あらすじ
“ご近所限定”正義の味方、見参! 剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。「還暦くらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの3人が帰ってきた! 書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている身近で厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がる。ノリのお見合い話や息子世代の活躍、キヨの孫とノリの娘の初々しいラブ要素も……。有川浩の大人気シリーズ、還暦ヒーロー活劇第2弾! 北大路欣也主演でTVドラマ化。
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Posted by ブクログ
私の初読み有川浩さんの三匹のおっさん続編
6話の短編の続いてる。
おっさん三匹の話しは痛快で面白いが
少し飽き気味の所にちょっと恋愛のスパイスがあって読みやすく楽しい。
最後の章の『好きだと言えずに初恋は、』
何か聞いた事あるフレーズだな‥
転校した潤子さんが登場でウルッとなりそうな所で終わり‥⁇!?良い意味で消化不良。
調べたら『植物図鑑』の登場人物がリンクされている様でした。
もちろん、『植物図鑑』も読みます(*^^*)
Posted by ブクログ
今回も町内の悪をバサバサと切り込んでいく!
が、前回よりも悪事の内容が可愛げがなく、しかし日常に溢れていることなので、ちょっと嫌な気持ちになった。この3匹がいても、悪いことする人はどこにでもいるんだろうなと思う。でも読みやすいので、続編をお願いしたい!
Posted by ブクログ
最初の物語を貴子にしてくれてありがとう。
誰も悪い人がいないと信じたい。
貴子とはじめて仲良くしてくれたあの人も、何か深い理由があったらと信じたい。
次の巻、出版してくれないかしら?
・「声かけというのは古典的なようだが、あれでなかなか効果があるものだよ。
火の用心の掛け声は、見回りをしてますよという分かりやすいアピールだからね。
放火だけじゃなく、不心得者に対しても効果がある。
悪さをする奴は人目を憚るから、わざわざ見回りの声が響いているところには近寄らないよ。」
・「要するに、地域社会がちゃんと防犯に関心を持ってますよという意思表示なんだ。
それによって、未然に防げる犯罪というのもあると思うよ。
地域社会に防犯意識を養うことにもなるし。」
・いつか興味を持ってくれる誰かのために、自分は日々鍛錬していればよいのだ。
いつだれが来たとしても教えられるように。
僻んで門を閉ざしても何も始まらない。
閉じた輪は何も生み出さない。
・「お別れする人には、花の名前を教えておきなさい。花は毎年必ず咲くから。」
・一冊の本には、いろんな経費が載っている。未来への投資も載っている。
Posted by ブクログ
前作では良いトコ無しだった貴子さん(祐希の母親)が主役の第一話や、これまた前作では良いトコ無しだった健児(祐希の父親)が男を上げる第五話、前作で登場したお騒がせ娘の富永潤子ちゃん(早苗の同級生)のああなる前を描いたボーナストラックなどなど、前作が面白かった人には絶対オススメの作品です♪
Posted by ブクログ
三匹のおっさんの続編を見つけたので思わず手に取った。
前作同様 章ごとに楽しく読めて、息抜きするのにちょうどいい長さだ。
今作ではサブキャラクターに視点が当てられていて、それを掘り下げる話が多かった。
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個人的には貴子さんの成長物語が好き。
前作は詐欺に引っ掛かって70万円の空気清浄機を買わされたり、道場を潰してピアノ教室にしようとしていたり、世間知らずのお嬢様育ちということが皮肉混じりに描かれていた。
今作では肉屋のアルバイトを経験し、人間関係に揉まれてお金を稼ぐ難しさを知ることになる。
お金のトラブルに見舞われた時も、三匹の力を借りずに自分で解決した貴子の成長が感じらる。
前回下がりに下がった好感度を、がっつりと盛り返してくるこの感じ。
有川せんせいは、キャラクターの魅力の出し方が上手だなぁと思った。
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貴子の話だけでなく、書店の万引きの話や、地域のお祭りの話など私たちにも馴染みのある話の裏話が知れて面白い。
例えば、本屋で万引きが起こると店の不利益についての話では、
「税込400円の漫画本を一冊売って、店の利益は80円。
