文学賞受賞作『彫残二人』改題。
  • 紅葵
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    “正義の盗み”で悪を罰する 人情味あふれるエンタメ時代小説。 江戸のトラブルは女盗賊・麻衣にお任せ。 武家の家柄でありながら飲み屋で働く麻衣。 その正体は、江戸で噂の女盗賊“紅葵”だった。 弱きを助け強きを挫く、義理人情に厚い乙女の江戸奇譚。 ■著者紹介 小神子眞澄(こみこますみ) 1942年旧満州で生まれる。 小学校5 年で右耳を、19歳で左耳を突発性難聴のため失聴。 その後中途失聴者・難聴者団体「新光会」に入会。 大阪支部長を6年務め、現在会計担当。 これまでの作品は、2007 年11月20日に『黄金のカラス』を出版。 平成24 年たつ年 9/14 贈賞式、「第40 回毎日農業記録賞」優秀賞、 「いじめ・自殺防止作文コンテスト」優秀賞など多数入選している。

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  • 虹に立つ侍(上)
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    飄然と江戸の宵を歩いていた笹井又四郎は、尼崎十万石のお家騒動にまきこまれる。藩主・松平伊勢守が引退し、跡目は嫡子・寿五郎が、将軍家の喜久姫と縁組して継ぐことになっていた。が、家老・岩崎の一党は妾腹の松之丞を推して策動、寿五郎を監禁した。喜久姫との婚約の日は迫っている……。「謎の侍」笹井又四郎は立った。機略に富み剣は無双、彼が女元締め・お香と「のぞき屋」源太を手下に、先ず打った奇手。それは単身、喜久姫を説得して婚儀を延ばすことであった。次に彼は如何にして、寿五郎を厳戒の中から救出するのか。素浪人を装う又四郎とは、そも何者なのか!? <上下巻>
  • 天保うき世硯
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    掛川藩の目付下役という軽輩・桑名福太郎が、痣姫さまと通じたために、隠密という名目で江戸に追放されるが、討手に追われているようで気が休まらない。……作者は時代を江戸の天保期以後にもとめて、人情、風俗考証の正しさで、道中記の面白さの中にリアルな立体感を与える小説を得意とするので、この作品でもそれが満喫できる。しかも従来の作品と異なり、武士社会の組織の冷酷さの中に生きる主人公に、いわゆる「永遠の女性」としてのお高祖頭巾の痣姫への憧れが揺曳していて、一種の時代スリラー的な不気味さがあり、結末は余韻ふかい。山手文学の一転機を示す作品である。
  • 戦国幻野
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    東海の強国駿河は、守護今川氏親(うじちか)の手で着々と覇道を進んでいた。東に北条、北に武田、大国が激しく牽制しあう戦国の世、氏親とその妻妾の息子たちも、奇しき愛憎の闘いに巻きこまれてゆく。野望のままに、広大な富士の裾野を馳ける武者の修験者たちの凄絶な生と死。今川一族が興亡を描き切った傑作長編。(講談社文庫)
  • 七姫伝奇
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    松平右京大夫は小藩ながら、内実は豊かな財政を誇っている。その松平家の世嗣ぎ3人が、相次いで怪死した。どうも右京大夫の腹違いの妹・七姫の、7匹の愛猫のたたりらしい。若さま侍は、娘手妻の幻術師・おしの、七姫の寵愛をうける剣士・堀平四郎らの助けをえて、事件の真相に迫って行く……。怪猫と幻術師、術師と術師の妖幻なまでの闘いを迫力ある筆致で織りなし、猫を使ってのお家乗取りという謎の真相をうきあがらせる世界は、まさにこの作者独自のものである。ご存知長編「若さま侍捕物手帖」のうち。
  • 三百六十五日
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    見かけは優しいノンキ者の浪人・風雷太郎は、腕がめっぽう強く、天秤棒を振って相手をキリキリ舞いさせる。……浅草の観音さまで敵討の大望いだく町娘・お加代を戒めての帰途、観音さまのお告げだと言いはる拾い屋の忠六のすすめで、花川戸の質屋・倉橋屋の色後家・お浦の用心棒となって、悪旗本・大河原一味をやりこめる。倉橋屋の内部事情は複雑で、先代の息子で今は人別帳から抜かれてしまった兇状持ちの伝吉が、ごろつき浪人を語らっては押しかける。お浦と夫婦になった雷太郎に近づく、料亭・つるやの看板娘・お加代と、女掏摸・裸弁天のお雪など……江戸の四季をいろどる、剣と恋の物語。
  • 江戸の暴れん坊
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    鳶太郎は旅に出た。「蛮社の獄」で身辺に危険が迫ったので、崋山・長英らのすすめで、しばらく難を避けようと、家督を弟にゆずり、住みなれた江戸をあとにした。両国の骨つぎ・名倉の門弟を名乗り、股旅姿の身軽なひとり旅……のつもりであった。 高輪の大木戸を出ると、鳶太郎を待ちうけていたのが、年の頃なら19かはたち、ひどくあか抜けのしたお侠な下町っ子・お夏、次いで六郷の渡しで供に加わったのが、度胸と足が自慢の木更津屋佐平。さて、三人旅の行手に次々起こる剣難女難。鮮やかな鳶太郎の秘剣が舞って、胸のすくような、山手文学十八番の娯楽大作!
