【感想・ネタバレ】ベルセルク 15巻のレビュー

「ドラゴンころし」という大剣を持つ「黒の剣士」ガッツの壮大なる冒険。連載期間は30年を越え、アニメ化も何度もされているダークファンタジーの超大作です。
夜になるとあらゆる魔物や霊に命を狙われる宿命にあるガッツ、恐ろしい惨劇に襲われ、心を閉ざした最愛の女性キャスカ、そして、神々しいまでの美しさとカリスマ性を持った旧友にして最大の敵グリフィス。その3人が中心となって、騎士ありエルフあり魔女あり怪物ありというファンタジーの王道を描きながら、唯一無二の重厚な世界観で濃密な人間ドラマが展開します。
苦しみを背負いながらの闘いが続くシリアスな作品ですが、時折差しはさまれるコミカルなシーンも大きな魅力です。

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子供の夢

2022年09月16日

 鷹の団の団長も子供の頃の憧れを実現しようとしていた。今回の「ロスト・チルドレンの章」も子供が理想を追い求めて魂を売ってしまった…のかも。
 いずれも子供が根底にある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月14日

お亡くなりになったということで、二度目の読書。以前は結構飛ばし読みだったので、今回は割と細かく。

今回の読み始めの頃、ネットで「ロシーヌはなぜジルでなく、両親を捧げたの?」という質問を見かけ、
「確かに。でもまぁ、『一番』はやっぱり肉親でしょ」
と軽く流してたんですが。

最後まで読んで「うーん」...続きを読むと。
ロシーヌ、最後はやっぱり両親のところに戻ろうとしてる。ジルの元で死ぬんじゃなくて、家に帰ろうとしてる。
「一番」はやっぱり両親だった。

「もういらない」と一時は心の底から思って「捧げた」けど、
本当は両親は(特に父親は歪みすぎだけど)霧の谷にまで自分を探しに来てくれるぐらい、自分を心配してくれてたんだ、というのは、顕在意識までには上がってないかもしれないけど、本当は理解してたんだなぁと思ったり。

そしてそして、更に皮肉というか行き違いの悲劇なんだけど、その両親は彼女が捧げてしまったのでもうこの世にはなく、ロシーヌは死んでもなお両親には永遠に会えない。(確か使徒になって死んだら、例の渦?で永遠に彷徨うんだよね?)
「仲間外れのピーカフ」、「私はピーカフと同じなんだ」の伏線、ここで回収。


家を出る原因になった彼女の求めた妖精の国は存在しなかったし、実は帰るべき場所だった自分の家は自分が破壊してしまったし、いやもう、色々と救いようがないんだけど、
あるとすれば、彼女が本物の妖精に会えたことと、彼女が最後に「心配する(自分を愛する)両親の待つ家に帰るんだ」という幸せな気持ちのまま死んだことかな。

派手なバトルに目が行きがちですが、なかなか「うーむ」となった回でした。

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購入済み

2020年07月06日

この章はベルセルクの中でもトップ5に入るぐらい好きです。
禍々しい妖精達のビジュアルが何年たっても忘れられません。

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