万引きされたこの一冊の損失を埋めるために、同じ本を5冊売らなくてはならない。」
と説明がある。
万引きによって潰れる書店があるのも事実で、万引きされた本が古本屋に売られるという流れも説明してある。
本屋の利益や損失の話を知れたのは興味深かったが、社会問題なのにもかかわらず、万引きをする人の罪の意識の低さは問題だなと考えさせられた。
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真剣な話もあるが、決して笑いを忘れない。
所々にクスッと笑えるポイントを忍ばせておいて、気を抜くことができるのが三匹のおっさんの良いところだ思う。
このての話が
大好物なので、続編が出たらぜひとも読んでみたい。
Posted by ブクログ
私もあと数年で還暦人生に突入だけど、こんなのあこがれるなあ。
積み重ねてきた何かしらの特技を持って、気の合う仲間に囲まれ、仕事と違ってmustじゃない活動に打ち込み、人生終盤のエネルギーを放出する。でも私はきっと還暦過ぎて70歳くらいまでは働かなくっちゃ・・
*貴子さん、ただただゆる~いお嬢様ってだけでホントはとてもいい人でうれしかった。だって祐希のママだもの。
*健児さん、彼も同じで清一の息子であり佑希のパパであることをうなずかせるキャラが出てて、ほっこり好きになった。
でも全体的には☆3.5。それを5まで引き上げてしまったのは「好きだと言えずに初恋は、」。こういうの私はあかんわあ。甘酸っぱすぎてしかし少しの苦みが効いているのがなんともおしゃれ。ただ残念なのは「植物図鑑」読んでないんだよなあ。
還暦オヤジの話と小学生の女の子の話を1冊にする、この感性が好きだ。
Posted by ブクログ
「叱る」「怒る」の違いがあいまいになってきた昨今、昔はよく近所の人に叱られていたなぁと懐かしく思いました。世の流れもあるだろうが、すべてのおせっかいが有難迷惑、苦情とならない事を切に願う。
日本が世界に誇れる点は、皆が少しだけ自分の欲や主張を遠慮して、その余った分を相手の為にプレゼントできる気持ちを持っている事ではないだろうか。
本書に深く共感できる読者が一人でも多いことを切に願います。
Posted by ブクログ
待ちに待ってやっと入手。どの話もあったかい思いが感じられて素敵でしたが、特に本屋さんのお話は、是非子供たちにも読んでほしいなと思いました。 また、最後に植物図鑑の樹さんの小学生時代の話があって、(直前に読んだばかりだったので)すっごく素敵でした。
Posted by ブクログ
前作に続き、三匹のおっさんが家族のことや身近に起こる出来事を解決していく話。
前作は対犯罪者が多く、勧善懲悪ストーリーでしたが、今回は現代のどうしようもない事情が絡み合っていて、ものの見事にスッキリ解決とはいかない展開が多かったです。その分、リアルにありそうな話にはなってますが年齢に関係なく身勝手な主張を悪い方向に持つ人には何を言っても通じないのかもしれないというやりきれなさも感じます。
孫の祐希くんはなんだか急成長を遂げ、おっさんたちの背中をみて育つ子供の存在が救いかなと思います。
そこまでスッキリはしませんが、面白かったです
Posted by ブクログ
三匹の力を借りず、貴子さんが自分自身の力で成長するお話は思わず応援してしまう。 『ブックスいわき』の万引き、ノリさんのお見合い、商店街のお祭り、偽三匹登場と盛りだくさん。前作の痛快、ではなく考えさせられる問題もあって、武力だけでなく工夫しながら奮闘しているのがとても良かった!
Posted by ブクログ
3匹のおっさん2作目。
今回は周りの人々関連の話が多かった気がします。
今回もワチャワチャ読んでて楽しかったです(* ˊ꒳ˋ*)
最後のボーナストラック、「好きだよいえずに初恋は、」がとても好きです。
感情移入して泣きそうになりました…
Posted by ブクログ
わずかに、ほんのちょっぴり重くなってましたね
60を超えたおっさん3人が夜回りをするってだけでもう地域の問題や家族の問題、世代間の問題にスポットを当ててるんだろうなってのは誰にでも分かるし、実際その通りなんですね
でも前作は有川ひろさんの筆さばきにいい意味でライトな感じがあったんですが、今作は社会派の部分が多めだったかな?と思うのです
全編を通して一貫して提起されているの地域の繋がりが希薄になってきているということだったように思います
自分の住む地域でも子供会の活動がなくなったり、町内会に入る人が少なくなったり、脱会する人がいたりとなんだか寂しい気持ちになります
うちの奥さんなんかは地域の公園やゴミ収集所、街灯などが町内会費によって維持管理されていることを理由に町内会に入ってない人は街灯の下を歩くな!などと憤っていて、まぁまぁとなだめつつも確かにいちりあるなぁと頷いてしまったりもするのです
