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-【第63回日本推理作家協会賞〈評論その他の部門〉賞受賞作】英文学史上、後世に多大な影響を与えた古典である『不思議の国のアリス』における、一人称の主体の解体と構築を論じた「ルイス・キャロル論」から始まり、エラリー・クイーン、ディクスン・カー、ヴァン・ダインなど黄金期の諸作家の論考、更にはヒュー・コンウェーやメアリ・ブラッドン、ファーガス・ヒュームなど知る人ぞ知る作家に光をあてた長年の研究を網羅する、著者入魂の一冊。また圧巻の、黒岩涙香の翻案したミステリ作品の原典探究も収録した力作評論集。/【目次】序文/第一部 第一章 ルイス・キャロル論――アリスの「私」探しの旅/第二章 『妾の罪』における叙述トリックの位相/第三章 語られざるバーサ・M・クレーのミステリ/第四章 近代探偵小説の黎明を告げたヒュー・コンウェー/第五章 貸本小説の女王、メアリ・ブラッドン/第二部 第六章 ウィリアムスン『灰色の女』と黒岩涙香『幽霊塔』をめぐって/第七章 ファーガス・ヒューム論――19世紀と20世紀の狭間に埋もれた作家/第八章 二人のM・C――神智学ムーブメントと女性心霊主義作家の活躍/第九章 黄金期の諸作家/第十章 密室講義の系譜/第十一章 クイーン論の断章/引用・参考文献/人名索引
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-新社会人・笹島洋子の精神は緩やかに死につつあった。大流行中のソーシャルゲーム「エヴォリューションがーるず」がその原因だ。アニメから入って何気ない気持ちで始めた「エヴォがる」への課金は、坂から転がり落ちるような勢いでその額を増していく。時間と貯金を削られていくなか、廃人と化してしまった洋子はついにその命を散らすことになる。しかし、それは新たな生の始まりであった――他者を捕食して〈ポイント〉を貯め、〈ガチャ〉を回すことで〈がーるず〉としての進化を遂げていく世界でアメーバに転生した洋子の、愛とソシャゲと宇宙創生をめぐる大冒険が幕を開ける! 大ヒットデビュー作「最後にして最初のアイドル」を超える驚天動地のワイドスクリーン・バロック。
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4.01巻2,399円 (税込)私たちは何を「プレイ」しているのか? ゲーム研究の多面性と新たな可能性をとらえる、キーワード35+ブックガイド20 遊び、ルール、チート、没入、アバター、物語、ゲーム実況、インタラクティビティ…… 押さえておきたい理論から、ゲーム文化が理解できる幅広いキーワード、さらに深く学ぶための重要文献まで、これ一冊で論点がつかめる、待望のゲームスタディーズ入門! 「ゲームと遊びを研究する総合的な学問分野」として生まれたゲームスタディーズは、今大きな注目を集める、まさに21世紀の学問分野と言えるでしょう。本書は、さまざまな領域を巻き込み活況を呈するゲームスタディーズを学ぶうえで、知っておきたい基礎知識と重要な論点を、多様な視点とアプローチでわかりやすくコンパクトに解説した、本邦初・待望のゲームスタディーズの入門書です。 [遊び][ルール][インタラクティビティ]などの基礎概念、[チート][没入][アバター][物語]などのゲーム文化を形成するキーワード、ヨハン・ホイジンガからイェスパー・ユールまでゲーム研究の必読文献ガイドをバランス良くマッピングし、幅広い射程がありながらポイントを絞り込んだ、ありそうでなかった構成が本書の大きな特徴です。 ゲームとは何か、なぜゲームは面白いのか、私たちはいったい何を遊んでいるのか。 哲学や人類学、心理学、社会学、メディア研究、音楽学といったさまざまな領域を巻き込みながら展開してきたゲームスタディーズの、これまでの蓄積とこれからの可能性を概観できる本書は、ゲームを学びたい人だけでなく、ゲームをもっと楽しみたい人、語りたい人にとっても役に立つ、“最初に読むべき”一冊です。 本書という地図を片手に、ゲームスタディーズの世界へ、第一歩を踏み出してみましょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◆シリーズ[クリティカル・ワード] 現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズです。 基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを読者に提供する新しい入門書です。
