あらすじ
【NICU】:新生児集中治療室、通称エヌ。早産児や低出生体重児、または先天性の病気を持って生まれた新生児を、24時間体制で集中的に治療する設備である。一般的に、33人に1人の赤ちゃんがNICUに入室するといわれている。施設も病床も新生児科医の数も少なく過酷な現場だが、新生児科医は赤ちゃんを育てるため日々戦っている。
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出産は、奇跡である──。
出産には、保険がきかない。なぜなら、出産は病気ではないから。
しかし、絶対に安全な出産など、この世には存在しない。
産む側も産まれる側も常に命懸けで、2020年には全世界で20万人以上の妊婦が出産で命を落としている。
そんな“命を授かる奇跡”と“命が誕生する現場”に関わる人々を真摯に描いた『コウノドリ』。
主人公のサクラは、生まれてすぐ母を亡くし、乳児院と児童養護施設で育ちながら「生まれてきたすべての赤ちゃんに”おめでとう”と言いたい」と願う愛情深い産科医。その一方で、情熱的な演奏をする謎多き天才ピアニスト・BABYの一面も持ち合わせた人物である。
そのミステリアスなサクラが、出産のリスクやアクシデントに直面しながらも、お母さんと赤ちゃんの命のために奮闘して、真剣に寄り添う姿に何度も心が揺さぶられる。
2015年、2017年のテレビドラマ化でも話題を呼んだ、奇跡の物語。
母から生まれたすべての人に、読んでいただきたい。
感情タグBEST3
バーンアウト症候群
・「肉体的な疲れは精神的な疲労に繋がり、判断力を鈍らせてしまいます。
ベビーのためなんです。ゆっくり休んでください」
・人に当たるのは危険なサイン。体力も気力も尽き、心が折れてしまうと、うつになってしまう。
・徴候は、①情緒的消耗(倦怠、肩こり、朝起きられない、無気力、常にイライラ)、
②人格崩壊(皮肉屋、すぐ怒るなど。人を人間扱いしない)、
③達成感の喪失(何をやっても無駄だと思ってしまう)
・症状が進むと、誰にも相談しなくなる(報告、連絡、相談の欠如)→
ストレスを抱えて、ヘルプサインを毒という形で吐く→職場にも悪影響
→だんだん自分が嫌いになっていく→うつ病へ
・対策は、①毒を吐く前にスポーツ(体を動かせれば何でもいい)をすべし、
②深呼吸、③食事は規則的に(アルコールはストレスが強くなる)、
④ポジティブに考える(「コップに水がまだ半分もある」と考える方が、「もう半分しかない」と考えるよりまし)、
⑤病欠や育児休暇を堂々とみんなでとる(時間を有効に、仕事量を調整する)、
⑥質のいい睡眠を、⑦自分の趣味の時間を作る、
⑦支えてくれる友人や家族がいればストレスは半減
(「二人というものはいいものだ。楽しい時は二倍楽しめる。そして苦しい時は半分で済む」)
⑧ハラスメントに断固とした方針を持つ仕事環境を整える。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
【NICU】:新生児集中治療室、通称エヌ。早産児や低出生体重児、または先天性の病気を持って生まれた新生児を、24時間体制で集中的に治療する設備である。一般的に、33人に1人の赤ちゃんがNICUに入室するといわれている。施設も病床も新生児科医の数も少なく過酷な現場だが、新生児科医は赤ちゃんを育てるため日々戦っている。
【感想】
Posted by ブクログ
1-7巻よんだー。3巻くらいまでは必ず泣いた。後半はなれたのか、自分のコンディションが悪かったのか、いちいち泣かなかったけど。全体として、とてもよいと思う。命の現場を通して、普通であることの奇跡を思い知らされるよ。
Posted by ブクログ
新井先生さっそうと登場、そしてあっという間に退場。女性版しのりんか!と思いきや自分中心過ぎて…しのりん、比べてごめんなさい。信じるのも諦めたくないのも素晴らしい!けど保育器空けて、も覚悟して下さい、も自分では言わないんだもの。今橋先生は曲者か?!と思いきや頼りがいある先生でした。全てNICUのお話。心身ともあまりにも過酷で、頭が下がります。サクラの「産科医は全力で助けに行くけど、その後は新生児科に丸投げだからたまったもんじゃないだろうね」が重い。白川先生がずいぶん成長されて頼もしく…でも、後少し!ですね♪
Posted by ブクログ
生後は産科医から小児科医にバトンタッチという認識はあったが、新生児科医という専門分類があるということはこの作品で初めて知ることとなった。
NICUでの判断が大変難しいことがよくわかった。
Posted by ブクログ
多くの人は多分知らないし、普段気がつかないのだが
人間の体というのは不思議な奇跡が積み重なって運用されていて
少しでもタイミングが狂えばうまく組み合わない仕組みもある。
機械ではないのだから、”ちょっとした不具合”などいくらでも起きるのだ。
もう少しそうしたことと、皆が向き合えたら色々と変わってくるかもしれないと思った。
未熟児の母親が自分を責めたり、周囲に責められたりその可能性を心配したり
せめてそういったことだけでもなくなってほしいと思う。
本巻は鴻鳥先生の出番はそこまで多くなくインパクトも少ないし
いろんな面で厳しい現実を突きつけられることが多くて辛い巻だが
希望も見えてほっとする部分もあり良い話だったと思う。
小児科医は貴重
子供の数も減って来ているが、
小児科医の数も減って来ている。
NICUで勤務しているDr.は
毎日気を張り詰めていることでしょう。
頑張れ!
新井先生!
Posted by ブクログ
すごく恥ずかしいことだけど、新生児科というものがあるのをこの漫画を読むまで知らなかった。
あるに決まってるのになぁ…。
そして、過酷な現場であり、必要不可欠な場所だということも、漫画を通して、すごくわかった。