小説 - 祥伝社作品一覧

  • 悪党主任
    -
    京都の老舗百貨店で前代未聞の事故が起こった。創業記念バーゲン会場で、目玉商品の婦人服七着にライバル百貨店の値札が付いていたのである。しかもはるかに安い値段だった。大失態に売場中が青ざめる中、一ヒラ社員志村だけがほくそ笑んでいた。すべては社長夫人の甥である売場係長に取り入り、主任に抜擢されんがために仕組んだ捨て身の計略だったのだ。果たして志村の策は吉と出るか凶と出るのか…!?過酷な時代を生き伸びるため悪知恵の限りを尽くす男を軸に描く企業サスペンス!

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  • 悪党紳士
    -
    「新聞に使命なんかない。売れなくては駄目だ」特ダネを握り潰した編集長の言葉に、木田は愕然とした。さらに恋人があっさり自分を捨て、商社マンと結ばれたことで人生観が一変。木田は企業の醜聞を嗅ぎつけては金を毟り取る“企業ダニ”に成り下がった。そんな折、恋人を奪った男の会社が数億円もの架空売り上げを計上していることを掴んだ木田は、暗い企みを胸に動き出し、やがて宗教ビジネスの闇に呑まれていく……。企業サスペンス小説の傑作!

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  • 悪党志願
    -
    高校時代、欲望のままに無我夢中で行きずりの女を強姦してしまった大島雄介。5年後、ある大手デパートの入社試験を受けた。結果は散々だったが、翌日デパートの美しき教育課長の訪問を受けて愕然とした。彼女こそ、かつて雄介が犯した女だったのだ!だが、なぜか彼女は裏から手を回して、雄介を入社させた。これが雄介の“悪党志願”の始まりだった!

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  • 悪党王国
    -
    京都にある老舗デパート外商課の花島は、出世のためには手段を選ばず、猪突猛進していく男だった。部長を目指す彼の弄する策の数々は、非情なものであった。有能な部下をサラ金地獄に叩き落とし、同期入社の俊英をスキャンダルで退社に追い込み、さらには邪魔な上司を左遷の憂き目に遭わせてきたのだ。さらには裏金稼ぎのために出入業者にリベートを要求し、社長の息子の横暴を助長し…。だが、そんな花島に危機が訪れた! 部下が犯した背任横領の責任を取らされたのだ。

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  • 美しい囮―警視庁国際特捜刑事
    2.0
    「南米の麻薬密売組織が上陸。そのルートを潰せ!」TATF(タトフ=東京アジア特捜隊)隊長・松倉に特命が下った。外国人売春グループが密売に絡んでいると見た松倉は、美貌のコロンビア娘を組織に囮として潜入させるが…。

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  • 冬の旅 飛騨路の殺人――山峡の死角
    -
    突発的な人違い殺人か?岐阜県下呂温泉で女性客が殺された。ひと月後、同地で新たな殺人事件が発生、今度は周到な計画殺人と思われた。二つの事件は同一犯によるものと推定され、名探偵・浦上伸介は有力容疑者を割り出すが、彼には鉄壁なアリバイが…!

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  • 復讐航路
    -
    横浜を出航し、二週間余をかけ沖縄、マニラ、香港を回る豪華客船へいあん丸の旅。この贅沢なツアーに講演者として同船した作家・中小路は、寄港地沖縄でツアー客の一人が何者かに襲われる事件に遭遇。犯人は同船者と睨んだ中小路は、密かに捜査を開始した。やがて乗客たちの意外な過去が次々と明らかになり、ついに殺人事件が発生した…!

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  • 妖少女
    -
    経済界の二巨頭が相次いで何者かに殺された。一人は股間を鍼で射抜かれ、もう一人は窓ガラスを突き破って地上に叩きつけられるという凄惨な事件だった。捜査の過程でアイドルDJ遊里がキーマンとして浮上。だが彼女は呪詛師・蛇尾に命を狙われていた!果たして遊里の正体は!?

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  • 暴力伝説
    -
    タイ奥地、黄金の三角地帯に位置するサッタ村で住民が大虐殺された。生き残った娘の訴えに、暴力と破壊の戦士・土岐雷介は虐殺集団を追う。現場に残された奇妙なメダル、その先に米軍と日本を結ぶ麻薬ルートが浮かんだ!

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  • 横浜港殺人事件
    -
    横浜港に娼婦の溺死体が浮かび、神戸では船員の若妻が惨殺された。脈略なしと思われた二つの事件だったが、一人の容疑者が現われた。しかし男は若妻殺害時間、紀伊水道航行中の船上にいた…。

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  • カイシャを辞めて就く仕事
    3.0
    どうやら出世競争から脱落したらしい。子会社に出向させられて、はや5年。男は単身赴任が続いていた。男は「私の評判を調べてほしい」と、私立探偵に調査を依頼した。男が知りたかったのは、本社人事部の評判である。その結果は無残にも、「復帰の可能性なし」。さらに追い討ちをかけるように、冷酷な事実が突きつけられた。妻が不倫をしている、というのだ。二重のショックから立ち直るため、男はある「奇策」に打って出るのだったが…。

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  • 性悪
    -
    死んだ女の着衣を、男は鋏を使って切り裂いた。全裸の女の内股が、生きているようにおののいた。――色と欲に引きずられ、修羅の道行く男と女の凄まじき姿!

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  • 一七七文字の殺人
    -
    大手製薬会社の御曹司が何者かに撲殺された。捜査が難航する中、一通の不可解な手紙が警察に届いた。〈天地子我〉4つの漢字で綴られた177文字の暗号に、真犯人が明かされているらしい。だが、差出人が特定された矢先、その人物も何者かに殺害された! 暗号推理の傑作。

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  • 眼のない人形たち
    -
    “あの人はエイズです”──平凡な主婦・啓子はマンション内に配られた悪質な中傷ビラに,精神的に追いつめられていた。身に覚えのないことだが,啓子を見る住人の眼は噂とともに冷たく変貌し,やがて,ビラを配っていた犯人の後ろ姿を見たと言うガードマンの墜死から,事件はもう一つ別の凶悪な相を見せ始めた。一見,単純な中傷ビラと思われたその背後の恐るべき真相と連続殺人の謎……。息づまるサスペンスと意表を衝くどんでん返し!