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5.0安倍元首相銃撃犯・山上徹也の深層、「推し」に裏切られた弱者男性、インセル、陰謀論者、負け組、オタクたちの実存の行方、ニセ情報の脅威、倍速で煽られる憎悪……。 揺らぐ民主主義と自由。加速するテクノロジー、そこに希望はあるのか! ネットネイティブ世代の著者が徹底検証。 既存の権力や秩序から自由であり、人間の様々な問題の手垢がついていないフロンティアだったはずのサイバースペースは、今や、古くから続く政治・権力争い・謀略・戦争の世界に巻き込まれている。 この新しくも古い状況の中で人々の心は動揺し、その揺れ動きは、様々な文化や行動として現れてこざるをえない。 本書は、インターネットが大きく変えている現在の政治状況を、文化との連続性の観点から考えるものである。(本文より)
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4.0【ゲーム批評で読む現代社会】 コロナ禍の「おうち時間」によって急速な成長を遂げたゲーム産業。 米大統領選のキャンペーンに「どうぶつの森」が用いられたり、オリンピックの開会式にゲーム音楽が使用されるなど、その影響力は現実の社会にも及んでいる。 そうした状況を反映するかのように、世界中で支持されているゲームは、さまざまな問題の解決策を示している。 本書では大人気ゲームの読解を通して、陰謀論、分断、叛乱、新自由主義、家族といった重要なテーマを考え、理想的な社会のあり方を提示する。 【おもな内容】 第一章 ポストトゥルースと陰謀論 1 分断された人類――『デウスエクスマンカインド・ディバイデッド』 2 差別を経験するシミュレータ――『ウィッチャー3 ワイルドハント』 3 情報操作に対抗する個の覚醒――『ペルソナ5』 第二章 分断を超えるために 1 対話と理解の重要性――『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』 2 人々を「つなぐ」必要性の体感――『DEATH STRANDING』 第三章 革命と叛乱のジレンマ 1 暴力的な叛乱か、芸術的な抵抗か――『Detroit:Become Human』 2 テクノロジーによる管理からの解放は可能か――『The Stanley Parable』 3 いかにして反抗を正しく導くか――『ライフイズストレンジ』 第四章 新自由主義の終わり 1 「他者化」「非人間化」に抵抗するために――『The Last of Us Part II』 2 「選択と集中」の痛みを描く――『イースVIII Lacrimosa of DANA』 3 原暴力への贖罪と、宗教的実存への移行――『レッド・デッド・リデンプションII』 第五章 家族と生命の神話 1 レトロトピアの誘惑――『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』 2 自然や故郷を破壊するエネルギー産業とどう対峙すべきか ――『ファイナルファンタジーVII』『ファイナルファンタジジーVII リメイク』 3 思いどおりにならない存在と共存する訓練――『ゴッド・オブ・ウォー』 4 世界を愛する気持ちを――『Horizon Zero Dawn』
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5.0ゲームを超えた総合芸術 もはや、その作品は、詩であり、文学であり、映画であり、何よりも芸術そのものである。――ゲームクリエイターを超えた存在=小島秀夫に迫る。 全世界で六〇〇〇万本以上の売り上げを誇る『メタルギア』シリーズや、『DEATH TRANDING』などを生み出し、ゲーム作家として史上二人目に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。 「本書は、ゲームについての研究・評論である。ゲームデザイン、システム、主題、物語などのゲーム作品についての分析と、小島秀夫という人間そのものの作家論を往還するのが、本書の方法論である。