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東京・神楽坂の居酒屋で僕が出会ったのは、同じ母語で、さらに同じ方言を話すマルコムだった。大学教員の僕と傷心旅行中だという翻訳者のマルコムはしかし、彼の要望から日本語で会話する。現在は仕事もプライベートもほとんど英語の僕と、モフモフの翻訳につまずいたことをきっかけに言語と自分の関係に違和を覚えるようになったマルコム。分厚い単語帳を持ち歩き、旅行する目的とは? 第二言語の習得と個をめぐる短編小説。
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【創作】 大前粟生「いつか、僕のしたことをきみに話せるだろうか」 作家仲間たちと公園で落ち合う深山。Iさんが最近は戦争のことばかり考えてしまうと言う。そして深山にもついに「その日」が訪れ――時代の生傷を照射する圧巻の日記文学。 金子薫「〇(まる)」 未解決事件の新展開を機に、自身の創作にひそむ妄想に取り憑かれた人形作家・宍戸。万物の球化を幻想し、生みだす手と殺める手が重なりかけた先で彼が出会う世界とは――。 日比野コレコ「ALL IS HONEY TO ALL」 建築学科生のしゅづきは、友だちの恋人で身長が3mの「六」と出会う。彼は金属製の竹馬のような装置を履き、まるで尖塔のようで――。奇想と日常が溶け合う青春短篇。 【特集1 失踪・家出・エスケープ】 ◎短篇 石田夏穂「私を某国に連れてって」 奥野紗世子「惑星と大銀杏」 木村友祐「握った手を放すかも」 相川英輔「丸洗い」 ◎短歌 穂村弘 選 “失踪”短歌10首 ◎ブックガイド 佐藤究・松永K三蔵・江南亜美子・駒田隼也・豊永浩平・杉江松恋・倉本さおり 作家・書評家7人による人生を揺さぶる「失踪」文学3選 ◎エッセイ・論考 島本理生「銀河鉄道には乗らない」 大森時生「thin たぬき」 いがらしみきお「リセット三題」 金川晋吾「いなくなって、戻ってくる父」 星野概念「星野狂セリ、みたいな」 森あらた「繰り返す、ニューノーマル」 村上靖彦「刑務所で出会ったAさんの逃走から教わる」 【特集2 AIは中原昌也を拡張できるか】 高橋源一郎「中原昌也と声帯AI中原昌也とオレ、エトセトラ」 高橋源一郎×中原昌也×宇川直宏「声帯AI中原昌也と未来の文学」 【紀行】 西加奈子「北米滞在記」 【第9回 日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール 受賞者決定!】 ◎審査評 星野智幸、オ・ヨンア、古川綾子 ◎受賞の言葉 中井優子 ◎課題作 キム・メラ 著、中井優子 訳「エコール」 【特別寄稿 戦争がふたたび日常になったこの時代に】 皆川博子「声」 辻真先「戦争が日常だった時代のぼく」 【連載】 師田史子・柳谷あゆみ・須藤輝彦「世界の路上から」vol.2 アフマド・サアダーウィー 著、柳谷あゆみ 訳「ムタナッビー通りから世界へ バグダード──痛みと語りの街」 北村薫「日もすがら、夢みつつ……」【第2回】 星野智幸×シン・ミナ 往復書簡「地球から半歩」【第3回】キム・ソキ、清水知佐子 訳 円城塔「ホモ・ネクロ」【第5回】 いとうせいこう「難民移民モノローグ」【モノローグ6】 岸政彦「犬は人生」【第6回】 岸本佐知子「尻 on fire 日記」【第6回】 文芸季評 水上文「たったひとり、私だけの部屋で 立場性と文学」2026年4月~6月 山本貴光「文芸的事象クロニクル」2026年3月~5月 第64回文藝賞応募規定 【書評】 皆川博子『ジンタルスRED AMBER』【評】石井千湖 町屋良平『IDOL』【評】笠井康平 八木詠美『アンチ・グッドモーニング』【評】土門蘭 遠野遥『吸血鬼』【評】河野真太郎 土門蘭『戦争と五人の女』【評】植本一子 松田いりの『ハッピー山』【評】原宿 荻世いをら『彼女のカロート』【評】山本莉会 J.D.サリンジャー 著、柴田元幸 訳『サリンジャー初期短篇全集』【評】佐藤友哉 著者一覧 次号予告・編集後記
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ワールド・カップ優勝の夢を抱き、東南アジアにあるカヤオ国のスラム街ドリーム・ヒルズから、世界へと飛び立つサッカー少年、レオン・メンドーサの挫折と希望の物語。サッカーに夢を託した少年、レオン・メンドーサの物語の第一章「スラム街編」です。東南アジアのある国の、トタン板に囲まれたスラム街ドリーム・ヒルズに生まれ育った少年レオン・メンドーサ。未来のない貧困に囲まれながらも、ある日サッカーに出会い日本のジュニア・チームとの試合で蒲田平介コーチの目にとまります。スラム街の男の子レオンが自分のそしてスラム街の人たちの夢をサッカーに託し、小さな身体でたくましく歩み成長する、友情と挫折と希望の長編物語。東南アジアから日本、日本から欧州へと、サッカーの真なる「野生」の強さ、清々しさを纏る、レオンがたどるサッカーの旅路を皆さんと楽しめればと願っています。本作は「スラム街編」です。
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都で一番の白拍子よすがの舞に、一目惚れした九条様が、よすがの力を借りて妖退治をすることになり、喜び勇んで、よすがの元を尋ねた。よすがは、都中の女性のあこがれの的、九条様が現れたことに驚きながらもお社様を助けてほしいとすがる、白夜と、沙夜梨の願いを叶えるため悪霊の巣窟へ乗り込んでいくが、早速に、九条様の様子がおかしい…。 ※本作は水花光里の個人誌作品の電子書籍版となります。【29ページ】
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名門高校で学力が常にトップクラスの明石圭太は、1年生の時、五十嵐マナと同じクラスになり次第に仲良くなっていく。 マナは毎日のように学校を遅刻し、授業中は居眠り、嫌な授業はバックれるような学力が学年でも最下位の落ちこぼれの生徒だった。 また、中学時代から圭太と一緒だったゆずきもマナと親しくなっていく。 そんな落ちこぼれのバカ女のマナが妊娠、不倫と次々に問題を起こしていく。 そして圭太は色んな災難に巻き込まれていく事に…… ※本作は卯月青澄の個人誌作品の電子書籍版となります。【145ページ】
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第1回エキナカ書店大賞を 受賞した超名作! だれだって腹の底に秘密を抱えてるけど…。 読んであなたも、ストレスフリー! 『トッカン』『上流階級』『グランドシャ トー』の気鋭が贈る、すっきりエンタメ。 心の中に抱えた秘密。言ってしまったら取り 返しのつかなくなるような言葉。いまなら、言 える――。コインロッカーに衣装を預けて複数 人格で男に会う、17歳のJKさちみ。ロリィタ 服趣味をひた隠しにしつつそろそろ結婚もした い、29歳OLリョウコ。“それ”をカミングアウ トしたとき、自分は、周囲は、どう変わる? 第1回エキナカ書店大賞受賞、ストレスフリー のすっきりエンタメ! ――おもな登場人物―― ●さちみ…17歳の女子高校生。自力で稼いだ お金ではやく一人暮らしをしたい。 ●仁科リョウコ…29歳のOL。ロリィタ服趣 味を職場ではひた隠しにしている。 ●史緒…38歳の人妻。子育てが終わり、セッ クスレスに悩んでいる。 ●井原臣司…46歳の男性。独身のまま老いる ことに寂しさを覚えつつある。 ●初恵…63歳の主婦。横暴な夫に復讐を誓っ て日々を過ごしている。
