あらすじ
【妊娠初期】つわりの辛さは人それぞれ。大体妊娠12週目から16週目に楽になると言われているが、この時期の妊婦は外見から判断しづらい。そこで、マタニティマークが生まれた。他【マタニティブルー】【出産から退院まで】【研修医〈前編〉】を収録。
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出産は、奇跡である──。
出産には、保険がきかない。なぜなら、出産は病気ではないから。
しかし、絶対に安全な出産など、この世には存在しない。
産む側も産まれる側も常に命懸けで、2020年には全世界で20万人以上の妊婦が出産で命を落としている。
そんな“命を授かる奇跡”と“命が誕生する現場”に関わる人々を真摯に描いた『コウノドリ』。
主人公のサクラは、生まれてすぐ母を亡くし、乳児院と児童養護施設で育ちながら「生まれてきたすべての赤ちゃんに”おめでとう”と言いたい」と願う愛情深い産科医。その一方で、情熱的な演奏をする謎多き天才ピアニスト・BABYの一面も持ち合わせた人物である。
そのミステリアスなサクラが、出産のリスクやアクシデントに直面しながらも、お母さんと赤ちゃんの命のために奮闘して、真剣に寄り添う姿に何度も心が揺さぶられる。
2015年、2017年のテレビドラマ化でも話題を呼んだ、奇跡の物語。
母から生まれたすべての人に、読んでいただきたい。
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Posted by ブクログ
テレビドラマ化もされた人気シリーズの第8巻。あ
産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
この巻には「妊娠初期」「マタニティブルー」「出産から退院まで」「研修医〈前編〉」の4編が掲載されています。
またキャラが増えました。
研修医の赤西ゴロー先生、助産師のマキちゃん、看護師のサオリちゃん、そしてラスト近くに出てくる看護学校の学生さん。特にゴロー先生はお話の都合上、成長を描きやすい「新人」が欲しくて出したのでしょう。今後(先まで読んでしまってます)主役級の扱いを受けていくようです。また、NICU編の直後だからか、白川先生の出番が多いのが面白い。マキちゃんサオリちゃんはこれまでも出番があったようななかったような…。
群像劇なのでキャラクターは多くなりがちで、今後ももっと増えそうです。
以下、各エピソードに一言ずつ。
「妊娠初期」
妊娠初期の体調不良、特に「つわり」を巡るあれこれ。
会社を休みにくいお母さんと、患者さんには「無理しないで」と言うくせにいざ自分が妊娠して悪阻に悩まされると根性でなんとかしようとしてしまう医療関係者である助産師(?)のマキちゃんの2人を軸に、マタニティマークの是非や上司の理解などを織り交ぜて妊娠初期の体調と悪阻について語ります。
体がしんどいのはお腹が大きくなる前だということは当事者以外には分かりにくいことでしょうし、職場での言い出しにくさも職場の雰囲気で様々でしょう。
そんな中で、「空気とか雰囲気とか、言われた側の気持ちとか、そんなの関係ねえ」とばかりに、患者に示しが付かない、迷惑だ、と言い切る四宮先生の強さよ。
そうですよね、インフルエンザとかでも同じですが、誰も休むなと思っていないのに周りに気を遣いすぎる人を休ませるためには、職場にいてもらっては迷惑だ、という言葉ほど効果的なものはありません。いつもどおりサクラ先生がフォローしていますが、今回は四宮先生GJです。
それにしても、仕事の休みにくさといったら。
雰囲気とか空気とか評価とかなんてものと自分と家族の健康と何よりも我が子とは、そもそも比較できるものではないという至極当たり前のことを、自分は最近噛みしめています。あと、理解のない上司には、「お互い様」という言葉を額に入れて飾っておいて欲しい。
それと、悪阻に限らず妊娠出産に関することって当事者になって見えてくることが本当に多いって思います。
マタニティマークぶら下げている人こんなにいるって、子供ができる前はぜんぜん気がつきませんでした。
逆に自分に経験がなかったり周りにそういう人がいなかったら…妊娠している人や子供連れに厳しい風潮って、そういう人が少なくなっていることにも遠因があるような…。子供が減って子育てがしにくくなってまた子供が減る、悪循環ですね。
「マタニティブルー」
下屋先生に赤ちゃんの父親の愚痴を言いに来る福山さん、初産婦で出産直後の水谷さん、3人目出産直後でいっぱいいっぱいの加納さんの3人それぞれが直面しているマタニティブルーや産後うつのお話。
ホルモンバランスがどうとか言われるけれど、赤ちゃんと2人きりというのがまずヤバい。朝から午前中、昼下がりまではまだいいんです。明るい朝日、支援センターや公園へお散歩に出られる午前中、帰ってご飯、親も一緒になってお昼寝まではいいけれど、夕方、陽が落ち、部屋が暗くなってくるとどうにも寂しくてたまらなくなります。世界に自分1人しかいない気がしてくるのです。これはきっとあれだ、風邪で学校休んだときの気分と同じ。
