あらすじ
―――人の心は難しい、それぞれに思いがあり、悩みがある。人の心を考える「倫理」を教える教師・高柳は自分が教えるクラスの生徒たちが抱える「心の澱」に真摯に向かい合い、共に悩み考える…。 教師の、人の在り方を描く教師物語第2巻!!
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皆さん、「倫理」の授業の記憶はお持ちでしょうか?
私は比較的鮮明で、当時ほどには無いにせよ、大まかに記憶はしています。私が教わった倫理の先生も、このマンガの高柳先生ほどでは無いですが印象的な人でした。
主人公は題名にある「倫理」を教える教師、高柳。クールで、特に目立った印象を受ける人物ではなく、生徒からの覚えも普通。そんな彼が、生徒と向き合い、問題を解決していくという作品。
高柳は熱血教師でもなく、また面白い授業をするタイプの教師でもありません。そんな彼ですが、きちんと芯を持っており、生徒に向き合って諭していきます。
個人的には、「合コン」のくだりの先生が人間くさくて魅力的。
「倫理」の記憶がある方も無い方も、今一度「倫理」の授業、受けてみませんか?
感情タグBEST3
高校生に読んで欲しい
倫理は難解で字数が多めだけど…
授業でしゃべるのを聞くよりも、字を読んだ方が何度も読めて理解しやすい。
顔は辛気くさいし表情に乏しいけど、倫理の先生だけあって筋が通ってるっぽい。
こんな先生もいるのかもしれない。
いて欲しい。
でも現実は忙し過ぎて、悩む生徒の前に偶然現れるようなヒマな先生はいない。
コマの中にしょっちゅう出てくる「ゴッ」って文字、何の音?
匿名
今まで広告を正直 煩わしいと思ってたけど、広告を見たからこの作品に出会えました。BookLiveさんありがとう…!
学校, 教育, 倫理, と現代の闇 三拍子を取り扱って、作者さんの覚悟も力量もすごい。
私は薄っぺらい感動ポルノは大嫌いです。でも、こちらの作品は自然に涙が出ました。
雨瀬シオリ先生、描いて下さってありがとうございます!
2巻も素晴らしい!事故にあった生徒の話、先生の笑った顔に安心感を感じました。
全話素敵です!
読んでると「もっと若い時に勉強すればよかったなぁ」と思う作品です。
笑顔って…
笑顔って…何でだろう? ホッとする。 高柳先生もそうだけど、いつもどちらかといえば無表情や、への字に口を閉ざしている脱力感極まりない様子の人々に囲まれているからか。…自分も含めて。 忘れてしまったみたい。いつからだろう。心の底から笑っていた頃。
高柳先生の倫理授業受けてみたい
とりあえず4巻まで買ったけど一気読みしちゃいました。
今までに自分が読んだ中で勉強がしたいな…と思わせてくれた漫画は「暗殺教室」と「MASTERキートン」でしたが、
この本も、読むと勉強がしたくなる漫画です。自分はもうトシヨリですが(笑)。
2巻も全話面白いです。
事故に遭って入院した生徒を高柳先生がお見舞いに行く、というくだりがすごく癒されました。先生かわいい・・・
それと高柳先生が煙草を吸う姿も素敵vvvv
Posted by ブクログ
差別なく、平等に困っている人を救うのは
本当に難しいことだなと改めて思った。
そのことについて一生懸命考えてる先生にも
感動した。
私も先生みたく救える人になりたい。
Posted by ブクログ
まじか。この本。(漫画ではなく本といわせていただく)
こんな本があったのか。
倫理、深くまなびたい。
都幾川君の回、深川さんの回、安村さんの回、どれも、気持ちあてはまる。
悩むことは人間にしかできない
高柳先生の中には芯のようなものがあるのだと思う。だから自分が正しいと思うことには堂々として、他の人なら動揺してしまうようなことにも眉にひとつ動かさない。
だけどそんなクールな先生もとても人間味があるのがこの作品のいいところだと思いました。タバコも吸ってるし、笑ったり、照れたりもする。
中でも善とは何か、という葛藤をするシーンはすごく響いた。
制約のなかで人々を救うことの難しさ、ただ目の前の人を救うだけでは皆を平等に救うことにはならない。それは偽善になってしまう。つまり善とはなんなのか、色々と考えさせられる作品でした。
こうやって私が今考えることができるのも、人間という生物に生まれたからだと思うとまた面白い。
学校の先生は平等に、でも生徒に寄り添わなければならない。難しいですよね。
それでもこうやって向き合おうとしてくれる、ちゃんと導いてくれる先生が居てくれたらなって思いました。
とにかく色々なことを考えられて
自分の悩みと向き合える漫画でした。
高校生が読むのに適した漫画じゃないかな〜と
思いました。
