macさんのレビュー一覧
レビュアー
-
ネタバレ 購入済み
・コンパートメント症候群:打撲→筋肉中に血液がたまる→たまった血液が組織を傷害する→放置すると、壊死の恐れ
→対処には、筋肉を包んでいる膜をナイフなどで切り開いて、締め付けを緩めること
・「最初から、なんでもできるやつがすごいと思うかもしれねえが、そんなやつはたいしたこたあねえんだ。
父さんも毎日毎日、叱られながら漁師になった。
でもな、叱られたから、逆にいろんなことを覚えた。回り道した分、いろんな道を覚えられた。
まっすぐ歩いてきたやつより、いっぱい道を知ってるんだ。どっちがすごいと思う?
タケヒロ…おまえは自分の道を歩けばいい。誰かが先を歩いていても、おまえは自分のペースで歩いていけばいい。
それがダメだなんて誰にも言わせねえ。誰がなんて言おうが、おまえはオレの自慢の息子だ」
・アジュバント病:体内に入っている異物がアレルギー反応→臓器障害
-
ネタバレ 購入済み
・蜂は黒い物を攻撃する
・「どんな患者かは関係ありません。ぼくらの仕事は治療することで、裁くことじゃないんです」
・「彼が君に銃口を向けながら、君に言ったな。医者は無理に正義面する偽善者の集まりだって。
私に言わせれば、エゴのかたまりだ。今の君のように、治療することだけが患者を救う唯一の道だとしか考えない」
・「まだ患者は死んでない!!この人は生きてるんだ!!」
・「辛い未来が待っているから、助けられる命を助けない?それは、ぼくらが決めることなんですか?
江葉都先生、あなたがそう考えるなら、あなたは医者じゃない。
未来は変わるかもしれない。でも命がなくなった事実は変えることができないんですよ!
由田さんはドナーカードを持っていたそうですね。あなたはそれを、ぼくに言わなかった。
あなたは臓器移植の権威だ。どうせ死刑になる由田さんが死ねば、罪のない別の誰かを助けられる、そう考えたんですか?
命の価値なんて、ぼくらが決めるべきじゃない!
ぼくはオペします。何度でも」
・「これだけは言っておく。君がどう思おうと、私も医者だ。
移植治療のために、他人の死を望んだことなど、一度もない。
私は今まで、生かされているだけの患者を何百と見てきた。
私がオペを拒否したのは、そういう患者をまた作りたくなかったからだ。
だが、君の言う通り、1%の可能性で治療する患者がいることも事実だ。
あとは、医者としてのスタンスの違いだと、私は思う」
・「もし君が今、この不正を握りつぶしてしまったら、君はその時から医者じゃなくなる」
-
ネタバレ 購入済み
・「星野さん、どうかした?」「え!?べつに何も…」「本当に?」「はい…」
「…じゃあ、そんな声してちゃダメだ。診療所に来る患者さんは、みんな星野さんを見てる。
みんな、自分がどんな病気か不安でいる時に、星野さんの明るい声が患者さんを不安から救うんだ。
なのに、星野さんが不安そうにしてちゃダメだ。
星野さんは気付いてるかどうか知らないけど、星野さんが治した患者さんだって、いっぱいいるんだ。
島の人達は、みんな星野さんを信頼してる。診療所にいる時には、それを忘れないで」
・「星野さん、重い病気を治すのに欠かせないものは、何だと思う?」
「欠かせないもの?」
「どんなにいい薬を使っても、薬に生かされてるうちは、完治とは言えない。病人に一番必要なのは生きがいなんだ。
和美さんが、血だらけになってまで井戸水を汲んできたのだって、ただただ息子さんの嬉しそうな顔を見るためだけだと思う。
息子さんもそれをわかっていて、わざと汲みに行かせたんだ。母親に対する愛情は、星野さんと同じさ。
和美さんの入院していた介護センターの先生に、電話で訊いたんだけど、和美さん、少し痴呆(認知症)の症状が出ていて、
夜中に体をかきむしって、血だらけになることがあったから、手足をベッドに縛られていたらしい。
真義さんは、そんなふうに縛り付けられた母親を見てるくらいなら、死んだ方がマシだって言って、
夜中にかきむしるのなら、毎日爪を切って、一晩中起きて見張ってるって言って、退院させたんだって」
・「くだらなくても、タケヒロ君にとっては、食事も摂れないほど切実な悩みなんです。
食べたり食べなかったりというのは、たぶん、他にも悩みがあるんでしょう。
原さんだって子供の頃、今思えばくだらないと思うようなことを、真剣に悩んだことがあったでしょう?
ぼくらは、それを笑っちゃいけないんです。同じ目線で見てあげてください」
・「もし、タケヒロ君が自分から話してきたら、その時は、原さんの経験から教えてあげてください。もちろん真剣に」
-
ネタバレ 購入済み
・「君は生きてる証を残したいんだ。君がそこにいたっていう…君は優しい人だ。
術後、重度の障害を持てば、一生お母さんが苦しむんじゃないか
…そういうふうに考えて、君は死ななきゃならないと思ってる。
でも、死にたいとは思ってないから、この世にしるしを残そうとする。君は生きたいんだ」
・「…もし、俊太の記憶がなくなっても、母さんが思い出させてみせる。
もし俊太が言葉を話せなくなっても、おまえが思ってることは、どんなことでもわかってみせる。
おまえが生きてさえいてくれたら、母さんには、一日一日、おまえのしるしが残っていく。
俊太がいるだけで、どれだけ幸せか…」
・「彼は、ぼくを信頼してくれた。まだ何もしてないうちに、それに応えないとしたら、医者をやってる意味なんてない」
-
ネタバレ 購入済み
・杉は、枝打ちしたりして手間をかけないと、すぐにダメになる。
・「医者としてでなく、患者さんの立場から見たらどうだろう?
君に治療を受けている患者さんは、生かされてると思ってるか、生きていると思ってるか」
「生かされている・・・?」
「生かされていると感じてる患者さんは、自分から生きようとはしてくれない。
生きているという実感があって、初めて生きようとしてくれる。
もし、三上君がやり残したと思うわだかまりがあるなら、
その患者さんの残りの人生に、生きているという実感を持たせてあげることだと思うんだ」
・「無理かどうか、やってみなきゃわからないじゃないですか!
医者だから、ボクは医者だから、患者さんのためにできることが一つでもあれば、やらなきゃいけないんです!!」
-
ネタバレ 購入済み
・「あなたほどの腕があれば、御自分でできないはずがない。それを何故!?
御自分の母親なら、どうして自ら執刀されないんですか!?」
「もし私が自ら執刀すれば、私は間違いなく…母親をこの手で殺してしまうからだ」
・「医者としての私が言う。何もしなければ朽ち果てるだけの患者がいるのに、お前は何もしないのか、と。
だが患者は、私が憎しみ続けた母だ」
・「意識を取り戻した母親に、いったい何を望むのか?
失敗して意識を取り戻さないことを望むのか…実際にそうなってみなければ、何もわからんのだ。
それが今の偽らざる気持ちだ。君以外のDrに、このオペを頼むつもりはない」
・「今の私は医者じゃない。生きている・・・死んでいる・・・この患者はどっちだ?」
「人間として答えるならば、あなたが『生きている』と思っている以上、この患者は生きています。
医者として答えるならば、生きていなければ、ぼくはここにはいません」
・脳梗塞
・「江葉都先生、もういいです。何をどう言っても、あなたは医者だった。どんな過去も関係なかった」
・「スタンスの違いなんかない。結局、ぼくも、あなたも同じ医者でした」
・(奇跡は起きる…信じることで奇跡は起きる!)