ゲーム制作は集団創作なので作家論的アプローチがどこまで可能なのか、どこまでを特定の作家に帰属させられるのかについては議論の余地があり、確立された方法論があるとは言えないが、本書は現時点でアクセス可能な資料を元に最大限の努力を試みた。」 ――本書より ●「エスピオナージ・オペラ」とは 筆者の造語で、『007』のようなスパイ・諜報(エスピオナージ)もののエンターテインメントの形式を利用し、その背景にある冷戦や核戦争など国際政治の問題を描きつつ、それを個人の愛憎の問題と密接に結びつけるドラマの構成のことを意味する。 【目次】 はじめに ACT1 ATTACHMENT Ⅰ 『メタルギア』――ステルスゲームの誕生 Ⅱ 『スナッチャー』――冷戦時代の恐怖の寓話 Ⅲ 『メタルギア2 ソリッドスネーク』――「不器用なデク」の生きる場所 Ⅳ 『ポリスノーツ』――疑似恋愛から、精神的な愛へ ACT2 MODERNITY Ⅰ 『メタルギアソリッド』――生まれの「運命」からの解放 Ⅱ 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』――現実の底が抜けた世界で ACT3 GENERATIVITY Ⅰ 『メタルギアソリッド3 スネークイーター』――母性と信頼 Ⅱ 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』――「体制と叛逆」という二項対立の解体 ACT4 PEACE Ⅰ 『メタルギアソリッド ピースウォーカー』――ゲームによる平和教育 Ⅱ 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』――9・11以後のゲーム Ⅲ 『メタルギアソリッドV ファントムペイン』――ゲームにおける、陰謀論と情報操作との戦い ACT5 EXTINCTION Ⅰ 『DEATH STRANDING』――人類を絶滅から救うために あとがき 引用文献・参考文献/註
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4.5あのイーロン・マスクに多大な影響を与え、ハリウッドに衝撃をもたらし、現実世界を進化させる作品世界。 『攻殻』以降の著者士郎正宗の考えや現実社会に対するメッセージ、その内在する力と日本文化の根本をえぐり完全解剖する新版。 SAC_2045、THE HUMAN ALGORITHM、『紅殻のパンドラ』などの新たなシリーズの解説を増補。 【目次】 未来を創造する〝伝統〟――はじめに 第一部 超越と身体 第一章 原現実との邂逅――押井守『攻殻機動隊』『イノセンス』 Ⅰ 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』/Ⅱ 『イノセンス』 第二章 創造的神話――士郎正宗『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』 Ⅰ 『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』/Ⅱ 『攻殻機動隊1・5 HUMAN-ERROR PROCESSER』/Ⅲ 『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』 第二部 叛逆と体制 第三章 匿名の革命――神山健治『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』 Ⅰ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』/Ⅱ 『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』/Ⅲ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』/ 補章 大衆の体制――『東のエデン』『ひるね姫』 Ⅳ 『東のエデン』/Ⅴ 『ひるね姫』 第三部 真実と正義 第四章 陰謀と感染――『攻殻機動隊ARISE』 Ⅰ 『border:1 Ghost Pain』/Ⅱ 『border:2 Ghost Whispers』/Ⅲ 『border:3 Ghost Tears』/Ⅳ 『border:4 Ghost Stand Alone』/Ⅴ 『PYROPHORIC CULT』/Ⅵ 『攻殻機動隊 新劇場版』 第六章 超人類の民主主義――神山健治・荒牧伸志『攻殻機動隊SAC_2045』 Ⅰ 『攻殻機動隊SAC_2045』シーズン1/Ⅱ 『攻殻機動隊SAC_2045』シーズン2 終章 『攻殻機動隊』の後継者たち それを達成できない身体だけがこの地上に残される――「あとがき」に代えて 新版あとがき 『攻殻機動隊』関連年表/引用・参考文献一覧/初出一覧/註