特に子供会に関しては自分は子供時代に楽しかった思い出しかないので、今の子たちはかわいそうだなぁと残念に思うのです
近所のお兄さんお姉さんと遊ぶのも楽しかったし、自分が年長になって小さい子たちの面倒をみるのもなにか誇らしい気持ちになったものです
親になったらなったで、我が子の友達の顔を覚えたり、子供を通して親同士のネットワークを築いたりと得ることの多い貴重な場だったように思います
なによりそのネットワークは確実に防犯にも繋がっていたいたはずです
ただ過ぎ去ってしまったものを惜しんでばかりいてもしょうがないので、今の時代に合った新しいかたちの地域ネットワークを構築する方法はないもんかなぁと、そんなことを考えた一冊でした
Posted by ブクログ
ずっと前に買ってあった本だけど、単行本(ハードカバー)で、通勤バックに入れて持ち歩くのがおっくうだったのだが、やっと読み終わった。
というのも、先週 嘔吐性の風邪(インフルエンザではない)をひいてしまい、二日間休んで寝てばかりいたので、その間に一気に読んでしまった。
これ、ドラマにもなっていて(テレ東系なので静岡では見られないが家はケーブルTVで見られる)とっくに見てしまっていたのだが、やはりセリフとセリフの間の感情や、○○は言わないでおこう…なんてのはTVドラマじゃわかんないからね。
やっぱり本の方が面白い。
でも、テレビドラマの続編が始まるそうで、やっぱり見てしまうんだろうな。
早苗ちゃんと祐希のやりとりは、おっさん達よりもお勧めです。
Posted by ブクログ
前作では格好悪いままのキヨさんの息子夫婦が気になっていたので、続きの話が嬉しかったです。
自分の身にも降りかかりそうな日常のトラブルについて考えさせられながら、最後はすっきり前向きな気持ちになれるところが好き。
Posted by ブクログ
還暦を迎えて定年退職した主人公と2人の幼馴染みが「三匹のオッサン」として、周囲の事件やトラブルを解決する物語の2作目。
1作目は痴漢やマルチ商法のような大きな犯罪がテーマだったけど、今回は中学生の万引きや不法投棄などモラルの問題が多かった。きちんと解決しない問題もあって前作ほどスッキリしないけど、そういう状況に心を痛めている登場人物たちを思うと切なかった。
主人公の孫がいい味を出している。反抗期だけど反抗しきれてないし、実は家族や彼女を大切にしていて、ほっこりするキャラ。
そして、最後のスピンオフのような作品には、作者の別作品の登場人物の子ども時代と思われる人物が…。
続編を期待します。
Posted by ブクログ
目次
・第一話
・第二話
・第三話
・第四話
・第五話
・第六話
・好きだよと言えずに初恋は、
有川浩は優しい。
前作でいいところなしだった清田清一の息子夫婦に、ちゃんと挽回のチャンスを与える。
嫁の貴子には、お金を稼ぐことの苦労を、息子の健児には社会人として地域に貢献する姿を。
そして、奇しくもこの作品でも本屋における万引き被害をテーマに書かれたエピソードがあった。
ただし、こちらははっきりと数字を使って万引き犯に語りかける。
月の売上800万の町の本屋で、純粋な利益は19万円にしかならないこと。
一冊万引きされたら、それを挽回するためには5冊売らないと足りないこと。
一万円を稼ぐためにはどのくらい売上げねばならないのかを。
町の本屋さんは、夢や希望で食べていっているわけではない。
こういう地に足の着いた話の方が私の好みである、ということです。
その他にも、出来過ぎた父を持つ息子の話とか、頭ではわかっているけど父の再婚に賛成しきれない娘の話とか、全然身近じゃないけど、分かるんだなあ。
想像できて、心を寄せることができる。
反対に、いいことばかりではなかった人生の後半で、いい人に巡り会えたかもしれないと浮かれる見合い相手の気分もわかる。
縁とタイミングだよね。
人目もかまわず怒鳴り散らす高齢の男性も、人目も気にしないで勝手なふるまいをする若者も、傍若無人なおばさんたちも、よく見かける。
自分は他人からどう見られているのか、想像しようともしない人たち。
そういう人たちに鉄槌をくらさせるのは、現実的には無理だと思うけれど、そういう人にならないように自分を今一度振り返ることはできる。
損得で言うと損なのかもしれないけれど、自分が恥ずかしいと思わずにすめば、安いものだと思うし。
Posted by ブクログ
2013年3月2日
「三匹のおっさん」の続編。