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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ノンストップ・ハードボイルド 〈ボディガード・キリ〉シリーズ第三弾! _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 世界を騙せ。彼女を護り抜け。 世界の未来を予測する禁断の文書を巡り 拉致、諜報戦、裏切り―― 欲望と謀略が火花を散らす! 本名・年齢不詳。古武術の遣い手、ボディガード・キリに、 以前の案件で知り合った大物フィクサー・睦月から警護の依頼が。 対象は岡崎紅火、東亜文化大学の大学院生。 病死した香港シンクタンク『白果』の主宰者・白中峰の娘だ。 白は生前「ホワイトペーパー」と呼ばれる会員向けの文書で、 近未来の国際情勢を驚くべき的中率で予測しており、 『白果』には多くの機密書類と未発表の「ホワイトペーパー」が 保管されていた。 母・静代は中国公安部の家宅捜索前にそれを紅火に託し、 日本に持ち出させたが、その後連絡が途絶えた。 睦月の依頼は紅火の護衛と機密書類の保護。 だが紅火を匿った新宿の民泊施設から紅火が拉致された! キリは紅火の手がかりを追う――。
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あの日、光がふたりを包み込む―― 愛を失くした女と、過去の傷が癒えぬ男。 いくつもの出会いを経てめぐりあったふたりに、 夕暮れの空の一瞬のきらめきが、奇跡を起こす。 「あなた」に贈る、愛の物語 会計前の商品を手にスーパーの外に出た野々宮志乃は、警備員に声をかけられ、駐輪場にいた男に思わず「あなた」と呼びかけた。 彼の機転で夫婦を装い難を逃れた一週間後、夕暮れに染まる橋の上でふたりは再会する。 夫を亡くした志乃と、妻と別れた箱根勇。ともに見た不思議な光に深い絆を感じるが、過去の癒えぬ傷はふたりを臆病にさせ……。 折り重なる出会いの神秘を描いた恋愛小説。
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人間の魂の内なる神とサタンの闘いの果てに現出する、荒寥たる大地。神の祈りの先にあるものは何かを苛烈に問う、現代の黙示録。(富岡幸一郎) コロンビアでの凄惨壮絶な一夜を契機として、主人公は自己の崩壊と再生の淵へと歩み入る。極限の快楽は精神を解体しつつ、なお贖罪への微かな道をも照らし出す。聖と俗、生と死、信仰と堕落が深く交錯するなか、地下鉄サリン事件の残響、阿佐ヶ谷で覚えた日常からの乖離、さらに旧友・因幡との思想的対峙が、現実と幻惑の境界を静かに揺るがしてゆく。魂の暗夜をくぐり抜け、救済の可能性を問いかける、重厚な問題作。 神の声が聞こえないところへ行ってはならない。 【目次】 第一章 境界の地へ ―コロンビアの夜― 第二章 変貌した日常 ―阿佐ヶ谷の流離い─ 第三章 キリストの手を拒むもの ―因幡― 第四章 ディオニソスの宴 ―狂える者たち― 第五章 荒寥の地平 ―もはや戻る道はなく― 第六章 サンパウロのホテル ―ピント― 参考文献 【著者】 朔良 魁良 朔良 魁良(さくら かいら) 1959年、秋田県大館市生まれ。現在、横浜市在住。 東北大学卒業後、企業に勤め、中南米地域長、関西支店長、参与、関連会社社長などを経験。 海外在住歴10年、訪れた国は80か国以上にのぼる。 本書が初の著作となる。
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主演 堺雅人×監督 福澤克雄 日本中を熱狂させたTBS系日曜劇場 第1シーズンの原作をオリジナル小説化! 「どんな手を使ってもいい。一か月以内に九千万ドルを取り返せ」 大手商社勤めの乃木憂助は、ある日勃発した誤送金事件解決のため、中央アジアの小国、バルカ共和国に向かう。 己の全てを掛けて大金を追ううちに見えてきたのは、世界中で暗躍する秘密組織の影だった。 「お前は世界中を巻き込む大きな渦に入り込んだ」 遂に、冒険が始まる──。 ※本書は2023年9月に小社より刊行された扶桑社文庫『日曜劇場 VIVANT(上)』の新装版です。
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辻邦生がコクトーなどの小品をパロディ化。 ――私が文章という形式を〈水面〉のように光らせようと考えたのも、小説を、現実の重みから解放し、自由な想像力に従わせたいと思ったからでした。小説はそのほうがはるかに面白くなりうるからです。 この十二篇は、いわばその最初の意識化された試みです。その作品の模作の仕方は一つ一つ異っています。また作品の基本のムードも多様であるように努めました。(あとがきより)―― ピカソがヴェラスケスの絵画をもとにユニークな一作を残したように、トーマス・マン、ジャン・コクトー、シュトルム、ブシォールなどの小品12篇を、辻邦生が自由な発想で書き換えた実験的作品。 元になった作品が邦訳されていないものもあり、作者のオリジナル短篇集として楽しめる佳作。
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誰が何と言おうと「自分を誉め讃える」作品だけをつくり続ける詩人の23冊目となる詩集は、文庫判としては初となるアルティメット・ベスト!! これまで発表してきた2000を超える作品の中から、過去の魚武詩集で読者から人気を集める詩、朗読ライヴでファンを熱狂させてきた詩など、魚武本人が選びぬいた133編を収録したベスト版! 唯一無二の生き様をもつ詩人の珠玉の詩が並ぶ1冊。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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佐久間宣行・原宿 抱腹絶倒! イケてる奴らとキャンプで青春! のはずが、頭から山が生えてきて――珍怪奇天烈! 文藝賞受賞第一作。 「ゲラゲラ笑って狂った世界にダイブした 読んでる間、嫌なこと全部忘れてた 世界のおかしさを自分のおかしさで超えていく 松田いりのは確信犯だ」 ――佐久間宣行 「疾風怒濤の遭難譚! ハッピーを求め異界に消ゆ。 山って綺麗なままじゃ登れないんですね」 ――原宿(オモコロ) 『ハイパーたいくつ』で各界に笑撃を与えた作家、今度の舞台は”キャンプ”! 大学1年生、5月。役者を夢見る大学生の〈わたし〉は、クラス1イケてる女子・沈美からキャンプに誘われ、イケてる奴らとイケてるキャンパスライフの幕開け……のはずが、レンタカーの予約を忘れ、BBQからハブかれ、犬に追われ、更には頭から山が生えてきて――爆笑必至の”珍怪予言文学”襲来! 全国書店員、爆笑&困惑 あまりにも面白いからページをめくる手が止まらないのはわかるが、可能な限り一人きりの部屋で読むことをおすすめしたい。 ――山原和葉さん(三洋堂書店 桜井店) 年に一作は、“ワケわからんけどアホほど笑える小説”と出会う機会があるのだが今年は早くもこの『ハッピー山』が、その座に君臨した。 ただ読んでいるだけなのに、シラフのナチュラルハイテンションでパンイチ謎のオリジナル踊りをしているようなアゲアゲ気分にしてくれる ――齊藤一弥さん(紀伊國屋書店 仙台店) ウケるんだけど、何か切実な悲しみが襲ってくる。 こんなキャンプ行っていいのか。行くことになってよかったか。でも行くべきだったと思える。 頭の中で心が唯一無二の創造力で突っ走る。奇才! ――山中真理さん(ジュンク堂書店 滋賀草津店) 高熱で寝込んだ時に見るサイケデリックな悪夢みたいな読書体験。 疾走感は抜群、狂気と意味不明さは今年トップクラス。 ――小野聡史さん(福岡金文堂 姪浜南店) 新しい環境で巻き起こる人間関係に失敗は許されない。 笑えるのか、笑えないのか、なんだかもうサバイバル。 阿鼻叫喚の現場から見守る読者は気が気じゃないはず。 そこまで行っても、なんとかなるんじゃないかと最後まで私は彼女の味方でいたわよ。 ――石坂華月さん(未来屋書店 大日店)