すごく素敵な作品に出会えました。
すごく考えられた作品
さまざまな問題を抱えた生徒に、倫理をもって向き合う。とても高尚な作品だと思う。そして先生が読めば読むほどカッコいい。
どこにでも誰にでも
落とし穴はある。
子供でも大人でも、ましてや、おとなぶった子供なら尚、危ういかもしれない。
穴の縁まで来ていた松田先生に気付きのきっかけをくれた高柳先生。
落ちてしまった近藤くんが自ら爪を立てよじ登らせるきっかけを与えることはできるのか。
次巻が気になって仕方ない。
悩んでる人にこそ読んでほしい
社会に出て漠然と金を稼いで、それなりに悩んで、それなりに人生を謳歌してきたが、この漫画は流れに身を任せた自分をピタリと留付け、自分とは、社会、世の中とはと常考えさせられる作品。
作中でもあるように倫理とは自分を含めた人を知る為の一つのきっかけであり、私にとって今このタイミングで、この作品に出会えた事は僥倖。
あえて二巻でコメントをしたのは既刊の中で一番好きだから。
買おうか悩んでるならおすすめします。
後悔先に立たず
自分が学生の頃に倫理の授業はそもそも無く、やったので近いのは道徳の授業かなと思うんですが、内容はなにも思い出せません。
学生の頃にこういう授業があれば自分の中で何かが変わるんじゃないか、と思うのは大人になってから。この作品を読めば、そういうものに早く気づかせてくれるんじゃないかなと思いました。
1話1話深い
特別な人間とは何かという話がとても興味深くページをめくる度なるほどなるほどと深く読み込んでしまった。読み返さないと分からない難そうなことも多いが大筋はわかるので1回目は雰囲気で読むのが面白い。
悩みつつも
何かしらかの悩みを抱えた登場人物が倫理の教師に関わってくる連作自体は1巻と一緒ですが、今度は犯罪に絡んでくるようなエピソードも。
やはりSNSと承認欲求に関連するようなエピソード、どうしても出てくるでしょうね……。
高柳先生も解決策をきっちり持っている訳でもないのでしょうし。でもその方が等身大でしょうね。
Posted by ブクログ
都幾川くんの話、なんか苦しかった。
何が正解で、どうすれば生徒全員を正しく導けるのか。
問題なく、差別なく、万遍なく…
なんてむずかしいのだろう…
Posted by ブクログ
簡単に病んでいるという言葉を使って欲しくないという高柳の台詞が響いた。
あと、SNS依存の女の子とペルソナの話。高柳”仮面をキレイに磨くのも大事だけれど、勉強は仮面を被る貴方自身を磨くもの。役者が美しくなればなるほど、ペルソナ(仮面)ももっと美しくなる”
“たえず鏡に自分を映し、美しければそれにふさわしい者になるように。醜ければ、教養によってその醜い姿を隠すように。”ソクラテス
2巻最後でジュダさん登場。3巻楽しみ。
Posted by ブクログ
先生が一見クールだが、人間味もある描き方が
絶妙なバランスだと思う。
同僚から生徒との恋愛相談をされた時、
教師としてそれは駄目、といった否定の仕方ではない
回答が興味深かった。
教師と生徒という立場上実質的に対等な関係でいることは
現実的には難しいとは思う。
愛着障害についてのエピソードもかなり重い。
衝撃的な展開ではあったが、毅然とした先生の態度が良い。
「人格」の話が面白かったです。「人格」って多角的な思考に基づいて語られているのね。高柳先生は面白い授業をするわけじゃないし積極的に生徒と関わるタイプじゃないけど、目の前にある問題からは逃げずに受け止めるところがいいなと思いました。
理想の教師像かもしれない
倫理の時間と聞いて難しい話もあるのかなと思いきや、わかりやすい。
しかも教員としての立場を逸脱せず、合理的に生徒を諭していく。こんな先生にこんな話をされてみたかった。
Posted by ブクログ
主人公は理論武装しているが必ずしもうまくいかず(それでも出来過ぎな展開も多いが)、選択授業に集う生徒たちという群像劇は舞台に重層感とリアリティを持たせている。
悩んでる今時の大人と生徒の距離感が新鮮。
Posted by ブクログ
「貴方が貴方という人格を有した それが一番素晴らしい」
なんとなく心に刺さるセリフが多い。
倫理という影に埋もれがちな学問だけど、これを知るべき人間が多いのではないかな。
Posted by ブクログ
高柳先生は、クールなようでとても不器用な人。
生徒たちを救いたくて、でもできないことや
「学校」「教師」という制約に悩んで、
それでもどうにかしようとする。
誰かを一方的に断罪したり、突き放したりはしない。
だから、彼を知った人は彼に惹かれるのだろう。
陰影がはっきりした画調は好みが分かれるかもだけれど、
とても濃密なドラマを感じる作品です。