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3.6これは学園ラブコメなんですか? 俺の人生、なんだかラブコメみたいだな。 主人公である高城圭はそう思った――。 そうだ! お前はラブコメの主人公であり、SFとかファンタジーとかそんなジャンルのキャラではない! だから大人しくラブコメらしい展開に従ってくれえええ! 嘆くその影は言及塔まどかこと、虚構を司る力が擬人化された存在。 そう、これは、まどかと圭が七転八倒しながらラブコメの世界をSFやらファンタジーの浸食から守り抜く物語。 SF界の超新星が描く、ハイテンション×メタフィクション学園ラブコメ開幕! って、俺の高校生活、一体どうなっちゃうの~~!? ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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-現代日本のミステリは、民主主義とネット・ファシズムの狭間で引き裂かれながら、新しい社会のあり方、人間のあり方、倫理のあり方、論理のあり方を模索している。読者の欲望と社会のあり方とが骨絡みになったジャンルであるからこそ、ミステリがそのジャンルそのものによって価値を持つ状況になっている。 本書は現代ミステリからポスト・トゥルース時代を理解し、ポスト・トゥルース時代から現代ミステリを理解する。一挙両得な新たな試みの批評書である。 現実の政治的状況とも共有する問いに既に先駆的に挑み続けてきたジャンルがある。現代日本のミステリである。 「論理」が通じない相手、「嘘」が蔓延し人が操られ疑心暗鬼になる状況、そもそも「真相」が存在しない事件、「事実」が客観的に実在しない世界……などなどを、この十年以上、ミステリは描き続けてきた。「ポスト・トゥルース」という言葉が流行する前から、作家たちは状況を言語化し結晶化してきたし、それに対する対応・対抗の方法も模索してきた。 本書が論じたいのは、それらの作品である。
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-混迷を極める相撲界に喝! 天下の奇書『大相撲殺人事件』の続編が電子オリジナルで登場です。 「立会いの瞬間に爆死する力士」「頭のない前頭」「1年間で幕内力士の40パーセントが死亡」などなど、驚愕の展開で芥川賞作家・奥泉光氏をはじめとする読者の度肝を抜いた本格相撲ミステリーの最新短篇が電子版で登場。 紙相撲の進化版のようなゲームで博打をしていた男が殺された。 容疑者は彼の部屋に集まって博打に興じていた面々。殺された男には八百長疑惑がかけられていたのだ。 炬燵机につっぷしていた男の死体は、右手の指が文庫本『大相撲殺人事件』の表紙に乗っていた。 はたしてこれはダイイング・メッセージなのか? 御前山の推理やいかに!?
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3.7テレビ版の放送開始から26年、ついに完結を迎えた大ヒット作品『エヴァンゲリオン』を詳細に読み解く。それは戦後日本の精神史・文化史であり、オタクの成熟の物語ともなるだろう。
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4.0映像作品、関連書籍、本人インタビューなど網羅、『すずめの戸締まり』への軌跡を完全解明! 「危機の時代を健やかに生きる」覚悟とは? 気候変動/SDGs、伝統/未来、信仰/科学、地方/都市…… “新海誠”を読解することは、現代日本を問うことであり、我々の未来を救う鍵がある。 分断「/」のネット時代に現れたゲーム的な作家は、如何に成熟し、世界との関係をつなぎ直すのか? 新海誠を超えた、思想としての「新海誠」。 『新海誠論』、ぼくは1983年生まれですが、近い世代、ロスジェネ世代の「ありえた未来」へのレクイエムであり、「昔はよかった」「戻りたい」と嘆かず現状の現実を肯定し、次世代とともに「危機の時代を健やかに生きる」覚悟を決めるための本だと思います。 