・「認めたくはなかったが、優しい母の思い出も、私の中によみがえった。
それだけは心から言える。母に会えてよかったよ」
-
ネタバレ 購入済み
・「ぼくは昔ここにいた時、次々に運ばれてくる患者さんの容態ばかり気にしていました。
それを専門ごとに振り分けて・・・」
「当たり前だ。そうでなければ専門医のいる意味がない」
「でも島の診療所は違います。歯が痛い子も来れば、お嫁さんのことを考えてお腹が痛くなったおばあさんも来る。
病気やケガだけ診てたんじゃ話になりません。ある意味、何でも屋でなくてはならないし、
患者さんと向き合って、そのひととなりを知らないと、治療もできません。
ぼくはそういう人達を1,000人以上抱えています」
「だからなんだ?今さら私に離島医療を説くつもりか?」
「そうじゃありません。ぼくのことをヤブと言う人もいます。
でも、そういう人達の信頼に応えようとすることで、ぼくは成長できると思っているんです」
保険師助産師看護師法 第4章37条:医師が行うのでなければ、衛生上危害を生ずる恐れのある行為をしてはならない。
ただし、臨機応急の手当てをする場合は、この限りではない。
-
ネタバレ 購入済み
・「オレは…この島が嫌いだった。いつ見ても変わらない景色、海の香り、波の音…
ちっぽけな島で生まれて、ただ生きて、死んでいく。どこに行っても知り合いばっかりだ。
オレは何のために生まれてきたのか…これじゃまるで井の中の蛙だ。
中学の頃からそんなことばかり考えていた。高校で本土にいた時には、正直帰りたくなかった。
でもオレは一人息子だ。病気がちのおふくろを見捨てるわけにもいかない。
オレはあきらめた。そして、おまえの母さんと見合い結婚したんだ」
・「オレはもう自分の気持ちを抑えられなかった。
毎晩のように、おまえの母さんと話し合った。一緒にこの島を出ようと言い続けた。
出て何をしたいの?と訊かれても、オレは閉塞感から、ただ島を出たいとしか言えなかった」
・「おまえの母さんは、この島の全てが好きだった・・・島や人や、波の音や、
海や山の香りや・・・全てが好きだと言った…よく見て、よく聞いていれば、オレにもわかると言った」
・「この一週間・・・ずっと寝たきりで、窓から見えるのは空だけだった。
毎日毎日、無心に空を見続けた・・・ここを出てからの暮らしを振り返ってみたりもしたよ。
そのうち、あることに気がついた。
潮の香り、海風の音…砂浜に押し寄せる波の音…
耳や目や鼻を研ぎ澄ませば、一日たりとも、同じ香りや、同じ雲や、同じ波の音はなかった。
オレはこの年になって初めて気がついたよ」
・「一日として同じ日はない・・・今日と明日じゃ波も雲も風も香りも、みな違う。
憧れてた本土の空はどうだったか…風は?雲は?
何も思い出せん…思い出せるのは、病院で嗅いだ薬の匂いだけだ」
・「お前を見て気がついた。『どこ』じゃない」
・「今さら何を言っても許してはくれないだろうが・・・すまなかった…
今ならわかる。この島の良さも、お前がここを出なかったわけも。
ここにいるだけで、何もかもがあたたかい」
・「人を信じる。心底信じる。もしかすると、その気持ちが癌をやっつけてくれたんじゃないかと思ってます。
そう思わせてくれたのは、コトー先生、あなただ」
-
ネタバレ 購入済み
・家でできる?PCRのやり方
①オナベとどんぶり、コンロと電気ポット、菜箸(さいばし)と発泡スチロールの箱と氷、温度計、そして遠心機を用意
②血液サンプル(患者さんの血液)を溶解液と反応させて、蛋白質を取り除く
③サンプルにイソプロパノールを加える
④遠心機で沈殿させ、核酸(生物の設計図。このなかに遺伝子が含まれる)を抽出→
この中に含まれるウイルス遺伝子を増幅(目立たせて見つけやすくする)して検出する予定
(対象がRNAウイルスの場合、逆転写酵素を使ってDNAに変える必要がある)
⑤サンプルに酵素と基質、
そしてプライマー(ウイルス特有の遺伝子部分を増やして、目立たせるために使う、ウイルス遺伝子の鋳型)を加える
⑥オナベの温度を92℃、どんぶりの一つを53℃、もう一つを72℃に設定する
⑦スポンジラックにサンプルを突っ込む→92℃のオナベに1分間漬け込む(熱変性。DNAの2本鎖を1本ずつに引き剥がす)
→53℃のどんぶりに1分間漬け込む(アニーリング。1本鎖になったDNAにプライマーを反応させる)
→72℃のどんぶりに1分間漬け込む(伸長。ポリメラーゼによる新たなDNAの合成)
⑧⑦の作業を40回繰り返す
⑨寒天ゲルの中で電位泳動→カーテン閉めて電気消す→ゲルに出てきたパターンから、どのウイルスか判定する
-
ネタバレ 購入済み
・「おまえが立ち会ってくれた母のオペで、私は母の呪縛から逃れたと思っていた。
だが呪縛は解けちゃいなかった。それどころか、私と同じ境遇の少年をもう少しで殺すところだった。
幸いオペはなんとか成功して少年は助かったが、あれ以来私はメスも握れなくなった。
どんなに簡単なオペでも、手が震え、体が硬直する。
私はこの国で、臓器移植の権威と呼ばれた江葉都怜だ。
その私が、メスも握れない…それでも医者か?
このまま母の呪縛から逃れられず、一生を終えるくらいなら私は…」
「じゃあ医者を辞めればいいじゃないですか。
医者に未練があるから、自分を追いつめて、アルコール依存症にもなる。
だったら治しましょう。ぼくと一緒に呪縛を解きましょう。
あなたがどう言おうと、僕はあなたが医者だと思ってますから」
・「私はどうすればいい?」「今のままでいいです。
医療に関係なくても、何かやる気が起きるまで、今のままここにいてください」
・「まだ今は、どうしていいかわからない。
でも江葉都先生が『虐待の記憶』と、『手術』や『傷』というものとを、
結びつけて考えている限り、いつまでたっても治らないと思うんだ。
どうにかして『手術』も『傷』も『血』も『アザ』も、『虐待』とは関係のないものだと自覚してもらえたら、
きっと最後にはメスを持てるはずなんだ」「…」
「とにかく、江葉都先生の心の傷は深くて、簡単に治るとは思えない。
ゆっくりと時間をかけて、いろいろ考えながら治療していこうと思ってる」
・「何故ここまでする!!私に医師生命まで賭ける価値があるのか!?
