感情タグBEST3
・ヒトの性は、胎児の時に3段階で分化する。
①性染色体の男性型または女性型によって、遺伝的な性が決定する
②性腺が遺伝的な性に基づいて、精巣や卵巣に分化する
③男女それぞれの性器が形成される
・ただ、この性の分化のプロセスに問題が生じる病気がある。性分化疾患である。
・通常、性染色体、性腺...続きを読む、性器は、男女いずれかで統一されているが、
まれにそれぞれの性が違ったり、あいまいだったりする。
・完全型アンドロゲン不応症:性染色体が男性型で、卵子を作る力を持たない女性。
思春期になって、生理が来ないことを不思議に思うまで、誰も気付かないことが多い。
胸も大きくなるし、見た目も女性らしくなっていくからだ。
染色体はXYで男性型だが、アンドロゲン(男性ホルモン)に反応しないため、体は女性として成長していく。
こうしたケースの場合、手術が必要となる。精巣が将来、腫瘍になる恐れがあるからだ。
ただ、手術後は、女性としての機能を維持するために、エストロゲン(女性ホルモン)の補充療法が必要だ。
あと、家族や本人のメンタルケアが大切になってくる。
・性同一性障害:心と体の性が一致しない状態。
・性分化疾患:あくまで体の性が問題となっている疾患。
・エコーで見ても、赤ちゃんがどんな性別で生まれてくるか、本当は誰にもわからない。
・女性にはいろいろな心がある。そしていろいろな体がある。
男性にもいろいろな心がある。そしていろいろな体がある。本当にいろいろだ。みんな違ってみんないいのだ。
Posted by ブクログ 2019年02月10日
同性同士でも自分たちの子供を持ちたいと願った時の複雑さがわかりやすく描かれていた。あまり考えたことがない部分だったので勉強になった。
性分化疾患もあまり身近じゃないテーマ。本当は妊娠前に知っておきたい病気でもあるのかも。
梅毒、最近よく聞くようになった。なので、どういう病気なのかも含めて改めて知れて...続きを読むよかった。
今回はどれも身近じゃないテーマだったので、へぇー、という感じ。
次の巻の四宮先生に期待大!
Posted by ブクログ 2018年12月26日
しのりんが・・・。彼のためにこのマンガを読んでるような気がしてきた。次巻が楽しみです。LGBTや性分化疾患、梅毒がテーマ。確かに最近、梅毒ってニュースでも良く聞く。安易な行動は慎むべし、と思う。娘がこの先に性について悩むようになった時、私はきちんと向き合えるかな、と思った今回でした。命に対してあまり...続きを読むに軽々しいから問題も起これば、社会の理解も進まないんだと思う。私もまだまだ。
Posted by ブクログ 2020年06月04日
テレビドラマ化もされた人気シリーズの第25巻。ドラマは、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため他のドラマの撮影が延期になった穴埋めに、今年4月から5月にかけて「コウノドリ傑作選」として何話か再放送されました。
「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、...続きを読む主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
第22巻で四宮先生が実家の病院に帰ってしまい、それ以来自分は四宮ロスに悩まされています。
この巻には「同性愛」、「性分化疾患」、「梅毒」が掲載されています。
正直、顕著にパワーダウンしたと感じた巻でした。
以下、各エピソードに一言ずつ。
「同性愛」
この巻の帯に「レズビアンでも子供がほしい。」とありますが、そんなレズビアンのカップルに精子提供したゲイの青年キョウスケさん。もともと精子提供後は生まれた子供に一切関わりを持たないはずだったのが…、というお話。
正直、全く共感できませんでした。
同性愛カップルが子供を持ちたい、ところまではともかく、精子を提供したドナーがゲイで、しかも生まれた子供に関わりたい、一緒に養育したいと申し出るなんて言うのは、完全に理解の外です。
プライベートな関係性がある人から精子提供を受けるといろいろ面倒だから精子バンクなりの機関を使いましょう、ってこと?レズだろうとゲイだろうと子供が欲しいってこと?レズだろうとゲイだろうと嫉妬の感情はあるってこと?自分の精子が受精させてできた子供はゲイであってもかわいくて気になる存在だってこと?
…どれも自分が今生きている世界から遥か彼方のお話です。
違いを、多様性を認めましょうっていうことと、納得や共感や感動できるかってこととはまた別の話だと思うんだけれど…。
あと、ゴロー先生が、ここの話に限らず、ここ数巻、「考え無しに口にした言葉を窘められる役回り」になっていてすごくかわいそうです。
経験が浅いが故の青臭さと、考えが浅いが故の無神経さって全然違うと思います。青臭いキャラだったはずなのに、いつの間にかノーデリカシーなキャラになっちゃてます…。
「性分化疾患」
「同性愛」を受けて、体の性と心の性が一致しない一つの例として紹介されています。ただ、そういうものもあるんだよ、と紹介するだけのお話で終わっています。
認定遺伝アドバイザーの真田さんが登場しますが、ちょっと説明をするだけ。
「梅毒」
前半は風俗で遊んで感染して、妊娠中の奥さんを感染させたかもしれないにもかかわらず、「言い出し難い」だけでぐずぐずと悩んでいる夫の話。結局奥さんが妊婦健診の一環で受けた梅毒検査で感染が判明するまで言い出せていません。最低男です。
これ、「淋病」や「クラミジア」が「梅毒」に変わっていますが、第1巻の「淋病」、第6巻の「性感染症」とほぼほぼ同じ展開です。
梅毒患者を診たことがない医者が増えているなか、感染者が増加している、という現状を訴えたいという意図ならば、ストーリーにもう一工夫一捻り欲しかったところです。
後半は、妊娠し、風俗勤務で梅毒に感染してしまった小倉リホさんのお話。ずっと未受診だったため健診で感染を見つけることもできませんでした。結局、赤ちゃんは先天梅毒で生まれてきて、NICUに入るもののすぐに亡くなってしまいました。
赤ちゃんが亡くなったことを聞いて「私…ホッとしてますから」と語るリホさんと、「ちょっとだけわかる気がする」と語る倉崎先生は、誰にも頼れず一人で障害があるかもしれない赤ちゃんを育てなければならない女性の気持ちが共通しているのでしょうか。
やりきれないお話でした。
余談です。
リホ(リアラ)さんのスマホの登録名、所属していた風俗店は「お店」、実のお母さんは「お母さん」。