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周静麗は許嫁のいる身でありながら、太子に嫁ぐよう突然命ぜられた。愚かな息子を心配した帝のたっての望みとあっては、受け入れるほかない。しかしこの国には、皇帝の男児を産んだ女は死を賜うという法がある。静麗は妃となるからには、かの悪法をなくそうと意気込むが、入宮して早々に自身の甘い考えを打ち砕かれることになる――。才能と美貌を兼ね備えた一人の姫が、国という巨大な存在に対して挑んだ戦いと友情の物語。
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 YouTubeから生まれた小学生に大人気のキャラクター「まいぜんシスターズ」が小説になった!うさぎのぜんいちとかめのマイッキーが、巨大トイレでガチャをひいて、特殊能力を身につけながらかくれんぼしたり、メデューサから村を守るセキュリティを作ったり、チキンハンターから逃走したり……短いお話が3本も入ってるよ! 漢字にはふりがなつきで低学年から読めるよ。さあ、レッツゴーまいぜんシスターズ!
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僕たちに行けない場所なんてない! 小学校四年生の康太郎は、教育熱心な両親の元、放課後に弁当持参で塾に通う日々を過ごしていた。成績は常に県内トップクラス。自宅の蔵書を読み漁り、読書好きな祖母に感想を話すことを楽しみにしていた。ある日、坂道を猛スピードで下りてくるマウンテンバイクとぶつかりそうになる。同級生のタツルだった。この出来事をきっかけにタツルと仲良くなった康太郎は、自転車の楽しさにのめりこんでいく。六年生へ進学する春休み、県内最難関校・海應中高の「自転車競技部」の練習を目撃する。「僕もロードレースの大会に出たい」それは康太郎にとって、はじめて意識した人生の進路だった。家族の問題を抱える中、迫りくる中学受験。果たしてその結果は?大ヒット作『偏差値70の野球部』著者による、圧巻の新シリーズが幕を開ける!
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切なくて愛おしい14年を描く傑作スリラー! 2017年6月21日。 育休明け職場復帰第1日目、 私は殺人犯の妻になった。 長い育休を終えた文芸エージェントのカミラ(キャム)が、娘を保育園に初登園させ、職場に復帰する日の朝――夫が謎のメモを残して姿を消した。 そしてその日、ロンドン市内で銃を持った男が3人を人質にした立てこもり事件が起きる。キャムを訪ねた警察は、ルークが人質事件に関わっていると告げる。 「ご主人は人質ではありません」 「人質をとって倉庫に立てこもっているのがご主人なのです」 現場に駆けつけたキャムは、人質交渉人のナイアルから夫の説得を依頼されるが、そこに銃声が轟き……。 J・ピコー、L・モリアーティら世界的人気作家がこぞって絶賛! 家族の秘密、嘘、そして愛。 ヒット作『ロング・プレイス、ロング・タイム』の著者が切なくて愛おしい14年を描く、傑作スリラー!
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月刊「潮」2026年8月号 主な内容 【特別企画】 暮らしと国のかたちを立て直す 円安と物価高を克服して日本経済が成長する道。 熊谷亮丸 “次世代への投資”を求める有権者の新たな姿。 橋本 努 安定的な皇位継承のために熟議を尽くせ。 河西秀哉 ナフサ不足――今そこにある生活と産業の危機。 境野春彦 【てい談】 私たちはなぜ「中道」から選挙に出たのか。 河野有里子 VS 反田麻理 VS 中原翔太 【特集】 原爆の記憶を次世代へつなぐ 被爆した医師として核兵器の「非人道性」を長崎から世界に訴える。 朝長万左男 「原爆投下候補地」から見る戦争体験者なき時代の“継承”。 鈴木裕貴 【連載】平成の回廊──創価学会と日本社会 平成の夜明け前――時代は「われら」から「ぼくら」へ。 與那覇 潤 「闇バイト」に巻き込まれない方法。 廣末 登 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 「火宅を出ずる道」篇 【人間探訪】 萩本欽一 失敗や挫折があっても「今は運を貯めてるんだ」と思ってきた。 鳥の言葉に耳を澄ませばこの世界はもっと面白い。 鈴木俊貴 井上尚弥 VS 中谷潤人観戦記 極限の攻防が紡いだ伝説――二人の魂が共鳴した至高の12R。 天野純希 【新連載小説】 明治大正カウガール 河崎秋子 【シリーズ】 ニッポンの問題点 激論!朝生40年 ド~する?!テレビとニュース番組。 渡辺宜嗣 VS 田原総一朗 【好評連載】 男の“変さ値” 秋山 仁 VS 鎌田 實/シルクロード 仏の道をゆく 西域南道 安部龍太郎/高島礼子の歴史と美を訪ねて 佐藤賢一 VS 高島礼子/世界への扉 三浦瑠麗/他 その他
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父親の死後に残した日記。そこには家族が知らない真実がある。 父親の葬儀が終わり見つける日記。 そこには、父親として生き様が描かれていることもある。 『親父の日記』シリーズ1作目。 数十年、父親は競馬で稼いだお金で家族を養ってきた。そんな事実を知る息子。税理士である主人公は、勤めていた会社から普通に役員報酬を受け取っていたカラクリを知る。 【目次】 表紙 1.知られざる才能 奥付 【著者】 村上浩志 1962年生。実名は上田浩良。東京都渋谷区広尾在住。 1980年代から音楽業界の仕事を始める。 その後、音楽以外に広告や舞台制作の事業も。1990年代に、音楽プロダクション「株式会社アーティマージュ」を設立し、会長として本格的に音楽事業へ。「m-flo」など、CDアルバム販売累計100万を越すアーティストを輩出。 数年前に音楽業界を引退し、10代の頃からの作品100作ほどの小説をまとめ始める。 2022年、長編小説「最終小節のダルセーニョ」を出版発売。