オペができなくなったらどうする!?おまえを信頼する島民達はどうなる!?」
「信頼してますから。ぼくは江葉都先生を信頼してますから」
・「おまえは自らパンドラの箱を開けた。信頼と結果は別物だ。覚悟はできているんだろうな」
-
ネタバレ 購入済み
・「わしは両親の反対を押し切って、この島の診療所の医師になった。
父のコネもあって大病院での地位も約束されておったが、逆にそれに反発してのお・・・
島の診療所の医師になるっちゅう正義感に燃えとった。
だがの、コトー先生、今回、母が寝たきりになってつくづく思った。
わしは『他人のため』『島民のため』などとぬかしながら、結局、自分の正義を満たすため、
『自分のため』にしか生きちゃこなかった。
寝たきりになった母は、わしに帰ってこいとも言わん。
認知症の父を抱え、どれだけ苦労したか、わかっていながら、わしはずっと目をつむってきた…
わしはこの年まで家族のことを何一つ顧みず、自分のエゴだけで、この診療所をやってきた。
親の気持ちもわからんバカモンが、『他人のため』などと言う資格はない。
それを、この年になって初めて気付いた。
コトー先生、わしは故郷に帰って、母の面倒を見る。
この何十年もの借りが返せるとは思えんが、一日でも早く帰って、母の面倒を見てやりたい。
・・・それが、ここを辞める本当の理由だ。これもエゴかの・・・」
・「母さん…ぼくは…ぼくは今まで自分の思い通りに生きてきました。
大学病院でミスを起こした時も、島の診療所へ来る時も、何の相談もせずに…
ぼくが何でも一人で決めて・・・父さんや母さんの言うことなんて聞きもせずに…
ぼくは」…父さんや母さんのことを…今まで・・・ずっと・・・」
「健助…今の暮らしが嫌なの?」「違います。ただ…」
「ならいいの…元気?」「はい…」
「難しく考えることなんてない。おまえが幸せなら、それでいい。
父さんも口に出して言わないけど、親なんてそんなものよ。
おまえが病気してないか・・・ケガしてないか…それだけが心配」「母さん…」
-
ネタバレ 購入済み
・「医者は、痛みの原因がわからない時、患者に”痛くないはずだ”なんて言います。
でも、患者が”痛い”と言えば、それはやっぱり”痛い”んですよ」
・「言っちゃなんだが、あなたは”痛み”というものについて何一つわかっちゃいない。
”痛み”は、人間のすべての気力を失わせる。楽しむ、喜ぶ、働く、生きる…
その気力すべてを奪って、人の一生を”痛み”に耐えるだけのものに変えてしまう」
・「私は、医者の本分とは、患者の”痛み”を取り除いてやることにあると思っています。
患者本人から一刻も早く”痛み”を取り除いて、本来の生き方を取り戻させてやる、それが”医者”だってね」
「鳴海先生、おっしゃることはわかりますが…それが何故、木村さんの右手首切断という結論になるんですか?」
「痛くないはずの手が痛いと言う患者には、もう手そのものが無いと自覚させることが、一番の治療だからですよ」
「ぼくは…鳴海先生と少し違って”痛み”を乗り越えることで得られることも大きいと思っています。
鳴海先生が正しいとか、間違っているとかではなく。辛いリハビリや痛みに耐えて治療した時、
その人はそれからの人生に立ち向かう勇気を与えられるんだって、そう思います。
ぼくは…実際にそういう人達を見てきました」
・「ピクリとも動かないのに、ひどい痛みを伴う→手を、治るという確約もなく、そのままにして、
苦しみ、耐え続けることが、木村さんにとって本当に幸せなんでしょうか?」
・「自分の体の一部を失うということは、他人には計り知れない重圧がかかりますから。
私もその体験者です」
-
ネタバレ 購入済み
・「木村さんはもしかして、心のどこかで、この痛みが治らなくてもいいと思っていませんか?
ぼくには、その痛みを一生背負っていくことで、息子さんへの償いをしているように思えます。
木村さん…でも本当にそれでいいんでしょうか。
…辛いでしょうけど、事故のこと、もう一度思い出してください。
事故直後、座席に挟まれた息子さんは、痛みをこらえて、まずお母さんを気遣って、ごめんなさいと謝ったんですよね?
そんな優しい息子さんが、お母さんが手首を失った上に、一生辛い痛みを抱えていくことを、本当に望むでしょうか?
木村さん、治しましょう。亡くなった息子さんのためにも、この病気、治しましょう」
・幻痛:切断して、存在しないはずの手や足に痛みを感じる。
この感覚は、脊髄と脳、または切断した断面近傍が原因で生じるといわれている。
特定の短い時間だけ痛みが生じる。
痛みを緩和する方法として、まず義足や義手が適切なサイズか確認する。
他にも、内服治療やカテーテル治療など。
鏡を使って、残っている反対側の手足を見ながら、
脳に『幻痛は無傷である』という情報を受け取らせるミラー療法がある。
-
ネタバレ 購入済み
・「私は、おまえの幻痛の原因は、おまえの抱え込んでいる過去にあると思っている。
おまえが本当に幻痛から逃れたいと思っているなら、私にすべて話してみないか?」
・「保証などない。だから強制はしない。
おまえが自ら語ろうとする意志がないなら、無理やり言わせたところで、
所詮、潜在意識の奥深くに眠る幻痛の病巣は見つからないだろう」
・「三上新一を妬み、憎むことで生きてきたおまえは、三上新一の命を奪ったと、コトーを逆恨みし、
幻痛を与えた私を憎むことで、新たな生きる糧とした。そういうことだ」
・「違います。捨てられたのはあなたじゃない!!母親に捨てられたのは、あなたじゃない。
亡くなった主人のほうなんです」
・「主人は言ってた。もしコトー先生に出会わなかったら、人を恨んだり、妬んだり、
その結果、人を追い落としたり、追い落とされたりだけの人生で終わったかもしれないって…
主人が亡くなる時も、コトー先生に感謝はしても、恨んだことなんて絶対になかった。私も同じ」
・「オレは…オレは…どうしたら…」
「医者になれ。三上新一は医者になった。今からでも遅くはない」
・「やつは今、この三十年余りの自分の人生と葛藤してるんだ。
いくら、真実が自分の思っていたものと違っていたと言い聞かせても、
それを頭ですぐに理解できるほど、人間は単純じゃないということだ」
・「変わるか変わらないか、医者を続けるか続けないか、それは鳴海自身が決めることだ。
やつがどう結論を出しても、私はその気持ちを尊重するつもりだ」
-
ネタバレ 購入済み
・回想療法:昔体験した楽しかったこと、嬉しかったことを思い出すことで、心と脳を活性化して、
お年寄りが前向きに生きる活力を蘇らせようというやり方。
・グループホーム:介護が必要な認知症のお年寄り5~6人程度が、
スタッフと家庭的な雰囲気の中で共同生活を行うことで、
残っている能力を引き出して、認知症の緩和を促すことを目的とした施設。
・「この島の人達は、ちゃんと現実と向き合って暮らしていますよ。
離島で生きていくっていうのは、少し住んだくらいでわかるような、そんな甘いものじゃないです。
それに…バカ正直だから生きられないような世の中の方がおかしいんです。
ぼくはこの島に来て、そんな当たり前のことが、ようやくわかりました」
-
ネタバレ 購入済み
・「他の人はどう思うかわからないけど、ぼくは変われない人間なんていないと思う。
特に、本当に変わりたいと心から思っている人は、きっかけさえあれば、変われるんじゃないかな」
・「ぼくは、この島の力を信じているんだ」
・「ぼくは、人の命を救うために医者になりました。そのためなら、できる限りの努力をすると決めています。
たとえ、助かる命を放棄する人の命だとしても、
それをそのまま放っておけるだけの勇気は、ぼくにはありません。
もし、そのために、ミナさんの血液が必要なら、ぼくは使います。訴えると仰るなら、訴えてください」
・「先生…結局あの人…何も変わらずに行っちゃいましたね」
「そうかな。ぼくは、やっぱり何か変わったんだと思うよ。さっき病実に行ったら、一聖くんの絵が無くなっていた」
-
ネタバレ 購入済み
・「病気でもケガでも、深刻なものほど、患者さんが治そうと思わない限り、治りません。
ぼくらは患者さんが、治りたいと思う気持ちを、手助けする立場でしかありませんから。
何故、治そうとしないのか?何故、治したくないのか、ぼくにはわかりません。
でも、今の状況を考えたら、早乙女さんが積極的に病気を治そうとなさっているとは、とても思えません。
このままでは、早乙女さんの病気は治りません。悪くすれば、麻痺が進んで、瞬きもできなくなるかもしれません。
何度も言いますが、ぼくは全力で治療をします。早乙女さんの麻痺の原因が何なのか、一刻も早く知りたいと思っています。
そのためには早乙女さんの協力が必要です。一緒に頑張って治しませんか?
