小説作品一覧
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-異人館が立ち並ぶ神戸北野坂に佇む小さなカフェ「徒然珈琲」には、ちょっと変わった二人の探偵がいる。元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波(さざなみ)と、天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂(あまさか)。現実の状況を「設定」として、まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する彼らのもとには、今日も依頼が舞い込み――。 ※本電子書籍は『つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない』『つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語』『つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション』『つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業』『つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先』『つれづれ、北野坂探偵舎 物語に祝福された怪物』を1冊にまとめた合本版です。
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-【第1回ハナショウブ小説賞 長編部門大賞受賞作品】負け組だと思っていた、ずっと。元介護士の著者が描く、新米介護士の葛藤と成長の物語。 就職活動が難航し、やむなく有料老人ホームで介護士として働くことになった大石正人。介護の仕事に意義を見出せず退職を考えるも、今後の転職活動に支障が出ることを恐れ、せめて半年、その間だけの辛抱だと自分に言い聞かせている。 利用者に寄り添う優しい介護士になんてなれないし、なるつもりもない。人気のある職業に就いた友人の話を聞いては劣等感を抱き、今の自分を「負け組」だと卑下する日々が続く。 どうせ半年で辞めるのに。新しい業務を覚えながらもそう考えていた正人は、現場で働く職員たちの姿を見て、とある疑問を抱いた。どうして、この人たちは介護の仕事を選んだのだろうか――。 〈反響続々!〉 この作品を読んで、介護の可能性、未来を信じたい気持ちになった。(深谷 守さん/テレビ東京プロデューサー) 介護業界に興味を持っている人に勧めたい一冊。もしくは就職活動をする前の学生にもお勧めしたい!(フラノさん/レビュアー) 大石は悩み抜きいったいどんな結論をだすのか。介護に必要なこととはいったい何なのか。どれだけきつくても、私は底辺の仕事だとは思わない。(あおいさん/レビュアー) 【目次】 CARE1 俺の仕事は◯◯ CARE2 介護職なんて底辺でしょ? CARE3 尊厳の保持が私の使命 CARE4 人生に、彩りを添えて CARE5 求める人が、いるのなら エピローグ 【著者】 小原瑞樹 1991年生まれ。京都市出身。元介護士。2023年に『ハートレス・ケア』(旧題:Why do you care?)が第1回ハナショウブ小説賞 長編部門大賞を受賞。
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-すれ違いの多かった俺たち夫婦の前に、突然現れたパタパタという一匹の野良猫。妻はその猫を偏愛し、俺はそのことで気が立っていた。そしてある日、ちょっとした事件が起こり、妻は深夜、俺に背を向けて、自宅のドアを出ていった……。 野良猫と夫婦のちょっと切ない表題作「パタパタ~ある野良猫の物語~」。 絵本が大好きだった僕の妹。いつも僕のそばにきて絵本を読んでってせがみます。僕はそんな妹が大好きでした、でも、ある晩、妹はたくさん鼻血を出して、病院に担ぎ込まれました……。 著者が泣きながら書いた「いもうとの絵本」。 平成4年の日本ダービーに出走してきた小柄で地味な一頭のサラブレッド。大きなレースで人気馬の夢を潰し、詰られ、蔑まれて、ヒールになった競争馬。それでも、孤独なステイヤーは黙って走り続け、最後は自分の手でその理不尽な悪役のレッテルを剥がすことができる。そして、一番人気馬として堂々と出走してきたレースで悲劇が起こる……。 競馬ファンなら誰もが涙する「ライスシャワー」。 その他、笑いと涙が交差する珠玉のお話しを17編集めた、椿山諒初のエッセイ集。 「あなたの胸の中に一本の小さな灯りが灯ります」 著者紹介 椿山 諒(つばきやま りょう) 大阪府堺市在住。27年間勤めていた印刷会社を退職後、IT関連会社を立ち上げ、現在に至る。 作家の椎名誠に憧れ、若き頃はキャンプと酒に明け暮れていた。その後、作家の浅田次郎の書く小説に感涙し、酔いにまかせた戯言をフェイスブックへ投稿するようになる。趣味は里山歩きとそこで出逢う神社仏閣。万人に知られた有名どころより、地元で大切に守られている小さなお社をこよなく愛す。最近は歴史小説を書くようになり、当時の息遣いが感じられる史跡、古墳、資料館などに足を運ぶのも唯一の楽しみ。 音楽の原点は、Simon & GarfunkelやAmericaなど60、70年代の洋楽フォーク。ギターを再び始めようかと思っている今日このごろ。
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-節分の夜、奈良の春日大社、万灯籠で目撃されたのを最後に、OL久美子が行方不明になった。後日、失踪直前まで一緒にいた友人・蔦沢智乃に電話が入り、吉野川上流の大迫ダムで遺体が発見されたが、それが久美子だという。久美子の意志による家出や失踪ではなかったのだ。 その後、なぜか、久美子が所有する代官山の超高級マンションが売却され、銀行の貸金庫からは国宝級の宝物が紛失してしまう。捜査にあたった奈良県警では事件解決の糸口すら見つけられず、宮之原警部が乗り出すことになった。 宮之原警部がいかにして事件の核心に迫っていくか――。久美子の友人・智乃を助手にした宮之原警部の推理と洞察力が冴え渡る!