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詩人は体を売りながら姉の仇討ちを誓い、作家は自著の模倣殺人をほくそ笑んだ。被害者の髪で首を絞め、胸をえぐる犯人をマスコミはクロスキラーと呼び、犠牲者の淫らな側面を取り上げた。止まらない死の連鎖、メディアリンチが過熱するなか、事件を追う刑事は「三島梅花藻」を新宿で咲かせることを夢見ていた。 時を同じくして韓国でテロまがいの事件が起こる。ネット上で噂が飛び交い、被害にあった外資系企業を叩く声が上がった。カジノ開放とバカラ中毒、若者が自殺に走る風潮に、獄中から警鐘を鳴らす殺人鬼がいた。新宿の連続猟奇殺人とソウルの少女自爆、ネット民を取り込むテロ組織と新興マフィア、日韓を舞台に性と恨(ハン)に翻弄される男女が織りなす闇の群像劇。死神になった天使は誰に微笑むのか。 ※本作は八坂堂蓮の個人誌作品の電子書籍版となります。【149ページ】
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十三歳の時、癌で入院して担当医に恋をした。 一目で恋には落ちなかった。だけど毎日会うし診察をしてくれる。声を掛けてくれる。気付いた時には前の自分が何を考えていたのかわからないぐらい立秋先生のことばかり考えていた。 年の差恋愛。 ※本作は善文杏南の個人誌作品の電子書籍版となります。【73ページ】
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近代以前、世界はヘンな生き物で満ちていた! ケンタウロス、ドラゴン、フェニックス…… 幻獣・怪獣の図版を100点以上収録! 「われらの幻想博物学を、先端科学みたいにまじめに研究したいなら、本書こそ欠かせない。いくら信じがたい話でも誠実に記述すること、尋常でないからだ!」 荒俣宏(博物学者)推薦 「本書を座右において、妖怪やもののけにも通じる人間の想像力とその脅威にかたとき心を遊ばせ楽しまれますように」 山本貴光(文筆家・本書解説) イタリアの都市を血の海にした怪鳥、レタスを食べて健康になるドラゴン、自分の大足で日陰を作り涼む人、英国軍艦が遭遇した巨大海蛇……。 アリストテレスやマルコ・ポーロなど、知識人たちが信じた「常識」を蒐集した驚異の動物誌。古今のファンタジー作品の源流ともなった幻獣・怪物たちを、多数の図版とともに収録。人類の逞しすぎる想像力が、いまよみがえる。 登場するヘンな生きものたち 人間/アマゾン/ピユグマエイ/巨人族/オランウータン/サテュロス/スフィンクス/サル(類人猿)/マンティコラ/ラミア/ケンタウロス/ゴルゴン/一角獣(ユニコーン)/サイ/クズリ/熊/狐/狼/狼人間/羚羊/馬/ものまね犬/猫/ライオン/レオントフォヌス/ペガサス/クロコッタ/レウクロコタ、イエイル、後ろへ進む牛/スウ/植物ヒツジ/キマイラ/ハーピーとサイレン/フジツボ・ガン/不思議な卵/月の女(ムーン・ウーマン)/グリフォン/フェニックス(不死鳥)/ツバメ/イワツバメと足のない鳥/ヤマシギ/ハクチョウ/アレ、アレ/ヤツガシラとタゲリ/ダチョウ/カワセミ/ペリカン/ナイルチドリ/羊毛めんどり/二つ頭のガン/四足アヒル/人魚/鯨/《海の修道士》と《海の司教》/海牛/海馬/海鼠/海莵/海豚/セイウチ/メカジキ/ノコギリエイ/オルカ/イルカ/イッカク(一角)/スワムフィスク/サハブ/キルコス/コバンイタダキ(コバンザメ)/サメ/海のドラゴン/アカエイ/クラゲ/海綿/クラーケン/エビとカニ/海蛇/蛇/ボア/ヒュドラ/ワームとドラゴン/ワニ/バジリスクとコッカトリス/サラマンダー/ヒキガエル/ヒル/サソリ/アリ/ミツバチ/スズメバチ......
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三麓美術大学の大学院で復顔(遺骨から生前の顔を復元する技術)を専門にする綾木遥花(あやぎはるか)は、復顔が社会の何の役に立つのかと悩む日々を送っていた。ある日、遥花はバイト先の科学博物館の理学博士・郷間俊樹(ごうまとしき)から呼び出される。有名私立大学の東京春天大学から郷間の元に、行方不明になっていたある教授の復顔の依頼が来ていた。『教員アンドロイド化計画』によってアンドロイドとなるその教授の顔の復元を、遥花は請け負うことになる。 東京春天大学広報課の星悠月(ほしゆづき)は、復顔を記録するために遥花のもとに通い始める。行方不明の教授の事情を知って倒れた悠月は、遥花との交流によって次第に己の過去に向き合い始める──。 悠月に隠された秘密と遥花の悩みが交錯する。これは、過去から未来へと時間を追い越す感動の物語。
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中国政府が開発した新型極超音速ミサイルの発射実験で大爆発が起きる。惨事の責任をなすりつけるべく、開発計画を率いる中国軍の周昌将軍はプロジェクトの主任技術者である楊大猷博士をスケープゴートとして逮捕し投獄する。 一方、ミサイル実験の失敗を察知したアメリカ大統領ジョン・ライトは、オプ・センターのチェイス・ウィリアムズ長官に、中華系であるグレース・リー中尉による単独偵察任務を命じる。 だがチェイスには、グレースを独りで中国に派遣するつもりはさらさらなかった……。
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 病院には看護師だけが知っている「医学的エビデンスを超えた死ぬ瞬間命の選別」にまつわる語りがある 「不確実性」に直面する時代の中で生きのびる方法は「患者の最期から学んだエビデンスに基づく怪異」だった 「看護師だからこそ人から信頼を得て初めて聴くことができる話がある。医学や科学の知識で語る怪異はもっと魅力的だ」 岸本誠(都市ボーイズ) 本書は、怪談で語られることの多い幻聴、幻視、幻蝕、幻臭といったテーマを、解剖学を根拠に検証しながら、エビデンスでは語り切れない「医療現場で本当に起きたこと」「死のタイミング」「死ぬ瞬間」「命の選別」などのエピソードを語る。 また、著者の看護師としての実体験や患者とのエピソードを参考に、患者や医療者が抱える矛盾や弱さを基盤にした「後悔しない最期」についても模索する。さらに、AIによる社会の加速化やパンデミックや世界的な紛争などの不確実性に直面する私たちが、人間としての「弱さ」を抱えながらも、「エビデンスに基づく怪異」を活用し、しなやかに生きのびるスキルを提示する。精神科医・ラッパー・怪談師であるDr.マキダシ氏との対談「怪談師の精神科医ラッパーと看護師が語る 世界に舞い戻るための怪談とHIPHOP」も収録。
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「決して眠りしものを決して目覚めさせてはならぬ、そこに赴いてはならぬ」 ──一七六四年、北極探検隊の墓碑銘より 世界を滅ぼす暗号がいま目覚める…… 歴史の闇に消えた「黄金の蔵書」と「失われた大陸」をめぐり、人類の攻防がいま始まる── 世界35カ国で翻訳、全世界累計2,000万部以上突破のベストセラー・シリーズ最新作! イヴァン雷帝が隠した伝説の書。 エカチェリーナ大帝が暗号に込めた警告。 モスクワでの爆破テロ、そして仲間の拉致── シグマは「第三のローマ」を掲げるロシア正教会の狂気と、 北極圏の地政学を根底から覆す「未知の脅威」に立ち向かう! 〈あらすじ〉 調査のためモスクワを訪れていたヴァチカンの考古学者が殺害された。彼が死の直前に送ったメールには古い書物のページの写真が添付されていた。メールを受け取ったシグマフォースはその写真がイヴァン雷帝によって隠された黄金の蔵書に関連していると判断し、隊員のグレイ・ピアースたちをモスクワに派遣する。エカチェリーナ大帝が仕掛けた謎の解明に取り組むグレイたちの前に、ロシアが第三のローマになるとの運命を信奉するアークエンジェル協会が立ちはだかる。