大野和基のレビュー一覧

  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

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    「意味の場」は、最小単位ユニットの数だけ存在する。単一の「人」の数だけでなく、「人ー人」の数だけであると思う。

    ・共通点のないものは敵対しない。
    ・争いの第一戦術は相手の非人間化
    ・ニーチェのいう末人=いかなる代償を払っても苦痛を避けようとする人。
    *これは現代の無痛主義、過剰なまでの対立拒否、ひいては政治への無関心にまで繋がる概念だろう。
    死の運命の否定、そのための煙幕=黙過かも。
    ・自動化によって仕事を失う人々…仕事できない人間が溢れる。*日本産の有人潜水艦を作る技術は既にロストテクノロジー。

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    2024年07月18日
  • つながり過ぎた世界の先に

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     Audibleにて。
     陰謀説が流行るのも、ステレオタイプ思考が表に出てくるのも根は同じなのかもしれないな。未知のもの=予測がつかないものは不安だから。同じ人間がやってる=「悪意」と解釈すれば、まだ想定の範囲内。その方が相対的な不安感は下がるのだろう。
     人の脳は予測とその結果のズレによって自己に含まれるか、そして安全な環境かを判断している。同類の人間が抱いた悪意なら、パンデミックも世界の終焉も腹は立つけど仕方がいない…ということかな。反射による恐怖の処理だ。それくらいには追い込まれているからそうなる。

    一方で、パンデミックはチャンスだったのかもしれない。「怖いのは分かる。でもだからこそ反

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    2024年05月08日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    先だって読んだ本「人生百年の教養」に著者の亀山郁夫先生がこの本から「幸せになれるゾーン」が人間にはあると引用していたのでマルクス・ガブリエルの「つながり過ぎた世界の先に」を読んでみた。
     最終章に「人には幸せになれるゾーンがある。ゾーンは人によって違う。このゾーンをみつけられたら、それは自分の運命。そしてその運命が幸せをもたらす。」と書いてありました。
     パンデミックはじめの頃書かれた本ですが、トランプ大統領の政策 コロナ対策、外交、経済など間違ってなかったと論じてます。コロナがなければ選挙に勝っていたろうと言ってます。マスコミが彼を悪役にしたてたと。ガブリエルはメルケル首相は世界最高の指導者

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    2024年01月16日
  • お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する

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    朝鮮半島の今後の動向を注視。
    ETFが多すぎるので、組み込まれていない時価総額の低い銘柄に注力するのもありか。

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    2023年11月25日
  • 私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩

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    20年前は、結婚したら子供を産むのが普通という圧力がかなり強く平気で口に出す時代だった。そんな中での不妊、さらに男性不妊は言い出しにくく、日本では告知という発想にはいたらず、秘匿する方向に行きがちであり、法整備も遅れにもつながったのではないか。

    告知は小さい頃の方がより柔軟に受け入れられるということを初めて知った。
    今は多様性が尊重されるようになり、昔よりもスティグマがなくなってきた。だからこそ、生殖医療を秘匿の世界とせず、告知の大切さ法律で何をどのように保護すれば良いのかしっかり議論する必要がある。

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    2023年09月01日
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

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    本書でインタビューされてる人たちの著書を是非読んでみたいと思いました。

    プロローグー人類の未来は明るいかー
    いまこそ現実を直視せよ
    我々はいま「近代の終わり」という歴史的結節点を迎えているのではないかという思いにとらわれた。近代を一貫して特徴をづけてきたグローバリゼーション、その元になっていた理性、認識、秩序といったものへの信頼が大きく揺らいでいる。これこそ現在の我々が感じる漠然とした不安の正体なのかもしれない。
    その先にある人類の未来は明るいのか、あるいは暗いのか……。読者の皆さんが識者の意見に賛同する しないは別として、きっと新しい視点をこの対話から学べると思う。その学びを共有することが

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    2023年06月10日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    マルクス・ガブリエルは注目している知識人の1人なので、本書も手に取りましたが、とても満足しています。この手のインタビュー本ですと、内容がかなり薄くがっかりすることも多々あるのですが、さすが哲学者ガブリエルです、インタビュー用にわかりやすい言葉を使いつつ、かなり深いことも多数盛り込んでいました。ガブリエルは本書の中で「倫理資本主義」こそ我々が今後目指すべき道だと主張します。そしてこれは名称にもあるように資本主義と両立する、つまり今の資本主義の方向を修正すれば可能だというわけです。