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-●奇跡の物語に共感多数! 「私にも奇跡が起こってるんだ! と気づける物語」(かぐや・40代・群馬県) 「一人の若者がバイク一つで日本中を旅する物語。ただそれだけの事が、どうしてこんなにも心ゆさぶられるのだろう」(友/40代/和歌山県) 「胸が熱くなって、涙がホロリ。人っていいな。誰かに優しくしたくなる一冊。みんなに幸あれ~!」(sango/40代/茨城県) 「怒涛のノンストップ青春グラフィティは、すべてに意味があり、すべてが繋がっていた」(キヨナカ・永遠の28歳・兵庫県) 「いっぱい笑っていっぱい泣いて、いっぱい学びがありました!」(とっちゃま・30代・東京都) 「青年の起こす不思議なご縁の連鎖に、どれだけ心ゆさぶられたことか! 人間捨てたもんじゃないですね」(AYA・50代・神奈川県) 「人とのご縁が心を諭し、人生の奇跡を導く物語。僕らは幸せになるために生まれてきた。人生の主人公は君なんだ。今日もサチアレ」(あうん。/40代/和歌山県) 「皆さんも一緒に『ご縁』と『偶然』の詰まった旅に出かけてみませんか? 不思議の連続ですが本当にあった出来事です」(とも・40代・東京都) 「たった1度の出会いが、人生を変えてしまう。愛にあふれた青年の旅の奇跡」(まゆみ・40代・大阪府) 「まさに運命の歯車! みーんな繋がってて全てが用意されてるんですね!」(Yoko・50代・福岡県) 「これぞ、神の采配。すべては、バラバラで、でも、みんなつながっている。くまちゃんは、幸せ配達人だ!!」(ねこっち/年齢非公開/埼玉県)
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-“斜陽の子”と呼ばれた著者の青春の記録。 ――「この子は私の可愛い子で父をいつでも誇つてすこやかに育つことを念じてゐる」これは、私が生まれた時父が書き置いてくれた言葉です。この言葉を信じている私は、道徳的に許されない男女の間柄から生まれてきたことに少しのひけめも感じていません。―― 太宰治と、「斜陽」のモデルとなった太田静子とのあいだに生まれた著者。母子二人の厳しい生活や父への素直な想いを綴った「手記」と、父の生家を訪ねる「津軽紀行」(原題「津軽」、婦人公論読者賞)という高校時代に書かれた2作品に、両親に強い影響を受けながらも、幸せになりたいと率直に願う20代の女性の気持ちをありのままに綴ったエッセイを同梱。著者の青春時代の記録ともいえる作品集。
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-本電子書籍は、住野よるのベストセラー小説3冊(『君の膵臓をたべたい』『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』)を1冊にまとめた合本版です。 【収録一覧】 ・『君の膵臓をたべたい』:ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。 ・『また、同じ夢を見ていた』:友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女性、一人静かに余生をおくる老女。彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに贈る物語。 ・『よるのばけもの』:夜になると、僕は化け物になる。それは深夜に突然やってくる。ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて――。
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-娯楽の読書はここから始まった エリートではなかった庶民が楽しみのために本を読み、彼らの言葉や暮らしが文字として現れるようになった時代はいつ始まり、どのように続いてきたのか。戯曲・小説の創作が大いに盛んとなった元・明期を中心に、話し言葉で書かれる文学が生まれた金の時代から近代文学の誕生につながる清代までの文学を通観する。「全相平話」「四大奇書」「三言二拍」など、当時の作品から多数のエピソードを紹介し、そこから見える社会や時代背景を一つ一つ丁寧に読み解く。今日の「読書」体験の起源を辿る、中国文学への恰好の入門書。 【目次】 第一部 金・元の文学 一 白話文学前史 二 金の文学 白話文学の誕生 三 元の文学(一) 曲の世界 四 元の文学(二) 白話小説の誕生――「全相平話」 第二部 明の文学 一 明という時代 二 明代前期の状況 出版退潮期 三 明代後期の展開 出版の爆発的発展と「四大奇書」の登場 四 明滅亡まで 多様な刊行物の出現と「三言二拍」、金聖歎と「小説」の自立 第三部 清の文学――近代へ 【著者】 小松謙 1959年、兵庫県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中退。富山大学教養部助教授を経て、京都府立大学教授。博士(文学)。 主要著書に『中国歴史小説研究』『中国古典演劇研究』『「現実」の浮上――「せりふ」と「描写」の中国文学史』『「四大奇書」の研究』『中国白話文学研究――演劇と小説の関わりから』『水滸伝と金瓶梅の研究』『詳注全訳水滸伝(第五巻まで刊行)』(いずれも汲古書院)、『ビギナーズ・クラシックス 水滸伝』(角川ソフィア文庫)などがある。
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-白椿女学館に通う令嬢・麿緒は、父の自殺、婚約破棄と予期せぬ不幸に見舞われる。そんな彼女に手を差し伸べたのは、資産家・宗次郎。借金や住んでいる洋館を保証するかわりに、妻になるように告げる。戸惑う麿緒だが、現在の成功を手に入れるまでの彼の努力や考え方を知り、次第に心を開くようになる。そして、亡き母の影響で得た洋食器の知識が、宗次郎のビジネスに役立つことを知り、その力を活かし、生きることに目覚めていく。
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-=============== 謎解きは清少納言におまかせ! 「お葉の医心帖」の著者が贈る 渾身の平安ミステリー! =============== 宮中にいたころから 「勘働き」に定評のあった清少納言。 今は宮仕えを辞し、 東山月輪の小さな邸で暮らしている。 ある日、陰陽師の安倍吉平が 訪ねてきた。 怪事件の謎を解くために 知恵を貸してほしいという。 青い目の生首の正体、 女房が遺した真似歌の真意……。 調べを進めるうちに、 話題の「源氏物語」と 事件が呼応していることが判明する。 名探偵、清少納言が陰陽師を相棒に 難題に挑む平安ミステリー!