ぼくが信頼できないと仰るなら、せめて理由を言ってもらえませんか?」
・「病気の治療は、ぼくらだけでできるわけじゃない。信頼が得られないまま、治療を続けるのは、ぼくたちのただのエゴだ」
・ギランバレー症候群:感染→抗GM1抗体→神経の破壊→筋力低下→呼吸筋麻痺、自律神経障害。
治療は血漿交換や免疫グロブリン投与
・「年をとってから生活環境が変わることは、ぼくらが思っている以上に、内さんには相当負担になったようです」
・「お母さんが、ここでの生活に無理に合わせようとして、苦しくなったように、
誠さんが無理をすることで幸せになる人は、誠さんを含めて、ご家族にも多分いないと思います。
今の家族を大切にしてあげてください」
・「壊れてしまったお母さんの心が、どこまで元に戻るのか、いつまでかかるのか、
正直、ぼくにもわかりません。でも、良くなっても、悪くはならないとぼくは信じます。
あなたのお母さんを慕っている人は、島にたくさんいますし、ぼくもなるべく気にかけて、顔を出しますから」
「よろしくお願いします」
-
ネタバレ 購入済み
「ハルくん、お日さまは死なないんだよ。お日さまにとって海はね、お布団なんだ」「お布団?」
「そう。これから、お日さまは、おやすみするんだ」「なんで、おやすみするの?」
「お空を見てごらん」「あ」「お日さまが寝てくれないと、お星さまが起きられないんだ。
ほら、お月さまが、お日さまの代わりに、ずっと起きててくれるんだよ」
「ふ~ん。おじさん…お日さまはまた、ちゃんと帰ってくる?ずっと寝てたりしない?」
「明日の朝、見てごらん。お日さまは、ちゃんと起きて、お空に帰ってくるよ」
・水頭症
・髄膜炎
・誤飲
・石灰:アルカリ。体の中の蛋白を溶かしてしまう。石灰が目に入った時、じわじわと広がる→損傷進む→角膜まで被害=失明。
要洗顔、すぐ病院へ
・「君が言うように、患者さんが自分の都合のいいようにウソをつくことはあると思う。
ただ、そういう先入観で見てしまうと、見えるものも見えなくなってしまう場合だってある。
仮に、百のうち、一つしか真実がなくても、その一つを見逃さないのが、医師としての役目じゃないかな」
・頭部打撲→頭骸骨の底部にヒビが入ることがある→ヒビから髄液が漏れる→漏れ出した髄液が鼻から出る→
尿試験紙では糖(+)の反応=髄液は糖分が含まれる→
髄液が流れ出る代わりに空気が頭蓋内に入る様子→
髄膜炎防止のため、絶対安静、抗生剤投与
・釣り針が刺さってしまった→釣り針には返しがついている→釣り針をまずぎりぎりのところまで引いておく→
釣り針のカーブのところに糸を縛り付ける→
釣り針のお尻が持ち上がらないように、針の根本をしっかりと指2本でつまんで、押さえ込んでおく→
針を押さえ込んだまま、皮膚に平行な方向に、一気に糸を引いて、釣り針を抜く:ストリング-ヤンク法
(もし、注射針を持っているなら、注射針の先を釣り針の返しにかぶせて、一緒に抜く…やり方)
-
ネタバレ 購入済み
・「冒険しちゃいけないわけじゃないんだよ。でも冒険するんだったら、もっとちゃんと調べて、準備してからやらなきゃね。
自然を甘くみると、今回みたいなことになるから」
・「年をとることは、弱くなることじゃない。年をとるだけ、いろんな経験をして、
ぼくらの知らない知恵をたくさん持つようになる。
年をとっている人は、それだけで大切なんだよ。ぼくだって、いまだに、いろんなことを教わるからね」
・乗り物酔い防止:
①乗り物に乗る前は、十分に睡眠をとる。消化によいものを食べる。酔い止めを飲む
②乗る時は、車なら助手席、バスならタイヤの前を避ける。電車なら、進行方向に向いて、景色が見えやすい場所に座る。
飛行機なら、景色の見えない翼部分や、揺れの大きい席は避ける。
③乗ってる時は、なるべく遠くを見て、頭を動かさないように、(船に乗ってる場合)波に合わせて、体でリズムをとる。
④乗り物への不安やストレスを和らげるために、外の景色を見る。好きな音楽を聴いたり、おしゃべりを楽しむ。
リラックスすることで、乗り物酔いの予防につながる。
⑤ただし、乗り物に乗っている時の読書や、ゲーム機などの使用は、乗り物酔いを引き起こす要因となることがある。
⑥乗り物酔いに強くなるには、マット運動、ブランコ、滑り台などで遊んだり、
いろいろな乗り物に乗る体験を積み重ねてみる。そうやって三半規管を鍛える。
⑦酔ってしまったら、頭を動かさないように、姿勢を保つ。横になる。
吐き気があったら、早く吐く。うがいをして、吐き気を残さないこと。
・アスピリン喘息
・「自分に処方された薬は、誰にでも飲ませていいわけじゃないからね。
今回はまだ軽くすんでよかったけど、もしかしたら死んじゃうケースだってあるんだ。
そうなったら取り返しがつかない…これからは軽々しく、人に薬をあげないようにね」
-
ネタバレ 購入済み
病理診断
・「鑑別は僕にもわからないよ。何も見てないのに鑑別つけられるわけがない。
でも、それでいいんだよ。骨形成線維腫と繊維性骨異形成症。
治療の違いは、いつ手術をやるかだけだ。患者からすれば、鑑別がどっちでも同じなんだよ。
だったら、いつ手術をしたいか、患者の希望を訊けばいい。
病理診断は、病名当てクイズじゃない。患者の治療のためのものだ。
すぐ手術して、副鼻腔炎を治したいか、もっと後がいいか。
患者は13歳の女性だ。顔に傷が残る可能性を嫌がるかもしれない。
その場合は、手術をいつまで待てるか知るために、Gd造影MRIで活動性を調べる。
標本だけを見て、鑑別をつけてはいけないっていうのは、こういうこと。
標本からは、患者の気持ちなんてわからないんだから。
どうしても鑑別がつかないことはある。
でも、宮崎先生は、何も知らなかったあの頃とは違う。
細胞を見て、変化の意味がわかる。診断に必要な所見がわかる。
それでもわからなかったら、その時は、わからないと言いなさい。
そして、宮崎先生が何を見て、どんな検討をしたか、臨床医と相談する。
それは、あの頃の”わからない”とは違う。れっきとした病理医、宮崎千尋の病理診断だ」
・「換気して、換気!脳みそ回んねえから」
・「今回の試験も、今までと同じだ。緊張なんて一個もしなくていいんだ。
ただ真っ直ぐに問題と向き合ってくれ。心を落ち着けて、思い込みを消せ。目を曇らせる感情もいらねえ。
組織的な人間関係も、上司も部下も、一枚の真実のガラスの上では、何の意味もない。
勤勉たれ。ただ真っ直ぐに診断と向き合え。早くこっちに来いよ。一緒に仕事しようぜ」
・「僕なんかの鏡になっちゃだめだろ。宮崎先生の方がずっと上手くやれるんだよ。仕事も人付き合いも何もかも。
宮崎先生は、自分自身が壮望会病理で感得したことを糧に、自分の道を行けばいい」
・(わかる。細胞の顔つき。どんな経緯を経て、何と出会って、ここに至ったか)
・(10年後の私は、どんな病理医になっているんだろう)
・「自分が医者に向いてると思う?」「思わないです、ぜんぜん。でも面白いんです」
-
ネタバレ 購入済み
水野理瀬
・(所詮、私は善人になれないのだ。)
・(悪は全ての源なのだ。
善など所詮、悪の上の上澄みの一部に過ぎない。
悪を引き立てるハンカチの縁の刺繍でしかないのだ。
でなければ、善がいつもあんなに弱く、嘘くさく、脆く、儚いことの説明がつかない。
つまり、この世の全ては、悪の巨大な褥から生まれたのだ。)
・(そして、悪の褥は常に新しい血を必要としており、その血を生まれながらに持った者が、
いつの世も必ず存在する。
悪の存続は、人間にとっての必然であり、自然の理として強く運命づけられているのだ。)
・(人間は弱く、忘れっぽいもの。目の前から現物が消えれば、記憶などたちまち改竄されてしまう。)
