万波を翔る

万波を翔る

1,419円 (税込)

7pt

4.7

「この国の岐路を、異国に委ねちゃあならねぇ」――黒船来航によって鎖国から開国へと急展開した幕末。江戸に呼び戻された若者・田辺太一は、幕府が新設した外国局での書物方出役を命ぜられるが、前例のないお役目に四苦八苦。攘夷を叫ぶ世間からは非難され、上役の水野忠徳は気難しい。朝廷が反対する日米修好通商条約を勅許を待たず締結したため、おさまりを知らぬ攘夷熱と老獪な欧米列強の開港圧力という、かつてない内憂外患を前に、国を開く交渉では幕閣の腰が定まらない。そんな中、鼻っ柱の強い太一は、強腰の異人たちと渡り合ってゆく――。史実を背景に日本外交の幕開けを描く長編。

...続きを読む

万波を翔る のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月12日

    幕末を扱う作家の中で、私の好きな作家の一人で、久しぶりに読んだ作品であったが、本作品も面白く読めた。明治維新という史実から見れば、負け組であるが、生き様では決して負けていないという者に焦点を当て、颯爽と描くところが著者の作風の一つであると考えるが、これが大いにな発揮されている本作品と思う。

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月12日

    この本を書店で見た時、その分厚さに、一瞬たじろいだが、なぜだか、これは読まなければいけないと思った。初めは、堅い話かと思ったけど、主人公と上役の水野との掛け合いは、漫才のようで、笑ってしまった。主人公の前向きな性格のせいで、非常に清々しい気持ちで読み終わった。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月16日

    奇しくも今日放映されるNHKスペシャルが「新・幕末史 グローバル・ヒストリー 「第1集 幕府vs列強 全面戦争の危機」」まさに田辺太一が虎狼の様な外国にキリキリまいにさせられていた時代。
    木内昇氏は今年の発見、他の物語も堪能させてもらおうと思った。

    作品紹介・あらすじ
    「この国の岐路を、異国に委ね...続きを読む

    0

万波を翔る の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

木内昇 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す