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-現役女子校生モデルとして有名になりつつあった持田あずさ。彼女の芸能活動は順調だった。読者モデルとして雑誌の表紙を飾るようになり、ついにはテレビに出るように。しかし、鮮やかな芸能生活の裏で彼女は静かにストレスをためていく……。良くも悪くも彼女には「普通の女の子」らしいところがあり、精神的には年齢相応に未熟だったのだ。それはほんの出来心だった――。あずさはある大型ショッピング施設に立ち寄った際に自分でもほとんど意識しないまま万引きを犯してしまう。そしてそのまま女性店員二人にバックヤードに連行されていやらしい身体検査が始まる。股間をまさぐられ、気持ちよくなっていくあずさに追い打ちをかけるように女たちは囁く。「ねえ、クリちゃんとナカどっちがいい?どっちが好き…?」ちょっとした出来心のせいで妖しく危ない世界に堕ちていくあずさの運命は――。巻末にカラーイラストノベル全24ページを特別収録! 人気漫画家クリムゾンが贈る傑作官能ノベル。
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-1910年から20年代のニューヨークの地下鉄を舞台に、あわてんぼうで純情のスリの名人サムと、サムをつけまわす刑事クラドックの対決! クラドックは、サムを現行犯で捕えて「河上の別荘」へ送り込もうとつけねらっているが、いつも巧みに逃げられ、さんざんな目に合わされる。ところがこの二人は奇妙な友情で結ばれ、毎日顔をつきあわせて憎まれ口を叩かないと、お互いに何か物足りない気分に襲われるほどになっているのだ。他に退役強盗の下宿屋のオヤジ「鼻のムーア」や、女たらしの「めかし屋ノエル」、「高架線のエルマ」や「ノッポ」に「チビ」など、一癖も二癖もある連中がからみあってかもし出す、微笑、哄笑、爆笑をよぶユーモア探偵小説集。
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-ケンブリッジの若き教授、ホーレス・ホリーは危篤のヴィンシィ教授から幼い息子レオを引き取ってくれと頼まれ、同時に鉄の箱を渡された。それにはレオが25歳になるまで開けてはいけないという指示が書かれていた。20年後、箱を開けると、レオの父による一通の手紙と古地図、ギリシア語が刻まれた古代の壺の欠片、宝石の指輪が入っていた。壷の破片には2千年以上前のとあるギリシア人と不死の秘術を持つアフリカの女王との悲恋の物語が。ギリシア人は女王の求婚を拒んで殺される。手紙にはレオの父が耳にした、アフリカの奥地にアラビア語を話す部族の国があり、白人の美しい女王がいるという噂が書かれ、それが陶片に刻まれた女王そのものではないか、ぜひ真相を確かめてほしいと記されていた。ホリー、レオ、従者のジョブは勇躍アフリカへ旅立つ。待っていたのは戦慄と幻想の目くるめく世界だった! ヘンリー・ミラーは『洞窟の女王』を「驚嘆すべき書」と絶賛した。コナン・ドイルも「空想やスケールの点ではハガードに及ばぬかもしれないが、作品の質と思想の面白さにおいてはハガードを凌ぎたい」と書いた。
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-18世紀末から19世紀初めにかけて、欧州全土に戦争と革命の嵐が烈しく吹きすさんだ時代、シェリーは英国貴族の長男として生まれ、オックスフォードに学ぶが無神論を説いて放校される。ロンドンへ、そして大陸へ、さらにイタリアへと暮らしを移すが、突然の海の事故で死亡、30歳であった。この間、詩作を続け、多くの抒情詩や詩劇を書いて世に問うた。訳者佐藤清氏は詩人で「訳業の目的は、新しいリズムの創造によって、自国詩への貢献をはかるにある」という意気込みをもって本書を編み、訳した。
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-ワーズワースはよく自然詩人と呼ばれるが、単に客観的な自然を写す詩人ではなく、外界の自然が彼の心の働き――想像力――によって浄められ、たかめられた姿をうたった詩人であった。自然には五感を通じて人間の魂に働きかけ、それを浄化する力がある。しかし人間の魂も、この自然からの働きかけに感応するとともに、みずからも自然に働きかけて、これらを変容する力をもつ。このような背景をもつワーズワースの短詩は、素朴単純な言葉づかいのうちにつきせぬ味わいと無量の意味をこめた名品が多い。
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-この短編集にはガブリエル・ゲイルという詩人で画家が解決にあたる8編の探偵譚が収められている。各編では奇矯ともいってよい風変わりな人物が登場し、奇怪な殺人や、神秘的な出来事が起こる。それらの解決はみな、常識的な推論や犯罪捜査を受け付けず、ゲイルのような「普通でない」考えがひらめく人物でないかぎり解明の役に立たない。怪奇と幻想と狂気、それらがない交ぜになったチェスタートン独自の世界を感じることができる。
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち和歌山を代表する川柳作家・岡内知香のベスト作品集! 法螺貝が鳴ると立ち上がってしまう タイムカード押して仕事の顔になる 働けど働けどワーキングプア プアですが源泉徴収をされる ため息を誘うねんきん定期便