さらにシグマとセイチャンにとっての宿敵ヴァーリャ・ミハイロフ率いるネオギルドも敵に加担する。シグマフォースの存亡をかけた争いはモスクワから極北の地に展開するが、その行く手には「驚異と恐怖」が待ち構えていた。 ◉科学的事実から──「新北極」を巡る資源と覇権の対立 気候変動による海氷の急速な融解は、米国海洋大気庁(NOAA)が「新北極」と呼ぶ劇的な変化をもたらした。これまで通行不能だった北西航路などの新航路が開かれ、海底資源へのアクセスが容易になったことで、北極圏は「搾取から保護された公海」から、国家間が衝突する「新たな冷戦の舞台」へと変貌した。 北極圏には、地球上の未発見石油・天然ガスの約4分の1が眠ると推定されるほか、電気自動車や再生可能エネルギーに不可欠なレアアースの宝庫でもある。その価値はロシアの領海に隣接する海域だけでも2兆ドルを超えると予測されている。この莫大な利権を背景に、ロシアは軍事拠点の再稼働や原子力砕氷船の配備を急ピッチで進め、北極点の海底への国旗設置など領有権の主張を強めている。また、北極圏に領土を持たない中国も「北極シルクロード」構想を掲げ、インフラ開発に巨額の投資を行なっている。現在、ロシアを中心として1兆ドル規模のプロジェクトが動く一方で、砕氷船の保有数で劣る西側諸国との戦力不均衡が顕著になっている。資源確保を巡る国家間の競争と軍事活動の活発化は、些細な誤解が全域の不安定化を招きかねない──「氷の火薬庫」とも言える危うい状況を生み出しているのだ。
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映画産業で財を成したニューヨークの老富豪ティモシー・グレイディは美貌の人気女優ローズ・ドーンを見初め、強引に婚約した。 母のたっての願いで愛のない2度目の結婚を承諾したローズ。だが彼女だけでなく、老富豪の身辺では財産狙いや嫉妬や遺恨を孕む一癖も二癖もある者たちが跳梁跋扈し……疑心暗鬼の渦中でついに殺人事件が勃発する! 過剰なまでの複雑さと変則性に溢れた挑戦的・実験的な大群像劇ミステリ。鬼才J・T・ロジャーズの真髄を知るために不可欠な、作者20代での処女長篇にして最長尺の力作。
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「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選 トヨザキはダメ男小説が大好物なのです。ダメな気性の男がダメな言動を繰り返し、ダメな自分を更新し続ける様を遠くから見守る快感を発見して数十年。ついに、ダメ男をテーマにしたこのような本を上梓するに至った次第でございます。(本文より) 『坊っちゃん』『カラマーゾフの兄弟』『シャイニング』etc.etc.……ジコチュー型から尻軽タイプまで、数々の傑作小説に登場する「ダメ男」たち。不朽の名作に、こんな楽しみ方があったとは! *ないない尽くしのダメ男/フローベール『ボヴァリー夫人』 *橋田壽賀子ドラマもまっ青なダメ男見本市/ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』 *ガリ勉型世間知レベル0のダメ男/森鴎外『舞姫』 *今回のまるでダメ男は意外なあの人/ジュール・ルナール『にんじん』 *ライトモチーフ(繰り返し)型のダメ男/トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』 *子供っぽいジコチュー型のダメ男/夏目漱石『坊っちゃん』 *自分の気持ちに正直すぎるダメ男/岩野泡鳴『毒薬を飲む女』 *偽善的なダメ男/島崎藤村『新生』 *気がつかない星人型のダメ男/近松秋江『黒髪』『狂乱』『霜凍る宵』 *夢みる夢男でダメ男/フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』 ほか ●豊崎由美(とよざき・ゆみ) 1961年、愛知県生まれのライター、書評家。共著は大森望との『文学賞メッタ斬り!』(ちくま文庫)シリーズ、岡野宏文との『百年の誤読』(ちくま文庫)、栗原裕一郎との『石原慎太郎を読んでみた』(中公文庫)、広瀬大志との『カッコよくなきゃポエムじゃない! 萌える現代詩入門』(思潮社)など。単著は『勝てる読書』(河出書房新社)、『ガタスタ屋の矜持』(本の雑誌社)、『まるでダメ男じゃん!』(筑摩書房)、『時評書評』(教育評論社)、『どうかしてました』(ホーム社)など。
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パワーズはあなたを裏切らない。──円城塔 小説の悦びに満ちた傑作。──柴田元幸 ホブソン家の父、原因不明の病を患うエディ・シニアは、四人の子どもたちに奇妙な謎を投げかけながら、架空の街〈ホブズタウン〉の世界に入り浸る。彼はその街こそが、人類を救うと信じていた。 世界が囚われた相互不信のジレンマから脱け出す道はあるのか? 第二次大戦、日系人収容所、ウォルト・ディズニーの機密プロジェクト……。病める歴史の連なりは、やがて家族の秘密を照らし出す。 現代アメリカ文学最重要作家による、想像力と希望に満ちた傑作長篇。◎解説=円城塔
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銀河の中心で、希望が試される。 少年・少女の分身が挑む、戦いと大冒険。 立ちはだかるのは、黒い魔法使い――そして、オリュンポスの神々。 “異次元世界”虫喰の森から始まる、壮大なファンタジー小説。 如月博士とホワイト博士の分身であるヒカルとリサ。二人が虫喰の森の仲間となり、地球に帰還してから14年の月日が流れていた。 あるとき、博士たちはダーク配下のゼウスに拉致されてしまう……。彼らを救出すべく、虫喰の森の仲間たちは新たな冒険の旅へと乗り出す。 ダークの目的とは何か?銀河の文明を壊滅へと導く、ダークの究極ミッションが、いま始まろうとしていた――。 「あたしも覚悟はできてる。絶対にパパとママを助けるわ」
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「人間というのは、実に奇妙で不器用な生き物だ。」 公園の片隅から、一匹の白黒の野良猫が、愛おしくも不器用な私たちの日常を静かに見つめています。 本書は、地方都市の「さくらヶ丘公園」を舞台に、名もなき野良猫の視点から描かれる温かな連作短編集です。 過去を悔やむ男、子育てに疲れた母親、夢を諦めかけた青年など、悩みを抱える人々が、気まぐれな猫との小さな触れ合いを通じて、固まった心を優しく解きほぐされていきます。四季折々の美しい情景描写とともに、不器用な人間たちの小さな奇跡が優しく紡がれます。 猫の温かな眼差しを通して描かれる物語は、忙しい日々に追われ、大切なことを見失いかけているあなたの心に深く染み渡ります。 読んだ後には、いつもの帰り道や身近な景色が少しだけ違って見え、心にじんわりとした温かさと救いが広がるのを感じられるはずです。 ■こんな方におすすめ ・日々の忙しさに少し疲れ、心が温まる癒やしを求めている方 ・猫が大好きで、猫の視点から人間模様を描いた小説を読みたい方 ・一歩前に踏み出す勇気や、優しい感動を味わいたい方 風のように気まぐれな猫が運んでくる、優しくて愛おしい「奇跡の瞬間」に、あなたもそっと立ち会ってみませんか?