  • 弓削道鏡
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    河内国弓削ノ邑に住む貧しい鷹の羽取りの青年・道鏡は、馬の化身かと疑われるほどの肉体のために、村の娘にも相手にされなかった。弟の浄人が恋人を抱くのを垣間見るにつけ、道鏡は懊悩した。そして憤りは野心に変った。彼は家を出奔した。都大路で若く美しい皇女のお姿を拝した。思えば、後に女帝の御寵愛を一身に集め、空前絶後の権勢をふるった怪僧・道鏡の第一歩はここにあった。
  • 隠密三国志
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    浪人・古賀新三郎と神田連雀町の小料理屋・松葉屋のお葉は、尼ヶ崎藩・松平家の家老・鷲尾刑部の奸策にかかり、隠れ切支丹の汚名をきせられ毒殺された天野屋浪右衛門の遺族と誤解されて、黒い剣風に襲われる。天野屋の埋蔵金100万両の行方を追って、江戸を舞台に、老中・稲垣伊勢守の放った公儀隠密・黒住鬼堂とその一党、鷲尾党の総帥・大倉玄蕃の率いる7人の忍者と、天野屋の娘・千鳥を擁して復讐に燃える天狗党の、三つ巴の乱戦の中に捲き込まれた。古賀新三郎に近づく謎の男・伊太吉に、新三郎とお葉の安否を気づかい、探索の眼を光らす八丁堀同心・清川一馬の活躍……。謎は謎をよぶ、異色時代長篇。
  • わんぱく公子
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    わんぱく公子とは、浜町に棄て扶持・五千石の気儘な生活をしている、松平鶴七郎のことである。江川坦庵について西洋流の砲術を、小野派一刀流の浅利又七郎に剣をまなんで、滅法強いが、将軍家御連枝だけに世上の事にはうとい。泥棒のかくし金を探し出す名人が、それを助けて活躍する。わんぱく公子・鶴七郎と忍者とのやりとりなど、これが家斉将軍の子かと思うほどだが、尾州家の駄々姫にはコロリとまいる。金子調達を依頼する棚倉屋の娘誘拐を解決したり、大衆文芸の独擅場ともいうべきお家騒動を中心に展開する道中記のおもしろさは、この作者ならではの時代明朗小説。
  • おすねと狂介
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    旅は道づれ……桃ノ井狂介が、大磯の街道でいっしょになった紫矢がすりの腰元、じつは松平家の季姫であった。江戸にもどれば、姫には気にそまぬ縁組が待っている。「死につらなる恋」と知りながら、姫は狂介に心をひかれる。だが、胸に奸計をひめる家老・鷲津兵太夫が、これを見逃すわけはなく、たちまち姫と狂介は、奔流のような運命に巻きこまれる。敵か味方か? 二人にまつわりつくように旅をする、河内屋平蔵と浜田屋お峰。そして奇怪な「ご落胤」の一団……。大磯から江戸へ、2日間の旅にまきおこる、人生の転変を見事にえがいた、山手文学の好篇。
  • おこま
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    二十歳になるおこまは、15年ほど前にさらわれてきて、スリの姉御にあずけられ、一人前のスリに育て上げられた。そして今日、親分から一人ずつ女の子を手渡された。今度はおこまがその子を育てろ、ということであった……。江戸に住む女スリを描いた傑作長編。
  • 小説 新選組チューボー録
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    天才料理人の父の指導を受け、プロ級の料理の腕前を持つ高校生・稲葉泉。そんな泉はある日、幕末にタイムスリップしてしまう! さらには、そこで出会った新選組・土方歳三に料理の腕を見込まれてしまい…!?
