山口透析鉄さんのレビュー一覧
レビュアー
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非常に良質な学校まんがですね
作品に関しての予備知識もないところで読み始めましたが、すぐに引き込まれました。
私も某私学の附属男子校にいましたので、高3の時には選択科目があり、その時は思想1・2等を採りました。
こういうのを選ぶんなら文学部に進むべきだったのかも、とも思いますが、まぁそうもなりませんでした。
倫理の選択授業を担当する高柳先生の視点を中心に、色んな問題を抱えた生徒たちの群像劇が続きますね。概ねこの授業を選んだ生徒さんたちの話で、お互いの話が緩くリンクしたりしています。
授業内容や教師に反発したり、周囲を見下したり、今の生活に不満があったりとか、こういうのっておそらく多くの読者も共感するような話ですよね。
作者 -
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ネタバレ
堂島さんに事情も見えてくると…
今までもそうでしたが、指導に来ている堂島晶さん側の諸事情も見えてきますので、彼女なりに己の限界も感じていた事情とかも見えてくると、だいぶ印象が変わりますよね。安易に悪役っぽい登場人物にしないし出さないようにしているのは作者の留意点なのでしょうね。(最初の頃に出てきた教頭とかは割と分かりやすい悪役っぽかったですが)
堂島さんの実兄や鳳月さんへの敵愾心(表現力等では敵わない)などを見て、彼女もまだ20歳過ぎくらいですし、良い方向に変わりそうで……なるほど群像劇としても良質な作品ですね。なので27巻以上、続くような作品になっているのだろうと思います。 -
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大河ドラマの幕開けですねー
北欧の歴史はそんなに詳しくありませんが、当時から既にアメリカ大陸に渡っていた証拠は出てきていますので、コロンブス以前にも当然、往来はあったのでしょうね。
作品冒頭はいわゆるバイキング勢の闘い方が端的に示されていて、作品冒頭のつかみとしては申し分ありませんでしたね。
主人公の少年、短刀を逆手に持っている場面が多いですが、見事に敵の首を討ち取っていましたし。約束の報酬をすっぽかそうとするフランク王国側もしてやられていましたしね。
時系列的にはその後10年前に戻り、これからいよいよ……といったところですね。
3巻までとりあえず読みますね。 -
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実は初読かも、です
子どもの頃にチラ読みはしている筈ですが、内容、あまり覚えていませんでしたね。
ちばあきおさんの素朴な絵柄が作品と非常に合致していますよね。水島新司さんの作品ならそこそこ読んでいますが、ちばあきおさんはあまり守備範囲に入っていませんでした。
主人公の谷口君、非常に努力家で、イイんですよね。ひぐちアサさんがこの作品(特にイガラシ君がキャプテンになるのが良かったらしく、理想の男性像だったらしいです)等が好き、というのも分かりますね。
昔ながらの少年まんがですし、監督が出てこないで選手達が自分で全部、考えるのも、ある意味、高校野球とかでもこういう方が本来は良いのでは?というものを感じる作品でしたね。 -
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山田風太郎氏にハズレなし
忍法帖シリーズ等は読んでいましたが、山田風太郎氏が最も力を入れていたとも聞いている明治もの、実は未読ですので、これを機にこのまんが作品を読んでみました。
さすがに巨軸皮膜を軽快に渡り歩く山田節は天晴れな出来ですね。合間合間の新聞風?解説記事(監修の方が書いているのでしょう)もあるので、作品の背景や解説にもなっていて、作画も良く、言うことなしという感が強い作品でした。
とりあえず最初のエピソード(牡丹灯籠の元ネタとされる事件)が終わるところまで読みました。山田氏の作品は歴史の敗者への眼差しもしっかりとしていますし、その辺もキレイにまんがに落とし込んでいて、オススメですね。
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