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  • 捜さないで
    3.5
    単調な日常と無関心な家族。夫や娘の無神経な態度にキレた倫子は『捜さないで』と書置きを残し、友人の留守宅マンションで一時の解放感を味わっていた。ところがそこへ「捜し出したぞ」と見知らぬ男が興奮した面持ちで現われた。この男の不可解な一言こそが、倫子の転落への序曲だった…。日常から逸脱した主婦が見た、人間心理の深奥に潜む狂気とは?

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  • 快楽殺人
    -
    快楽殺人とは、殺人で快感を得ようとする異常性欲の一種である――首筋に蝶のような形の傷を残し、絞殺された女。死体からコカインが検出され、医学部出の刑事霧旗は快楽殺人を疑い始めた。直後、同じ傷跡をつけた第二、第三の死体が…。果たして恐るべき殺人鬼の正体は?

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  • 凍りついたメス
    -
    医学部を中退し警視庁刑事に転進した霧旗は、身元の割れぬ他殺体に手を焼いていた。身元特定のため復顔術を施した死体は美しい女だったが、腹部に手術痕がある。それだけが頼りの捜査であった。数日後、彼のもとに恐喝事件が持ち込まれた。美人の患者が医療事故による補償を求め、病院の医師をゆすったのだ。その患者に会った霧旗は驚愕した。なんと女は復顔写真と瓜二つの顔をしており、おまけに腹には手術痕を持っていたのだ…。

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  • 突然死
    -
    男と女の愛欲が充満するホストクラブで突然、ナンバー1ホストが斃れた。死因は急性心不全。当直医だった花橋澪子は、担ぎ込まれたホストの性器に謎の浮腫を認め不審を抱いた。一方、霧旗刑事も死因に疑念を抱き内偵を始めた。その矢先、今度は男性モデルが突然死した。はたして相次ぐ死は偶然なのか?現役医師の手腕が冴える医学ミステリー!

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  • 愛欲病棟
    -
    R医大で相次ぐ悪夢。女性臨床検査技師が劇症肝炎で急死した直後、今度は肝炎研究で名を馳せる若き教授が転落死。不審に思った女医・澪子は、徘徊癖のある痴呆の老婆から意外な証言を得た。事の真偽を探るうち澪子は、転落死した教授の恐るべき過去を掴んだ!現役の医師ならではの筆が冴える長編医学ミステリー。

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  • 体外受精
    -
    血液型が合わない!――不妊治療の権威・朝月医師は、自ら体外受精によって子を儲けたばかりだった。その子どもが自分の子ではないというのか?何者かが恨みを抱き、施術中に手を加えたのか?戦慄する朝月に追い討ちをかけるように怪文書が届く。そこには「オレノ子ダヨ」の文字が!現職の医師でもある著者が豊富な知識をおしみなく投入した医学推理の傑作。

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  • 欲望病棟
    -
    埼玉県下屈指の大病院で職員を狙った陰湿な嫌がらせが頻発。それが死の予告だった。院内きっての美人看護婦が当直の夜、全裸で殺害された。犯人は外部の変質者か、それとも院内に殺人鬼が? やがて同夜、彼女と院内で情交に及んでいた医師が浮かんだ! 現役の医師である著者が病院内部を蝕む欲望の構図にメスを振るった傑作推理。

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  • 三食昼寝死体つき
    -
    理想の結婚を果たし幸福に浸る幸江を次々襲う猟奇的な事態。妹の自殺、夫の不審な行動、そしてバラバラ殺人…その意外な犯人とは!?推理小説の名手が贈る自選作品集。

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  • 悪霊七大名所の殺人
    -
    落人の恨みは必ず晴らす――九州・五家荘と椎葉を訪ねる「平家谷の伝説ツアー」の添乗員・美也子は、匿名の脅迫状に怯えていた。不安は的中し、ツアーの講師を務める教授が殺害された。凶器は、宮崎に古来伝わる“四半的弓道”の矢。しかも現場は完全な密室だった…!熊野三山、山形県立石寺、群馬県四万温泉など日本各地の悪霊名所で、今夜も惨劇の幕が開く。

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  • 嵌められた死体
    -
    夏木は警視庁捜査一課の警部を辞めた男・「ヤメ刑事」である。彼が主宰する秘密探偵社に若い男が駆け込んできた。「恋人の佐和子をレイプした犯人を突き止めて欲しい」というのだ。調査を開始した夏木は、意外にも佐和子のマンションで彼女とは似ても似つかない「本物」の佐和子の他殺体を発見した! しかもその犯行時刻は、もう一人の佐和子がレイプされた時刻と同じであった! このことは何を意味しているのか?(「転職刑事」より)。名手の傑作推理小説集。

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  • ボタンの掛け違い
    -
    「独身だなんて信じられない…」赴任先で出会った先輩OL久美子の抜きんでた美貌と高い知性、そして優しい心遣いに、塩島は熱い想いを募らせていった。だが、やがて驚くべき事実が…!オフィスで、家庭で――男と女の心理のズレと揺れを、スリリングな筆致で描いたサスペンス短編集。

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  • 憑霊
    -
    美貌の財閥夫人が惨殺された!だが容疑者はすぐに特定された。歴史学者の高野、現場から指紋も検出され、単純な事件と思われたが…。なんと高野にはアリバイがあった。犯行時、伊勢波警部と会っていたのだ!奇しくも証人となった警部は完全犯罪を突き崩せるか!?

