山口透析鉄さんのレビュー一覧
レビュアー
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よく出来た群像劇
この作品は別途、単行本はずっと揃えています。
球場に来る観客と関係者が色々出てきて、意外なところで意外な方がつながっていたりで、読む返すと新たな発見があったりしますね。
初期のルリコさん、まだ初々しくて、向日葵の花飾り、つけていないのもイイです。
尻上がりに良くなっている作品ですね。 -
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凛ちゃんのも引き続き
一定、達成できそうな復讐でしたが、ちょっと他の大人が絡んできてしまいましたね。
斉藤さんの勤務先、少しは改善していそうですが、サーバ室の空調をいじる営業の阿呆もいたりで、それと寝る女性社員も大概でしたね。
(システム部門にいた時の職場、端末が多いんで、冬場は暖房不要でした)
じわじわと過去と現在が錯綜する構成も良いですね。この巻は初読でした。 -
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これはこれで今時の復讐で
家族の問題、家庭の問題等、根本的な解決は出来ないにしても、登場人物たちは自分たちの出来る等身大の抵抗で、具体的に不服従してたたかっていますね。
この巻は蜜さんの過去の話と、現在、知り合って保護した女の子の話が交錯しつつストーリーがじわじわ展開していますね。
困ったことに、真っ当な大人がなかなか出てきないのでちょっと辛い展開ですが、まぁ悪役にはなっていますからね。いわゆる復讐話をきっちり決めるためにはこういう話もいるのだろうとは思います。 -
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蜜さん/美月さんの過去が……
Amazonカスタマーレビューでは2巻以降は引き延ばしと書いている人もいましたが、うーん、何を読んでいたのでしょうね。話が深化してきていますね。
人間の業というか、毒親たちの話が結構、胸に迫りますね。
今の隣人、坂本さんも何か問題を抱えているようですし、前巻でも示唆されていたように、密さん、家族から性虐待を受けていたようなので、復讐譚は子どもの頃からついてまわっていたのですね。
元勤務先にもいわゆる日本のブラック企業に洗脳されて転職してきた若い女性社員も出てきますし、エロ要素もあり、人間の暗部にも迫る話が展開しそうです。 -
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ヒリヒリしそうな……
それぞれの家庭環境、上手くいっていませんので、橘君と忍さん、惹かれあっても致し方ないというか、こういうのって人間の業、という感もしますね。
セイラさんからは橘君がかつてどんなことをしていたのかを聞き、忍さん、思わず怒りに任せたか、ひどいことを言いますね。でもそんな彼女も夫からは相変わらず一方的に求められて相手をしていて(この巻では口淫で抜いていますし)、一方、セイラさんは抱けない橘君はホテルを追い出されてささき先生宅に転がり込み、隣室の夫婦生活を敏感に察知してしまうので……これは行く先の不透明さばかりが目立つ、ちょっと辛い巻でしたね。
やはり続きも読みたいですね。 -
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2人の過去が明らかになり
かなりお話が動いてきていますね。主人公の浮気相手の息子がアシスタントに来たのも、ある種の新たな意味づけがされて、心理描写等がちょうど良いし、リアルな感じになっていますね。元より夫婦なんて他人だったわけですしね。違う関係が動き出しているのが良いですし、続き、読みたいですね。
40歳でも不惑というより、これから青春でも良いと思いますよ。
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あまり他人事とも思えず
離婚経験者ですので、率直に言って正に他人事ではありませんでした。
マンネリ、あるでしょうし、そうなってからが勝負どころかな?と結婚前は考えていたりもしましたが、性の不一致の以前に色々と問題が発生し、私の結婚生活は割とすぐ、実質的には破綻していましたね。
お互いに問題を解決しよう、という意思がないと、他人との共同生活って難しいでしょうしね。
そういう意味では勤務先の後輩とかはまだ呑気ではありますし、ある意味、それでも良いんでしょうが……これ続きを一定、購入しているんで、読むつもりです。
新名さんとしちゃっても良いとも思っちゃいますがね。さすがに作者もそういう展開にはしませんかね? -
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かなり本格的な宇宙少女もの
出てくる女の子4人の姓、実在する宇宙飛行士のものでしたね。
秋山豊寛、アラン・シェパード、スベトラーナ・サヴィツカヤ、カルパナ・チャウラ(但しコロンビア号で事故死)で。
非常にリアルなタッチでISに着くまでが描かれていて、言うことなかったです。JAXAもだいぶ大きくなっている作品世界なのでしょうが、火星友人探査は現実には非常にハードルが高いです。
巻末の参考文献に「宇宙からの帰還」が入っていたのも、個人的にはかなりポイントが高かったですね。 -
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ほっこりする猫まんが
ペットショップで売れ残り、大人になってしまった猫を買うところから話が始まり、内容はいわゆる猫あるあるなんですが、絵柄や作風がとても良いですね。
作者も猫が大好きなのがよく分かる良作でした。
飼い主となる紳士もひとり暮らしですから、ちょうど良かったんでしょうね。
店員さんの視点のエピソード等も非常に良かったです。
人気作、でしょうね。 -
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ホラーの連作ですね
この巻のみ、BookLive期間限定版で読みました。
実は元ネタ、未読で、当時は日本にいなかったのです。名前だけ知っている作品ってありますね。
原作者亡き後に、かなり雰囲気も寄せているようで、良い感じでした。因果応報的な結末が多いんですが、やはりしょうもない人間はそれ相応の結末を迎えますね。