私としては「三匹のおっさん」の方が、センセーショナルというか派手というか、スカッとおもしろかったんだけど、こちらもこれはこれで楽しめました…というか、けっこう「う"ーむ」と考える話が多かったな。前作は痛快アクション小説だったのに。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの三人が帰ってきた! 書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている、身近だからこそ厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がります。ノリのお見合い話や、息子世代の活躍、キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗の初々しいラブ要素も見逃せません。漫画家・須藤真澄さんとの最強タッグももちろん健在。カバーからおまけカットまでお楽しみ満載の一冊です。
平成31年1月18日~22日
Posted by ブクログ
文庫に落ちてくるまで待つつもりでしたが、
ドラマ化の範囲内とのことで、購入してしまいました。
話的には前作からの続きで、賑やかなスタート、
相変わらずの登場人物と思いきや、、
それぞれが少しづつですが成長していくような、、
還暦を迎えても“成長”できるんですよ、なんて。
それにしても、祐希くん、イイ男になったねぇ。
なんて風に感じてしまう辺り、年取ったなぁ、、とも(汗
また、ドラマの方も面白く、あっという間の3ヶ月でした。
視聴率もよかったようで、DVDを真面目に検討中です。。
Posted by ブクログ
面白いのだが、物足りない。
有川浩の作品にしては、という意味でだが。
ストーリーが単純だし、前作に比べて三匹のおっさんもそんなに魅力的に感じなかった。
好みの問題なのかも知れない。
Posted by ブクログ
続編。
今回は父母世代にスポットライトが当たる。
親の顔がみてみたいとはまさしくで、
親が与える子供への影響は計り知れないものがある。
目上だから敬えってのも、どうかと思います。
Posted by ブクログ
この作品を読めば読むほど祐希が良い男だなあってつくづく思う。
そして登場人物全てのキャラが自分の住んでる町を大切に思う人々の気持ちがつまっている!!
子供の頃に住んでた町では近所で遊んだり出かけたり当たり前だったけど、今は全くないことがすこし寂しくなった。
震災とか何かあった時に自分の存在を知ってくれている周囲の人はいるのだろうか?孤独死にもなりかねないなと反省しました。
Posted by ブクログ
おっさんたちの話が読みたいので、パートのおばさんや最後の短編の少女の話は、ほんともうどうでもよかった。というか、胸クソな話なんか読みたくなかった。女同士のこういうどろどろした話は好みじゃない。それ以外も、万引きの話とか地元の祭の話とか、説教臭がぷんぷんして、前作ほど楽しめなかったな。あとがきも、興醒め。
Posted by ブクログ
「三匹のおっさん」続編。
第一話~第六話
bonus track 好きだよと言えずに初恋は
あとがき
祐希の母でお嬢様育ちの貴子のバイト奮闘や、電脳親父の再婚話に苦悩する早苗、万引き犯との攻防などなど、大活躍のおっさん三匹。
涙あり、笑いあり、共感あり。
安心して読める作品。
おまけは登場人物の回想かと思ったけど、違ったみたい。
Posted by ブクログ
やっぱりノリさんがすき。はじめてのパートで周りが見えずに視野が狭くなっている、それでも頑張っている貴子ママが他人事じゃなくて応援したくなった。辞めちゃって残念だけれど別のお店に行ったみたいだし、向き不向きもあるのかな。前作を読んだ時は三匹という匹扱いをはじめ悪い意味で引っ掛かってしまう部分が多くてあまり良い印象がなかった。それから何年も経って、二作目は大丈夫になっているかもと作品かわたしの変化を期待して手に取ってみた。当時のような引っ掛かりが薄まっていて普通に読めた。番外編が植物図鑑のもので意外だった。
Posted by ブクログ
水戸黄門、暴れん坊将軍、遠山の金さん等の時代劇を彷彿とさせる、毎回結末がハッピーエンドと分かっている安心して読める勧善懲悪物第2弾(*^▽^*)
物語を盛り上げ、味わい深いものにするドンピシャな表紙絵と挿絵を一作目で描かれた須藤真澄さんの漫画で始まる続編❣️
まさかの始まりに否が応でも三匹のおっさんが戻ってきた感激が高まる❣️
続編はキヨさんの息子健児さん、お嫁さんの貴子さん、シゲさん息子の康生さんにも焦点が当てられ、前作よりもまろやかで柔らかい仕上がりで、良質なヒューマンドラマの連続に心がほんわかしました☺️
番外編の短篇「好きだよと言えずに初恋は、」では、あの!潤子ちゃんの初恋模様が描かれていて、さすが有川浩さん✨きゅんきゅんさせて下さいます。明日に希望を持てる終わり方でとても良かった☺️