【感想・ネタバレ】今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話のレビュー

あらすじ

少子化は日本にとっては必要
地球温暖化よりも二酸化炭素の欠乏の方がより大きな問題
分別リサイクルは自然破壊の元凶
リサイクルによる国民の損失は年間10兆円
意味のない地球温暖化対策のために年間12兆円が使われている
日本政府は国民に1000兆円を返すべき
50歳以上の男性は、生物学的には生きる価値がない
人生は50歳を境に二つに分かれる
AIは新しい未来の環境を開く

環境問題の第1人者、武田邦彦教授が、近未来の環境に関する真実と未来を語る。

地球温暖化、資源の枯渇、電力、リサイクル、医療、お金、家庭、男女、第二の人生、人口など、
私たちを取り巻くあらゆる環境の脅威と生き延びる知恵について、都市伝説ではなく、
データ分析を以ってウソを暴き、その真実を興味深く、そして、わかり易く紐解いていく。

第一章 環境の基礎:人口と温暖化
第一節 先進国の人口密度
第二節 生命とは何か
第三節 生命の誕生と温暖化
第四節 人間から見える資源

第二章 無駄な環境の税金
第一節 リサイクルを止めたら戻ってくる税金
第二節 温暖化対策を止めたら戻ってくる税金

第三章 無駄な医療の医療費
第一節 ライオン級の敵がいる時代の医療
第二節 医療の基準で病気になる?
第三節 体の環境の現状と改善 108

第四章 全体のお金の環境
第一節 対外資産と生活
第二節 政府の借金を段階的に国民に返す
第三節 企業の環境活動と内部留保

第五章 男女環境・家庭環境
第一節 兄弟の環境
第二節 親子の環境
第三節 男女と夫婦の生物学的な環境
第四節 夫婦の現実的な環境作り

第六章 寿命と環境
第一節 人生100年時代
第二節 第2の人生の環境問題
第三節 死ぬという環境

第七章 新しい環境の概念
第一節 無意味な環境問題
第二節 2つの人生で矛盾する環境問題
第三節 これからの環境問題

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Posted by ブクログ

今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話。武田邦彦先生の著書。日本の少子化は問題ではないとか、CO2地球温暖化問題は存在していなくて地球温暖化対策は無意味で単なる利権でお金の無駄遣いだとか、常識外れで突拍子のない内容が満載。少子化問題や地球温暖化問題についての主張は納得できないけれど、家庭環境や男女環境についてのお話はなるほどと勉強になる内容がたくさんありました。

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2018年06月29日

mac

ネタバレ 購入済み

・TVで供給される情報に頼り、それを鵜呑みにしていると、脳は実質的に使われない。
そうなると、いつの間にかその人の「固い考え」になって、他の考えを拒否するようになる。
・人口密度は、人間が住める土地の広さで考える。
・人口の多い大国の食料自給率が低い=他の国から大量の食糧を輸入する=
他の国にしわよせ=他の国の餓死者増加
・リサイクルが、資源を余計に使うのは、工場で作ったものを一度、市中に分散し、
それを再び回収するからだ。
そこでは、分散と回収のエネルギー、不純物を取り除くエネルギーが大半。
・森の樹木は、適度に切って間引き、枝打ちしないと、森は健全なものにならない。
・思想が先行する科学は、その思想が政府や社会運動と連携することが多い。
それはもともと、そのような思想が誕生した社会的背景があるからだ。
そして、権力と結びついた科学は、その力を発揮し、残忍な結果に陥るのが常である。
ナチスドイツのユダヤ人迫害然り、ソ連共産党のルイセンコ事件然り、そして環境問題も然りである。
・何かに的を置いた追放運動は、メディアの煽りもあって激しさを増し、徹底的な憎悪を醸し出す。
そして、正しく地道に研究している研究者を学会や社会から追放していく。
・国が赤字であるかどうかは、外国に対して持っている純資産でわかる。
・親は子供に「自分が正しいと思っていること」を押し付けてはいけないのだ。
あくまで「私はこう思う」と言うに留めるべきなのである。
・動物であれば、「女は子供を産み育て、男は稼ぐか戦う」のが本来。
・現代の(そして未来の)人間なら、50歳以降は「第二の人生」と思って生きていくべきであろうか。
「若いころはできなかったことが今はできる」という発想だ。
・食糧を燃料代わりに使ってはいけない。寒さは何とかなっても、飢えは我慢できないのだから。
・大きな流れを理解するとき、細かい年号や状況を知ろうとすると、それに気を取られて本質を見誤ってしまう。
木を見て森を見ずということになる。
・技術的な進歩=それまでできなかったことができるようになる→効率化→
新しい産業やアイデアが生まれる→社会が活発になり、仕事が増える。

