大野和基のレビュー一覧
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読んだと思ったのに本棚になかった。二重登録かもしれないけれど書いておく。
新実在論は未だによく分からないが,思弁的実在論やOOOとは違うらしいというのは分かった。新書ばかりでなくちゃんと著作を読まなければなりませんね。
死刑反対の議論があって,これを覚えていたので読んだと思っていたのだが,他の著作でも言ってるのかもしれない。
①「尊厳とは,「人間はときには人間存在の概念に基づいてその人生を送っている動物である」という事実」
②「他の人の尊厳を減らす人は,自分自身の尊厳も減らしている」
③「尊厳がゼロになることはありません。ゼロになれば人間でなくなります。」
④「もしその人を殺せば,その人の尊厳はゼロであるとみなしていることになる」
この論証が腹落ちしないのは多分②だと思う。
これと,新実在論で言う倫理的事実という概念がどう関係するかも課題。
そもそも倫理的事実がよく分からない。 -
Posted by ブクログ
予言的でも盲信的でもなく、これまでのテクノロジーの流れや、その技術が持っている特性、社会が求めていることなど、本質的な要素から、筋道立てて未来を予測している点に感服した。
未来予測に関してもすごいが、著者自身が世界中を旅していたり、アーミッシュとの交流や多くの起業家とのインタービューなどの様々な人生の経験を通じて、世の中を俯瞰しているからこそ、見えるものや気付けることがあるのだと思った。
著書に垣間見える、彼の幅広い経験や彼による彼自身の認識の深さにとても惹かれた。
著者が「WIRED」の共同設立者らしくこの雑誌がさらに好きになっちゃっいやした -
Posted by ブクログ
ネタバレジャレッド・ダイヤモンド、ユヴァル・ノア・ハラリ、リンダ・グラッドストンなど2010年代20年代のスーパー著作家達を取り揃えたインタビュー記事。
特に気になった箇所のみ
ダイヤモンド氏
国家間格差‥貧しい国から裕福な国に人が動く。野心に満ちた移民でイノベーションが生まれる場合もあれば、テロや感染症につながる場合もある。貧しい国への資金援助は格差を平準化するのでお互いに利益がある。
ハラリ氏
お金や国家など虚構を信じる力によってサピエンスは今の地位にいる。戦争など虚構のために起きる悲劇も多いため、現実と虚構の区別をつけて虚構を利用すべき。対象とするものが苦痛を味わうものは現実。国家や貨幣はそれ自体が苦しむことはない。
将来何が起きるか誰にもわからないと、民主主義のシステムが機能しなくなる。今のインターネットの広がりのように、民主的なプロセスを経ず、数人のエンジニアが決めたことがその他の人の理解や同意がないままに世界に拡散する。政治家も有権者も将来のビジョンが描けないまま、テクノロジーだけが世界を劇的に変えている。
気候変動やAI普及による大量の「役立たず階級」の出現など、今の問題はグローバルだが、個々の国単位でこれらの問題を解決することは不可能。対処できないからこうした問題を矮小化するトランプ氏のような政治家が増えている。
経済がモノベースから知識ベースに変化した。こうした無形資産は戦争で獲得することができないため、現代は大国間同士では戦争が起こりにくくなっている。今、戦争が広がっている地域はまだモノベースの経済が強い地域。中東の石油など。
核兵器はテロリストにとっては意味がないが、テロで死ぬよりマックの食べ過ぎで死ぬ確率の方が高い。気候変動の方がテロよりもはるかに大きな脅威。テロに金を使うなら気候変動対策に投資すべき。
AIやロボットよりも優れた成果を出すことができない階級が大半となり、ごく少数のプロフェッショナル以外は社会、経済、政治、軍事システムから見ると「役立たず」となってしまう。 -
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科学に関するところは怪しすぎたのですが、後半はとても良い内容だった気がしました。
