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死ぬほど怖い話 短編集
これを読むと眠れなくなる。怖くてトイレに起きれない……。 そんな恐ろしいホラー短編小説を厳選し、三編を一冊に収めました。さてあなたは、最後まで無事に読み終わることができましたか? ●著者プロフィール● あさくら けいと(あさくら けいと) 小説家。主に大人向けのしっとりとしたハードロマンを得意とする。ストーリーやこだわりがある独特の文体から、彼の官能を好む女性ファンも多い。「あさくらけいと」はペンネームで、実際には作家としてミステリー系小説を執筆。今回は初のホラーに挑戦。他に「赤い誘惑」「恐れ入ります、SEXしませんか?」がある。 -
スキャンダラス―女たちの編集部―
〈ハヤカワ・ミステリ文庫 my perfume〉伝統ある女性誌《ハーズ》、売上低迷で最大の危機? ついにやり手の編集長ミミが就任し、大胆にそして過激に内容を一新させていく。誌面のコンセプトは、セックス! ゴシップ! ダイエット! 新編集長に翻弄される女性部員たちの運命は? 《ハーズ》が迎える運命は……? 仕事の駆け引き、人間関係、恋愛、妊娠活動、子育て事情――編集部で思い悩む女性たちの人生と雑誌にかける熱い想いを描き出す、リアルお仕事小説。 -
青春ダストボックス
男女共学化されたばかりの伊呂原高校で、即有名人となった容姿端麗、成績優秀、品行方正な少女・幸乃守マリア。完璧すぎて謎だらけの彼女に、「コンドーム所持による停学」という一大スキャンダルが突如巻き起こる――。 そんな彼女と過去に接点を持つ、4人のクズ男子がいた。 曜日ごとに彼女を取り替えるモテ男の蓮。言い訳ばかりのネクラ人生を送る樹。“神様”の異名をとる元超能力者の仁。誰にもバレずに小さな幸せを運ぶ心優しきストーカーの慶。 合併によりマリアと運命的な再会を果たした彼らの視点で紐解かれる、完璧なんかじゃない1人の少女の物語。 -
十津川警部 南紀・陽光の下の死者
十津川警部、新たな事件のため南紀白浜へ 東京池袋署の刑事・伊熊武敏は、会社社長未亡人殺人事件を担当していたが、独断専行を指摘され、上司から非番を命じられ、南紀白浜へ旅立った。紀勢本線特急「くろしお19号」車内で、ひょんなことから、東京中央エレクトリック企画課長の白川健一郎と知り合い、白良浜で会う約束をしたが、翌日砂浜に行ってみると、白川が死んでいるのを発見する。地元の警察署から要請を受けた伊熊は、捜査に当たることになった。 この事件が、伊熊刑事が関わっていた殺人事件とリンクしていく。美貌の未亡人の名は、立花庸子。亡くなった夫は、東京中央エレクトリックの前身、中央電気の社長だった。莫大な遺産を手にした彼女は、数々の浮き名を流していたが、1ヶ月前に自宅で殺されたのである。彼女の過去をたどると、今や廃墟と化した白浜の豪華ホテルの歴史に行き着いたのだった。 事件は広がりを見せ、白川を知るクラブのママや関係者も白浜に現れて、ついには十津川警部の登場となる。 十津川警部が暴いた真相とは! -
コンサートの呼びかけ
第7回ことばと新人賞受賞作!! この表題作を見よ。生きていくうえでだれもが抱く漠とした不安をそこはかとないユーモアにつつんで見せてくれる。 ようするに選べなかったもうひとつの人生を過大評価してはいけないのだ。 ――東山彰良 ハードボイルドな文体と硬質の叙情で描く信頼と友愛の物語。ブラザーフッド&ファミリーフッドなメロい純文学を貴方に。 ――佐々木敦(exことばと編集長) -------------------------------- 妖怪作品を鑑賞していたら、英治の耳に“コンサート”が届けられた。 英治が受け取ったメッセージは学生時代の仲間で取り決めたSOSの合図だった。息子の草介を連れて、失踪した友人を追跡する旅が始まる……。 ことばと新人賞最後の受賞作となった「コンサートの呼びかけ」ほか、書き下ろし3作品も収録。 【目次】 コンサートの呼びかけ 遠泳 魔法の腕輪―マジックバングル― 危ない雨ではないのに 【著者】 白石秀太 1988年生まれ。兵庫県西宮市出身。同志社大学文学部美学芸術学科卒業。「コンサートの呼びかけ」で第七回ことばと新人賞受賞。 -