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「あと5分だけ――。」 日常の何気ない瞬間に隠された、ささやかな10編の恋愛ストーリー。 本書は、雨の日の相合傘や深夜のコンビニ、屋上で分け合うイヤホンなど、私たちのすぐそばにある「きゅんとする瞬間」を切り取った特別な10篇の恋愛短編集です。どこから読んでも心がじんわりと温まり、どこか懐かしく、愛おしい感情が胸いっぱいに広がります。 1話あたり約5分で読めるため、忙しい日々の隙間時間にもお勧め。読み終えた後には、いつもの見慣れた景色がいつもより少しだけ明るく、輝いて感じられるはずです。 【こんな方におすすめ】 ・忙しい日々に、ほっと息がつける優しいときめきを求めている方 ・朝の通勤・通学時間や、就寝前のひとときにサクッと読める小説を探している方 ・初恋のドキドキや片想いの切なさをもう一度味わいたい方 ※本書は、『あと5分だけ、きみと 5分で読める、心温まる10の恋物語』の修正版です。
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1962(昭和37)年9月から1964(昭和39)年3月までの1年6ヵ月のあいだに刊行された単行本10冊から計24作を収録。このうち、22作はすべて全集初収録となる。 本巻には、1962(昭和37)年9月から1964(昭和39)年3月までの1年6ヵ月のあいだに刊行された水上勉の単行本10冊から、長篇7作、短篇17作、計24作を収録。このうち、生前に刊行された『水上勉全集』全26巻(中央公論社/1976年6月~1987年11月)および『新編水上勉全集』全16巻(中央公論社/1995年10月~1997年1月)に収録されたのは『飢餓海峡』と「鴉の穴」(単行本『盲目』に収録)のみであり、ほか22作はすべて全集初収録となる。 1961年3月に「別冊文藝春秋」に発表した「雁の寺」で第45回直木賞を受賞した水上は一気に執筆量が増え、「直木賞を受けて以来いまや絶好調 月産一二〇〇枚の記録を持つ」とも評されるような状態になり、文壇の寵児となる。1962年9月時点では、「オール讀物」に「オリエントの塔」を、「週刊女性」に「薔薇海溝」を、「週刊朝日」に「飢餓海峡」を、「週刊文春」に「蒼い実験室」シリーズを、「大阪新聞」夕刊に「死火山系」を連載。また本巻には収録していないが「文芸朝日」に「告白・水上勉」を、「高校進学」に「燃えよダイヤモンド」を連載しており、新聞一本、週刊誌三本、月刊誌3本の連載に加えて、隔月刊の「小説中央公論」にも「放浪歌」を連載していたほか、名作「五番町夕霧楼」を「別冊文藝春秋」に発表しており、質量ともにその創作は最高潮を迎えた。 ※この作品はカラーが含まれます。
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小説・文芸-1巻880円 (税込)人に裁かれずとも神仏や霊は見逃さない! 罰当たりな者、悪事を犯した者に下される恐ろしき報いと祟り…。 古い神社の残る建設現場で工事を強行した結果は…「潰してしまえ」(営業のK) あるママ友が大事にしていた奇妙な石を盗んだ報いとは…「鱗石」(神沼三平太) 理科の授業で顕微鏡を覗いた瞬間に嫌な汗が滲むような違和感が…「顕微鏡」(クダマツヒロシ) 町内でとんでもない迷惑行為を働いてきた男が祭りの最中にふっと消えて…「お祭り男」(つくね乱蔵) バブルの時代に付き合った理想の彼氏は恐ろしい本性を現すようになり…「バブルのバブル」(松本エムザ) 姑に悩むる隣家の嫁が通う神社。社殿には猿の姿で描かれた菩薩や如来が…「猿の曼荼羅」(しのはら史絵) パワハラで心身を病み死んだ妹。勤めていた洋菓子店を調べ始めた兄は…「無炎燃焼」(橘 百花) クリーニング店にやってくる迷惑な客。視える同僚が用意したのはてるてる坊主で…「おまじない」(ねこや堂) 長年母子を蝕んできたろくでなしの父親がうける人生最期の報い…「地獄生き」(夜行列車) ほか、悪事に下される神仏の鉄槌!最恐怪異譚全27話収録。
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地下鉄東西線沿いの不思議な話・怖い話 中野から西船橋に至る街が舞台のご当地怪談集 都心のオフィス街・学生街を横断しながら、城東下町や東京ベイエリアを駆け抜ける東西線の街々に隠された怪異譚を、ゆかりある作家・怪談師・芸人が総力取材! ・怪奇!若い男性の●●を集めて回る怪人が終電に現れる「狂気の善意は極致の性癖」(中野) ・呪物コレクター宅で起きた不気味な現象とは「まなみ」(門前仲町) ・関係者が次々と早世する恐ろしいビルの秘密「二十三」(大手町) ・フェンスの穴から異界に迷いこむ異次元スポット「神社の迷い道」(西船橋) ・車窓から見えるマンションに棲む異形の姿「窓と窓」(浦安) ・霊道が部屋の中に…。某神社の参道前に立つ家の事情「ディス」(東陽町) ・某コンビニ前の壁際で目撃した小さな透明人間「誰も知らない隠された一族」(神楽坂・飯田橋) ・車道を歩く不自然な人影を見ると…「サイドミラーに映る」(南砂町) ・亡くなった常連客が現れる居酒屋「西葛西の取材② 確かにいた」(西葛西) ・異次元へと繋がる場所で起きた怪事「パラレルワールドの境界線、異次元公園」(早稲田) ・駅の雑踏にまぎれて歩き回る人形「人形はそこにいる」(飯田橋) ・江戸川へ釣りに訪れた折に目撃した、この世ならざる異形「ハゼ」(行徳) ・取材で訪れた店で次々と語られる体験談と店に存在する妖「スナック怪談」(茅場町) ・駅前の待ち合わせ場所に出る血みどろの死霊「ロータリー」(高田馬場) ・共著者の実体験!居住すると次々とコンビが解散する厭な芸人シェアハウスに潜むものとは…「住んだら終わり芸死の家」(高田馬場) ――など全駅収録。