ステレオタイプによって他者を判断することは非倫理的であること、対話が必要であること、SNSが我々に自己を与えていること、などのところはかなり興味深く感じました。
この辺りは不必要に自己の属性についてSNSを通して自ら確定してしまうというのは実際に感じるところで、他者に対する属性化も問題だとは思っていたのですが、反面自己を不必要に規定してしまうことが生きづらさを生む温床となってしまうのを感じました。
交友層の偏りがかなり出てるように見えるので自分がもっと広く対話したらどうかなと思いますし、哲学者を雇うべき的なところなど所々プラトン的にも思えますし、やってないことをいつでもやれるぜっスタンスで語るのは個人的には格好悪いと感じてしまいますし、歴史的経緯から倫理的に正しい自分であることを表明し続けなければならないドイツにおけるナショナリズムってこんな感じなのかなと想像したりもしました。
哲学はズブの素人なのですが、医学についての語りはだいぶ怪しかったので、同氏の専門以外の発言は、話半分くらいで考えようと思いました。 -
Posted by ブクログ
資本主義に対して各識者が色々な主張をしているが、中には反対するような論説もありそれぞれが論理だっているので難しい問題なのだと再認識。脱物質化で環境問題にも対応できると言っているアンドリューマカフィー氏の章だけハテナがたくさんあった。人類が利用している資源量は近年になって減ってきているという主張だが、そもそもが採りすぎですでに環境破壊が相当進んでいるのに、どれほど利用資源量が減ってるからOKと言えるのだろうか?さすがに今までと同じ経済活動で良いとは言えないと思ったが、本を読んでみたい。
原発問題は「化石燃料に比べればマシ」という一方、「長期的なリスクあるからダメ」というところで、やはり政治的な決断でしかない。 -
Posted by ブクログ
「コロナ後の世界」というタイトルですが、あとがきによれば、本書はもともと2019年から進められていたインタビュー企画に、今回のコロナ禍を組み合わせて内容を深めたようです。まず中身以前に、この6人をよく選んだなという意味で強いユニークさを感じました。たとえていうなら、服のセレクションショップで、「思いもよらないセレクションで面白いなあ」と感じる感覚でしょうか(これは選んだ服自体が良い/悪い、を超越した感覚です)。「銃・病原菌・鉄」などの著者であるジャレド・ダイヤモンドを先鋒に(なんて贅沢な!)、次鋒は人工知能の研究者で「LIFE3.0」などの著者であるマックス・テグマーク、そして人生100年時代のリンダ・グラットンが続き、「暴力の人類史」「21世紀の啓蒙」の著者であるスティーブン・ピンカー、そしてビジネス界から「GAFA」の著者、スコット・ギャロウェイが続き、最後にノーベル経済学賞受賞者であるポール・クルーグマンとくるわけです。このラインナップはかなりユニークで面白いと感じました。
肝心の中身についてですが、おそらく読者の関心事によってもどのパートが面白いかは違ってくると思います。私はテグマークの「AIで人類はレジリエントになれる」と、スコット・ギャロウェイの「新型コロナで強力になったGAFA」を興味深く読みましたが、ほかのパートはまあこんなものだろうという程度でした。全編にわたってあっという間に読めます。 -
Posted by ブクログ
まず、ものすごく読みやすかった。
こういった類に知見がない私でも何の抵抗感もなく読み進めていくことができたし、とても興味深く面白く感じることができた。
世界は本当に複雑だなぁ、そして、その世界のトップ達はよくもまあそんなに争えるなぁとも思い、
自分がいかに思考停止しながら平和を享受しているのかがよく分かる。
(これを悪いことだとは思わない)
民主主義の衰退なんかは無知な私でもなんとなく感じるところではあるけど、日本が民主主義国家じゃなくなることなんて想像もできない。
しかし、人類によってこの世界はいかようにも変化してきた歴史は紛れもないものであり、他人事ではないなとちょっぴりですが思います。
おもしろかった!!