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  • 凍りつく欲望
    -
    恐るべき惨状に、三木秀彦は凍りついた。婚約者・麻衣子の惨殺体、姉の今日子は背中から血が噴き出していた。今日子の唇から洩れた「ゆ・き・よ」の声。はたして犯人の名か!? 男と女の歪んだ性と愛を赤裸々に描いた、会心の推理巨編!

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  • ふり向けば霧
    -
    時効成立まであと1年半!――男女二人を刺殺、以来13年間、逃亡生活を続ける芙美子。被害者の夫だった待彦と偶然出会ってしまった時から、歯車が狂い始めた。息詰まるサスペンスと意表を衝く結末、ミステリー・ロマンの傑作。

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  • 愛人はやさしく殺せ
    -
    宮崎県西都市、福島県喜多方市、岐阜県関市の三ヵ所で、相次いで若い女性が殺された。被害者の胸にはいずれも“壇ノ浦”と朱文字で記されていた。誰が、なぜ彼女たちを殺したのか? そして朱文字の意味は? やがて三人を秘書として雇い入れていた山林王・小木曽善造が逮捕された。しかし捜査を続ける刑事・春日は三つの現場を一本の糸で繋ぐ、三種の神器にまつわる壮大な謎に気づいた…!

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  • 闇の性
    -
    プレイボーイを自認する花形秀一郎はたった一度、過ちを犯した。銀座のバーで知り合った佐和子という女に迫られて不本意ながら関係を結んだがために、豹変した彼女から結婚して責任を取れと執拗に攻め立てられる羽目に陥ったのだ。やむなく弁護士に調停を依頼したが、話合いの途中で佐和子が失踪。半年後、彼女は死体となって発見された。やがて花形は見えざる罠に落ち込んでゆく…。「愛」の言葉で飾られる男女の関係の実体、そのはかなさを冷徹な視点で描くサスペンス推理。

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  • イソップ物語 その恐ろしい真相
    -
    「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」「北風と太陽」…誰もが知っているイソップ物語。この最古の童話に、実は人類が迎えねばならない戦慄の未来、生き残るための秘法が隠されていたのだ!たわいない昔話と思われていたものに、現代人へのどんな警告が隠されているのか?まずは最もポピュラーな「オオカミ少年の話」から紹介しよう…。

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  • 指輪
    -
    十年ぶりに再会し一夜を共にした湯川が投身自殺――呆然とする美央に遺されたのは、誰のものとも知れない真珠の指輪だった。なぜ彼は自殺を?美央は、かつて湯川を奪った美貌の女・令子を訪ねたが…。一途に一人の男を愛しつづける女と、妖しく奔放な性を生きる女。安芸の宮島を舞台に、対照的な二人の女の生き方をサスペンス豊かに描く野心作!

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  • 夢幻舞踏会
    -
    ゆきえは霧の湧き出る異次元の街へと誘い込まれた気がした。閉鎖されたはずの“ホテル・ハート・ブレイク”では、夜毎、墓より甦った死人が集い、闇の中で舞踏会を繰り広げてられていた。流れるようにステップを踏む過去からの人々…。超伝奇小説の鬼才が新境地を切り拓いた異色の恐怖幻想小説。

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  • 妖祭物語
    3.0
    彼は魔界復活の鍵を握っている…。社命により通称ぽこちは、その特異な容貌に目をつけられ、日本各地に散在する巨石文化の地へ飛んだ。行く先々で連続する奇怪な事件。真相を求め、ついにはブリザードのアラスカへ――。一体、世界に眠る巨大遺石と魔界復活には、どんな繋がりがあるのか!? 軽快なテンポで新境地を切り拓くニュー伝奇小説、ここに誕生!

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  • 江戸小紋殺人事件
    -
    江戸小紋の染め師である妻が京都旅行中に殺された。衝撃に打ちのめされる藤原に、更なる追い討ちが。妻が生前、不倫を犯していて、その相手に容疑が向けられているというのだ。現場に残されていた、近江八景を象った伊勢型紙を手掛かりに、犯人を追う藤原。だが、ついに辿り着いた不倫相手は、不可解な事故死を遂げていた…!

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  • 大島紬殺人事件
    -
    常夏の奄美大島。その夜、江里子は吾郎からプロポーズされるはずだった。だが吾郎は約束のホテルに現われず、江里子は傷心のまま東京に戻った。数日後、吾郎の死体が大島紬を染める泥田から発見された。伝統工芸を取材中だったという吾郎に何が? 現場に残された大島紬の布を手掛かりに、奄美に飛んだ江里子の前に、第二の死体が!

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  • 多摩川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「お願いです。私と一緒にいて」 謎の美女相田奈津子に縋られて奥多摩渓谷に投宿した旅行作家・茶屋次郎は、宿の裏山で男の刺殺死体を発見した。 だが、警察が急行すると奈津子は失踪し、直後、彼女の顔写真が死体の着衣から見つかった。 嫌疑を受けた茶屋は敢然と独自調査に乗り出したが、翌朝、今度は下流の狛江市で死体が上がり、またしてもそこに彼女の写真が……。 はたして事件の真相は? 奈津子はどこに消えたのか? 山岳推理の名手が贈る、好評シリーズ第5弾。

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  • 北アルプス 爺ヶ岳の惨劇
    -
    北アルプス爺ヶ岳で発見された遭難遺体。男の死に殺人の臭いを嗅いだ道原刑事は、男の自宅で不審な手紙を見つけ、差出人を追った。だが執念で割り出した北海道に住む看護婦の女は三年前、「本州の山に登る」と言ったまま行方不明になっていた!

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  • 西穂高 白銀の疑惑
    -
    西穂高と奥大井で相次いで発見された遺体二体。しかし単なる遭難事故ではなかった。二人とも、腹部に不可解な刺傷を負っていたのだ。更に二人は、同じ大企業を相前後して退職していたことが判明。果たして誰が、どんな凶器で二人を殺めたのか? 山岳ミステリーの名手が贈る本格推理!