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち兵庫を代表する川柳作家・辻岡真紀子のベスト作品集! 球形の青をさすらう羊たち 空は海海は空抱く青の果て 靴底にあの日の海を秘めたまま 大都会夕陽吞み込むビルの海 陽が沈む王者の孤独を見せつけて
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち青森を代表する川柳作家・北山まみどりのベスト作品集! 語らいを見守る薄切りのりんご 穏やかな時間を過す冬の窓 あの風があの物音がある安堵 いちねんの始まりそっとめざめよう おだやかな幕開けみかん転がして
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち山口を代表する川柳作家・渋谷栄子のベスト作品集! 元気かと覗き元気をくれる友 大変な事もさらっと話す友 慰める言葉を捜す友の背な 快方に向かう繰り返しのドラマ それからが知りたいが聞かない話
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。2章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち大阪を代表する川柳作家・本田智彦のベスト作品集! 道険しコロナ感染終息路 数による決着それが民主主義 マスクの役目風邪とコロナの二刀流 世の中がどうあれ生きることが先 義理募るきっぱり言えず誘い乗る
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち高知を代表する川柳作家・竹内恵子のベスト作品集! 割れガラス抱いて始まる第二幕 人生をあきらめきれぬサードゴロ 底辺を歩いて世間よく見える 義理チョコも配れず花が枯れてゆく 亡き祖母に出会えたようなおぐる汁
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち千葉を代表する川柳作家・島田駱舟のベスト作品集! 民主主義齧る魚の骨齧る 温暖化政府答弁にも及ぶ 聞く力アイムソーリー押す力 選挙カー読んでるかい走れメロス 当確へ意欲から意の字が抜ける
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち富山を代表する川柳作家・森谷正成のベスト作品集! 反省はするが後悔していない 一般論私の傍を通り過ぎ 傷口に了見違い擦り込まれ ペンだこが勲章なんと誇らしい 定年後妻の風向きだけはよむ
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち大阪を代表する川柳作家・森井克子のベスト作品集! 蔓が巻く鉄条網を抱きしめて タワービル林立 道が匂わない 人類が持ってしまった原子力 ああ氷瀑止まったままのポテンシャル 特大の拳を明日の空に描く
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち奈良を代表する川柳作家・山田順啓のベスト作品集! 穏やかが一番天も地も人も 時々は神に縋って自助努力 脈はあるノーの返事はまだ来ない 思い出し笑いができる脳回路 無意識に犯した罪を顧みず
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-令和初の日本を代表する第一線作家、200名超による川柳叢書。これからの川柳界を背負っていく若手実力作家から、常に手本としてあるべき川柳家の姿を示す重鎮まで錚々たる顔ぶれが並ぶ。本シリーズをひもとくことで、現代川柳のトレンドを知ることが出来る。 森羅万象がテーマとなり、「人間を詠む」短詩型文芸と呼ばれる川柳は、作者の人間像を浮き彫りにする。3章を基本とするシンプルな構成だからこそ、より作家ごとの個性が際立つ。 発祥から260余年、気の遠くなるほど長い年月をかけて熟成された川柳。その歴史の継承の瞬間を、あなたも一読者として目撃、そして体験することが出来る。 47都道府県のうち兵庫を代表する川柳作家・澁谷さくらのベスト作品集! 見る景色毎日違うおなじ空 外に出て知るぬくい風さむい風 踊るには春の音符がまだ足りぬ おかえりと生家の水仙が香る 再会のその日の梅は七分咲き
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-著者は東京に生まれ実践女子大学を卒業、歌人・木俣修に師事。美しい万葉語をちりばめて春への想いを歌に託した『讃花集』『新・讃花集』『讃花集 華明草子』の三部作ならびに『清月抄』の歌集刊行、また『京極高永公夫人 梅壽院様の御歌集解読』の監修をつとめ、歌人として研究者として精力的な活動を続けている。本書は公益社団法人 日本弘道会の機関誌「弘道」の弘道歌壇(東京大学名誉教授・古川哲史選)に2004年11・12月号から2009年7・8月号まで掲載された作品をまとめた歌集であり、亡き古川師への敬慕と感謝の念が書名の中の「シリウスブルー」に込められている。
