琥珀のタナさんのレビュー一覧
レビュアー
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大暗黒時代
ヒーロー社会の崩壊。
人々はヒーローを信じることを辞め、罵倒をかけるようになってしまった。
それは嘗て、ステインが信念としていた正義に対する報酬を与えることの歪みの現れ。
デクは今後自身がターゲットとなることを知り、独り皆と離れる道を歩み出していた。
守ってくれる存在はなく、止まることを自身が許さない。
そんな始まりの本巻でしたが、パッと見完全にダークヒーロー状態のデク。
先の戦いにより加速度的に目覚めていく個性達による激的なパワーアップしたデク。
登場や去り方、多個性を用いた戦闘、ダークヒーロー的外見、痺れる程にカッコよすぎる。
ダークデクの戦闘シーンは物凄く力を込められた映像で観たい。...続きを読む -
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疑惑と懐疑
貴族院3年生も後半。
今までは幼子の認識範囲だったマインもついに恋愛や結婚の話に重みを持ち始めた様子。
(但し、俄然本人はその気は無し)
自身の感情を抑える人が多くて
こっちの心が痛む!
どうにかしたいけど本人は望まず…歯がゆい!
が、だからこそ周囲が出来る範囲でもどうにかしようと苦心する姿に心が温められる。
基本的にマイン主観だが、
エピローグでは他の視点が描かれており、
毎回この視点から観るとそうなるかぁ〜。
とマイン視点の真実を知ってるだけに騙して少し悪戯をきているような楽しい気分を味わっていたのですが、
今回のエピローグは色々と…そう、色々と
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ。となりましたね。...続きを読む -
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原作も凄いが漫画も凄い
原作は
スチームパンク+荒廃
チート+ギリッギリな苦戦+成長
とそれぞれの要素が絶妙な塩梅の物凄い作品だけど
漫画も
銃や機械、構造物や瓦礫類など
ごちゃつきがちなジャンルの画が
無駄なごちゃつきがない画で、
何が描かれているのか
どう動いているのかも分かりやすく
且つ、地形や構造物もきちんと描かれている。
その上アクションも躍動感がある。
一瞬で目を引くような美麗さは無くとも
読者に読ませたい情報をストレスなく読ませるある種の天才の画だと感じた。
原作を読んで頭で描けていても
それを実際に画として興すのは難しいだろうな
と思っていた画が描かれていた...続きを読む -
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久々に見つけた超当たり
異世界、転生、チートと昨今はどれも似たり寄ったりの作品が並ぶ中
強化服や火器、エネルギーシールドに生物兵器モンスターといったSF要素に
高度ながらに滅んだ旧世界文明と
それらを漁るハンター業、広大な荒野の中に点在する街々といった若干の世紀末を感じる世界観。
そんな世界のスラム街の少年「アキラ」が旧世界の人工AI「アルファ」と出会い、アルファにとある依頼をされる。
依頼の先払い報酬として旧世界の桁違いなサポートを得てアキラはハンターとして成り上がる物語。
毎回毎回その時の強さギリギリの戦いや
スラム街で形成されたアキラの価値観や倫理観、
出会う時々で味方だったり敵だっ...続きを読む -
一時の休息
本巻は「遠征」から帰還したベル達がダンジョンから一旦離れた休息の日々を描いた巻でした。
前巻までが怒涛の冒険だったこともあって、
日常ってどういうものだっけ?を登場人物と共に思い出させてくれるような巻でした。
また、同時に各キャラの成長と過去を描いた本巻は、
「英雄」になりつつある彼らの人間味溢れるところを垣間見ることができ、
ダンジョンで活躍する彼らをどこか遠い存在に感じ始めていた私に同じ人間であることを強く共感させてくれました。
2019年夏にダンまち2期のアニメを控えたこの時期に本巻である15巻の発売はまさにベストタイミングだと感じました。
本巻でよりベル達...続きを読む -
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世界を揺るがす
ここに来て異世界全体を揺るがす展開に!!
前巻の突然の転移から始まる最大の危機。
そして予想しない敵味方がごった返す展開に。
これまで細々と、それこそ意識に残りもしないような小さな記述を含む怒涛の伏線回収。
英雄の力が本当に感心させられる程のしっかりと設定付けられている。
あぁ。確かに。言われてみればそれは必然で、当然な出来事だ。
と思わされるシーンが多々。
意図してか無意識かはともかく、ひとえに読者の思考を誘導する作者の手腕ですね。
映画のラストシーンのような
某アヴェ〇ジャーズのような
兎にも角にも怒涛の展開!!
場外からの圧倒的な力による急展開!!!とならないのが本当に良いで...続きを読む -
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