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  • 北アルプス白馬岳の殺人
    3.0
    「少女のころ、おもちゃ屋からダッコちゃんを盗んでしまいました。お詫びがしたいのですが」新聞記事を飾った美談はおもちゃ屋の家人が名乗り出て落着したかに見えた。だが直後、名乗り出た男が多摩川で、ついでその息子も北アルプスで変死。さらに娘までが蒸発。これは偶然か、それとも仕組まれた罠なのか…?

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  • 北上川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「隣に死体が寝ている!」旅行作家・茶屋次郎は飛び起きた。 花巻温泉の宿で目覚めた彼が見たものは、一つ布団に横たわる血まみれの若い女だった。 被害者が中畑亜紀江と判明したとき、茶屋は再び仰天した。彼はその名を騙るファンレターに誘われて、当地を訪れたのだ。 茶屋を事件に巻き込む理由は何か!? 直後、今度は平泉に近い北上川に、乳房を抉られた美女の溺死体が上がった。二人の被害者を結ぶ男の存在が浮かぶが……。 二重三重の謎を旅情豊かに描く本格推理、第2弾!

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  • 信濃梓川清流の殺意 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    信州・梓川のほとりで、旅行作家・茶屋次郎は屈辱的な思いを味わった。 通りがかりに偶然、女の絞殺死体を見つけて通報したのだが、地元警察に容疑者扱いを受けたのだ。 疑いを晴らすべく、彼は自ら真相究明に乗り出した。被害者の女性は老舗の旅館で働く女性だったが、彼女の父も、さらには祖父も梓川で変死している事実が明るみに出た。偶然の一致なのだろうか? 一族の家の奇怪な過去が浮かび上がるにつれ、茶屋は事件の奥深さに慄然とする――。

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  • 闇の狼
    3.5
    大内空手のニューヨーク道場で相次ぐ指導者の死。すべての死体にストリートファイトの痕跡が残されていた。かつて道場を破門された荒木鉄也は、遺恨ある総帥大内から、ビジネスとして真相解明を依頼され、単身マンハッタンに乗り込んだ!

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  • 思い出の線と色彩
    -
    振り返った彼女に「美代子!」不覚にも彼は叫んだ。別れて4年、彼女は別人と見まごうほど美しさを増していた(「別れて以後の妻」より)。あの日、あの時、僕らはどうだったか。そして今…。“思い出”を軸に紡ぐ著者自選の恋愛作品集。

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  • 筑波・核戦略都市を奪回せよ
    -
    筑波研究学園都市の〈高エネルギー研究所〉が謎の武装軍団に占拠され、途方もない要求が突きつけられた。「林彪を引き渡せ!」――'71年にモンゴルで死んだはずの中国要人が今なぜ?政府はアクチャーブリ突入後、奇跡の生還を果たし反逆の戦士となった南一勝に軍団壊滅を命じた。だが南は当の軍団からも誘われていた!

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  • 熱愛者ふたたび
    -
    恋人に去られた秋の午後、翻訳家の悠治は小料理店で、着物の似合う信乃に出逢った。若い娘の奔放な行動に、悠治はふりまわされ、自分を見失った。が、やがて、結婚を誓い合った典子との再会を果たし、アメリカに旅立った悦子ともよりを戻す。恋人との空白を埋める性愛の日々が、また始まった。無限に続くかと思われた魂と躰の歓喜。その末に訪れたものは…。直木賞作家が、大胆に性と愛の深層を描き出した衝撃のベストセラー『熱愛者』の完結続編!

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  • 熱愛者
    -
    妻に去られて一人暮らしの翻訳家の悠治は、相前後して二人の美女と知り合った。女神のような典子と、妖精のような悦子である。悠治は交互に二人と体を重ね、旅先で、アパートで体が軋むほどに愛し合った。性の瞬間だけが生きていく上で確かなものに思えた、つかのまの日々。やがて熱い愛情は三人を固く結びつけてゆくが…。愛することで人は本当に孤独から逃れられるのだろうか?直木賞作家がその問いに答えて書いた、恋愛小説の白眉!性の根源を描き切った、と絶賛された一冊です。

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  • 恋びんぼう
    -
    「おいしい」女は正直な感想を言った。男は頷いただけだった。ひょっとしたら、もう勘定のことを考えているのかもしれない。そこまで相手のこころが見えてくるのが女にはいやだった。やっぱり別れるべきなのかもしれない――42歳の子連れバツイチ女と、30歳の男の恋が終わろうとしていた。男と女の切ない恋模様を描く珠玉短編集。

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  • 追いつめられて
    4.3
    優美には他人に言えない秘密の愉しみがあった。「万引」である。いつもなら安物のアクセサリーを狙うのだが、その日は市価120万円もの燦然たるダイヤの指輪に狙いを定めた。いつにない極度の緊張と恐怖を全身に感じながら、どうにか成功させた優美だったが、本当の恐怖はそのあとから始まった!――見えない恐怖をスリリングに描くサイコ・サスペンスの傑作短編集。

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  • 焦熱の檻
    -
    見知らぬ男からの怪電話、悪質ないやがらせ…甘い新婚生活の幸福に浸っていた知子を突如、襲った正体不明の悪意。遂には強姦の魔手が知子を地獄に突き落とす。誰が、なぜ?嬲られつくした後、露呈する恐るべき真実!男たちの飽くなき暴力と、憎みつつ歓喜する女の妖しい業…白熱のハード・バイオレンス!

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  • 地獄から来た女
    -
    全裸で手足を針金で縛られた、丸坊主の女が転がっていた。行きがかりから女を助けた元刑事。それが悪夢の序曲だった。女の失われた記憶に潜む恐るべき秘密とは?

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  • 灼熱の刃
    -
    誘拐された六歳の娘の髪と切断された親指が送りつけられた。恐怖と怒りに戦く父親に意外な要求が…。突如、理不尽な犯罪に巻き込まれた男の怒りと復讐を描く、白熱の傑作バイオレンス!