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-最強タッグが贈る超一級の国際政治スリラー! 当選したばかりのアメリカ合衆国大統領から国務長官に任命された、大手メディア企業元経営者のエレン・アダムス。前大統領の無策によって失ったアメリカの国際社会における信頼を、一刻も早く取り戻さなければならない状況下、エレンは国務長官として最善を尽くすべく任務に取りかかり始めていた。 しかし新大統領が議会で一般教書演説を始めた頃、国務省南・中央アジア局の職員アナヒータのデスクに数字と記号だけが並んだ奇妙なメールが届き、その日の深夜、ロンドンで大規模なバス爆破事件が起きる。 翌朝、米国+英連邦4か国の諜報部門からなる“ファイブ・アイズ”の緊急会合が始まるが、そのさなか、パリで次なる爆発が。アナヒータから情報を受けたエレンは、次の標的地を知り驚愕する―― 元アメリカ合衆国国務長官×CWAニュー・ブラッド・ダガー賞、アガサ賞、アンソニー賞、マカヴィティ賞の受賞歴を持つベストセラー作家の最強タッグが贈る、超一級の国際政治スリラー。米国大統領選直前、ついに待望の文庫化! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ステイト・オブ・テラー』 の文庫版となります。
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-月刊「潮」2024年10月号 主な内容 【特別企画】 歴史を知ること それは未来への「鏡」 負の歴史を未来への遺産へ――「戦争ミュージアム」が語る記憶。 梯 久美子 与那国の言葉と文化を「忘れない」――日本最西端から世界へ。 東盛あいか ≪ルポ≫ 関東大震災の悲劇を繰り返すな――デマがヘイトに変わる時。 高橋幸春 【特集】 風雲急を告げる日本政治 公明党の勝利こそ「大衆のための政治」を実現する最善の道だ。 佐藤 優 ≪対談≫ 佐藤茂樹 VS 八幡和郎 関西のさらなる発展のため公明党が主導権を握るべき。 高齢者から子育て世帯まで「住まい」は社会保障の重要課題。 国重 徹 【シリーズ】 シニアのための「生き生き」講座 「財産を残さない」「介護はアテにしない」が長寿時代を生きるコツ。 和田秀樹 【連載】 鎌田實の「ガラスの天井」を破る女性たち 天井はサラリとすり抜けるのが“サワコ流”。 鎌田實/ゲスト・阿川佐和子 【特集】 連載ドキュメンタリー企画 民衆こそ王者 池田大作とその時代 「魂の独立宣言」篇 (4) 【人間探訪】 川嶋伸次 あと一歩で届かなかった箱根総合優勝へ、開いた夢の扉。 【特集】 古の光彩、心のふるさと島根県 ≪対談≫ 島根には、大人になって気づく魅力がいっぱい! 江上敬子 VS 近藤くみこ 石見銀山はかつて世界に広がる日本の「窓」だった。 澤田瞳子 出雲の地で感じる太古から鳴り響く“振動” 佐野史郎 「価値を創造」することで人生も社会も豊かになる。 岩尾俊兵 【インタビュー】 忘れ去られたスーダン内戦――それでも希望は捨てない。 ゼイン・アルアブディーン・アブデルラハマン 【好評連載】 ニッポンの問題点 福田 淳 VS 田原総一朗/高島礼子の歴史と美を訪ねて 木内 昇 VS 高島礼子/その他 その他
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-推理力・観察眼・雑学知識を鍛えよう あなたの頭脳に挑戦する わずか5分の謎解きクイズ・ストーリー 大人気『5分間ミステリー』シリーズ! 社交界でも知られた夫人の遺体が、大邸宅のなかのあずまやで見つかった。 しかも、見知らぬ男性とともに。その近くには、薬物と注射器具が残されていた。 麻薬の過剰摂取によるものと思われたが、敏腕警部は現場の様子から不審をいだく。 事件は殺人なのか――? どの問題も、趣向を凝らしたストーリーで、あなたを翻弄します。 緻密な観察眼と推理力ばかりでなく、知識や雑学、直感力など、あらゆる知恵を総動員し、頭脳をフル回転させて挑んでください!
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-出会ってしまったら、誰も「リカ」から逃れられない――。 2002年の『リカ』刊行以来、多くの読者を震撼させてきた恐怖のホラーシリーズ全9巻が、電子書籍限定合本版で登場! 刊行順、時系列順でお読みいただきますと、それぞれがある種の伏線となり(あるいは伏線となる出来事があり)二度お楽しみいただけます。 ★時系列順★「リカ・クロニクル」全9巻、戦慄の軌跡。 1980年頃のリカ? 『リバース』(第3弾) 1985年頃のリカ? 『リセット』(第7弾) 1990年頃のリカ? 『リフレイン』(第6弾) 1995年頃のリカ? 『リハーサル』(第4弾) 2000年頃のリカ? 『リカ』(第1弾) 2010年頃のリカ? 『リターン』(第2弾) 2015年頃のリカ? 『リベンジ』(第8弾) 2015年頃のリカ? 『リボーン』(第9弾) 2020年頃のリカ? 『リメンバー』(第5弾)
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-出会ってしまったら、誰も「リカ」から逃れられない――。 2002年の『リカ』刊行以来、多くの読者を震撼させてきた恐怖のホラーシリーズ全9巻が、電子書籍限定合本版で登場! 刊行順、時系列順でお読みいただきますと、それぞれがある種の伏線となり(あるいは伏線となる出来事があり)二度お楽しみいただけます。 ★刊行順★「リカ・クロニクル」全9巻、戦慄の軌跡。 第1弾 『リカ』 2000年頃のリカ? 第2弾 『リターン』 2010年頃のリカ? 第3弾 『リバース』 1980年頃のリカ? 第4弾 『リハーサル』 1995年頃のリカ? 第5弾 『リメンバー』 2020年頃のリカ? 第6弾 『リフレイン』 1990年頃のリカ? 第7弾 『リセット』 1985年頃のリカ? 第8弾 『リベンジ』 2015年頃のリカ? 第9弾 『リボーン』 2015年頃のリカ?
