小説 - 集英社文庫作品一覧
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3.9死刑執行まで残り12時間となったアンセル・パッカー。彼は「完全な善人も、完全な悪人もいない、だれもが生きるチャンスを与えられてしかるべきだ」と信じている。獄中で密かに温めた逃亡計画もある…。この〈連続殺人犯〉の虚像と実像を、アンセルの母親であるラヴェンダー、アンセルの妻であるジェニーの双子の妹ヘイゼル、ニューヨーク州警察の捜査官であるサフィことサフラン・シンという、いずれも後に死刑囚となるアンセルの人生に大きく関わり、また自分自身の運命も歪んでしまった女性たちの目を通して、浮き彫りにする。エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長篇賞受賞、衝撃のサスペンス!
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3.5世界20か国で翻訳、戦慄のノンストップ・エンターテインメント・ホラー! 「真夜中過ぎまで眠れなくなるサスペンス小説をお探し? それなら、ライリー・セイガー『すべてのドアを鎖せ』で決まりだ」(スティーヴン・キング)――人生どん底で失業中のジュールズは、マンハッタンにある高級アパートメントの求人広告に飛びついた。オーナー不在の部屋に短期間住むだけで高額の報酬。ただし来客禁止、外泊禁止、居住者の邪魔をしないこと。親友のクロエは怪しいと言う。だが、ジュールズにとっては最後の希望だった。初日の深夜、あの物音を聞くまでは――。建物に刻まれた悪夢の歴史と驚愕の真相。戦慄のホラー・サスペンス!
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4.1
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4.7「この国の岐路を、異国に委ねちゃあならねぇ」――黒船来航によって鎖国から開国へと急展開した幕末。江戸に呼び戻された若者・田辺太一は、幕府が新設した外国局での書物方出役を命ぜられるが、前例のないお役目に四苦八苦。攘夷を叫ぶ世間からは非難され、上役の水野忠徳は気難しい。朝廷が反対する日米修好通商条約を勅許を待たず締結したため、おさまりを知らぬ攘夷熱と老獪な欧米列強の開港圧力という、かつてない内憂外患を前に、国を開く交渉では幕閣の腰が定まらない。そんな中、鼻っ柱の強い太一は、強腰の異人たちと渡り合ってゆく――。史実を背景に日本外交の幕開けを描く長編。
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5.0
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-国際コンクール目前。黒人バイオリニスト、レイの楽器が突然ホテルから消えた。残されたのは1枚の脅迫状。盗まれたのは、かの名器ストラディヴァリウスだった――差別と偏見に耐えようやく掴んだ大舞台への切符。バイオリンを狙う思惑と計略が渦巻く中レイは決勝の舞台に立つことができるのか!? そして明らかとなるバイオリンに隠された衝撃の秘密とは!?――「音楽の描写が特に素晴らしく、自分が読んでいるのか、それともコンサートを聴いているのか時々わからなくなってしまう」(ワシントン・ポスト)他、各紙が絶賛! 手に汗握る、青春音楽ミステリー!!
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3.9
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4.0
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5.0
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4.0
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4.7【第64回毎日出版文化賞受賞作】1945年、夏。すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。東京の出版社に勤める翻訳書編集者・片岡直哉は、45歳の兵役年限直前に赤紙を受け取る。何も分からぬまま、同じく召集された医師の菊池、歴戦の軍曹・鬼熊と、片岡は北の地へと向かった――。美しい北の孤島で、再び始まった「戦争」の真実とは。終戦直後の“知られざる戦い”を舞台に「戦争」の理不尽を描く戦争文学の新たなる金字塔。巻末に「浅田次郎刊行記念インタビュー」を特別収録。※本電子書籍は集英社文庫「終わらざる夏 上」「終わらざる夏 中」「終わらざる夏 下」の合本版です。
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5.0
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4.0
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-【第55回吉川英治文学賞受賞作】明治28年、福岡県今宿に生まれた伊藤野枝は、貧しく不自由な生活から抜け出そうともがいていた。「絶対、このままで終わらん。絶対に!」野心を胸に、叔父を頼って上京した野枝は、上野高等女学校に編入。教師の辻潤との出会いをきっかけに、運命が大きく動き出す。その短くも熱情にあふれた人生が、野枝自身、そして二番目の夫でダダイストの辻潤、三番目の夫でかけがえのない同志・大杉栄、野枝を『青鞜』に招き入れた平塚らいてう、四角関係の果てに大杉を刺した神近市子らの眼差しを通して、鮮やかによみがえる。著者渾身の評伝小説!!