    倫理資本主義に向かうかどうかのカギを握っているのは「危機」です。実はガブリエルは、危機が生み出す全く異なる2つの推

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    2023年05月06日
  • 私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩

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    ネタバレ

    全ての大人は全ての子どもの親になり、全ての子どもは全ての大人の子になる、ってどこかでみた言葉を思い出す。本当に、そんな世の中になりつつあって、過渡期をわたしたちは生きていると思う。

    「子どもがほしい」と切実に願った先のAID (非配偶者間人工授精)の利用なら、生まれた子どもへの説明はどんなあり方が理想的なのか、とくに本書ではその考えたかを得る。例えば、オーストラリア、ヴィクトリア州の病院で不妊治療を行ってきたアンドリュー・スピアーズ医師によると「幼少期の子どもがどれほど精神的な受容力を持っているか」が語られ、10代になってからの子どもへの告知では遅すぎることや、アイデンティティが形成される前

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    2023年04月29日
  • 英語の品格(インターナショナル新書)

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    英語を使い始めたタイミングで読むととても、参考になる。英語は思ってるほど単純ではなく、奥深い言語であり、話し方や内容、言葉のチョイスでその人の品格が表れることもよくわかった

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    2023年04月08日
  • 未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来

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    最悪のシステムの中の最善のシステムである、資本主義について、情報技術によってますます加速し、変容をしていく先に何が待っているのか。2019年の断面で7名の経済学者が未来を予測した書

    キーワードは以下です。

    米中の対立
    資本主義の修正と変容
    富の再配分
    人工知能の発達と普及、そして雇用への影響

    目次

    プロローグ 「未完」のその先を求めて

    Chapter1 ポール・クルグマン 我々は大きな分岐点の前に立っている
    Chapter2 トーマス・フリードマン 雇用の完新世が終わり、人新世がはじまる
    Chapter3 デヴィッド・グレーバー 職業の半分がなくなり、どうでもいい仕事が急増する
    Ch

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    2023年01月26日
  • 「常識」が通じない世界で日本人はどう生きるか

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    ネタバレ

    イノベーションを促する為には考え形の異種混淆が必用らしいです。

    日本人は年配者へ敬意を持つ道徳を持ちつつ高い均質性を持った民族であり、既存のパラダイムへ批判をしないが故にイノベーションが起きにくいようです。

    解決案としては、多様性のある環境下での若者の教育を実施すべきとの事です。

    私自身、海外への留学経験も無く同調圧力が働く会社で働いてますので、先ずは私自身が社内の若者へ少しでも意見や改善案を発せられる環境作りを目指していきたいと思いました。

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    2023年01月09日
  • 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

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    ネタバレ

    ジャレド・ダイアモンド氏、ユヴァル・ノア・ハラリ氏、リンダ・グラットン、ニック・ボストロム氏、ダニエル・コーン氏、ウィリアム・J・ペリー氏、ジョーン・C・ウィリアムズ氏、ネル・アーヴィン・ペインター氏の世界の識者8名の方への大野和基さんのインタビュー編です。

    8名の方々のインタビューからはとても思うことや共感することがありました。
    本書を制作されたPHP新書を始めとする方々、インタビューアーの大野和基さんは、観点がとても素晴らしいです。
    本書のテーマに共感せざるをえない日本人が大勢いるはずの内容です。

    ただしとても残念なことですが、日本人の問題点は、本書の内容を受け止めていくべき存在の多く

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    2022年12月18日
  • オードリー・タンが語るデジタル民主主義