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  • 刃の柩
    -
    愛人の甘い言葉に大金を貢ぎ、身も心もぼろぼろになって自殺した姉。煮えたぎる復讐心を秘めて、根本は男の妻・朝美に近づいた。姉が味わった以上の屈辱を与えてやる…だが、根本と朝美の間に奇妙な感情が生まれた時、運命は残酷に転がり始めた!

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  • 鬼哭
    -
    敵対する暴力団組長を殺害、八年の刑期を終え出所した男。出迎える妻子は既に亡く、組も解散していた。が、出所直後、何者かの襲撃を受けた男は、なぜか親友の妹からも命を狙われるはめに陥った。背後には、妻の焼身自殺にも絡む、とてつもない悪意が…!

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  • 黒い報復
    -
    妻の不倫を疑う山岡は、密かに調査を始めた矢先、偶然にも現金輸送車襲撃事件を目撃。直後、どう調べたのか犯人が脅迫電話をかけてきた。怯まず捜査に協力した山岡だったが、結果、犯人の執拗な報復が始まった!

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  • 女豹戦士
    -
    圭子と洋子は同じソープランドで働いていた。一緒に暮らす二人はお互いを愛し始め、レズビアンに燃える日々だった。ある日、テレビのワイドショーを見ていた圭子は、知り合いの女性が「私は実の父が許せない!」と訴えているのを知る。女性は政商・江頭の隠し子で、認知をしてくれないのだという。江頭家のお手伝いとして働いていた母が不憫で、告発に踏み切った彼女を救うべく、二人は江頭誘拐計画を立て、実行に移した。自慢の肉体を駆使しての、捨て身の復讐戦が始まった…。

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  • 京都・博多殺人事件
    4.0
    ニュースキャスターを務める作家・麻沙子は驚愕した。前夜、化野念仏寺でインタビューした若い女性と子供が絞殺されたのだ。事件を追う麻沙子に「大分の友人に聞け」との情報が入るが、その友人もまた事件翌日溺死し、同居の子どもが消えていた。さらに情報提供者までが殺されて…!

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  • 京都北白川殺人事件
    -
    酒の飲めない人気俳優がなぜ泥酔運転で事故死したのか?さらに、彼が最後に立ち寄った京都の高級クラブママが、“カ”と書かれた箸袋を残して密室で毒殺された。やがて人気俳優のCM出演に絡んだ怪しい男が浮かび上がるが、立て続けに殺人事件が!真相を追う女子大生と恋人の人気歌舞伎役者の活躍。

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  • 愛の摩周湖殺人事件
    5.0
    水産商社社長の岡田が、摩周湖のホテルから失踪した。事故か?犯罪か?二人の花婿候補社員と共に行方を追う娘・美加の前に、父と密会を約束した美貌の女性経営者が出現。彼女は、釧路支店の不正経理か、女性関係が原因では、と示唆した…。やがて岡田の愛人が摩周湖の断崖から死体で発見された。父は殺人を犯して逃亡したのか?だが岡田の毒殺死体が発見され、事件は複雑な様相を見せ始めた…。ミステリーの女王が放つ愛憎のサスペンス!

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  • 小京都 伊賀上野殺人事件
    4.0
    伊賀上野に遺る忍者屋敷のどんでん返しから、女優の絞殺体が発見された。ニュースキャスターで作家の沢木麻沙子は事件を追ううち、女優を巡る複雑怪奇な人間関係を知る。だが膠着する捜査を尻目に一人、また一人と犠牲者が…。

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  • 霊の柩(上)心霊日本編
    3.5
    1~2巻660~680円 (税込)
    時空を超えた旅を続ける九鬼虹人たち。辿り着いたのは、若き日の宮澤賢治、江戸川乱歩が闊歩する大正八年の日本だった。熱気とモダン、進取の気概が溢れるこの時代はまた、霊魂や霊能力を科学的に解明しようとする運動が最も盛んだった頃でもある。神とは、霊魂とは? 人類最大の謎に挑む空前の冒険行!

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  • 算学奇人伝
    -
    「大小二つの円が接する一辺の長さは…」江戸・本所で算学三昧の日々を送る吉井長七は、幾何の難題に没頭していた。これは盗まれた六百六十両の在処を示す地図だという。関孝和の流れを汲む和算を駆使し、長七の宝探しが始まった!斯界の話題をさらった開高健賞受賞作、待望の電子化!

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  • 黒い顎(上)
    -
    1~2巻660~715円 (税込)
    大手銀行の女子行員と信用金庫貸付課長との心中事件に隠された巨悪。調査に乗り出した興信所の小城と新井だったが、不気味な組織が殺意を持って二人を付け狙う。真相を求め、香港に飛んだ新井を待ち受けていたものは!?

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  • 夢中人
    1.0
    私は想像力で飯を食う小説家。「夢中自殺」に「飛行夢」と、見る夢もさまざまだ。ある夜、「夢中犯罪」を取り締まる夢中署の夢刑事に出会った。夢の中でも拳銃を使えば不法所持のルートを洗い、現実逃避の「不法夢中滞留者」には強制覚醒処置をとる、というのだ。やがて甥の会社で起きた毒入り缶コーヒー殺人事件を、夢の中から捜査することになるのだが…。名手が綴る、深夜の不思議体験。

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  • 軍靴の響き
    5.0
    わが国のタンカー撃沈さる――情事から目覚めた広告マン室井は、ニュース報道に驚愕した。インドネシア海域でゲリラに奇襲されたというのだが、船長は横に眠る愛人美子の夫だった。専守防衛を名目に、自衛隊が強行出動したのを引き金に、日本は“いつか来た道”を驀進し始めた!