本書は既存の新海誠論と比較して「強い」と思います。その意味は、1:『ほしのこえ』から『すずめの戸締まり』まで、一貫した論になっている。2:新海発言を総ざらいしエビデンスを固めてある。3:既存の新海誠論・新海誠観を覆すような解釈がある。という辺りです。全体は200頁そこらの、割とコンパクトで読みやすい本になっているかと思います。ぜひとも若い世代の方に読んでほしいですね。(著者Twitterより) 【目次】 はじめに――失われた「つながり」を求めて 序――ニューメディア時代の文化英雄 新海誠の経歴――ニューメディア出身の映像作家/戦後日本アニメーション史における位置づけ/失われた「つながり」を求めて/ニューメディアと伝統文化の「習合」/新海誠の日本論/セカイ、古典、そして世界へ――フィルモグラフィ 第一部 セカイ期 1 『ほしのこえ』――セカイのはじまり 2 『雲のむこう、約束の場所』――「セカイ」の外へ 3 『秒速5センチメートル』――失われた「未来」との別れ 第二部 古典(コテン)期 4 『星を追う子ども』――喪失から成熟へ 5 『言の葉の庭』――「足場のない」不安定な時代の肯定 6 『君の名は。』――「美」というパルマコン 第三部 世界期 8 『天気の子』――危機の時代を健やかに生きるために 終章 『すずめの戸締まり』――世界をつなぐ糸たらんことを おわりに 主要参考文献・引用文献/註
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4.0こんにちは、みなさん、聞こえてますか?――そう語りかける真銀アヤはバーチャルCTuber。動画ではなく〈意識〉を配信することで人気急上昇中。彼女の【自己紹介】に隠された秘密とは? そして彼女の正体は、いったい何なのか……。「最後にして最初のアイドル」で星雲賞を受賞した日本SF界の新星による、〈意識〉と〈世界〉の本質に迫る新時代のスペキュレイティブ・フィクション。
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5.0〈モナド(個世界)〉の〈ロゴスコード〉が〈モナドロギー〉=〈セカイ系〉となるのに対し、モナド的な探偵小説ははたして成り立つのか? 還元公理によって主体の唯一性を保証する論理観のもとでこそ、唯一の真理を特定する探偵小説が成立する。しかし、現在性を反映した、ループする時間、分岐し複数化する主体のもとで、たったひとつの真理を決定する探偵小説は極めて成立しにくくなっている。〈セカイ系〉的、モナドロギー的な探偵小説ははたして成立するのか、それとも別の探偵小説の形態の可能性はあるのだろうか。 現代の最先端のミステリ作品と、分析哲学の様相論理をつきあわせる、スリリングな現代思想的探偵小説論。
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-「震災後」は終わっていない。いまだつづいている。 3・11で人々が受けた大きな抑圧、傷そして失望 創作者(クリエイター)は物語を用いて希望を再稼働させる!! 3・11以降、おびただしい数の「震災後文学」が書かれた。故郷と肉親・友人・知人の喪失、原発問題、放射線による生物の変容、被災地と非・被災地の温度差、東北と東京の温度差、政権への批判、真偽不明の情報と感情の洪水としてのSNS、記憶や時間感覚の混乱、死者との対話、「書けない自分」「無力な自分」へのフォーカス、復旧・復興、言論統制や自主規制、ディストピア化した日本、テロやデモや群衆蜂起、戦争文学との接続……さまざまな作品、さまざまなテーマがうまれた。3・11以降にうみだされた「震災後文学」を扱う渾身の評論集。
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3.5ベストセラー作家にして敏腕放送作家。そして「保守」論客。作品が、発言が、そしてその存在が、これほどまでメディアを賑わせた人物がかつて存在しただろうか。「憂国の士」と担ぎ上げる者、排外主義者として蛇蝎の如く嫌う者、そして「何となく」その存在に触れた大多数の人々……。百田尚樹とは、何者か。著作が「批評」される機会は思いのほか稀であった。気鋭の批評家、文芸評論家が全作品を徹底的に論じる。百田ファンも百田アンチも必読の全作品論!