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-だれも知らない、あるキツネの秘密 とある村で起こった、ささやかだけれど確かな奇跡。 一匹のキツネが人間たちを巻き込んで織りなす、愛とつぐないの物語。 ごんげん山の頭領ギツネは、いたずら好き。けれども、今度ばかりは大失敗。 ついにアカネギツネの助けも借りて、懸命に償いをする毎日。 事情を知った村人たちも、影からそっと頭領たちを助けます。 なべそこ村は、なべの底。貧しいけれども、人も景色も温かく、美しい。 この作品を読んで、ほんの少しでも心に温もりを感じていただけたなら、 あなたもきっと、なべそこ村へ行ってみたくなるはずです。 行こうと思えば、すぐに行けますとも! 村は、あなたの心の中に、ちゃんとあるからです。(作者より)
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-◆第一句集 白南風や聖書かもめのやうに開け 俳句の世界ではまだ若いよし枝さん。このように今までと同じように、のびのびと自由に俳句を作られることを望むばかり。 夏爐にとっては若手で、はやベテラン作家の一人である飯塚よし枝さんに期待すること大である。 (序より:古田紀一) ◆自選十句より くちびるに鉄が匂へり空つ風 ボサノバの低く流れて熱帯魚 面決める声うら返り寒稽古 口中にくづすボンボン八重桜 歩き疲れてみつ豆の豆嫌ふ 大寒や厚きガラスのインク壺 街灯は等間隔にちゝろ虫 眩しさに涙ひとつぶ都鳥 訣別といふ明るさよ春疾風 引き金にわづかなあそび近松忌
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-和歌山に、ある宗教団体の御神体の取材へ向かう早乙女静香と、量子力学研究機関の代表へインタビューをしに行く宮田六郎。宿泊するホテルへの道すがら、まるで大きな八咫烏のような姿が目の前に出現した……。宮田がインタビュー予定だった男性がビルから落下したのだと判明、警察は自殺だと決めつけるが、前日にもオンラインで打合せを済ませ、インタビューを楽しみにしていたはずなのになぜ? 一方で、静香も取材先で御神体が消失するという事件の現場に居合わせることになる。熊野を舞台に、二つの事件の真相と八咫烏神話の謎に迫る、『邪馬台国はどこですか?』に連なる最新長編。創立70周年記念、文庫書き下ろし。
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-崇徳院は保元の乱に敗れ、配流の地で憤死して怨霊になったという。星城大学の研究者早乙女静香は、ひょんなことから宮田六郎と京都へ旅することになり、かねて興味を抱いていた崇徳院について調べようとする。その矢先、宮田の知人である京都在住のジャーナリストが失踪、静香を敵視していた歴史学者が遺体となって崇徳院ゆかりの白峯神宮で見つかるなど、二人と接点を持った人物が奇禍に遭う。そして知り合ったばかりの社長令嬢も……。警察に疑惑の目を向けられながら事件を解明すべく奔走する宮田と静香。歴史上の謎に通じるその真相とは?/解説=新保博久/*本電子書籍は初版時タイトル『崇徳院を追いかけて』を改題した新装新版(創元推理文庫 2024年8月30日初版発行)を底本としています。
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-来日中のペンシルベニア大学教授ジョゼフ・ハートマンは、古代史の世界的権威。同じく歴史学者である早乙女静香と京都へ旅行しようとしてはキャンセルの憂き目に遭い、毎晩うらぶれたバーで飲むことに。しかし、バーテンダー松永の供する酒肴に舌鼓を打ちつつ聴く宮田六郎と静香の歴史検証バトルは、不満を補って余りある面白さであった。アトランティス大陸、ストーンヘンジ、ピラミッド、ノアの方舟、始皇帝、ナスカの地上絵、モアイ像――七つの不思議を俎上に載せ、常識を覆す新解釈を披露。好評嘖嘖たる奇想天外なデビュー作品集『邪馬台国はどこですか?』の姉妹編、ここに登場!/【目次】アトランティス大陸の不思議/ストーンヘンジの不思議/ピラミッドの不思議/ノアの方舟の不思議/始皇帝の不思議/ナスカの地上絵の不思議/モアイ像の不思議/*本電子書籍は『新・世界の七不思議』(創元推理文庫 新装新版 2024年8月30日初版発行)を底本としています。
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-いつもの通勤・通学ルートで何かが起きている…! 日本の都市部地下に張り巡らされた路線網。 そこで起きた怪現象、不思議な事件、さらには沿線最寄りの怪スポットを徹底取材し、 路線・駅ごとに収録した地下鉄沿線ミステリー! 【札幌】 地下構内に出るコロポックル(札幌市中央区) 【埼玉】 存在しない駅で降りた男(浦和美園) 【東京】 元運転手が目撃した偽汽車(北綾瀬) お盆に列車で靖国神社へ向かう英霊たち(九段下) ICカードに記載された亡き祖母の名前(妙典) 駅の階段で肩を叩くモノ(渋谷) 【関東】 トイレに並ぶ不気味な列 録音不可の発車メロディー 回送列車に乗る謎の老婆と犬 人から人へ憑いて移る青い男 黄色いヘルメットの霊 【名古屋】 時空が歪む終電(平安通) 人に化けた妖に遭遇する(東山公園) 【大阪】 河童の出る橋(淀屋橋) 幸運を呼ぶ福助の幻(天王寺) 化け狸の棲む古墳(中百舌鳥) 不吉な人語を話す鵺(都島) UFOが出る古墳(喜連瓜破) 訳アリホテルの奇妙なルール(四ツ橋) 楠の最強癒しパワー(深江橋) 蒲生墓地に出る女の霊 (京橋) 化け狐の托鉢僧(鶴橋) 夜の警備員が恐れる地下街(梅田) 大阪空襲から人々を救った幽霊電車(心斎橋) 【兵庫】 沿線の曰くつきのドヤ(湊川公園) 【広島】 ホームで拾った未来を告げる写真(広島広域公園) 【福岡】 過去と繋がる幻の屋台(中洲川端) …ほか、怪奇とロマンの全41話収録!