地中海文学への招待 16の都市をめぐる物語
地中海文学とはいったい何か? エッセイの形式で綴る入門書! ヨーロッパ、アフリカ、アジアに囲まれる地中海は、文明の交差点として多彩な文化を育んできた一方、絶えず揺らぎや緊張を内包してきた。11名の気鋭の文学研究者が地中海地域の都市とその街を描いた文学作品を紹介していく日本初の地中海文学入門。 執筆者:鵜戸聡(アラブ・ベルベル文学)、奥彩子(ユーゴスラヴィア文学)、小久保真理江(イタリア文学)、小林薫(古代ギリシャ文学)、小林久子(アルバニア文学)、三枝大修(フランス文学)、富田広樹(スペイン文学)、中村菜穂(ペルシア文学)、古川哲(ロシア文学)、細田和江(パレスチナ・イスラエル文学)、宮下遼(トルコ文学) 取り上げられる都市:アルジェ(アルジェリア)、アレクサンドリア(エジプト)、イスタンブール(トルコ)、エグ=モルト(フランス)、ガザ(パレスチナ)、グラース(フランス)、ジブラルタル(イギリス海外領土)、ジロカストラ(アルバニア)、セート(フランス)、タンジェ(モロッコ)、テーバイ(ギリシャ)、ドゥブロヴニク(クロアチア)、ハイファ(イスラエル)、バルセロナ(スペイン)、プーラ(クロアチア)、ローマ(イタリア) 【目次】 はじめに(奥彩子) 地中海文学とは何か? (鵜戸聡) Ⅰ 地中海都市に導かれて アルジェ(鵜戸聡) アレクサンドリア(中村菜穂) イスタンブール(宮下遼) エグ=モルト(三枝大修) ガザ(細田和江) グラース(古川哲) ジブラルタル(富田広樹) ジロカストラ(小林久子) セート(三枝大修) タンジェ(鵜戸聡) テーバイ(小林薫) ドゥブロヴニク(奥彩子) ハイファ(細田和江) バルセロナ(富田広樹) プーラ(奥彩子) ローマ(小久保真理江) Ⅱ 地中海文学と私 フランス語圏のアラブでベルベルな文学(鵜戸聡) 文学が描きだす、いまはない国(奥彩子) イタリアとその海の向こう(小久保真理江) 古代ギリシアに生きた人々の営みとしての文学(小林薫) 小さな国の「大きな文学」研究(小林久子) あてどなく仏文(三枝大修) 遥かなるペルシア(中村菜穂) たゆたうように本を読む(富田広樹) ロシアの輪郭=周縁を丁寧になぞる(古川哲) イスラエルとパレスチナの「間」の文化の研究(細田和江) 古今のトルコを文学作品に探す(宮下遼) 地中海文学を知るためのブックガイド おわりに(細田和江) 執筆者紹介 【著者】 鵜戸聡 1981年、南九州に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、明治大学教授。専攻、フランス語圏アラブ゠ベルベル文学。主な著書に、『世界の文学、文学の世界』(共編著、松籟社、2020年)、『クリティカル・ワード 文学理論』(共編著、フィルムアート社、2020年)、主な訳書に、カメル・ダーウド『もうひとつの『異邦人』』(水声社、2019年)、アブデッラー・ターイア『ベッドがあれば』(水声社、2025年)などがある。 奥彩子 京都生まれ。共立女子大学文芸学部教授。専門はユーゴスラヴィア文学。著書『境界の作家 ダニロ・キシュ』(松籟社、2010年)、共編著『東欧の想像力』(松籟社、2016年)、『世界文学アンソロジー』(三省堂、2019年)、『世界の文学、文学の世界』(松籟社、2020年)など。訳書にダニロ・キシュ『ボリス・ダヴィドヴィチのための墓』(松籟社、2025 年)など。 細田和江 東京生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー。専門はイスラエル・パレスチナの文学と文化。編著に『mare nostrum 地中海詞華集』(非売品、2024年)、翻訳にサイイド・カシューア「ヘルツル真夜中に消える」(秋草俊一郎他編『世界文学アンソロジー』、2019年、三省堂所収)、論文に「イスラエルの文芸誌『ケシェット』と「地中海」・「中東」への眼差し」(岩波書店『思想』2023年3月号)など。 -