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-1巻2,860円 (税込)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『RRR』『K.G.F』『PATHAAN/パターン』など多数を収録。最新インド映画ガイド! 『RRR』の記録的大ヒットを筆頭に、ますます飛躍を続けるインド映画。その奥深い世界を掘り下げた『新たなるインド映画の世界』の待望の続編が登場!前作で高評価を受けた映画解説はそのままに、さらに論考や座談会を加え、その魅力を深堀りする。 空前の大ヒットを巻き起こした『RRR』について識者のエッセイ・鼎談・論考で掘り下げた特集「『RRR』とは一体何だったのか」、地域研究者を迎えインドの政治や宗教・フェミニズムをテーマに座談会・論考で理解を深める「地域研究から見たインド映画」など、多彩な執筆陣がそれぞれの専門的視点からインド映画の世界を解き明かす一冊。 ※2024年9月正誤修正済 カラーグラビア インド映画の男優たち ・プラバース コラム「将軍(サラール)なるプラバース」夏目深雪 ・シャー・ルク・カーン ・NTRジュニア ・ラーム・チャラン ・ヤシュ ・リティク・ローシャン ① コレを観るべき!インド映画新作・注目作26本 ・PATHAAN/パターン(2023) ・タイガー 裏切りのスパイ(2023) ・PS-1 黄金の河(2022) ・K.G.F (2018・2022) ・ブラフマーストラ(2022) ・ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版(2022) ・グレート・インディアン・キッチン(2021) ・エンドロールのつづき(2021) ・プシュパ 覚醒(2021) ・燃えあがる女性記者たち(2021) ・ただ空高く舞え(2020) ・ダルバール 復讐人(2020) ・スーパー30 アーナンド先生の教室(2019) ・ビギル 勝利のホイッスル(2019) ・ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019) ・囚人ディリ(2019) ・サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者(2019) ・ランガスタラム(2018) ・ピンク(2016) ・鼓動を高鳴らせ(2015) ・バジラーオとマスターニー(2015) ・バンバン!(2014) ・ザ・フェイス(2014) ・ブリンダーヴァナム 恋の輪舞(2010) ・ヤマドンガ(2007) ②特集『RRR』とは一体何だったのか ・コラム 私と『RRR』 感情のジェットコースターのような映画 真魚八重子 インターミッション、ビリヤーニー、ダンス付き応援上映 高倉嘉男 『RRR』に目が眩んで 古澤健 ・鼎談「『RRR』、アクション、宝塚、インド映画!」 宇田川幸洋×浦川留×夏目深雪 ・論考「戦略的に、マンガ的な物語や神話を使うということ――『RRR』における分断と協調」 藤田直哉 ・論考「国民と音楽とポスト・トゥルース――『RRR』をめぐる四つの断章」 夏目深雪 ③地域研究から見たインド映画 ・座談会「歴史・宗教・政治から見るインド映画の変化」 山下博司×岡光信子×坂川直也×夏目深雪 ・論考「インド映画におけるムスリム表象の変化―「無害の隣人」から「宿命の仇敵」へ―」 山下博司 ・論考「インド映画の女性表象」 岡光信子 掲載作品DVD&Blu-ray 編者・著者プロフィール
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3.51巻2,200円 (税込)「ポストiPad」や「ポストYouTube」の視覚的イメージの文化事象が、そのメディウムからジャンル定義、産業基盤、ビジネスモデル、創造性……などなど、あらゆる局面においてそれまでとは違う、大きな変化にさらされている。 このような現状においては、「映画批評」「テレビ批評」「ゲーム批評」……などといったこれまでの個別のジャンルに特化した批評や研究の語り口だけではその多様で流動的なイメージのありようを捉えてゆくには不充分である。 より柔軟で多様な視点から、今日の視覚文化の見せるさまざまな動きを俯瞰的にすくいとる視覚文化批評。
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3.0過去の亡霊のような固定観念、いったん敷かれたレール、著名な経営者などの一部の人が勝手に作り、「ビジョン」として喧伝される「古びた未来」の数々……。ドキドキしないそれらの未来像を壊し、真にイノベーティブな未来を、いつでも、いくつでも、気軽に誰もが語れるようになる方法を示す! ビジネス、教育、生き方……。フィクションの力で全く新しい世界を拓くための全技法!
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3.8JR尼崎駅で通勤電車を待っていたカメラマンの植戸は電車脱線の報せを受ける。その後、ホームで見かけた高校生が事故の取材現場にも現れて……(「加速してゆく」青崎有吾)。私は悪を倒すため、正義のために、彼のブログに殺害予告を書き込み続ける(「他人の不幸は蜜の味」貫井徳郎)。 平成に起きた、印象的な事件や出来事をテーマに9人の注目作家が紡ぐ衝撃のミステリ。今を手探りで生きる私たちの心に刺さる、珠玉の競作集!