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  • 死神伝説
    5.0
    羽田に降り立った嵯峨野の目前で、老人が突然悶え苦しみ、息を引き取った。似たような事件は東京の各地で発生し、その日一日だけで救急車の出動回数は千件を越えた。この街になにが起きているのか? 誰もが大気を疑っていた。いまや東京の空は死神に支配されていたのだ。光化学スモッグによる大気汚染である。しかし、嵯峨野は「影に何かがある」と気づきはじめていた。公害企業を操る黒幕がいるに違いない。公害の隠された真相に迫る、嵯峨野の孤独な闘いが始まった…。

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  • 銀河鉄道殺人事件
    5.0
    1巻660円 (税込)
    行き先不明列車として人気の「銀河鉄道X号」に乗り込んだ大学生が、轢死体となって北上川に浮かんだ。同じ日、盛岡で4件の殺人事件が相次ぎ、次第に連関の様相を呈し始めた! 果たして、殺意は夢の列車で運ばれてきたのか?

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  • 腐蝕花壇
    -
    1巻660円 (税込)
    あるマンションで、麻薬密売に絡んでいた男の謎の死に続き、参議院議員の愛人が殺害された。事件の関連を追う捜査陣の前に、先に腹上死した財界の黒幕、そして昔、闇に葬られたある殺人事件が浮かび上がった。だが直後、突然の捜査中止命令が! 警察上層部に圧力をかけたのは誰か? 警察官僚を背後で操る巨大な権力に、現場捜査陣が闘いを挑む! 社会派推理の傑作。

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  • 蟲の楼閣
    -
    1巻660円 (税込)
    広大な土地の買収に頑強に反対していた老人が突然、不審な死を遂げた。買収係でありながら卑劣な仕事に我慢ならない立川は、密かに死因を探りはじめた。これが国家犯罪というべき巨悪追及の序曲となった。ある日、忽然と消息を絶つ立川、次いで山中で発見されたアメリカの美人留学生の死体…。やがて浮上した害虫アズキゾウムシの謎とは!?

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  • 異型の街角
    -
    1巻660円 (税込)
    ベッドでもつれ合う男女。それは愛の交歓などではなかった。男が馬乗りで女の首を締めていたのだ!…ビルのガラス拭きに従事する男が見た人間の裏面。清掃作業員、人捜し屋といった社会の裏方とも言うべき人々もまた、時に人生の醜悪を目にする。もし彼らが偶然、一挺の拳銃を手にしたら、その未来はどう変わるのか…?

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  • 異型の深夜
    -
    1巻660円 (税込)
    黒光りする一挺の拳銃が、老女から主婦へ渡り、主婦からさらにさまざまな人の手に…。日常生活に忍び込んだ冷たい凶器。それを手にしたとき、人は別な人格に変貌する。彼らは未来に向かって引き金を引くのか? それとも地獄に向かうのか? 一挺の拳銃が浮き彫りにするさまざまな人生の断面。

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  • 海を渡った愛と殺意
    2.7
    東京・多摩川の河原で台湾人男性の殴殺死体が発見された。被害者が来日直後に訪ねた家の夫婦は現在行方不明だという。台湾に飛んだ十津川警部は、名探偵と名高いミス・キャサリンと遭遇した!日台を股にかけて推理界の二大名探偵が謎に挑む快作!

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  • 殺人者は北へ向かう
    1.5
    人気超能力者・田代は、敵対する大学助教授を念力で殺すと宣言。言葉どおり死体が発見され一躍、時の人に!苛立つ捜査陣を尻目に、田代は遂に南関東大地震を予言した…。狡猾な予言者に苦悩する十津川警部。死力を尽くした頭脳戦の結末は…!

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  • 萩・津和野に消えた女
    2.3
    「あいつを殺しに行って来ます」との手紙を残し姿を消した由美子。後を追うように出奔した恋人の白井。数日後、萩で白井の撲殺体が、津和野で由美子の服毒死体が発見された。「あいつ」とは白井だったのか?由美子の死は自殺なのか?独自捜査に挑む十津川が掴んだ忌まわしい真実!

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  • 尾道に消えた女
    -
    日下刑事の妹京子が因島からの帰路、何者かに船から突き落とされた。彼女は尾道で姿を消した親友林ユキの足取りを追っていたのだ。これはユキを探すなという警告なのか? 急を聞き現地へ飛んだ日下は、独自の捜査を開始した。一方、十津川警部は日下の依頼で不審な旅行グループを調べるが、名警部の勘は何かをキャッチしていた。そんな折、林ユキの水死体が発見された……。捜査陣を嘲笑う連続殺人! 人気絶頂の著者が放つ本格推理傑作!