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その土地に古くから根ざす習俗や信仰。 それらにまつわる奇妙な話を蒐集した、土地・神・人の怪奇取材録! 北陸地方のある山の中腹に石造りの祠があり、●(おん)というものが祀られている。 ●(おん)には本来、漢字のような文字をあてるのだが、 その文字は人のために作られたものではなく、 「おん」と口にするのは許されていても、文字として記すのは禁忌とされていた。 人がその文字を軽々しく用いると、大きな禍いを呼び寄せる……と。 ――「●(おん)」より 日本各地に残る土着の信仰と風習。 そこには恐ろしい謂れや背景が隠されていることがある。 山や川、海や風に宿るモノ。神。人は禁忌をもってそれらと契約を交わし、共存する道を選んできた。 その均衡が崩れる時、禍々しき何かが起きる……。 吉凶を運ぶ二つの風。山林を伐採し風の流れを変えた代償は…「祝い風・悼み風」 手加減を知らぬ子供の神が祀られた神社。願いは必ず叶うのだが…「ツヅラサマ」 土地の主である蛇を殺した祟り…「十尺蛇」 厄を引き受け、やがて厄を操るようになった家筋の集落…「溜まるところ」 土の下から迎えにくるモノ。見たものは強烈な喉の渇きを訴え…「土巫子」 他、24話収録。
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楠谷佑のペンネームで活動する僕ら合作推理作家の、次の新作は山奥の寒村を舞台にした本格ミステリになる予定だ。しかし真舟のプロットは仕上がったものの、執筆担当の僕の作業が捗らない。田舎の村に行ったことがないからだ。だったら、と大学の友人に勧められ、旅館を営む彼の実家がある宵待村に、僕と真舟は旅行に出掛けたが、そこで本物の事件に巻き込まれることになるとは、僕たちはまったく想像していなかった。案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が射込まれ、別の案山子が消失し、ついに殺人事件が勃発する。現場はいわゆる雪の密室の様相を呈していた。推理作家の大学生コンビ、篠倉真舟と宇月理久が謎解きに挑む。
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父を看取り、私の身体に刻まれた記憶を辿る。 祖父が案じ、私から次男へと引き継がれた、カラスに似た足指。 懐かしさに手を伸ばしたあの日から、 穏やかなはずの日常が、静かに「すべり」始める。 希望は卑しい者の言葉であると考えさせられる。——建築家・石山修武 あらすじ 郊外で家族と暮らす「私」は、次男の足指に自分と同じ「歪み」を見つける。大陸から引き揚げ、土建屋として生きた父。その最期を看取り、ある懐かしさから、「私」はかつて暮らした町に向かう。そこで投函した一通の手紙。しかし、郷愁は、思いもよらぬ事件へと「私」を連れ去っていく――。 世代を超えて流れる血と、一瞬で姿を変える日常。「私」は、祖父が案じていた「歪み」のある足指に語りかけるように、かつてあったものを、ひとつずつ拾っていく。 【目次】 カラスに似た足指 【著者】 宮本浩典 1969年5月岡山県生まれ。 早稲田大学理工学部建築学科卒業。家庭教師。 郊外の風景と父を看取る日々をもとに、小説『カラスに似た足指』を書く。
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一人ぽっちのアイラが、ロゼの影響で、少しづつ変わっていくなかで、変われなかった時には、ロゼは、アイラを死の世界に誘ってしまうのか…? ※本作は水花光里の個人誌作品の電子書籍版となります。【42ページ】
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歌舞伎町の中心に「クリーンな歓楽街のニューシンボル」という触れ込みのタワーがそびえ、カジノリゾートの噂が立った。タワーのオーナーはパチンコが稼ぎ頭の在日コリアン企業。建設は着々と進み、警察は防犯カメラを街筋に張り巡らせた。その狭間で不正な管理社会を憂うカオスが産声を上げていた。最初に姿を消したのは、風俗を生業とする美女だった。失踪が相次ぎ、「ビッチ狩り」と巷で囁かれた。 キャバ嬢の頃に培った黒い人脈を活かし、新宿で解決屋をする冠木果子が愛犬パト・ラッシュと修羅場を駆けずり回る第一弾。ホストにはめられたナースのありがちな依頼に始まり、濃密な三角関係にある暴力団――コリアン企業――警視庁の思惑が渦巻くテロ事件に巻き込まれていく。誰が美女をさらい、ドランク・チェンジしたのか。 第十四回文庫小説賞 大賞作品 ドランク・チェンジ 八坂堂蓮 ※本作は八坂堂蓮の個人誌作品の電子書籍版となります。【118ページ】
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新聞連載小説『時の扉』『雲の宴』『光の大地』に、信濃毎日新聞への連載コラムを纏めた『辻邦生が見た20世紀末』、時事関連エッセイ19作を収録。 『時の扉』は辻邦生初の新聞小説で、「毎日新聞」に1976年2月25日~1977年2月26日にかけて全300回連載された作品。北海道の町から、一転してシリアに舞台を移し、暗い過去をもつ男女のドラマと、かの地での出来事を絡ませて描かれている。 『雲の宴』は「時の扉」の8年後、「朝日新聞」に1985年9月7日~1987年1月17日に渡って全487回連載された長篇。ミッテラン大統領当選に沸くパリの夜から始まって、東欧、そしてアフリカと、政治的陰謀と愛の物語が展開される。 『光の台地』は「毎日新聞」にて1995年10月1日~1996年3月13日の期間、辻最後の新聞小説として、タヒチのリゾートでのカルト教団と一人の女性の物語を綴っている。 また、辻の晩年、亡くなる直前まで約10年間(1990年8月3日~1999年7月23日)に「信濃毎日新聞」夕刊に連載されたコラム(全433回)は、没後に『辻邦生の見た20世紀末』として纏められた。さらに時事関連および新聞連載関連エッセイ19作品も併せて収録している。 解説は、フランス文学者で東京大学名誉教授・野崎歓氏が担当。付録として創作メモ、自筆原稿等を収録。 ※この作品はカラーが含まれます。