・(あたしは今、少女時代に別れを告げようとしている。今夜限りで、あたしの少女時代は終わるのだ。)
-
ネタバレ 購入済み
天明の絵師
・「お前の絵については、わしが認めている。
あるいは器用貧乏で終わるのかもしれないが、一つ間違えば、ひょっとすると画壇の大宝になるかもしれない」
「思いもよらぬことでございます。元来があさはかでございますから。
いっそ、自分の器用を捨てればよろしゅうございましょうか?」
「捨てる?…若いのだな。世に浅いとでも言うか。
つまり、自分を含め、人間というものがわかっていないから、そのように、
わかったような、田舎寺の和尚のようなことを言うのだ。
人間、持って生まれたものを捨てられるはずもなく、また捨てる必要もない。
死ぬまで持ち越して行くものさ」
「先生…」
「旅に出るかね?10年、旅に出るがよいだろう。本来、芸術とは漂泊者のものではないか。
心が刃物のように研げてくる。旅に出れば、自分の心の奥にある、あったとも思えぬ、意外な琴が、意外に鳴り出すこともある。
その琴の音を聴く。聴くことが旅というものだ。その音だけが自分を高めてくれる」
-
ネタバレ 購入済み
・自分の知らない新しい知識を求め、職場以外の人達と、テーマを決めずにいろいろな話をする。
・互いに自分の意見を出して、話し合う。
・聞いていて納得できる内容の意見を出す。
・話を聞くことによって、様子や状況を把握する。
・意見は違って当然。
・「ちょっと軽く飲みに行こうか」
・人を飲みに誘うときは「満足してもらうんだ」という気持ちを忘れずに。時は金なり。
・「そういう考え方もある」と理解してあげることも必要。
・自分の考えをまとめて、意見を言ったりする→コミュニケーション能力とスキルが上がる。
・「食事」「お酒」「花」「音楽」「女性」
・異業種交流会や講演会、コンサート、イベント、カルチャースクール
・メモ帳とボールペンを持ち歩く。
-
ネタバレ 購入済み
・TVで供給される情報に頼り、それを鵜呑みにしていると、脳は実質的に使われない。
そうなると、いつの間にかその人の「固い考え」になって、他の考えを拒否するようになる。
・人口密度は、人間が住める土地の広さで考える。
・人口の多い大国の食料自給率が低い=他の国から大量の食糧を輸入する=
他の国にしわよせ=他の国の餓死者増加
・リサイクルが、資源を余計に使うのは、工場で作ったものを一度、市中に分散し、
それを再び回収するからだ。
そこでは、分散と回収のエネルギー、不純物を取り除くエネルギーが大半。
・森の樹木は、適度に切って間引き、枝打ちしないと、森は健全なものにならない。
・思想が先行する科学は、その思想が政府や社会運動と連携することが多い。
それはもともと、そのような思想が誕生した社会的背景があるからだ。
そして、権力と結びついた科学は、その力を発揮し、残忍な結果に陥るのが常である。
ナチスドイツのユダヤ人迫害然り、ソ連共産党のルイセンコ事件然り、そして環境問題も然りである。
・何かに的を置いた追放運動は、メディアの煽りもあって激しさを増し、徹底的な憎悪を醸し出す。
そして、正しく地道に研究している研究者を学会や社会から追放していく。
・国が赤字であるかどうかは、外国に対して持っている純資産でわかる。
・親は子供に「自分が正しいと思っていること」を押し付けてはいけないのだ。
あくまで「私はこう思う」と言うに留めるべきなのである。
・動物であれば、「女は子供を産み育て、男は稼ぐか戦う」のが本来。
・現代の(そして未来の)人間なら、50歳以降は「第二の人生」と思って生きていくべきであろうか。
「若いころはできなかったことが今はできる」という発想だ。
・食糧を燃料代わりに使ってはいけない。寒さは何とかなっても、飢えは我慢できないのだから。
・大きな流れを理解するとき、細かい年号や状況を知ろうとすると、それに気を取られて本質を見誤ってしまう。
木を見て森を見ずということになる。
・技術的な進歩=それまでできなかったことができるようになる→効率化→
新しい産業やアイデアが生まれる→社会が活発になり、仕事が増える。
-
ネタバレ
図書館戦争を読んで、この小説を知りました。一部ご紹介します。
・ひとみ「傷つけた埋め合わせに自信持たせてやろうなんて、本当に親切で優しくてありがとう」
伸「こんなバカにされたこと言われる筋合いないで。さすがに。同情や埋め合わせで人に好きとか言われへんで、俺」
・伸「いろんなことにフラットになるには、ハンデやコンプレックスがあるときついねん。」
・伸「そうやって世界で自分しか傷ついたことがないみたいな顔すんなや。いっつも自分の耳の悪い苦労ばっか言うよな。気遣い行き届かへん俺を責めるよな。でも、君かて俺をちょっとでも気遣ったことあるか?俺にも君みたいに傷ついた昔があったかもしれんとか思ったことあるか?伸さんはすごい、伸さんはえらいって都合がええときに都合のええところだけつまみ食いで誉めてもらっても、こっちかてたまらんときはあるんやで。」
・伸「ごめんな、君が泣いてくれて気持ちええわ」
・痛みにも悩みにも貴賤はない。周りにどれだけ陳腐に見えようとも、苦しむ本人には、それが世界で一番重大な悩みだ。
・ミサコ「結局そのめんどくさい彼女のことが好きなんじゃない。」
・叔母「顎をな、あんまり食いしばっとったらあかんで。顔がその形で固まってしまうからな。」
・伸「君が好きや。今すぐ一生か約束できひんけど、今は君が好きで君と付き合いたい。俺のことが迷惑じゃなかったら、俺と付き合ってもよかったら、君の本名とか、連絡先とか、誕生日とかいろいろ教えて」
-
ネタバレ
・いざというとき、大声を出して周囲の大人に助けを求めなさい、と教えられている最近の子供たちは防犯ブザーを持たされていることも多い。
だが、いざというときは、そうして周囲の善意を頼るように指示しながら、平時は善意も悪意も一緒くたに「知らない人」としてシャットアウトしている。
保護者と学校のコミュニティで、子供を囲い込んで、安全策を作っているのだろうが、そうなると、そこに関わっていない大人は、無意識のうちに「自分は関係ない」という疎外感を植え付けられ、子供は景色と同じになる。
その無関心の隙間を衝いて、子供たちは被害に遭うのだ。
・守るための閉鎖と、守るための開放、世間はどちらか決めかねて、その隙間から悪意が子供をつまんでいく。
・子供は生き物だ。閉じたコミュニティで、守るには限界がある。
・ごまかしてごまかして、いつかなかったことになると思っていた。でも違う。
なかったことになるのではない。そのことを何とも思わなくなるのだ。そしてそうなったら、おしまいなのだ。
・「自分が改心したからって都合よく許してもらえると思うな。お前は誤っても許してもらえないことをした。」
-
ネタバレ
・「声かけというのは古典的なようだが、あれでなかなか効果があるものだよ。
火の用心の掛け声は、見回りをしてますよという分かりやすいアピールだからね。
放火だけじゃなく、不心得者に対しても効果がある。
悪さをする奴は人目を憚るから、わざわざ見回りの声が響いているところには近寄らないよ。」
・「要するに、地域社会がちゃんと防犯に関心を持ってますよという意思表示なんだ。
それによって、未然に防げる犯罪というのもあると思うよ。
地域社会に防犯意識を養うことにもなるし。」
・いつか興味を持ってくれる誰かのために、自分は日々鍛錬していればよいのだ。
いつだれが来たとしても教えられるように。
僻んで門を閉ざしても何も始まらない。
閉じた輪は何も生み出さない。
・「お別れする人には、花の名前を教えておきなさい。花は毎年必ず咲くから。」
・一冊の本には、いろんな経費が載っている。未来への投資も載っている。
-
ネタバレ