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-『アイドル力』『アイドル力2』でおなじみ、西日本短期大学メディア・プロモーション学科、通称「西短MP学科」の物語が、写真たっぷりのフォトノベルになりました。 物語の舞台は、福岡にあるエンタメに特化した学科のある短大。 芸能の世界を目指す主人公たちのもとに、ある日、東京から新しい教授がやってきます。 突然発表された歴史あるユニット名の変更、選抜制度にオリジナル楽曲&MV制作……。 新任教授の今井先生がもたらした「改革」に驚きながらも、その熱意に心を動かされていく学生たち。 それぞれが目指す夢に向かって成長する姿を描きます。 さまざまな壁にぶつかりながらも明るい方を目指し、「アイドル力」を使って前向きに人生を歩む主人公たちの姿が、多くの人の心に元気やときめきをお届けします!
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-2016年に結成され、動画配信サイトを中心に様々な活動を行う"2.5次元歌い手アイドルグループ"「すとぷり」。 YouTube動画再生数78億回再生、YouTubeチャンネル登録者数287万人超え (2024年5月27日現在) 。 2022年には5大ドームツアー制覇! 2023年には、全11会場44公演の全国アリーナツアーを開催し、上半期日本音楽ライブ動員数日本1位に!さらに、第74回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たした。 そして2024年。 7月19日(金)「すとぷり」初のアニメ映画『劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~』が全国の映画館300館以上で上映決定! そして、劇場版の原作本となる「すとぷり」初ノベライズ作品が登場! あの夏、僕達は秘密の約束をした。 まだ誰も知らない。 これは、すとぷりのはじまりの物語───。 原作:柏原真人 企画プロデュース:ななもり。 監修:すとぷり(莉犬/るぅと/ころん/さとみ/ジェル/ななもり。)&STPR Studio
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-お笑いコンビ『オードリー』の春日俊彰が、1年かけて英語を学習する様子に密着し、その成果を披露した番組『世界の春日プロジェクト』(NHK総合)、そして現在、レギュラー放送中の『オードリー春日のトゥースでチャンクな英会話』(NHK Eテレ)。その番組内で学んだレッスン内容や春日さんのコラムなど、この本だけの楽しい企画が満載の英会話本です。 この本が基本とするのは「chunk(チャンク)」(言葉の塊)。長らく日本の英語教育では、試験のために単語で覚えることが当たり前とされてきましたが、ここでは単語でなく複数の言葉を塊として丸覚えする方法。例えば、recommendation(おすすめ)という言葉を単語として覚えるのではなく、Any recommendations?(何かおすすめありますか?)という塊として覚えることで、そのまま実際の英会話に応用できるというもの。 テーマも「もし春日が入国審査で引っかかったら」「もし春日が海外のホテルでトラブルに遭ったら」など、オードリー春日さんらしさを前面に活かした笑える会話を例にとりながら、日本人が海外で直面するシチュエーション分け。そこに、イラストレーターのホセ・フランキー氏が書き下ろしたイラストを入れ、笑いながらも実用的に学べる本となります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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-舞台は、多摩川沿いのランニングコース。毎年ここで、100キロを走るウルトラマラソンが開催される。主人公の24歳の女性・稲垣真鈴(いながき・まりん)は、母親とともに50キロコースに挑戦することになった。亡くなった父親が果たせなかった10回目のウルトラマラソン完走を、二人合わせて達成するため。そして、10回目の完走者に贈られる、多摩川ブルーの永久ゼッケンを、心の中で手にするために。 一方、千々和純一(ちぢわ・じゅんいち)はかつて日本のトップ長距離ランナーだったが、故障によってスランプになり、目標を見失いかけていた。しかし、このウルトラマラソンに参加することで、走る喜びを取り戻そうとしていた……。 そんな真鈴と純一の出会いを軸に、さまざまな事情を抱えながら、大会に参加するランナーたちの姿をえがく群像劇。ランナーの数だけ、ドラマがある! 爽やかな感動を呼ぶマラソン小説。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)、第10回日本歴史時代作家協会賞文庫シリーズ賞(2021年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は230冊を超える。
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-そのとき俺の頭にちょっとしたことがかすめた。待てよ、その手があるかってな。だから今、こうしてここでベンチに座ってるんだ。ほら、これだよ。この原稿。俺がかっぱらったやつの小説さ。お前、読みたいって、いってたろ。そんなに長い物じゃないから、お前も今、目を通して見ろよ。そしたら、俺がどうしてこんな恰好してるか、分かるからさ。(「やがて駅前のベンチで」より) 雑誌『メフィスト』に掲載された6本の短篇小説をつなぎ合わせ、ひとつの物語として構成した連作ミステリ。 *ポケットは犯罪のために *J・サーバーを読んでいた男 *フライヤーを追え *薔薇一輪 *函に入ったサルトル *五つのR ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