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僅か39歳で亡くなった異才の漫画家・吉岡鳥平、唯一の「漫文集」。旺盛な観察力と軽妙な語り口が光る全18篇を収録。 明治・大正・昭和初期を駆け抜け、僅か39歳で亡くなった異才の漫画家・吉岡鳥平、唯一の「漫文集」。東京美術学校(現・東京芸術大学)で西洋画を学びながら、在学中から「東京パック」「講談倶楽部」などに漫画を描き、卒業後は東京と大阪を舞台に新聞漫画家として活躍。「関西漫画会」の結成に関与したり、正岡容や大泉黒石、江戸川乱歩ら文化人との交流も深く、酒と騒ぎを愛する“お祭り博士”としても知られた人物。 本巻には、自叙伝から漫画、漫文、落語、笑話、探訪記事まで、旺盛な観察力と軽妙な語り口が光る、全18篇が並ぶ。「漫画家の自叙伝」では、仙台での青春時代の騒動をユーモラスに描き、「戀の雪達磨」「牽牛織女」などの短篇では、恋愛や結婚生活を風刺的に切り取る。 特に「同行二人大阪見物」「大大阪市民読本」「大阪妖怪探訪」の大阪時代を背景にした一連の作品群では、昭和初期の大阪の街並み、芸能、庶民の暮らしが生き生きと描かれ、極めて貴重な資料。さらに「萬歳四景」は、漫才成立前夜の「高級萬歳」を描き、大阪において[萬歳]が[漫才]になる過程での重要な作品ともなっている。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料も収録する。 (電子版 2026年6月26日配信開始)
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山崎まどかさん絶賛。 ピュリッツァー賞・全米図書賞ファイナリストのレベッカ・マカーイ、『戦時の音楽』に続く最新邦訳。 ワシントン・ポスト、ボストン・グローブ、USAトゥデイ、エスクワイア、グッドハウスキーピング、書評サイトCrimeReads……あらゆるメディアが「年間ベスト本」に選出。 高校時代、わたしのルームメイトが寄宿舎で死んだ。 美貌で名を馳せた彼女の死は、二十年以上が経った今もネット上でスキャンダラスに語られている。 そして今、映画論の教授となったわたしに、母校から短期の講座を引き受けてほしいというオファーが届く。ニューハンプシャーの森の中のあの寄宿学校へ──彼女が死んだ場所へ、わたしは戻る。 あのとき何があったのだろう。彼女を死に追いやったのは、あの男子生徒だろうか、あの男性教師だろうか、それとも―― あなただったのではありませんか? 『戦時の音楽』で繊細で魔術的な筆致を見せたマカーイが、謎めいた物語を眩惑的にドライヴさせる。若い女たちに向けられるまなざしの罪を暴き出し、骨太のストーリーテリングを見せつけて、アガサ・クリスティーのように周到な仕掛けをほどこしてみせる、瞠目の長編小説。
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話題の文芸新シリーズ[First Archives]第2回配本。 叔父が残した唯一の遺品は、軽くて手ざわりのよい白い皿だった。非正規労働で暮らす男はやがてその力に気づく。購入したモノの代金を返す皿が、男の部屋と人生を変容させていく表題作「キャッシュとディッシュ」。 書籍取次センターで働く男は、春になったら絵の学校へ行くことを支えに冬を越えてゆく。単純労働、屋上の陽光、オートバイ、巨きな女。流れていくコンベヤーの前で抜け出すはずだった時間が過ぎていく群像新人文学賞受賞作「秒速10センチの越冬」。 1997年と2020年、20余年の時を隔てて描かれた、すり減っていく生活、見えない出口、ずらされていく未来、自己責任。失われた30年の閉塞と抵抗を刻み込んだ2編を収録。 形が残らなくなった消費活動の果てには何が残るのか。無駄遣いはただの無駄なのか。貧困と買い物から、生の限界を描く傑作撤退文学。 ──渡辺祐真(作家・書評家) 身につまされる。今までつまされたことのない部分が身につまされる。この身につまされ方には、中身が詰まってる! ──斎藤真理子(翻訳家)
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秋元康 企画・原案!! 佐藤二朗・橋本愛W主演で話題沸騰!! フジテレビ系火曜よる9時放送ドラマ「夫婦別姓刑事」 絆と秘密を抱えた名バディ夫婦別姓刑事が難事件に挑む―― 新感覚コメディ×本格ミステリ刑事ドラマを完全小説化! 東京・中野区にある沼袋警察署。 その刑事課に所属する四方田誠と鈴木明日香は、抜群のコンビネーションで事件を解決していく名バディ刑事だ。 しかし、ふたりには誰にも言えない秘密があった。それはふたりが夫婦であること。 警察には「夫婦は同じ部署に所属してはならない」という暗黙のルールが存在し、それが明るみに出ればどちらかが刑事課を追われることに。 刑事でありつづけるため、出した結論は「夫婦であることを隠す」こと。 夫婦を隠して別姓のままバディを組んでいる刑事――「夫婦別姓刑事」として、ふたりはとある連続殺人事件に挑んでいく――!
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父と異母姉に虐げられる小国の姫・砂苓が出会ったのは、龍華国の凜々しい皇子・龍誠。強大すぎる《気》を制御できず皇位争いに苦戦する龍誠と、ふれた者の《気》を吸う砂苓はある取引を交わし、妃候補として迎えられることに。 「このままずっとそなたにふれていたくなる」 単なる契約としてのふれ合いのはずが、いつしか互いに心惹かれはじめる二人。一方、後宮では刃傷事件が勃発。皇位継承を争う陰謀に巻き込まれた二人にさらなる試練が襲いかかり――!? 【登場人物】 ・砂苓(さりょう) ふれた相手の《気》を吸う、希少な『封気の力』を持つ小国の姫。父に売られかけたところを、龍誠に救われる。 ・龍誠(りゅうせい) 龍華国の第一皇子。《気》の力が強すぎるため、制御が危ういことを悩んでいる。心優しく正義感がある青年。
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『このミス』1位作家最高傑作! 2026年CWA長篇賞最終候補作。 すべてを灼き尽くす―― 成功の頂から裏社会へ引きずり込まれた男の苛烈な死闘。 投資会社のCEOとして輝かしい成功を収めるローマン。父が事故に遭い昏睡状態と報された彼は、ヴァージニアの寂れた町で火葬場を営む実家に舞い戻った。じつはギャングとトラブルを起こした弟への“見せしめ”で父が襲われたと知り、ローマンは明晰な頭脳と知略を武器に事態の収拾に乗り出すが、容赦なく暴力の支配する世界に引きずり落とされ、復讐のため自らの手を血に染めていく――。解説:杉江松恋
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