・国や民族が、地球の表面の陸地に暮らしている以上、その位置関係は、おのずと、独自の意味をもってしまう。
・ハートランド:背後から攻められない場所。ユーラシア大陸中心部。
大陸では、四方八方から攻められる可能性がある。
もし、背後から攻められないと「確定」しているような場所があり、
そこに凶悪な輩が陣取ったりすると、
その「城」を拠点に次々と周りを落としていくことが可能になってしまう。
ハートランドの後ろは北極海のため、無人である。
背後を突かれる可能性がない。(海軍の侵入は不可能)
長期戦では、冬将軍の厳しい寒さの前に、異国の軍隊が攻め入ったとしても、
いずれ敗北を余儀なくされる。(陸軍の侵攻は困難である)
戦略的縦深(国境から首都までの距離)が長い。(ロシアの首都はモスクワ)
この理想的な防御陣地を押さえているのが、ロシアである。
・世界島:ユーラシア大陸全域およびアフリカ大陸。いわゆる「旧世界」。
・東欧を支配するものは、「ハートランド」を制し、
ハートランドを支配するものは、「世界島」を制し、
「世界島」を支配するものは、世界を制す。
・「もし、中国と朝鮮(韓国・北朝鮮)、そしてロシアが三位一体となり、そうやってできた大きな勢力が、日本を隷属させた時、世界中にとてつもない災厄が降りかかることとなろう。
なぜなら、そのとき彼らは、ユーラシア大陸中心部という戦略的絶対優位を確保し、大陸の資源を持つのみならず、海へのアクセスをも手にする事ができるからだ。」
・「もし、各国が中国と個別同盟を結んだ場合、最後は必ず裏切られ亡国へと至るだろう。かつて、秦(古代中国)が東南アジアの国々にしたように。したがって、中国を共通の大敵とみなし、東南アジア各国が結束して対抗しなければ、生存は覚束ない。」
・「ロシアは「世界島」の中心部(ハートランド)を押さえている。ここを発する大河は全て北極海か、内陸湖のカスピ海へ注ぐ。
海軍はハートランドへは侵入できない。
鉄道の普及がユーラシア大陸内陸部の移動を容易にしたため、ロシアの膨張は加速する。
ロシアの東欧支配を阻止し、地中海方面へのアクセスを妨害しない限り、生存は不可能だ。」
-
ネタバレ 購入済み
・「財政健全化」=「政府の負債÷名目GDP」の割合を下げること。
「プライマリーバランスの黒字化」を目指さなくても、国債金利が低く、名目GDP成長率を引き上げれば、プライマリーバランスが赤字でも財政健全化は達成できる。
名目GDP成長率を引き上げるためには、短期的なプライマリーバランスの赤字には目をつぶり、デフレ脱却を果たす必要があるのだ。
地方創生のために、交通インフラ整備を進めれば、デフレから脱却し、名目GDPが成長していくため、財政健全化が達成される。その時には、プライマリーバランスの黒字化も達成される。
・多くの国との交易が、経済成長をもたらした。発展途上国は、投資の対象でもある。
これまで利用されなかった人的資源を、教育によって労働力に変え、捨てておかれた土地に設備を作って生産基地に変える。資本と技術の移転。
・発展途上国に対して、大した投資もせず、搾取ばかり続けるのは馬鹿げている。
そうした政策を採用した国は、結果的に「植民地経営」に失敗し、国際社会の表舞台から消えることとなる。ポルトガル然り。スペイン然り。オランダ然りである。
・デフレの時に、国民に課税することは有害だ。
・政府は財政支出によって、民間に通貨を供給する。(国家だけが通貨を発行できるため)
政府は財政支出より前に税を徴収したり、国債を発行したりすることはできない。
もし国家が通貨をすべて租税によって回収してしまった場合、国民は通貨を取引や貯蓄といった手段として使えなくなる。
したがって、民間において通貨が納税以外の手段として使用されるためには、国家は税収以上の支出(自国通貨建て赤字財政)を行う必要がある。
「正常な」ケースは、政府が「赤字財政」を運営していること、すなわち税によって徴収する以上の通貨を供給していることである。
それでも、財政健全化(黒字財政)を目指そうとすれば、国民に貧困生活を強いるか、
輸出相手国の市場と雇用を奪い取るしかなくなる。
真に目指すべきは、完全雇用と物価の安定である。
-
ネタバレ 購入済み
代理性ミュンヒハウゼン症候群
・代理ミュンヒハウゼン症候群:近親者に怪我や病気を捏造し、加害している自らが献身的に看護すること。
周囲の人間関係を操作したり、注目を集めようとする心理が背景にあるといわれている。
医療乱用虐待。子供への虐待の一種。
自分の身体を傷つけたり、病気を装って医療機関の受診を繰り返す「ミュンヒハウゼン症候群」が元になっているが、
実の子をその代理として虐待している例は少なくない。
病態が進むと「医療者と繋がること」「医療者を出し抜くこと」が目的となっていき、加害行為がエスカレートする。
発見や立証が難しく、被虐待児を強制保護できないケースも多いが、
適切な介入がなされない場合、致死率は最大で25%にも及ぶといわれている。
子育てに追われて、社会から隔絶されたような孤独感が背景にあることが多い。
それは社会が作り出した病でもある。
・徴候としては、①持続的あるいは反復する症状(病気)、
②子供の全身状態は良いのにも拘わらず、養育者は危機的な症状や、重篤な検査結果を伴う病歴を訴える。
③子どもの側を離れようとせず、よく面倒を見ているように見えるが、
重篤な臨床症状に直面しても、あわてるそぶりが見られない。
④用意記者と分離すると、症状が落ち着く。
⑤通常の診療において有効な治療が無効。
⑥過去にいくつもの医療機関を受診(その過程で、加害者は医学的な知識を増やしていく)
・「病気」の作り方。
○出血:薬物投与(ワーファリン、フェノールフタレイン)、本人以外の血液。故意に子供に出血させる。
○けいれん:薬物投与(テオフィリンなど)、首を絞めることによる窒息。
○抑うつ:薬物投与(向精神薬、抗けいれん薬、アスピリンなど)。
○呼吸困難:呼吸器の圧迫。
○下痢:塩分や下剤の投与。
○血尿:血液や絵の具などを尿に混ぜる。
○蛋白尿:粉ミルクを尿に混ぜる。
○嘔吐:催吐剤の投与。
○発熱:擦る
○発赤:腐食剤、絵の具。
○他いろいろ
-
ネタバレ 購入済み
未受診妊婦
・妊娠しているにもかかわらず、妊婦健診を受けていない妊婦=未受診妊婦、未管理妊婦。
・その妊婦が出産直前に来ること=飛び込み出産。
・未受診妊婦を受け入れる病院のリスクは大きい。
胎児の状態や母体の感染症などの重要な情報や判断材料がないからだ。
受け入れる病院は、あらゆる状況に対応できる準備をしなければならない。
それに対応できない多くの病院が、受け入れを拒否するため、
妊婦はたらい回しの状態となり、母子共に危険にさらされる。
・もし受け入れたとして、その妊婦が危険な感染症(ウイルス性肝炎やAIDSなど)だった場合、
医師や助産師、看護師などの医療スタッフにとって、その妊婦はとても危険な患者となる。
・お金のことが心配だった場合、妊娠して母子手帳を貰えば、無料のチケットがついてくる。
出産費用にしても、払えそうにない人には、産まれる前に申請すれば、出産費用を肩代わりしてくれる助産制度もある。
・未受診ということは、医学的にも状況的にも、確実に赤ちゃんの命は危険にさらされる。
それは、お腹の赤ちゃんに対する虐待と同じことを意味する。
・「未受診の飛び込み出産は、病院にとって迷惑でしかありません。
できれば関わりたくないんです。
しかし、産まれようとしている赤ちゃんが目の前にいれば、僕らは全力で助けます。
矢野さんも赤ちゃんを助けたかったから、救急車を呼んだんじゃないんですか?」
・「きっとキミには、これから人の何倍、何十倍もつらいことがあるかもしれない。
…でも人一倍幸せになることはできる。…負けるなよ」