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    発想がすごく勉強になる。
    民主主義の基本的人権にネット環境を含めて、それを行き渡らせていくことを大前提としていることが素晴らしい。台湾にはできて日本にできないのは何故なのか?ちょっとずつでも変わってほしい。
    ジョインの素晴らしいと思うのは、誰でも参加できること。そして少数意見もバカにされず、5000人という公平なハードルの賛同があれば政府に正式に検討してもらえること。安心して意見表明できる仕組み(コメント機能の排除)。
    もっと凄いのは、政府の側の向き合い方で、きっちり請願者のニーズを聞き取り、理解した上で解決点を見つけ、フィードバックしてるとこ。
    日本はきっと、形はやってるふりはするけど、本気

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    2022年11月11日
  • お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する

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    これからの世界を知るには歴史を知ることが重要だとわかった。投資をしていく上で、人が注目していないところを攻めていくことが重要だとわかった。これからは朝鮮半島の時代らしい。

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    2022年07月24日
  • オードリー・タンが語るデジタル民主主義

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    デジタルの可能性を感じた。善にも悪にもなるもの、使う人間次第といった考え方やテクノロジーとか様々あるけれど、台湾の事例を大きな検証がされたと思いました。人間への信頼と公共的であろうとする改善や実践が台湾の参加型民主主義を築いたと思う。

    オードリー・タン氏が受けた親からの教育、数学的思考とプログラミング技術など、がデジタル化された参加型民主主義を築くために全て活かされてるのが興味深い!

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    2022年05月27日
  • オードリー・タンが語るデジタル民主主義

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    オードリータンが語るデジタル民主主義

    皆さんの評価はあまり高くないようですが
    調和を目指す社会を考える上で
    無くてはならないヒントの山です
    確かに頭も良いし公明正大で
    淀みなく語る中身も超面白い

    しかしその反面机上の話ならば兎も角
    競争原理真っ只中の世界なのに
    台湾だけ全てが順調で
    非の打ち所がないのが気に入らない
    それだけでなく例え話で出される
    マスク対策の成功話は良いとしても
    ウイルス対策にマスクが有効なのか?
    手洗い消毒に
    人間同士の距離を開ける事が必要なのか?
    甚だ疑問だ
    更にはPCR検査やワクチンの不自然さや
    危険性についての話が
    抜けているのはどうしたわけなのか?
    肝心要の調査

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    2022年05月21日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    次の時代の勝者は、GAFAのどれでもなく、まだ名もないスタートアップ企業になるだろうという予測は衝撃的(次に勝つのはARの会社という見方)。時代を遡れば、マイクロソフトやGAFAの登場について同じようなことが言える。過去5000日から未来の5000日を想像することは説得力があるし、とても示唆に富んでいる。

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    2022年03月04日
  • 自由の奪還 全体主義、非科学の暴走を止められるか

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    ハンセン氏による、「不確実な褒美」を利用したSNS企業の戦略や、YouTubeでの視聴の70%以上がAIでレコメンドされたものという話は興味深い。なるほど、そういうふうにハックされているのか。スティーヴン・マーフィ重松氏の「スタンフォード大学のよう優秀な大学の学生は、ちゃんと人の話を聞かない」という話も面白い。各章冒頭で紹介されている著者陣の邦訳書は手強そうだけど読んでみたい。

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    2022年02月06日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    ケヴィン・ケリーは、雑誌「WIRED」(デジタルがもたらす経済の変革を追う世界的な著名雑誌)創刊編集長で、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾスなどシリコンバレーで成功した沢山の起業家たちを取材してきた人物。
    彼は「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」と言う。

    テクノロジーの進化の未来を、5000日後と日数で考えます。
    10数年というとまだまだ先な感じがしますが、日数で考えると近い将来だなとちょっと不安になりますね。

    スマホの次に来るものは、スマートグラス。
    身につけて画面を表示するウェラブル。
    ミラーワールド=(AR世界)拡張現実の世界。
    AR機能を搭載したスマートグラス

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    2022年02月06日
  • お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する

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    ジム・ロジャーズの投資哲学のようなものが理解できる一冊。
    具体的にどうしたら良いかといった事が書いてある親切な本ではない。

    簡単に言えば
    ・歴史を学べば投資に役立てることができる
    ・北朝鮮、中国、ロシアなどに期待している
    ・成功したければリサーチが大事
    といった内容。

    この一冊で成功することは絶対ないと思うが、成功するための一歩を踏み出そうと思うには良いと感じた。

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    2022年01月30日