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

メディアの言う事や自分で調べていない“常識”に対してもっときちんと理解しなければと意識が高まった。
甘い言葉には要注意。

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2020年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地球温暖化について理解を深めるために手に取った本。結局は政治問題であり、化学で考えることを放棄されていたのであまり参考にならなかった。

温暖化以外にも多岐にわたるテーマを取り上げているが、正しいかどうかは根拠が乏しいので判断できないが、様々な一般論に対して疑問を持つきっかけを与えてくれるという意味で意義がある本である。


以下メモ

◯生命の誕生と温暖化
・38億年前 大気中95%は二酸化炭素、危険な紫外線や放射線のため生物は海中深くで生活
・15億年前 生物が生んだ酸素が二酸化炭素よりも軽いため上空に行き、太陽エネルギーでオゾンに変化、これが紫外線や放射線を吸収し生物が地上で生活できるようになる。
・6億年前 二酸化炭素は数%、生物がどんどん減らしていく。巨大なシダ植物(恐竜のエサ)が繁栄できたのは二酸化炭素が豊富だったから。
・現在 二酸化炭素は0.04%、地下から二酸化炭素を解放し地上により戻す必要がある。

・資源は大昔の生物のゴミ、化石燃料は死骸、鉄鉱石は鉄と吐いた息が結合した物、

◯リサイクル
・官公庁が出すリサイクル量はリサイクルするつもりで収集したゴミの量で、現実にリサイクルしたかは関係ない。
・ペットボトルのリサイクル率は2%
・京都議定書で日本が出した削減目標のうち2.9%の森林分は本来吸収量-排出量で求める必要があるが、吸収量=削減量で申請している。
・森林保護の名の下、間引き枝打ちができなくなり、細い杉ご所狭しと並び、台風などが来ると根が張っていないので流木となってしまう。

◯人工物は有毒なのか
・ダイオキシンはヒトに有毒ではなかった、そんな論文はない。焼き鳥でダイオキシンは大量に発生する(高分子、塩素、400〜500度が揃うと発生)
・洗剤と石鹸も有毒ではない

◯温暖化は化学の敗北
・1988/6/23 アメリカ上院の公聴会、NASAハンセン部長が地球温暖化の仮説を説明、2000年に0.4度、20年に1度以上上昇する
・年内にIPCC発足
・2000年には0.04度、17年に0.2度とはるかに小さい。
・温暖化を自分で判断できるのは、地質学や古生物学の知見から歴史的に考える人、太陽活動や地球の動きなどから考える人、地球の熱対流や熱伝導から考える人であろう。気象の人には解けない。結果が気象。
・温暖化は政治問題であり科学で論じても無駄である。

◯無駄な医療
・病気は細菌やウイルスと体が闘っている状態
・病状は熱やくしゃみ下痢といった免疫系が起こす正常でない状態で、防衛反応でありこれには手をつけるべきでない
・薬で病状を緩和すると免疫がダメになっていくが医者は儲かる。

◯お金
・日本の対外純資産は340兆円で世界トップ
・日本政府は直接的なお金500兆円、固定資産580兆円あり、国民への借金をチャラにできる
・日銀はインフレにならないレベルでお金を刷って国債を買い取る事で借金を減らしている

◯男女と家庭
・一夫多妻は最も効率がよいが、男に厳しいシステム。男の役割は稼ぐことと闘いで死ぬこと
・男の性欲は誘導型、化粧、引く事(隠れる、遠慮など)がトリガー、結婚してからあまりにさぼると夫の性欲は減退する
・父親は我が子を見分けられない、家庭の中心は母であるべし
・両性生物は遺伝子の半分をつなぎ合わせて新たな生命を生むことで環境変化に適応できる性能のばらつきを生み出している。しかし無限に個体数が増えていくと食糧が枯渇するため、死が必要。

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2020年04月20日

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