悪逆
過払い金マフィア、マルチの親玉、カルトの宗務総長―― 社会に巣食う悪党が次々と殺害される。 警察捜査の内情を知悉する男 vs. 大阪府警捜査一課の刑事と所轄のベテラン部屋長 凶悪な知能犯による強盗殺人を追う王道の警察小説 (内容紹介) 周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標的になっていた。警察は犯行手口の違いから同一犯による可能性はないと判断するが、いずれも初動捜査で手詰まりとなる。犯人像を掴むことができないまま、さらには戦時中に麻薬密売組織に関わり、政治家とも昵懇だった新興宗教の宗務総長が殺害される。警察の動きを攪乱しながら凶行を続ける男の目的はどこにあるのか? 舘野と玉川は、凶悪な知能犯による完全犯罪を突き崩すことができるのか? 警察捜査の内幕を活写しながら、 裏社会を跋扈する男たちを圧倒的な存在感で描き切る 圧巻のクライム・サスペンス! ラスト5ページまで結末が読めない、吉川英治文学賞受賞作 -
東西の彼岸 新冷戦時代におけるテクノロジーの哲学
ロシアによるウクライナ侵攻、米中対立、AIをめぐる覇権争い―― いま世界では、「東」と「西」の分断がますます深まっているように見える。 本書では、いま世界で最も注目を集める哲学者の一人ユク・ホイが、そうした時代に応じるために哲学を示す。 本書が注目するのは、テクノロジーである。 AI、コンピューター、宇宙開発、デジタル技術……。 テクノロジーは私たちの生活を便利にするだけではない。 いまや国家の力や国際関係、さらには私たちが「世界」をどう捉えるかまで、大きく変えようとしている。 著者は、西洋で発達した近代科学や技術だけを「普遍的なもの」とみなすのではなく、中国や日本を含むさまざまな文明が、それぞれ異なる仕方で自然や技術と関わってきたことに目を向ける。 本書では、AIや情報資本主義、芸術と自然、京都学派、カント、ヘーゲル、ハイデガー、さらにはシュミットやドゥーギンの地政学まで、東洋と西洋をめぐるさまざまな問題が縦横に論じられる。 そして、東洋と西洋を固定された二つの文明として対立させるのではなく、それぞれの違いを認めながら、その先にどのような世界を構想できるのかが平易な言葉で描かれる。 日本語版序文 ドイツ語版序文 第一章 哲学の場所 第一節 ポリスから惑星へ――スプートニクと人類の終焉 第二節 哲学は技術から始まる――宇宙技芸と技術多様性とは何か 第三節 技術・芸術・哲学の交差点――なぜ教育は危機に瀕しているのか 第四節 故郷が失われたあとで――『芸術と宇宙技芸』の主題 第二章 東洋と西洋のあいだで 第一節 なぜ近代科学は中国で生まれなかったのか――東西思想の比較 第二節 文明を否定するか、加速させるか――技術と社会の不適合第三節 現代の情報資本主義は東洋的か?――スコット・ラッシュの問題提起 第四節 ヨーロッパの一体性?――京都学派からアメリカ帝国主義まで 第五節 なぜ有機体が問題なのか――悲劇と山水 第三章 ポストヨーロッパ 第一節 魂への配慮――ヨーロッパの終焉とその遺産 第二節 シュミットとドゥーギンの功罪――〈第二の冷戦〉時代の地政学 第三節 普遍性を再考する――趙汀陽の「天下」とカントのコスモポリタニズム 第四節 民主主義とテクノロジーの関係――ポストヨーロッパ哲学の課題 -
[改訳]通話
亡命作家との奇妙な友情、刑事たちの対話、ポルノ女優の独白、ある米国人女性の半生……名もなき彼らの「声」に耳を傾ける14の物語。短篇の名手でもあったボラーニョの戦慄の第一短篇集。 胸を揺さぶる第一短篇集 1997年に発表された本書は、翌年刊行長篇小説『野生の探偵たち』とともに、作家の初期を代表する一冊である。短篇の名手でもあったボラーニョの持ち味が遺憾なく発揮された、戦慄の14の物語。 「通話」スペインに亡命中のアルゼンチン作家との束の間の友情(「センシニ」)、第二次世界大戦を生き延びた三文詩人の奇妙な人生(「アンリ・シモン・ルプランス」)など、おもに文学という謎めいた営為をめぐる5篇。 