あらすじ
自己とは何か――。自分をみつけられず、もがく生徒達に寄り添い語りかける倫理教師・高柳――。生徒達は彼の言葉に何を見出すのか――。倫理を通し、“自己”を探す教師物語第5巻!!
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皆さん、「倫理」の授業の記憶はお持ちでしょうか?
私は比較的鮮明で、当時ほどには無いにせよ、大まかに記憶はしています。私が教わった倫理の先生も、このマンガの高柳先生ほどでは無いですが印象的な人でした。
主人公は題名にある「倫理」を教える教師、高柳。クールで、特に目立った印象を受ける人物ではなく、生徒からの覚えも普通。そんな彼が、生徒と向き合い、問題を解決していくという作品。
高柳は熱血教師でもなく、また面白い授業をするタイプの教師でもありません。そんな彼ですが、きちんと芯を持っており、生徒に向き合って諭していきます。
個人的には、「合コン」のくだりの先生が人間くさくて魅力的。
「倫理」の記憶がある方も無い方も、今一度「倫理」の授業、受けてみませんか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
じいちゃん介護してる子の「ムカつくことはない」って話近い感覚持つことがある。家族が好きで、ある程度ポジティブにやってることだけど、目先の楽しそうなことに心奪われたり、それと家族のことが両立しないことがあったり。
ムカつくことはないけど、好きなもの好きで居続けるために大変なことがあって、時々それを人に話せると良いんだと思う。
Posted by ブクログ
仕事で与えられたロールが今の自分では到底こなせないものでも、自分が耐えられるギリギリの訓練に噛み砕くことができれば、無理しすぎて心身に不調きたすことも減るのかもなぁ。
労働のあと
なぜもう少し早く読まなかったのか!と後悔しました。
なぜ働かないといけないのか?
数年前の息子と同じ事を言ってる!!
この話を読んでいたら
ちゃんと答えるか、このストーリーを読んで欲しかったです。
とりあえず今度帰省した際にこの話を読んで
今はどう思っているのか高柳先生になった気で(笑)聞いてみたいです
泣いた
可愛いものが好きな子の話も、働きたくない子の話も、万引きしちゃう子の話も、全話良かったです。
でも一番ぐっときたのは、#25「好きなもの」です。泣けました。
学校が終わったらすぐ家に帰って祖父の介護をする毎日を送る春山くんが不憫に思えたのですが、
おじいちゃんが大好きだし家族の事も好きだから嫌じゃないんですよね。
本当に家族思いなんだな・・・。
最後のシーンで介護経験のある先生たちとも話ができて、
少しだけ楽しい時間を過ごす事ができ、明るいラストだったのが良かったです。
経験のない高柳先生が付いていけてないのが、ちょっとカワイイ(笑)。
倫理の授業、というか高柳先生に出会えて本当に良かった。
Posted by ブクログ
ウザイとかキモいとかそういった言葉を使うことが多い人に、この本を読んでほしいと思った。
どの巻も人間の心理を言語化してくれるから、共感できることが多い!
Posted by ブクログ
いつも違う価値観を届けてくれるマンガ。一生終わってほしくないマンガ。今、1番楽しみなマンガ。
労働ってマイナスイメージだった。「働かなければならない」環境に人はいるから嫌だなと思ってた。けど、労働は人の喜びにもなる。確かにそんな時もあるかもな。
胸に刺さる言葉が多くて
実際に高柳先生の授業を受けて
高柳先生の暖かさに触れた気がしました。
気が付けば高柳先生の言葉が胸に響いていて
泣いてしまいました。
こんな感覚になる漫画に初めて出会いました。
考えさせられる
登場人物の生徒が新しくなってまたおもしろくなってきました。どんな漫画よりも高校生の心理描写が生々しい。倫理のお話が勉強になるし、先生がカッコいい。
形にしづらいもの達
新たに迎えた生徒たちとの一年が始まる。
好きなものへの憧れ、リスペクトで少しだけ自分を確立できそうな気がしたり。
(歳や経験を重ねたってそうそう確立なんてできないんですけれどね。)
言葉にすることで、初めて自分の家族への思いが何であるかわかったり。
孤立しているようでいて、高柳先生が他の先生達と一緒になって生徒の事を考えているのがわかったし、介護の話をしてて置いてけぼりにされた表情が年相応で、なんとも微笑ましかった。
心情の描写がリアル
自分の心に響く言葉もあるし、登場人物たちの心情が手に取るようにわかるので、自分自身が同じような体験をしたことがなくても心が締め付けられた。
本当に素晴らしい作品。
誰もが感じたことがある生きづらさを解消するヒントも得られる。
Posted by ブクログ
アノミー(無秩序)
秩序、伝統などから解放され「自由」を得た事で多様性が高まり、個人主義が蔓延するのではなく、自由を謳歌できずに無気力状態に陥る事か。
秩序が撤廃された事に因り、弾圧や支配から解放された様で、実は依存しなければ何も決められない有象無象を生み出す「副作用」が伴う、と言う事か。
