• ここは今から倫理です。 2
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    悩むことは人間にしかできない

    高柳先生の中には芯のようなものがあるのだと思う。だから自分が正しいと思うことには堂々として、他の人なら動揺してしまうようなことにも眉にひとつ動かさない。
    だけどそんなクールな先生もとても人間味があるのがこの作品のいいところだと思いました。タバコも吸ってるし、笑ったり、照れたりもする。
    中でも善とは何か、という葛藤をするシーンはすごく響いた。
    制約のなかで人々を救うことの難しさ、ただ目の前の人を救うだけでは皆を平等に救うことにはならない。それは偽善になってしまう。つまり善とはなんなのか、色々と考えさせられる作品でした。
    こうやって私が今考えることができるのも、人間という生物に生まれたからだと思う

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    2021年08月14日