「刑事たち」メキシコ市の公園のベンチからこの世を凝視する男の思い出(「芋虫」)、1973年のチリ・クーデターに関わった二人の刑事の会話(「刑事たち」)など、アウトサイダー的な男たちの生き様を描く5篇。 「アン・ムーアの人生」病床から人生最良の日々を振り返るポルノ女優の独白(「ジョアンナ・シルヴェストリ」)、ヒッピー世代に生まれたある米国人女性の半生(「アン・ムーアの人生」)など、女たちの奇妙だがたくましい人生を語る4篇。 今後本コレクションで紹介する中篇や、遺作の大長篇『2666』にもつながるエピソードの萌芽も見られ、このころから全体小説的な作品世界が構想されていたことがうかがえる。胸を揺さぶる第一短篇集、待望の改訳版。 [解説]いとうせいこう [原題]Llamadas telefónicas -
一握の塵
結婚生活の悲喜劇と残酷なサタイア 先祖代々の屋敷を愛する夫をよそに、田舎暮らしに退屈した妻は年下の愛人に走り、結婚生活の破綻は思いもよらぬ展開へ。英国上流階級の社交喜劇に侵入する一抹の恐怖。 トニー・ラストはイングリッシュ・ゴシック様式の荘園屋敷ヘットン・アビーで、美しい妻ブレンダ、幼いひとり息子のジョンと共に満ち足りた生活を送っていた。しかし先祖から受け継いだ屋敷と荘園を愛し、その維持に余念がないトニーとは違い、田舎暮らしに退屈していたブレンダは、ふとしたことから社交界に寄生する軽薄な若者ビーヴァーとロンドンで逢瀬を重ねるようになり、上流社会のゴシップ好きに恰好の話題を提供することに。一方、寝取られ亭主となったトニーにはさらなる試練が降りかかり、結婚生活の破綻とその後始末は彼を思いもよらぬ運命へと導いていく。上流階級の社交喜劇は一転、不条理な悪夢へ。 辛辣な諷刺とスラップスティックな笑いを本領とするウォーが、冷徹なリアリズムへの傾斜と、現実に侵入するグロテスクなものへの関心を深めて独自の境地に達し、各種名作リストに選出された最高傑作。待望の新訳。 -
多情所感:やさしさが置き去りにされた時代に
コロナ後を生き抜く キーワードは「やさしさ」 ユーモア溢れる筆致で多くの読者を魅了した『女の答えはピッチにある』(サッカー本大賞2021受賞)の著者による、韓国で大反響のエッセイ、日本上陸! 新型コロナウィルスの世界的な流行で生活は一変し、人と関わらない日々が普通になりつつある。今まであたりまえだと思っていたことが、そうではなかったと思い知った著者が、日常生活を振り返り、自分がつらかったとき、困難に直面したとき、他者の大小さまざまな「やさしさ」がいかに自分自身を立ち上がらせてくれていたのか、しみじみと実感したエピソードが本書には詰まっている。 『多情所感』とは、 韓国の四字熟語「多情多感 (思いやりが深いこと )」にちなんだ造語。コロナ前には気づかなかった、女子サッカーチームの先輩たちから自然に受けていた励まし、偽善的な上司からの悟り、客室乗務員時代の女性たちの連帯、社会にはびこるマウントや偏見、SNSの言葉の落とし穴、塞ぎ込んでいたときに救ってくれた友人の料理のあたたかさ…。タイトルの通り、著者の繊細な感受性が日常生活や社会の様々な層の感情を掬いあげていくが、それには秘密がある。著者が小学校3年生の時に、大人たちが何気なく使う言葉や表現でクラスメートが深く傷つけられていると感じた記憶が明かされる。その姿が自らの深い傷になり、今も反芻し、差別する側の目が自らの内にないか常に問いかけている著者の繊細さがあるからこそ、本書の言葉は人を包みこむやさしさをもつ。 大きく感情を揺さぶられながら、相手の立場で考える想像力を取り戻す力を与えてくれる、心の点滴のような一冊。 -
ミシン
この作品の登場は、事件だった。 文学、アート、服飾、音楽……様々な分野に影響を色濃く残す伝説の1冊。 書き下ろし自作解説を収録し、装い新たに登場! 新カバーアートワークを手がけたのはrurumu:の東佳苗氏。 孤独で偏屈な青年が壊れかけの古い雑居ビルで始めた、小さな雑貨店。ある日からVivienne Westwoodをまとう少女が毎日来店し、紙石鹸を一枚ずつ買っていく。言葉のいらない交流は、やがて二人をはかない逃避行へと誘う(「世界の終わりという名の雑貨店」)。 MILKの洋服を華麗に着こなすカリスマ・ヴォーカリスト、ミシンに恋をした少女は、彼女に誓い「乙女」としての生き様を貫き通す(「ミシン」)。 多くの読者に衝撃的感動をもたらした伝説のデビュー作。 ※この作品は過去に文庫として配信されていた『ミシン missin'』の新装版となります。 -