そして、ここにまだ理屈の通じない3歳と6歳の男の子が加わるとその惨状たるや想像するに余りあります。
それにしても、赤ちゃんはともかく、3歳児と6歳児の描き分けがちゃんとできているのに感心します。作者鈴ノ木さんはこれまでずっと息子さんと向き合ってきたんだろうなあと感じました。
「出産から退院まで」
初産婦で急にお産が進み、自宅で出産してしまった矢沢さん。
初めてのお産ってわからないことだらけで、うちは陣痛が始まったときこれが本当に陣痛かどうか2時間ほど夫婦で協議しつつスマホで検索していたという暢気さでした。まあ、そんなに暢気だったのは最初の2時間だけだったんですけれど。
産科の描写、歩いている産後のお母さん、授乳の様子や穴あきクッションあたりに取材の成果を感じます。
「研修医〈前編〉」
産婦人科開業医の息子、赤西ゴロー先生登場の巻。
新旧Jr.対決とか、いきなり伏線っぽい出会いとか、今後が楽しみになる展開がたくさんありました。
手遊び的に糸結びの練習をしたりするのは医者あるあるなのでしょうか。そんなところまで取材してくるんでしょうか。感心しました。
つわりは人それぞれなんだ…。会社に気を使って大変だったり、マタニティブルーは妊娠中になるものだと思っていたので、初めて知ることばかりでした。産むまでの大変さ…そして産んでからの大変さ…妊婦さんて凄い!妊婦さんへの接し方を改めて考えます。
つわりとマタニティマーク
・マタニティマーク:妊娠初期の妊婦のためのもの。妊娠初期のつわりや、体のだるさをつたえるためのもの。
・吐きづわり:食べ物も水も全部吐いてしまい、ずっと二日酔いのような感じで眠れない。体重減少、尿中ケトン体。
・ケトン体:母体の飢餓状態を示す。
・胎盤が完成する頃には、つわりも楽になる。それには妊娠12~16週までかかる。
・つわりは気分転換や自己意識だけでは改善できない。
・妊娠初期は、まだ胎盤が未成熟なため、いつ流産してもおかしくない不安定な状態。
・つわりは、赤ちゃんが元気に育っているということ。従って赤ちゃんのために2週間はしっかり休むことが望ましい。
・流産を防ぐ方法はない。とはいえ激しい運動はいけない。体を冷やしすぎるのもよくない。
ただ、初期流産のほとんどは、染色体の数が違っていたなどの理由で妊娠が成立した時点で流産してしまう。
・どんなに気を付けていても母親のせいではなくて流産してしまう時はしてしまう。そのため、赤ちゃんを信じて待つしかない。
・つわりは重い人もいれば軽い人もいる。眠くなる人もいれば、匂いに敏感になる人もいる。
それは産まれてくる赤ちゃんが一人一人違うのと同じこと。
・他人ができたのだから、自分もできるというのは間違っている。他人の経験が当てはまるとは限らない。
妊娠やつわりは他人と比べるものじゃない。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
妊娠初期】つわりの辛さは人それぞれ。大体妊娠12週目から16週目に楽になると言われているが、この時期の妊婦は外見から判断しづらい。そこで、マタニティマークが生まれた。他【マタニティブルー】【出産から退院まで】【研修医〈前編〉】を収録。
【感想】
Posted by ブクログ
マタニティマーク論争。全然気付かれないから議論不要という実感。ダミーで付けてる人が本当にいるなら許せない。悪阻は…私はほぼ無かったから大変さがイマイチ…汗 42歳の妊娠で流産考えないとかこれは事実に即してるのかかなり疑問。そんなお花畑な42歳妊婦っている?経産婦さんに対するベテラン感からの無理解は悲しい。1回1回、1人1人、お産は違うのに。産まれてから本番を迎える本当の戦争。覚悟しなきゃな…。ゴロー先生登場♪下屋先生…あなたも一人前じゃないのに、ビンタはやり過ぎ…。しのりんはサクラの通訳が必須ですね♪
Posted by ブクログ
全体的にやや医療よりながらも、娯楽漫画としても楽しめるし啓発漫画としても利用しやすいのかなという印象です。この巻はとあるシーンがとても気になったので、医学教育にも使えるかなと思いました。
Posted by ブクログ
マタニティーマーク 妊娠初期の妊婦 つわり 看護師が売れないミュージシャンを支える…有りがちだけど危ないパターンだよ ジョンレノン? 女の子だったら愛と書いてラブ男の子だったら…二助と書いてピースケだ つわり≠つぼみ マタニティーブルー→産後鬱 臍帯処置 沐浴 四宮先生のイヤミジャブ 呑気か?赤ちゃん死ぬぞ 貞子か⁉︎ 縫合 豚足 AED
Posted by ブクログ
感想
死役所と並行して読んでいるが、生まれる方と死ぬ方共通するものがあるように思われる。
あらすじ
マタニティマークとつわり、産後うつと児童虐待、出産後の戦い、産科の跡取り息子の研修医ゴロー。
マタニティブルー
子育てはホントに大変。
特に、出産後や1人目の子供は
不安がいっぱい。
2人目以降でも、複数の子育ては
上の子の赤ちゃん返りなどで
またまた、大変。
旦那様のサポートあってこその、
子育てです。
頑張れお父さん。