日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、手に持つ刀を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をするが……(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場!
Posted by ブクログ 2023年05月07日
江戸日本橋の一膳飯屋「塩梅屋」秊蔵は、元武士で、今は北町奉行の烏谷椋十郎からの指令を影でこなす「隠者」となっている。この秊蔵が料理に絡んだ事件を先代の娘おき玖、店の常連たちと共に解決していく物語。おき玖の秊蔵への恋愛感情や秊蔵の元許嫁、瑠璃なども彩りを添えてただの捕物だけでない人情物語。
第1巻「雛...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月30日
みをつくし料理帖がとても好きなので、江戸の料理人の話ということで読んでみた。料理の話と捕物の話の両方という感じで、捕物帳も好きな私にはとても読みやすかった。展開も早くて、余韻に浸る間もなく次の話にどんどん読み進めていったらあっという間に読み終わってしまった。人情的な話をもう少し読みたいと思いながら、...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月23日
内容(「BOOK」データベースより)
日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、刀を持つ手を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をす...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月01日
捕物帖シリーズ。
主人公は料理人。
第一弾らしく、キャラの説明的な話がメイン。料理が美味しそう。
主人公が感情豊か。
怒ったり、泣いたり、料理がうまくいかずに凹んだり。七夕の話が印象的。
覚悟を決めつつある主人公の、今後の活躍が楽しみ。何かを守り引き継ぐというのはたいへんな覚悟が必要であり、簡単に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月17日
季蔵はもとは武士だったが、「塩梅屋」の料理人になって5年。
28歳の長身、引き締まった体つきのかなりいい男。
銀杏長屋に住み、棒手振りの三吉が売りに来た納豆を買う平和な朝。
朝飯のためではなく、料理の研究のためだった。
ところが、仕込んでくれた恩人の店主・長次郎が亡くなる。
大川端でおろくが上がった...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月20日
4篇で1冊となっているのはよくあるパターンで違和感もなかったけれど、
1篇ごとに殺人が起こり、解決されるのは随分とせわしない気がする。
もうちょっとゆったり構えて欲しかったというのが率直な感想。
第三作までがセットで販売されていて、エピソード0として「長崎菓子」が
プロローグとして挿入されていた。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月17日
訳あって武士を捨てた季蔵。尊敬していた料理屋の親方長次郎が或る日突然骸で見つかった。どう見ても殺しだったが、事件を増やそうとしない同心は、自死と片付ける。犯人を必ず見つけると心に誓って季蔵は事件の真相に近くが、それは親方の裏の仕事もしることに。
推理も楽しく、当時の料理も知るという2度美味しい仕組み...続きを読む
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