-196℃のゆりかご
現役医師が描く、感動の医療・家族小説。 明日見つむぎはごく幼い頃に両親を亡くし、親戚の奈緒に引き取られた。奈緒は義母としてつむぎを懸命に育てる一方、母と呼ばれることだけはかたくなに拒んでいた。 そんなある日、病院から奈緒が倒れたとの連絡が入る。急ぎ病院へ駆けつけるつむぎだったが、そこで医師から奈緒の病状に加え、奈緒が実の母親であると告げられる。信じがたい言葉に愕然とするつむぎ。しかし医師が示したカルテには、奈緒が凍結胚を用いて妊娠し、つむぎを出産したと記されていて――。 凍結胚に秘められた母娘の謎。母はなぜ、義母だと嘘をついたのか。「あしたの名医」シリーズや『偽医者がいる村』など、話題作を続々と放つ最注目の医師作家が描く、感動の医療・家族小説。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『-196℃のゆりかご』 の文庫版となります。 -
死霊探偵
バディは幽霊!除霊お祓いよろず承ります。 生前の記憶を一切失っている幽霊が憑いたことをきっかけに、鷺坂綴は霊能力を身につけた。その幽霊に霊子と名付け、二年経ったいまは占い師をしている。ただし、待合室の客の情報を霊子に探らせているのでインチキに近い……。 そんな綴の裏稼業は、除霊、お祓いなど死霊に関する相談を受ける探偵だ。部屋に悪霊が現れると言うアイドル、六年前に事故死した娘が帰って来たと信じる夫妻、都市伝説「きさらぎ駅」へ消えた男――。 元システムエンジニアという経歴を持つ綴ならではの冷静な洞察力と、幽霊であることが最大の武器である霊子の最強コンビが、死者の思いを解き明かし、事件を解決に導いていく。 探偵コンビのユーモラスな掛け合い、事件の裏にある切なくも温かい人間ドラマなどなど、読み応え抜群の連作オカルトミステリー! -
山岳探偵
遭難者の遺体捜索が思わぬ事件を呼び込む! 元登山家の功刀(くぬぎ)丈治は、今では八ヶ岳の山岳ガイドで暮らしている。 ガイドのかたわらに、遭難遺体捜索を請け負い、遺族に寄り添ってもいる。 今日は、東京の宝飾店の主人・稲垣須美から、冬の八ヶ岳で遭難、行方不明のままとなっている、一人息子の啓人の捜索依頼があった。 功刀はアルコール依存症と闘いながらも捜索を開始。 啓人が所属していた大学山岳部の部員への聞き込みで東京へ向かうも、因縁ある暴力団の邪魔が入る。 かつて勤めていた会社が倒産した際、暴力団から借りたブラックマネーの横領を疑われているのだ。 暴力団をかわしつつ、啓人の遺体を捜す功刀は、意外な事実に突き当たる……。 山と街を行き来しながら手掛かりを捜し、遭難事件の謎を解く、山岳ミステリー。 -
宇野千代 暮らしの流儀
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 没後三十年の2026年、朝ドラ「ブラッサム」のモデルとなり話題を集める作家・宇野千代。「泥棒と人殺しのほかは何でもした」と語り、四回の結婚、生涯で自ら建てた家が十三軒と、当時も今もその自由な振る舞いが話題です。作家として、着物デザイナーとして、人気雑誌「スタイル」の創刊編集長として多彩な顔をもち、九十八年の人生を思う存分に駆け抜けました。その魅力とこだわりは、生活の随所に現れています。主に「衣」「食」「住」の側面から、宇野千代の“暮らしの流儀”を写真と文章でお伝えします。 〈主な内容〉【衣】●若い時分から晩年まで裁縫は身を助けてくれた ●千代がデザインした小紋の数々。桜をモチーフに、淡い色合いが美しい ●ファッション誌「スタイル」を創刊し、名編集者の手腕を発揮 ●「きもの読本」で自らのデザインを発表。きものが生涯の「副業」に 【食】●新鮮な食材は自分で買い出し、皿や小鉢もセンスよく ●愛する男の好みに合わせて自慢の料理をふるまう 【住】●北海道の家から青山の家まで、千代は生涯に十三軒の家を建てた ●思い立ったら駆けだしていく、恋と放浪の人生 ●青山が“終の住居”に。思い入れの深い品に囲まれて 【創】●文壇の重鎮たちとの出会いと四度の結婚が、千代の創作活動を彩った ●九十歳を過ぎても現役。毎日毎日、机の前に座り続けた 【原点】●千代が誇る故郷、錦帯橋の眺め ●父は放蕩無頼な生活で身代を潰した ●「小さなお母さん」の波瀾万丈な十代 -