・産まれてくる赤ちゃんが、全て望まれた命だとは限らない。
ただ、この場所で働いている人達は皆、産まれてきた全ての赤ちゃんに「おめでとう」と言ってあげたい。
そう願って働いている。
-
ネタバレ 購入済み
無脳症
・大脳皮質形成不全症:背骨から後頭部の脳幹までは発達したが、その先の脳半球が形成されていない状態=
脳がない=胎内では生きられても、外の世界では生きられない。助けられる方法はない。
・頭の部分が完全に形成されないため、出産時に開いた頭蓋骨で、母体を傷つける危険性あり。
・この状態で妊娠を継続することはリスクを大きくしてしまう。母体死亡もあり得る。
・出産は時に大きなリスクを伴うことがある。しかし、それは赤ちゃんを無事に産むためのものだ。
・「助けられないとわかっている赤ちゃんのために、医者はその家族と一緒に悩むことはできない」
「…じゃあ、悩み苦しむのは川村さんだけだと?」「そうだよ、産科医(ぼくら)は無力だ」
・「確かに赤ちゃんを産むのは奥さんです。しかし、妊娠・出産は夫婦で乗り越えるものです。
その結果が残酷な場合の時はなおさらです。
旦那さんご自身の気持ちは僕にではなく、奥さんに伝えてあげてください。とても大切なことだと思います」
・「この子を忘れないでいてあげよう。生きられるオレ達がちゃんと生きていかなきゃ、お腹の赤ちゃんに怒られる」
・「この子は頭がなくて、お腹の中で苦しかったんでしょうか?」
「いえ、とても居心地が良かったはずです」「…よかった」
・(出産は病気ではない。だから皆幸せなものだと思い込んでいる。
多くの妊娠・出産を見れば見るほど思う。出産は奇跡なんだ。
だから人は純粋に喜んだり、嘆き悲しんだりする。その奇跡を前にヒト(産科医)など無力なのかもしれない。
それでも、たとえそうだとしても…僕はコウノトリだ)
-
ネタバレ 購入済み
海外出産のリスク
・妊娠の安定期:胎盤が完成して、つわりも落ち着いてくる時期。
ただ流産や早産等のトラブルが起きない時期というわけではない。
・旅行に行くことで心配なのは、飛行機に乗ることではなく、産科医の手が届かない所に行くということ。
もしも急にお腹が痛くなったとしても、主治医の診察ができない。
旅先で24時間体制で診てくれる病院がある保証はない。
海外となると言葉の問題も出てくる。
・22週以降の妊娠に関する医療費をカバーしてくれる保険はおそらくない。
もしも海外の旅行先で早産になった場合、母子ともに医療費をカバーしてくれる保険はない。
・時には数千万円の医療費の請求が来ることもある。
カルテや情報のない中で対応するのは、医療側にとっても不安なこと。
母親にとっても、異国の地で救急車に乗って、びょ押印に運ばれてくるということは精神的に不安なこと。
・それ故、妊娠中の海外旅行は奨められない。精神的にも肉体的にも。
-
ネタバレ 購入済み
夫婦間暴力
・夫婦間暴力の存在する家庭環境は、乳幼児や児童に対する虐待などが発生しやすい。
この意味で、夫婦間暴力は、子供も含めて、家族全体のメンタルヘルスに対して、重大な影響を及ぼす。
・夫婦間暴力の犠牲者となる女性の多くは、身体的にも精神的にも、夫から常に監視されている状態ともいえる。
妊娠や出産期では、特にそういった状況が発生しやすい。
この時期の女性は、妊娠中で、身体的な活動が制限されたり、
また、出産後は、なおいっそう育児も加わり、社会的な交流や行動の範囲は狭くなる場合が多い。
・妻に暴力を振るう男性は、「いつか自分が捨てられるかもしれない」という劣等感がある。
その劣等感が、やがて支配欲や独占欲へと転化し、
「オマエは俺のもの。その俺の思い通りにならない(情緒不安定やつわりなど)なら制裁」となる。
・暴力は回を重ねるごとにエスカレートし、酒の影響が加わると一層ひどくなる。
・それを放置すれば、いずれ子供たちにもネグレクトや虐待の被害が及ぶのは必定である。
・医療ソーシャルワーカー(MSW):社会福祉の視点で、患者や妊婦、その家族の相談に乗ることで、
経済的、心理的、社会的な悩みなどの問題解決の手伝いをする。
・DV:身体的な暴力。傷つくようなことを言われる心理的攻撃。性的暴力。
避妊してほしいのにしてくれない。経済的なことなど。
・「夫婦喧嘩は夫婦のことだから、色々あると思うけど、
私が言えることは、あなたが悪いなんてことは絶対にない。ご主人でも、あなたに暴力を振るう権利はないのよ」
・「あなたのしたことはDVであり立派な犯罪です。
いまのあなたには、夫としての資格も、父親としての資格もありません。
これは奥様が悩み苦しんだ結果、出された答えです。お引き取りください」
・DVは病気ではなく、言葉や暴力でパートナーを支配する行為。
そのため、誰にでも起こり得る可能性がある。
ただ、パートナーに手を上げて、それが常習になってしまった人間は、改善することは困難と言える。
・妊娠中はDVが起こりやすい時期である。
しかし、妊娠・出産が関わっている時期に、夫のDVから逃げられるケースは極めて珍しい。
-
ネタバレ 購入済み
立ち合い出産
・「何もできなくていいんですよ。ただ奥さんのそばにいてあげてください。
奥さんは今…初めての出産、初めての分娩室で初めて分娩台に乗って、
ほとんど知らない人達の中で出産をしようとしています。
信頼している旦那さんがそばにいてくれることが、何よりも心強いはずです。
人生が変わるかはわかりませんが、夫婦の大切な時間になるのは確かだと思います」
・「流産や死産を経験していようがしてなかろうが、赤ちゃんの両親はみんな、
自分の命よりも大切な命を僕ら(産科医)に預けるんだよ。大げさに心配して何がおかしい?」
・「赤ちゃんは喋れないからさ、痛いとか、苦しいとか言えないけど、
でも聞こえないその声をちゃんと聞いて挙げられるのは新生児科医しかいないんじゃないかな。白川先生達しかね」
-
ネタバレ 購入済み
バーンアウト症候群
・「肉体的な疲れは精神的な疲労に繋がり、判断力を鈍らせてしまいます。
ベビーのためなんです。ゆっくり休んでください」
・人に当たるのは危険なサイン。体力も気力も尽き、心が折れてしまうと、うつになってしまう。
・徴候は、①情緒的消耗(倦怠、肩こり、朝起きられない、無気力、常にイライラ)、
②人格崩壊(皮肉屋、すぐ怒るなど。人を人間扱いしない)、
③達成感の喪失(何をやっても無駄だと思ってしまう)
・症状が進むと、誰にも相談しなくなる(報告、連絡、相談の欠如)→
ストレスを抱えて、ヘルプサインを毒という形で吐く→職場にも悪影響
→だんだん自分が嫌いになっていく→うつ病へ
・対策は、①毒を吐く前にスポーツ(体を動かせれば何でもいい)をすべし、
②深呼吸、③食事は規則的に(アルコールはストレスが強くなる)、
④ポジティブに考える(「コップに水がまだ半分もある」と考える方が、「もう半分しかない」と考えるよりまし)、
⑤病欠や育児休暇を堂々とみんなでとる(時間を有効に、仕事量を調整する)、
⑥質のいい睡眠を、⑦自分の趣味の時間を作る、
⑦支えてくれる友人や家族がいればストレスは半減
(「二人というものはいいものだ。楽しい時は二倍楽しめる。そして苦しい時は半分で済む」)
⑧ハラスメントに断固とした方針を持つ仕事環境を整える。
-
ネタバレ 購入済み
つわりとマタニティマーク
・マタニティマーク:妊娠初期の妊婦のためのもの。妊娠初期のつわりや、体のだるさをつたえるためのもの。
・吐きづわり:食べ物も水も全部吐いてしまい、ずっと二日酔いのような感じで眠れない。体重減少、尿中ケトン体。
・ケトン体:母体の飢餓状態を示す。
・胎盤が完成する頃には、つわりも楽になる。それには妊娠12~16週までかかる。