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  • 十津川警部 七十年後の殺人
    3.0
    〈島崎修一郎 過チヲ正シテ死亡ス〉信州野尻湖畔に建つ石碑の奇妙な銘文は、五十年前の未解決殺人に関わるという。十津川が休暇でこの地を訪れた翌日、何者かが石碑を爆破。さらに、事件を調べる歴史学者の小田切が失踪した。十津川の恩師である小田切は、外国人別荘地の会員で、二重国籍だった!? 大戦秘話、残された捜査メモ、米国の影……。十津川が歴史の闇を追う!
  • 十津川警部 哀しみの吾妻線
    3.0
    東京で弁護士が射殺された。一週間前、静岡で毒殺されたコンビニ経営者夫婦がこの弁護士の名刺を所持していたと判明。さらに十津川警部は、二週間前に長野で起こった刺殺事件に注目した。いずれも水曜日に発生していたのだ。しかし十津川は、各事件を無関係とする上司と対立、窮地に陥る。やがて、被害者たちが吾妻線沿線の出身と判明、闇社会の大物の名も浮上し……!?
  • 罰当て侍 最後の赤穂浪士 寺坂吉衛門
    4.0
    赤穂四十七士ただ一人の生き残り、薄幸の町娘のため剣を抜く! 吉良邸討ち入りに加わり、ただ一人生き延びた男、寺坂吉右衛門。江戸じゅうを沸かせた忠臣蔵から三十余年、齢七十を超えた彼は、麻布の曹渓寺でひっそりと寺男を務めていたが、突如周囲に奇妙な事件が続出する。近所のうどん屋店主・喜兵衛が渋谷川で溺死、その直前にうどん屋の隣の長屋の庭木に、ほんの一瞬、死体が逆さ吊りにされていたというのだ。喜兵衛はそれを目撃していたのだが……。残された喜兵衛の娘おさきは苦界に身を落とす覚悟をするが、吉右衛門は彼女を救うため老体に鞭打ち事件の真相を追う。かつての名剣士吉右衛門は、討ち入りで見せたあの剣の冴えを取り戻せるのか! 書き下ろし傑作、待望の電子化!
  • 九州新幹線マイナス1
    4.0
    警視庁吉田刑事の留守宅が放火、焼け跡から女性の刺殺体が発見された。愛娘と鹿児島県指宿へ向かう最中の事件だった。被害者のホステスと吉田は面識がないと言う。直後、吉田の愛娘が失踪。“走る密室”九州新幹線から忽然と姿を消したのだ。やがて黒い噂が浮上し、吉田に疑惑の目が…。東京、九州、山陰、各地で仕掛けられた頭脳犯の大掛かりな罠に十津川警部が挑む!
  • 屋上物語
    3.5
    さまざまな人たちが集まるそのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪……。だが、ここに、何があっても動じない傑物がいた。人呼んでさくら婆(ババ)ァ、讃岐うどん店の女主人である。今日もPHSの忘れ物が一つ。奇妙なことにそれが毎日、同時刻に呼出音だけ鳴るのだ。さくら婆ァの手が空いた時間帯に、まるで何かをつたえたいかのように……。早世したミステリー界の異才が残した珠玉の連作「屋上」推理、熱いリクエストに応えて待望の電子化!
  • 伯林水晶の謎
    4.0
    ナチスによるユダヤ人襲撃は、散乱する窓ガラスに因み、「水晶の夜」と名付けられた。その悪夢が現代日本に甦った!被害者の宮谷は無数のガラス片に覆われ、息絶えていたのだ。作家探偵霞田志郎は容疑者を宮谷の仲間に絞ったが、第二、第三の事件が起こり…。

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  • 非合法捜査
    -
    少女の暴行現場に遭遇したことがすべての始まりだった。翻訳家・諒子は、夜の街に消えた少女を追って単独捜査を開始。直後、少女の父親が銃弾に倒れた! 邪悪な闇の底から諒子にも魔の手が忍び寄る…女探偵ハードボイルドの白眉!