叔父は肩幅が1メートルあったらしい
一穂ミチ先生、坂崎かおる先生、杉江松恋先生推薦! 2026年、最注目著者、衝撃のデビュー作品集。多様性社会がすすむなか、スーパーナカヤマ竜子店のパートタイマーに、金星人である金子さんが採用される。店長の笹本は、金子さんが周囲と馴染めるのか気を揉むが……。(「金子さん」) お笑い芸人を目指すジャガイモ農家の息子・ポテ伊藤は、トマト農家の娘・トメ伊藤と運命の出会いを果たし、「伊藤農園」という漫才コンビを組むことになるが……。(「伊藤農園」) 一緒によく遊ぶ、お寺のよっちゃんのことをみんなが忘れてしまった。よっちゃんを探そうとする“わたし”が辿りついた場所は。(「よっちゃんはいい子」) 広すぎる肩幅に苦悩していた叔父について、姪が人びとから聞いた奇想天外な話とは。(「叔父は肩幅が1メートルあったらしい」) 日常にまぎれこむ小さな不思議を描いた、せつなくもあたたかい13編からなる短編集。 -
雨穴の家 【無料お試し版】
著書「変なシリーズ」全世界累計1000万部突破! 今、日本で一番売れている作家・雨穴の最新作は、これまでにない新ジャンルとも言える「ヒストリー」×「小説」がひとつにつながる「ヒストリーノベル」! 今日、あなたは『雨穴の家』をおとずれる――。 『謎の部屋と弁当』『ヤツヱメヂキ』『尼の人形』『変な家』……。 数年前に投稿された「動画」には、知られざるひとつなぎの真相があった!? 雨穴宅の「間取り」、「過去の作品」、「調査資料」、そして「栗原さんとの電話」を手がかりにたどる、雨穴の10年――。 しかし、過去を振り返る二人の記憶には、なぜか“抜け落ちた部分”があった……。 一見バラバラに見える「作品」、「記録」、そして「記憶」――。 すべてがつながったとき、何かが明らかになる!! ※【無料お試し版】では本作冒頭からではなく、底本132~176ページに相当する途中の箇所を読むことが出来ます。是非お試し下さい。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
月刊「潮」2026年12月号
月刊「潮」2026年12月号 主な内容 【特別企画】 民主主義を立て直すために ポピュリズムの時代に問われる「中道政治」の役割。 中北浩爾 日本人の国民性は民主主義に合わない? 塚原康博 「バズり動画」は政治と世論をどう変えたか。 谷原つかさ 【対談】 岡本三成 VS 三浦瑠麗 「大衆のための政治」実現へ─ 新生・公明党が目指す道。 【特集】 人生を彩る「学び直し」 「健康寿命」とともに「貢献寿命」を延ばす豊かな人生を。 坂東眞理子 脳トレにも最適!シニアから始める英語学習。 デイビッド・セイン ミドル・シニアの未来を変えるリスキリングとは。 関川 隆 【対談】 池井戸 潤 VS 榎木和貴 何のために走るのか――箱根駅伝の魅力。 【ルポ】 新戦力を擁して臨んだ創価大駅伝部の“誤算”─ドキュメント出雲駅伝。 酒井政人 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 「第二の開学─通信教育」篇 最近なぜ雨が増え「春」と「秋」が短いのか。 立花義裕 【ルポ】 故郷の記憶と、失われた風景――熊本地震の被災地は今。 澤宮 優 若者を蝕むSNS依存と巨大企業の責任。 矢部 武 【連載】 平成の回廊――創価学会と日本社会 平成の挫折から問い直す「政権を担える非自民」の行方。 與那覇 潤 【人間探訪】 川上弘美 【シリーズ】 シニアのための生き生き講座 腰痛治療の新常識――「仙腸関節」とは何か。 村上栄一 「体内時計」と「朝食」が健康維持のカギ。 古谷彰子 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 朝倉かすみ VS 高島礼子/中国「世界遺産」――都市や名所に刻まれた歴史を辿る 塚本青史/他 その他 -
