あらすじ
「茶屋みよし」のおしんさんが、おめでたらしい――日本橋は来原店にある一膳飯屋「塩梅屋」の主・季蔵は、先代の娘・おき玖にその話を聞き、早速、豪助を訪ねた。当の豪助は、身を固めるつもりらしい。季蔵はふたりのために、心のこもった祝言の折り詰めを作ることに……(「祝い飯」より)。表題作ほか「里芋観音」「伊賀粥」「秋寄せの箱」の全四篇を収録。愛する女性と市井の人びとのため、季蔵は今日も密かに悪を討ち、そして美味しい料理を作り続ける。大人気シリーズ第十三弾。
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大きな闇が、消えた。
人殺しを、請け負うなんていう事は、許しがたい。実の娘に、母の敵として殺されたのは、運命の悪戯か?これで、大きな闇が一つ消えた。お利う(弥栄)は、お澄みと共に、幸せに生きていって欲しい。