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  • 萩・津和野・山口殺人ライン 高杉晋作の幻想
    -
    ビル・オーナー中西博を脅して屋上から転落死させた高木晋作が出所した。動機の一切を黙秘した高木は、所持する手帳に中西を筆頭に6人の名前を記していた。やがて、出所後を警戒する十津川ら捜査陣をあざわらうかのごとく、山口県・萩の菊ヶ浜、沖縄県・西表島近海で、相次いで殺人が! 被害者はいずれも手帳に名のある人物だった。十津川は必死に高木の行方を追うが……。
  • 新・傭兵代理店 復活の進撃
    完結
    4.1
    全10巻638~792円 (税込)
    各国の傭兵たちの窓口となり陰でサポートする「傭兵代理店」。日本では非公式に特殊部隊を派遣する機関として政府にも重用されたが、国際犯罪組織の陰謀で潰された。そして最強の傭兵・藤堂浩志は仲間の葬儀参列のため久々に人前に姿を現すが、何者かの銃弾を浴び、倒れる――。一方、かつての傭兵チームのメンバーはフィリピンの傭兵部隊に入ったり自動車修理業を営んだり、それぞれ新たな生活を送っていた。そんな中、アルジェリアの天然ガスプラント襲撃事件を国際合同調査していた日本人が、他国メンバーとともに誘拐されてしまう! 動かせる部隊がなく途方に暮れる日本政府の前に、最強の男が帰ってきた…。軍事小説の最高峰、待望の2ndシーズン発進!
  • 当たらぬが八卦 占い同心 鬼堂民斎
    3.8
    易者にして隠密同心、双つの顔を持つ江戸の新ヒーロー登場! 市中を騒がす悪事も色恋も、筮竹(ぜいちく)と名推理で一刀両断! 「悩み解決します」の看板を掲げ、芝金杉橋を中心に座る易者・鬼堂民斎(きどう・みんさい)。二枚目なのに女房には逃げられ、同じ長屋に住む艶(あで)な元深川芸者・亀吉姐さんにも相手にされない34歳。だが、その正体は南町奉行所の隠密同心であった。二本差しを筮竹に持ち替え、市井を賑わす恋の悩みや悪巧みをバッサリ大解決!を目指すのだが……情味豊かなユーモア満載の人気シリーズ全5巻一挙電子化、鮮烈の第1弾!
  • 娘の結婚
    4.2
    「会ってほしい人がいるの」男手ひとつで育てた娘の実希が結婚相手を紹介したいという。相手は昔住んでいたマンションの隣人、古市家の真だった。彼との結婚を祝福したい父・孝彦だったが、真の母と亡き妻の間には何か確執があったようなのだ。悩む孝彦の前に、学生時代の恋人・綾乃が現れ、力を貸してくれるというが……。父が娘を想う気持ちが心を打つ傑作家族小説。
  • 感情8号線
    3.7
    荻窪で暮らす劇団員の真希はバイト仲間に片想い中。彼には彼女がいるのに想いを断ち切れない。八幡山で同棲中の絵梨は彼に暴力を振るわれているが、今の生活を手放せない。二子玉川の高級マンションに住む専業主婦の芙美は夫の不倫に苦しんでいる。同じ道沿いに暮らしているのに、恋愛も悩みも人生もみんな違っていて…。幸せへ遠回りしてしまう女性たちの六つの物語。
  • でーれーガールズ
    3.8
    1980年、岡山。佐々岡鮎子は東京から引っ越してきたばかり。無理に「でーれー(すごい)」と方言を連発して同じクラスの武美に馬鹿にされていた。ところが、恋人との恋愛を自ら描いた漫画を偶然、武美に読まれたことから、二人は急速に仲良しに。漫画に夢中になる武美に鮎子はどうしても言えないことがあって……。大切な友だちに会いたくなる、感涙の青春小説。
  • Shelter(シェルター)
    3.3
    “人はなぜ、最も大切な人をいちばん傷つけてしまうのだろう?”これ以上、妹を傷つけたくないと過去から逃れるように東京に来た江藤恵(めぐむ)は、いずみと名乗る謎めいた少女と出会う。「殺されるかもしれない」とすがってくる少女にいつしか妹の面影を重ね……。愛し合い傷つけ合う若者の心に染みいる異色のミステリー。
  • 百瀬、こっちを向いて。
    4.0
    「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは――。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。
  • さくらの丘で
    3.4
    亡くなった祖母から一本の鍵と“さくらの丘”を遺すという遺言書を受け取った満ちる。そこには、ともに少女時代を過ごした祖母の友人二人の孫も持ち主となるとあった。なぜ祖母たちはその土地を所有していたのか、どうして孫三人に譲ることにしたのか。その疑問を解くために、満ちるたちは“さくらの丘”へ。そしてそこで待っていたものは――。次世代に語り継ぎたい感動の物語。
  • Rのつく月には気をつけよう
    4.1
    湯浅夏美と長江高明、熊井渚の三人は、大学時代からの飲み仲間。毎回うまい酒においしい肴は当たり前。そこに誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。今晩もほら、気持ちよく酔いもまわり口が軽くなった頃、盛り上がるのはなんといっても恋愛話で……。ミステリーファン注目の著者が贈る傑作グルメ・ミステリー!
  • 十津川警部「子守唄殺人事件」
    5.0
    現場に残された奇妙な遺留品 殺された女たちを結ぶ見えない糸とは……!? 銀座クラブのママが絞殺された。現場にでんでん太鼓が遺され、口にはおしゃぶりが入れられていた。後日、三月三日雛祭りの夜に東京で女性演歌歌手が絞殺され、胸元にこけしが置かれやはり口にはおしゃぶりが! さらに仙台でも女性評論家が絞殺され、胸元には首の取れかかった男の子の人形、そしてまたも口にはおしゃぶりが! 十津川は、これら殺人現場の奇妙な遺留品が各地の子守唄を暗示することに注目。やがて被害者たちのような自立した女性を批判する「子守唄を守る会」なる団体の存在を知る。すると、十津川たちのほかに彼らこそ犯人と睨む人物が現れるが……。連続殺人に隠された驚愕の真相とは!?
  • 新・魔獣狩り1 鬼道編
    -
    1~13巻628~726円 (税込)
    壮大絶無の夢枕ワールド――空海の秘法を巡り、精神(サイコ)ダイバー復活す!今また闇社会が蠢動し始めた。猿翁、腐鬼一族、密教術の天才美空、文成仙吉などの思惑が死と謎を呼び、精神ダイバー九門鳳介と毒島獣太も動き出す!読者待望の大河巨編がいま始まる!
  • 十津川警部 特急「有明」殺人事件
    2.5
    有明海の三角湾に、著名な風景画家の水死体が上がった。転落死の可能性から一転、自他殺の線が浮上。作風とは異質な美人画に注目し、絵のモデルの正体を探るうち、彼の画家仲間にも悲劇が!多すぎる容疑者、理解できない犯行動機…。十津川警部、鉄壁のアリバイ、時刻表の見えない糸をどう解きほぐす!傑作トラベルミステリー。
  • 越前岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    福井・東尋坊を取材中の旅行作家・茶屋次郎は、突如、地元警察に殺人容疑で連行された。 前日、近くの雄島(おじま)で東京のOL・竹脇肖子が絞殺され、目撃証言と現場付近の駐車場に停めていた車のナンバーから、茶屋が重要参考人として割り出されたのだ。 やがて茶屋の取材の過程で、肖子の父親が三年前、何者かに襲われて頭部を殴られ、以来記憶喪失となっていた事実が!  はたして二つの事件の関係は? そして待ち受けるさらなる血の惨劇……。円熟のシリーズ第13弾!
  • 夏が僕を抱く
    3.8
    ミーちゃんに再会したのは、夕立に降られて駆け込んだ渋谷のレコ屋の入口だった。昔一緒に田舎で虫を捕ったり木に登ったりしていたミーちゃんは俄然大人になっていて、俺は彼女に夢中になった。しかし…。(「夏が僕を抱く」)あんなに近くにいたのに、いつの間にか離れてしまった幼なじみ。それぞれの思い出の中にある、大事な時間と相手。せつない記憶を描く傑作短編集。
  • 天の白骨
    完結
    -
    ともに駆け落ちした相手の人妻が行方不明に!思いあまった愛人はなんと彼女の夫にすべてを報告。二人の奇妙な捜索が始まった!折しも連続レイプ事件が発生し、被害者の一人も行方不明に…。人妻も同様に暴行魔の毒牙にかかったのか?推理界の雄がアダルト・ビデオ界を軸に放つ渾身作!
  • 悪名伝
    5.0
    「弱い善人になるより、弱い悪党になれ」遺言を残して父が自殺した時、水城の運命は激変した。極道界へ身を投げ、十年服役。出所するや徒手空拳で新事業に乗り出した。引き抜き、賄賂、裏切り、手段を選ばぬ水城の前に敵が…。痛快!知恵と腕力でのし上がる男の波乱万丈。

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  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子
    3.4
    ここはメンタル・クリニック〈なみだ研究所〉。新米臨床心理士として働くぼくは、波田煌子(きらこ)に悩まされていた。貧相な知識にトボけた会話。でもなぜか患者の心の悩みをズバリと言い当て、病を治してしまう。本当に彼女は伝説のセラピストなのか?そして今日もあの不思議な診療が始まった…!

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