忌部家の娘と龍神の契約婚
時は明治。 この国では二百年に一度、世に穢れが満ちると、それを一身に背負う神が人の姿を借りて生まれる。 そして、神殺しの宿命を背負った娘は、自らを「刃」として帝都へとやってきた。ただ、「貴峰(たかね)」という名だけを頼りに。 ところがそこで、美貌の軍医と出会い、契約婚をすることとなり…… 神を殺すか、この国を滅ぼすか。 わけありのふたりが真実の愛を育てていく、和風シンデレラ・ロマンス。 -
図書館のお夜食
「好き」の気持ちだけでは 乗り越えられない夜もある。 書店員を辞めようかと悩んでいた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことに。開館時間は夕方7時~12時まで。亡くなった作家の蔵書が集められた、〝本の博物館″のような「夜の図書館」で、本を愛するけれども少しだけ仕事に疲れた経験を持つ図書館員とともに働く中、乙葉は「働くこと」について考えていく。 -
君になってあげる
『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者による、「母娘」がテーマのYA小説 母と娘の体が入れ替わり、タイムスリップ!? 中学一年生のユンスルは、ある日、目覚めると1993年にタイムスリップしている。しかも、魂が入り込んだのは、当時中学一年生だった母スイルの体。一方、2023 年のユンスルの体で目覚めたのは、母スイルの魂である。娘は、自分と同い年の頃に母親がどんな日々を送っていたかを知り、母は、恵まれた青春を送っているかに見えた娘がどんな現実と向き合っているかを痛感する。そして二人とも、お互いの過去、現在、未来を守るために、なんとかして本来の自分に戻ろうとする…… 過去と現在と未来を同時に描き、世代間の理解が深まる物語。 2024年韓国ベストセラー、待望の刊行。 吉川トリコ氏絶賛! 「近くにいるのに大きな謎。愛しているけど大嫌い。 母/娘を「他人」と認めることは、どうしてこんなに難しいんだろう。」 「子育てをしながら、その年齢をまた生き直す気分になることが多々ありました。あまりに幼すぎて意味を理解できずに通り過ぎた時間が、同じ年齢を生きていく子どもたちを見ながら、今になって理解できる。また、自分より長く生きるだろう子どもを基準にして考え、選択するようにもなります。だから、子どもたちは、過去であり現在であり未来であり、育児はそんな存在と別れる過程、その虚しさを受け入れる過程なのでしょう」(著者インタビューより) -
一人分の夜を生き直す
THE RAMPAGEのパフォーマー・岩谷翔吾による、2作目となる小説。 自身が東京ドームでのライブでパフォーマンスをした夜に感じたことをきっかけに、本書の執筆を開始。 踊ることで繋がっていた二人の少年の、切なくも熱い青春物語を描く。 【あらすじ】 高校3年の夏、渋谷のクラブでダンスバトルに優勝した蓮(れん)と大和(やまと)。 しかし、芸能事務所のスカウトを機に、二人の道は分かれていく――。 蓮はアイドルグループ「RIOT(ライオット)」の一員として武道館のステージに立ち、大和はダンスシーンの未来を変えるべく借金を抱えながら自らクラブイベントを主催する。 それぞれの場所で、18歳の夏の熱を胸に抱きながら、自分だけの光を追い続けた先にあるものとは――。 【著者コメント】 大人になるほど、自由になったようで、迷子になることも増えました。仕事、恋愛、将来、選択肢は増えたはずなのに、迷いも増えていく……。そんな誰しもが抱える葛藤や孤独の中で、“ダンス”という表現を通して成長していく主人公を描きました。
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