「余暇」は「労働」で得た富を
消費する事にしか使われないから
労働で得た富を余暇に使う余暇がないのは、一体何なんだろう、と思えて来る。高柳の話の中には、糧を得る為に労働をしていた時は、食料を得れば子供をお腹いっぱい食べさせられたり、そもそもが「生きる」に直結していた。現代人は「余暇」を手に入れた代わりに、何かを失っているとも取れるが、そもそも文明の発達は人が「余暇」を簡単に享受できるようになるために、だった気がする。
「余暇」はあります、と謳い乍ら、仕事をしていても「時間」が得られず、疲労困憊して「仕事」の為のサイクルをこなすだけ、見た目は「余暇有り」、実態は「余暇に使う時間無しで労働」…生きるを見失ってもおかしくないのではないか。
Posted by ブクログ
早く新しい話が読みたくてしょうがない。って思った漫画久しぶり。
今検索したら小説もあるぽいのでそっちも読む。
漫画原作の小説も読みたいってなった漫画はこれがはじめてかも
Posted by ブクログ
第一話をアプリで読んで惹かれ、そのまま全5巻を購入。「人間が生きるとは」という壮大な主題が倫理の授業を舞台にノンフィクションながらも実践的に展開されています。倫理や哲学といった知識に明るくありませんが、主人公が用いる名のある人たちの言葉は説得力があり、倫理についてより深く学びたくなります。なにより、倫理の先生である主人公自体も魅力的な人物設定なので、マンガとしても面白いです。
やっぱり好き
最後の春山君の話、好きだなぁ
作者の良いところは倫理という内容を扱ってるのでこれが正しい!これは絶対ダメみたいな考え方が無いこと。人それぞれ思うことは違うのでその人に合った話の進み方をしててすごい好きです。
Posted by ブクログ
*かわいいは正義
他人にどう思われてるか、わたしはそればっかり気にしちゃってる気がするな。
最後に井上かりんちゃんがハブられちゃったとき、沖津くんが声をかけたのがえらすぎた!
*労働のあと
働く意味ってわからんよなぁ笑
でも、働かないとなんかつまんなくなっちゃいそうだな。働きすぎもよくないけど、誰かに必要とされて、誰かに貢献して、それがやりがいとか幸せに繋がるんかなぁ
*姫と泥棒
正しいところに悪い人が来ることはあっても、悪い場所に正しい人が来ることはないってすごく納得した。一度本当にそっち側に行っちゃうと戻るのがすんごく大変だし、だれも引き上げてくれないかもしれない。でも、そんな先のリスク考えられる子ならもともとそっちに行かないよて笑
問題行動だけじゃなくて、その奥にあるものに触れられる大人になりたいな
*好きなもの
これは感動した、、!
家族がほんとに好きなのね(*´◒`*)
どんな感情でも持つことは素晴らしいと思う。ちゃんとそれを言語化して、伝えるべきときに伝える語彙力がやっぱり必要やな
人生の考え方、生き方が変わる
幸福の追求、他者との交流、生きるということ・・・
今まで何気なくこなしてきたけれど、少しずつ歯車が噛み合わなくなってきたこと。
ついに、つまづいて転んでしまった。立ち上がり方も分からず、その場にうずくまる。
そんなときに、立ち上がるための手立てを教えてくれるのが、倫理というものなのかも。
この漫画は、倫理という学問を解り易く要約している…と思う。登場人物の背負う様々な問題と、その解決を目指す物語。
そして、それらの問題は、人間にとって身近だからこそ共感できるし、気持ちよく解決されていく様子を見ると勇気が湧いてくる。
中高生には少し難解な作品かもしれない。なかなか一筋縄ではいかないテーマだから。
けど、推理モノとは違って捉え方は自由だし正解はない。
多感で不安定な時期にこそ、この漫画を読んで、たくさん共感して、生きるための力をもらってほしい。
続きが気になる~~
わかりやすい哲学書
人間の存在、生活、思考、様々なことを考えさせられる。パスカルは人間を考える葦と表現したが、人間が考え、「こうあるべき」と導き出す道徳性は、人間を人間たらしめるもの。
他の動物と同じように人間も「生きること」が目的だった時代に対して、「余暇」を目的とし、内面ではなく外面を磨く人が多い今。
人が「良く生きる」ために考えるの参考になる。
いつも当たり
この作品は読み終えた時の満足感がとてもある。そして自分も1度は考えたこと、または他人に起こってるのを見たことある気がして人間とは、倫理って深いなぁって気持ちになる。
簡単に言うとめっちゃ面白い
一新
1巻から連続していたキャラクターが入れ替わって、新しい顔ぶれになりました。
卒業と同時に最終回を迎えるものがよくある印象だったので、こういう形で続いていくのは意外でした。
大切なことを伝えてくれる作品なので、長く続いて欲しいと思います。
介護の話は泣けました。言葉にせずおろそかにしていた感情が「家族が好き」だなんて。泥棒の話は問題が解決するわけでは無いんだけど、キャラと読者に気づきをうながしていて面白かった。
好きな作品