  • 花守物語 第一巻
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    霜月の竜巻寺にて、 清津国の領主・唐沢靖匡は墓参の折に 都から下ったと思しき麗人と 所縁の女達と邂逅をはたす 日本から中国そしてまた、祖国日本へ————。それは不思議な運命をたどった物語。戦乱の世に二人の姫君と周辺の人々がおりなす長編歴史ファンタジーである。
  • 放れ鷹日記
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    高崎藩・松井家の新当主の迫姦におびえる先君・河内守の後室・お美世の方に近づき、古河藩・土肥家の家名に傷のつかぬよう処置する密命を帯びた峰村鷹之助は、大名同士の複雑で陰湿な関係を知り、悲壮な決意で高崎へ潜入する。切り髪屋敷に下郎奉公した彼は、名倉の療法でお美世の方の寵愛をうけ、露の命を後室との痴情にふけるが、使命と愛情の板挾みになやむとき、運命は皮肉にもお美世の方を乳母の手で死なせる。放れ鷹の境涯におちた鷹之助は、危難をさけた街道で道連れとなった江戸娘・お光と新生活の夢をひろげる……。巨匠・山手樹一郎の新傾向をしめす問題長篇。
  • 天を行く女 若さま侍捕物手帖
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    将軍家の寝所に夜毎現れる白い影……若さま登場して姿なき賊に挑戦――ヨガ念術の両派、友成・阿羅目の宗家争いを探り出した若さまは、念術者の巣窟を求めて単身、甲州の山深く入りこんで行ったが……。怪奇な念術者の行と生活。人間を超脱しようとして超脱できず、若さまへの恋に悩む女念術者・おゆう。若さま侍捕物手帖の長篇異色作。
  • 第三次世界大戦(全8巻合本)
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    〈地獄の戦端がついに開く!? 人気シリーズ一気読み!〉 ロサンゼルスで、ある事件が白昼に起こる。祖国で巨額の横領を働いた男に、中国特殊部隊〝ドラゴン・スカル〟が接触したのだ。彼らは米国へ逃げた人物の奪還を任務としていたが、この時に出た予想外の犠牲者が、ホワイトハウスに激震を与える。IT長者で、大統領の最大支援者の妻子が巻き添えになってしまったからだ。謝罪を求める米国に対し、中国も「人民の金を不正に使い込んだ男を、米国は情報提供と引き替えにずっと匿っていた」と不快感を示す。そしてこの事件が、後に日本を、世界をも巻き込む大戦のはじまりとなっていった――。
  • 奮闘、諸国廻り 悪代官を斃せ
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    日本各地の異変・凶事を治める諸国悪党取締出役という役目を任ぜられた将軍の御落胤・飛川角之進の活躍を描く、書下し時代小説。 旗本の次男として育てられ、将棋は負け無し、剣は免許皆伝、そして見世を出すくらいに料理が得意な飛川角之進。じつは彼は家斉の御落胤。 その出自もあり、各地で起こる異変や悪に対応するため、将軍家斉に諸国悪党取締出役を任ぜられる。 北陸での変事に対処し、もどってきたところ、「信州・飛騨の山中に不穏な影あり」との託宣が出たため、赴くことになった。
  • 柔肌くずし 蜜色大奥
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    亡き父親の跡を継いで櫛職人になった信吉は、女に無垢な十七歳。 ある日信吉は、品物を納めている小間物屋「立花屋」の女将・千香に訳ありの仕事を頼まれた。 それは大奥女中が密かに使う張り形の注文だった。女知らずで尻込みする信吉だったが、千香に男女の営みの手ほどきを受け、情交の喜びに目覚める。 信吉が自分の一物を模して作った張り形は評判がよく、注文主である大奥女中の奈月やお付きの芙美は張り形に飽き足らず、張り形の本物を持つ信吉に募る淫気をぶつけてくる始末。 男としての自信をつけた信吉は、思いを寄せる立花屋の娘・お里と結ばれるが、そのお里がなんと大奥に奉公することになってしまい……。傑作長編時代小説。

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