・つわりは気分転換や自己意識だけでは改善できない。
・妊娠初期は、まだ胎盤が未成熟なため、いつ流産してもおかしくない不安定な状態。
・つわりは、赤ちゃんが元気に育っているということ。従って赤ちゃんのために2週間はしっかり休むことが望ましい。
・流産を防ぐ方法はない。とはいえ激しい運動はいけない。体を冷やしすぎるのもよくない。
ただ、初期流産のほとんどは、染色体の数が違っていたなどの理由で妊娠が成立した時点で流産してしまう。
・どんなに気を付けていても母親のせいではなくて流産してしまう時はしてしまう。そのため、赤ちゃんを信じて待つしかない。
・つわりは重い人もいれば軽い人もいる。眠くなる人もいれば、匂いに敏感になる人もいる。
それは産まれてくる赤ちゃんが一人一人違うのと同じこと。
・他人ができたのだから、自分もできるというのは間違っている。他人の経験が当てはまるとは限らない。
妊娠やつわりは他人と比べるものじゃない。
-
ネタバレ 購入済み
出産予定日
・出産予定日:妊娠40週と0日。あくまで予定。
・赤ちゃんは大きさよりも週数の方が大事。
赤ちゃんが安心して生まれる時期は、妊娠37週0日から41週と6日まで。
・赤ちゃんの大きさは、胎盤機能や遺伝的なものによる割合が高いため、
肉をたくさん食べても、赤ちゃんが大きくなるとは限らない。
・妊娠42週を超えると胎盤機能が落ちる。帝王切開や週産期死亡が少し増える。
この場合、誘発分娩を行うこともある。
・「立ち会ってあげなさい。命がけで苦しんで子供を産む奥さんの顔を見て、
自分の無力さを噛み締めてきなさい。家族のためにもっと頑張らなきゃって気持ちになるから」
-
ネタバレ 購入済み
無痛分娩
・無痛分娩は麻酔しての出産。麻酔のため、しっかりとした管理が必要。
痛みが和らぐ代わり、足がしびれた感じに。力も入りにくくなる。
いきみにくくなるため、吸引分娩になることも。
・麻酔管理の間は、基本的にベッドの上から動けない。トイレは尿管に管を入れる。
まれに血腫などができて、しびれや麻痺が残ることもある。
・妊娠→子宮と赤ちゃんへの血液維持が必要→循環する血液量が1.5倍に→心拍数も20%増える
・陣痛の強い痛みや、いきみは心臓に負担がかかる→心疾患などの場合、そのままの分娩は危険→無痛分娩にする
・「出産には優劣も勝ち負けもないんですね。
お腹を痛めて産んだからこそとか、無痛分娩で楽だったとか。アホらし。
この子は私の子供で、母親は私だけなのに。
生まれたてのこの子に教えてもらいました。赤ちゃんって…すごいなあ」
-
ネタバレ 購入済み
妊婦の長期入院
・小さい子供がいる場合、掃除と洗濯は毎日しないとすぐ溜まる=大変なことになる→明日でいいかはNG
・親が子供を起こす→朝ごはん食べさせる→着替えさせる→保育園送迎→会社で仕事
→保育園送迎→晩ごはん作る→食べさせる→お風呂入れる→洗濯→洗い物
→次の日の保育園の用意→おもちゃ片付け→歯磨きさせる→寝かしつける→次の日の朝へ
・何日もだと続かない。サポートは必須。
・切迫早産は長期の入院を迫られる。24時間点滴に繋がれて、ほとんどの時間をベッドの上で、不安な気持ちのまま過ごす。
そのため一日がとても長く感じるようになる。
・産科医はまず28週…次は32週、そして36週と、目標の数字を妊婦さんに伝える。
目標の数字を明確に出されると、頑張ろうと思いやすい。
終りの見えない、ゴールの見えないレースは辛いものだから。
・ファミリーサポート:子育て中の人を援助するために、厚生労働省が立ち上げた事業。
保育園の送り迎えを代わりにしてくれたり、急用ができた時に一般家庭で子供を預かって貰えるシステム。
援助を行いたい会員と、受けたい会員が、この制度を介して支えあう。
料金は自治体によっても違うが、一時間につき700~900円の負担。
会員登録して、そういう制度を利用すれば、仕事の予定も組みやすくなる。状況も少しは良くなる。
・保育園に事情を話してみる→延長保育をしてもらえる
・平日の晩ごはんを宅配の弁当にするのも手。
・「もしもこの曲を聴いてくれた人の隣に、小さな命があるなら、そのキセキをそっと抱きしめてほしいです。
この曲を聴いてくれた人が、もしも小さな命を失ってしまった人ならば、
抱きしめたそのキセキの温かさをずっと覚えていてほしいです。
その小さな命のぬくもりが、明日に繋がるとぼくは信じています」
-
ネタバレ 購入済み
子宮頸がん
・子宮頸がん:子宮の入り口付近にできるがん。20~40歳代の女性に多い。
99%はヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によるものといわれている。
HPVは性交渉の経験がある女性の約80%が一生に一度は感染する。
・高リスク型HPVががんを起こす。ただ抗リスク型HPVに感染しても90%以上の場合、数年のうちにウイルスは自然に排出される。
・しかし感染が持続した場合、さらにその一部で細胞が変化して、異形成(前がん状態)へと変化することがある。
・子宮頸がんの検診は、その異形成を見つけることができる。
・異形成の段階でも、初期の子宮頸がんでも自覚症状はない。
だからこそ女性は定期的な子宮頸がんの検診が必要である。
・「妊娠中の女性はつわりもしんどいし、精神的にも情緒不安定になるんだよ。
喧嘩をしたら、その日のうちに仲直りしたほうがいいぞ。今夜はお土産でも買って帰れ。
つわりにはアイスがいいっていうぞ」
・がんの浸潤度合いによって、円錐切除で切り取れるのか、
子宮そのものおよび子宮の周りの組織の摘出が必要なのか、
あるいは他の臓器への転移まで考えるのか異なる。
・子宮頸がんはワクチンのあるがんである。
-
ネタバレ 購入済み
胎便吸引症候群
・胎便吸引症候群:通常、赤ちゃんはお母さんのお腹の中でウンチはしない。
生まれた後にする。しかし、お腹の中でストレスがかかると、羊水の中で便をすることがある。
胎児の便、つまり胎便だ。
そしてさらなるストレスがかかると、通常胎内ではしない呼吸…喘ぎ呼吸をしてしまう。
それによって赤ちゃんはその混濁した羊水を胎内や出生後に気管に吸い込み、呼吸障害を起こしてしまう。
・赤ちゃんはお母さんと同じく、辛い思いをして出産に挑む。
外の世界に出るために頑張って、とても大きなストレスと闘うのだ。
だから出たら「おめでとう。生まれてくれてありがとう」と褒めてあげてはいかがだろうか。
-
ネタバレ 購入済み
子宮筋腫
・子宮筋腫:子宮筋組織から発生する良性平滑筋腫瘍。30~40代の女性ではよくある。
女性ホルモンのエストロゲンの作用によって大きくなる。閉経後は小さくなることが多い。
無症状であることが多いが、過多月経、下腹部痛、腰痛、鉄欠乏性貧血などが起きることもある。
・もし筋腫が大きく、子宮内腔や周辺への圧迫症状が大きければ、手術で筋腫核ないし子宮全部を摘出する。
・妊娠中の子宮は血液も豊富でやわらかい→そのため筋腫を取り除けば出血が多くなる。感染のリスクも上がる。
・子宮がんの検診→子宮の入り口を綿棒でこすり取る→取れた細胞を顕微鏡で見る
・子宮筋腫や卵巣腫瘍の場合、超音波(エコー)で見ないとわからないことが多い
・筋腫が子宮の前にできると、膀胱を圧迫して頻尿になることもある
・筋腫が子宮の後ろにできると、直腸を圧迫して便秘になることもある
・筋腫は切迫早産や切迫流産への注意が必要
・筋腫では、前置胎盤(胎盤の位置異常)や常位胎盤早期剥離(お産の前に胎盤が剥がれる)の頻度が増加する
・妊娠→筋腫への血流が急に減る→筋腫の変性や壊死→炎症や痛み
・手術をして筋腫を取り除くために、一度メスを入れれば、帝王切開の手術になることが多い。
子宮破裂のリスクにもなる。筋腫は早くに手術しても再発する。