何故かいつも涙してしまう作品です。
すごく感動的なことがある訳でも、状況が劇的に変わる訳でもないのに、心にグッときます。
わたしは、しんどいなぁって時に読むともう少し頑張ってもいいかなと思えます。
今巻もとても面白かったです。
今巻も面白くノンストップで最後まで読みました。前巻のラストチャプターに続いて新学年がスタートして、新しい生徒が高柳先生から倫理を教わりました。この時世だからこそ読んで欲しいところがたくさんありました。次巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
介護の話や泥棒の話が好き。具体的に家庭環境が変わった訳でも盗癖が無くなった訳でもないけど、「自分が今していること」を改めて直視して考えることになったのだと思う。これから少しでも良い方向に向かってくれたらなと思う。
Posted by ブクログ
うーむ相変わらず面白い。とりいそぎ
かわいいは正義→人にどうまなざされているか、という問いはなんか刺さったなぁ。人は人、自分は自分ていうのはもちろんあるけど、他者があって自己があると考えると、人にどう見られているのかという視点は当たり前だけど、必要なんだよなぁ。人の意見に振り回されるべき、ということではなくて、自分の客観視ね、いやほんとそうですね。
労働のあと→も未だモラトリアムな自分的には刺さりますなぁ笑。労働の意味が時代とともに変わってきているというのはたしかにそうですよね。ちゃんと考えないとなぁ。
好きなもの→泣きそうになってしまった…春山くんの優しさがめちゃめちゃ沁みる…そして自分の気持ち、自分自身を言葉にして知ることの大切さについてちょっと考えた方がいいなと思ったのでした。
欲求…言葉にする。
人として生きていくこと。生理的欲求が満たされて身体は成長する。家族や友達や先輩(先達として生きている様々な人々…教師や上級生、職場の上司や同僚、近所の長老等々)後輩らによって社会的に成長する。そして心の成長。幼少期から青年、熟年を経て壮年、老年に至るまで精神的欲求は計り知れない。満たされない欲求を言葉にする。言葉として書き連ねる。ふりかえる。見つめ直す。…高柳先生の教えはさらりとしてずしりと響く。
Posted by ブクログ
ここまでこの漫画を読んできて思うけど、話を“聞いてくれる”先生ってあんまりいないんじゃなかろうか。
わたしがそういう経験がないってだけなのかな。
“話あったらいつでも聞くよ”
その言葉だけでもかけてもらえたら、子どもとしては、生徒としては、何か抱えている問題があればめちゃくちゃ救いの一歩になるだろうし、何よりすごく嬉しいことなんじゃないかと思うのだけど。
Posted by ブクログ
今回も、どのエピソードも良かった。特に好きだったのはゲーム依存の青年が、スマホをなくしたことで居場所の無さ・やることの無さに気づき、労働の価値を考えるエピソード。私もスマホ無くしたらやること無さすぎて不安すぎてやってられないだろうなと、心当たりがありすぎた。
あとヤングケアラーの高校生が、言葉や自分の本音に気づくエピソードもよかった。優しい子ほど真面目な子ほど、陥りやすい状況だよね。
アーレント「現代人には「余暇」が増えすぎた。」余暇は労働で得た富を消費する事にしか使われないから、頑張って働いたお金は暇つぶしのために消費されるだけ
人の心とは自分で思っている以上に”言葉”というもので大きく揺れ動いてしまう。細やかな感情表現の言葉を使わないと、どんどん細やかな心の揺らぎを感じられなくなっていく...
言葉の乱れとは要するに語彙の無さ
耐性は訓練で身につく。「これ位なら出来たな」この達成感が人間を強くしてくれる。”自分はどこまでなら耐えられるのか”自分の研究を積極的に行って欲しいですね...
Posted by ブクログ
新学年が本格的にスタート。今のところ極端に大きな事件はなく、それだけに逆に明確な解決も感じられないエピソードが多い印象。これらがこれから繋がっていくのか、高柳先生自身の背景がどのように描かれていくのかが楽しみです。「ことばの乱れ」についての記述には考えさせられました。
ドラマも始まってますが、この作品の持つ絵的内容的な「陰影」が、ドラマ版でどのように表現されているかが気になりますねー。観てみなくては。
Posted by ブクログ
従兄弟が誕生日にくれた漫画!
あれ?あの子どうなるんだろう???と思ったら卒業しちゃってて。結局みんな曖昧に解決しないまま終わった気がするんだけど、そんなもんなのかなー????
最後にみんな出てきてどうにかなるのかな?
まだ続くようで不明ですが、ホント、ホントに倫理だなぁと思うし、あの集団対個人の戦いはきっとみんな思ってることだろうなぁ。と読みつつ思いました。
団体でなぁなぁで流される人。
うまく流れることができない人。
浮いちゃう人。
どっちでもいいやの人。
まいっかの人。
無の人
わかるなぁーわかる!!!
っていうホントに深層心理の漫画で、深いです。とても。でもって先生の闇。気になります。笑笑