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5.0『危険な夏』から『いつか友よ』まで、水野竜一の魂の軌跡を辿る〈挑戦シリーズ五部作〉電子合本版! ○『挑戦シリーズ1 危険な夏』…ヤバイからおもしろい、人生ってヤツは―。死の恐怖とは無縁の竜一と復讐を誓った男・深江。頼れるのは男としての誇りだけ。巨大な企業を相手に、危険な夏を駆け抜ける。○『挑戦シリーズ2 冬の狼』…3年ぶりの日本。硝煙の臭いを漂わせて竜一が帰って来た。血に染めた心、身につけたゲリラの殺人術。姿を消した友、深江の行方を追って、獣の怒りが都会の闇を切り裂く。○『挑戦シリーズ3 風の聖衣』…地の果て、ペルー。風吹きすさぶ高山地帯。獣の血に目ざめた男たちの銃弾が、岩肌を打ち砕く! ゲリラの指導者になった「狼」竜一と、彼を追う傭兵・村沢のあくなき執念と闘い。○『挑戦シリーズ4 風群の荒野』…コマンド石本一幸がフランス外人部隊から戻ってきた。血にまみれた戦争のプロフェッショナルを連れて。硝煙と血、友情と憎悪。灼熱のジャマイカに、迎え撃つ狼(ロボ)の血がたぎる。○『挑戦シリーズ5 いつか友よ』…吹き荒れる雪。うなる銃弾。「闘え」と死者たちの叫びが響くロッキー山脈。流れついた“狼(ロボ)”竜一。父の復讐を誓う少年。2人はコマンドと化して強大な敵を追う。
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5.0
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-平成時代の基礎となった昭和の時代。戦争から経済大国へ、激動の昭和をもたらしたものは何だったのか。「二・二六事件」によって幕あけた狂気の時代を、壮大なスケールで捉えた感動の昭和史。『この作品は、日本人の運命と日本の針路を決定づけた「二・二六事件」から十数年間の歴史をつづったもので、執筆に五年の歳月を費やした。日本の動きだけでなく、世界史のなかの日本という視点に立って書いた。いいかえれば、ヒットラーやルーズベルトが何を考えたかによって、わたしたち日本人の運命も変わってきた。戦争を知らぬ世代にも経験してきた世代にも読んでいただきたいと思う。(三好徹)』
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-アフリカ、カリブ、中国…。逃れられない悲しみを背負い世界を舞台に闘い続ける、元一等航海士・神尾修二。全6作を収録した〈神尾シリーズ〉を電子合本版で配信。○『神尾シリーズ1 群青』…10年ぶりに船を降りた。横浜、楡ホテル。夜の闇にひそむ不穏な気配の正体は何か。友の死を追って陸(おか)へあがった神尾に、不可解な暴力が襲いかかる―。○『神尾シリーズ2 灼光』…西アフリカ、コートジボワール。熱砂の地に、男が命を賭して守るものは何か――。失踪した青年・水町俊を追う海の男・神尾。茫漠たる大陸の奥深く、男の想いが熱い。○『神尾シリーズ3 炎天』…荒ぶる波、燃える空。消息不明になった甲板長の三宅を捜しに神尾はメキシコへ飛んだ。再会も束の間、二人はある組織の死闘に巻き込まれる。海に生きる男たちへの熱い鎮魂歌。○『神尾シリーズ4 流塵』…失踪した男はどこに? 辺境の地カシュガルへ足を踏み入れた神尾修二。未開放地区、張りつく公安の眼。厳しい警戒線をどう突破するか。硝煙の大地を敗れざる男たちが駆ける!○『神尾シリーズ5 風裂』…元一等航海士、今は私立探偵の神尾。恋人の恵子が関わった少年は、マフィアのボスの孫だった。そして、コカイン・ルートをめぐる謎に巻き込まれてゆく。○『神尾シリーズ6 海嶺』…横浜で出会ったイタリア人少年・マリオと暮らすようになった神尾。ところが相続問題にまきこまれたマリオは、シシリアン・マフィアに拉致される。単身シシリーに乗り込む神尾だが…。
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5.0
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-負けたのだ。「替天行道」と「盡忠報国」というふたつの志の激突だった。半年前の梁山泊戦。瀕死の状態の楊令に右腕を切り飛ばされた岳飛は、その敗戦から立ち直れずにいた。頭領を失った梁山泊は洪水のために全てが壊滅状態にあった。一方、金国では粘罕が病死した後、軍を掌握したのは兀朮。そして青蓮寺が力を失った南宋も混沌とした状態だった。十二世紀中国で、熱き血潮が滾る。激動の中華の地で、国とは何かを問い、民を救うために崇高な志を掲げ、命を賭した漢たちの生き様を余すところなく描き切った中国歴史巨編大水滸伝シリーズ、遂に完結! 全17冊を収録した電子合本版。
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-ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津実(いつみ)。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。そんなとき、夫の体臭が職場で話題になっていると義母から聞かされ、「夫婦の問題」だと責められる。夫は退職し、これを機に二人は、夫がこのところ川を求めて足繁く通っていた彼女の郷里に移住する。そして川で水浴びをするのが夫の日課となった。豪雨の日、河川増水の警報を聞いた衣津実は、夫の姿を探すが……。女性が主体として生きていくことの難しさを描いた物語。