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3.2さよなら平成、さよならニッポン 祝31周年。9人の小説家が平成に捧げる小説集。 平成の時代に起こった様々な事件・事象を作家たちが書き起こす――。 「平成」という言葉を聞いて 感傷的になっちゃってる自分を照れくさく感じるような人たちへ。 「加速してゆく」青崎有吾 「炎上屋尊徳」井上夢人 「半分オトナ」千澤のり子 「bye bye blackbird...」遊井かなめ 「白黒館の殺人」小森健太朗 「ラビットボールの切断」白井智之 「消費税狂騒曲」乾くるみ 「他人の不幸は密の味」貫井徳郎 「From The New World」天祢涼 激動の昭和が終わり、バブル経済の熱冷め止まぬうちに始まった平成。 福知山線脱線事故、炎上、児童虐待、渋谷系、差別問題、新宗教、消費税、ネット冤罪、東日本大震災――平成の時代に起こった様々な事件・事象を、九人のミステリー作家が各々のテーマで紡ぐトリビュート小説集。
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-1巻2,420円 (税込)本格ミステリ作家クラブ協賛 本格ミステリ大賞20年を論考し、21世紀の本格ミステリの本流をするどく抉る評論集!! ミステリ作家、評論家の参加する団体・本格ミステリ作家クラブ会員の投票により、その年もっとも優れたミステリとして決定される「本格ミステリ大賞」。2001年からスタートしたこの賞の受賞作に投票をした会員によって受賞作・受賞作家の論考をまとめ、本格ミステリのより濃いエッセンスを抽出する本格ミステリ作家クラブ20周年記念論集。
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4.01巻2,640円 (税込)──私たちは、よりよく死ねるだろうか? 死を問うことは、近現代が築いた社会を問い直すことでもあります。これまでいくつもの未来予測が描かれてきましたが、災害やパンデミックといった不可避の混乱に陥ったとき、どれだけ技術が進化しても生物に降りかかるものが「死」であり、多様な視点で文明を根底から見直す必要性に私たちは気づいたはずです。 いまや故人のデータはネットワーク上に残り、データ上で私たちは“死ねなくなる”ともいわれています。AIが過去の偉人をコピーしたり、バーチャル空間で死者と再会したりすることも可能な時代となりました。少子高齢化に伴い、住む土地への帰属意識や共同体が変化し、墓や葬儀のシステムも見直されてきています。そんな現代で、私たちは「死」とどう対峙していくのでしょうか。自分がいつか死ぬとき、大切な人が亡くなるとき、これからの時代では何が変化し、何が遺されるのでしょうか。 本書では、気鋭のマンガ家による描き下ろしのショートマンガや絵を織り交ぜながら、民俗学や人類学、情報社会学や人工知能研究といった多様な論者と、「死」という切り口からこれからのテクノロジーと社会を読み解いていきます。個人では向き合いづらいテーマであるからこそ、皆の知見をヒントに人間観を捉え直し、死生観のアップデートを試みましょう。死と向き合うことは、いまの生をとらえ直すことにもつながります。死の定義が変わるAI時代、本書が生と死のウェルビーイングを捉え直す契機となるはずです。 特別描き下ろし 【表紙・巻頭マンガ】五十嵐大介/【絵】諸星大二郎/【マンガ】しりあがり寿/【マンガ】うめ(小沢高広・妹尾朝子)/【マンガ】ハミ山クリニカ+原作・宮本道人 寄稿 ドミニク・チェン/畑中章宏/石倉敏明/岡本亮輔/折田明子/水野祐/庄司昌彦/橋迫瑞穂/栗原聡 インタビュー 玉置妙憂/木村光希/Whatever(川村真司+富永勇亮)/小門穂/尾藤誠司 対談 しりあがり寿×畑中章宏/宇川直宏×山川道子
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