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-土を掘り返すと中から現れた謎の空間。そこに男の死体があり、地面にはダイイングメッセージと思われる謎の言葉が残されていた。「サバ」……あまりに異常な事態に地元警察は混乱するが、やがて男の身許は割れた。浅草の寄席芸人、魚屋黒妖斎という奇術師だ。はたしてこの事件は、殺人か事故か。管轄のD署の加藤刑事がその弟子筋に聞き込み捜査をしていると、葬儀社を名乗る若い男が現れる。樫村ダニエル小助。不思議な日本語を操る風変わりなこの青年が、まさかこの難事件を解決するとは誰も予想していなかった……。長篇ミステリ。 ●浅暮三文(あさぐれ・みつふみ) 小説家。第8回日本ファンタジーノベル大賞最終候補を経て、1998年第8回メフィスト賞『ダブ(エ)ストン街道』でデビュウ。2003年第56回日本推理作家協会賞を『石の中の蜘蛛』で受賞。他作品に『実験小説ぬ』『ぽんこつ喜劇』、エッセイ『おつまミステリー』など多数。著作はイタリア、韓国で翻訳され、中学校教科書に採用された。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。
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-黄昏の薄闇に包まれた街に、ぼんやりと提灯の灯が浮かぶ。通りは煉瓦や木造の建物で明治か大正時代のレトロな雰囲気。家々からは異形の影が現れる。ここは華舞鬼町、新宿とはちがうもう一つのカブキチョウだ。大学生の那由多は東京神田の万世橋で、祖父の形見のカメラを盗まれてしまう。しかも、しゃべるカワウソに。二足歩行で建物の隙間に逃げ込んだカワウソを思わず追いかけた那由多、しかしビルの隙間から抜けたそこは、さっきまでいた神田の街並みではなかった……。異形に襲われそうになったところを、粋な羽織を被った青年、狭間堂に救われる。「ようこそ、おばけの街、『華舞鬼町』へ。華舞鬼町総元締めの狭間堂は、きみを歓迎するよ」一体、その正体は? ※本作品は『華舞鬼町おばけ写真館』シリーズ全7巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
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-医薬品業界の闇に挑んだ問題作! 本書は、製薬業界の裏側を舞台にした人間ドラマの傑作である。主人公の正(ただし)は、外資系製薬会社で働くエリート社員。しかし、リストラ通告により、彼の人生は一変する。旧友の嘉一(かいち)との再会を機に、困難に立ち向かうプロセスの中で、自分たちの生きる意味を見いだしていく。過酷な環境、激しい競争、そして震災による試練が、正と彼の仲間たち、そして家族を待ち受けていた。この小説は、製薬業界の複雑なパワーバランスや社内政治、倫理観をリアルに描きながら、登場人物たちの成長と葛藤を詳細に描写している。物語の舞台は日本の地方都市。地域社会の絆が深く描かれている。地方の風景や文化が生き生きと描かれ、都市部とは異なる視点から日本社会の問題にも切り込んでいる。さらに、この作品は日本の医薬品業界の根深い問題にも鋭く迫る。業界内の腐敗や不正が描かれる中で、正たちは真実を追求し、最後には爽快な逆転劇を見せる。本書は、絶望の中にも希望を見出す人々の姿を描き、読者に深い感動と共感を呼び起こす。 【目次】 第一章 盛岡での再会 第二章 二人の出会い 第三章 正の道 第四章 嘉一の道 第五章 震災と決意 第六章 学位の壁 第七章 社内政治 第八章 頭痛と父からの手紙 第九章 祖父母達の思い出 第十章 誰のために生きるのか 第十一章 裏切りの連鎖 第十二章 新しい道 第十三章 正義の力 第一四章 ある春の日 【著者】 阿野似益也 北海道札幌市出身。外資系製薬会社を経て法人設立、代表取締役。働きながら理系の博士と経営学修士(MBA)を修得。
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-リアルにファンタジーが溶け出し、新たな世界へと導く山野辺太郎の真骨頂! やわらかい言葉と適度なペーソスで、作者は奇想を真実に変える。「恐竜時代」とは、人を信じるための胸のくぼみに積み重ねられた、記憶の帯だ。私たちの心の地層の底にもそれは眠っていて、あなたに掘り起こされる日を静かに待っている。 ――堀江敏幸 「恐竜時代の出来事のお話をぜひ聞かせていただきたい」。 ある日「世界オーラルヒストリー学会」から届いた一通の手紙には、こう記されていた。 少年時代に行方をくらました父が、かつてわたしに伝えた恐竜時代の記憶。語り継ぐ相手のいないまま中年となったわたしは、心のうちにしまい込んだ恐竜たちの物語――草食恐竜の男の子と肉食恐竜の男の子との間に芽生えた切ない感情の行方を、聴衆の前で語りはじめる。 食う者と食われる者、遺す者と遺される者のリレーのなかで繰り返される命の循環と記憶の伝承を描く長編小説。 表題作ほか、書き下ろし作品「最後のドッジボール」を収録。 【目次】 恐竜時代が終わらない 最後のドッジボール 【著者】 山野辺太郎 1975年、福島県生まれ。宮城県育ち。東京大学文学部独文科卒業、同大学院修士課程修了。2018年「いつか深い穴に落ちるまで」で第55回文藝賞を受賞。著書に『孤島の飛来人』(中央公論新社)、『こんとんの居場所』(国書刊行会)などがある。
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-高松塚古墳の傍で資産家が殺され、口座からは30億円が消えていた! やがで秘書兼愛人も失踪し…。十津川、古代史の闇に挑む! 憧れの明日香で死にたいと思うことがある―東京でイタリア料理店を経営する資産家・小池恵之介が失踪した。 古希を記念して出版した彼の自伝には、明日香への思いが書かれていた。 一週間後、小池は奈良県明日香村の高松塚古墳の傍で、古代貴人の衣裳を身に着け、絞殺死体となって発見された。しかも個人資産のうち、三十億円が引き出されていたことが判明。 警視庁捜査一課の十津川警部と亀井刑事は、秘書兼愛人の早川亜矢子に会うが、彼女は小池の失踪について関与を否定する。 だが数日後、彼女も行方不明となり…。 第1章 幻想の明日香 第2章 明日香の歌 第3章 明日香の旅 第4章 新生明日香の会 第5章 王家の谷 第6章 挑発 第7章 幻想の終わり
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