あらすじ
ガッツは、鷹の団を辞める決心をする。しかし、ガッツを手放したくないグリフィスは止めようと、剣で決着をつけようとする。結果は、ガッツの圧勝。そして、グリフィスの精神の中で何かがくずれ始めたのだった。
...続きを読む
「ドラゴンころし」という大剣を持つ「黒の剣士」ガッツの壮大なる冒険。連載期間は30年を越え、アニメ化も何度もされているダークファンタジーの超大作です。
夜になるとあらゆる魔物や霊に命を狙われる宿命にあるガッツ、恐ろしい惨劇に襲われ、心を閉ざした最愛の女性キャスカ、そして、神々しいまでの美しさとカリスマ性を持った旧友にして最大の敵グリフィス。その3人が中心となって、騎士ありエルフあり魔女あり怪物ありというファンタジーの王道を描きながら、唯一無二の重厚な世界観で濃密な人間ドラマが展開します。
苦しみを背負いながらの闘いが続くシリアスな作品ですが、時折差しはさまれるコミカルなシーンも大きな魅力です。
感情タグBEST3
再会と契りとか
ガンツがいなくなり、グリフィスは色々あって王の不興をかい、地下牢で拷問の憂き目に。ガンツはキャスカと再会し、鷹の団に舞い戻ったかたちでしょうかね。
2人が結ばれる場面もかなり良かったですね。
夢の終わりに様々な記憶が思い起こされる。思い出したくもないつらい記憶、生死を共にしたかけがえのない仲間たちとの記憶。過去があって今があり、その今は夢を標として未来へと続いていくはずだった。夢が終わり、光を失った道が今前に横たわっている。
PTSD
子供の頃の父親に殺されそうになった、そして、父親を殺してしまった記憶は、成人になって、愛する人との初めての交わりの時、突然自分の意思とは関係なくよみがえり、辛さのあまり現実感がなくなり、自分自身を苦しめる。このことが実にリアルに描かれている。
匿名
この巻では「グリフィス」がどれだけ「ガッツ」を信頼していたか分かるような話だったガッツが出ていってしまった後のグリフィスの喪失感のようなものを感じた
グリフィスが捕まって大ピンチ、そして残されたキャスカ達の前に駆けつけたガッツ、このままグリフィスも助けに行くか?