大野和基のレビュー一覧

  • お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する

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    投資家ジム・ロジャーズの未来予測。
    "朝鮮半島が統一されて魅力的な投資市場になる"という意見は一見唐突ではあるけれど、もし仮に本当にそうなればたしかにそうかも、と思わされた。
    予測通りに当たるかどうかよりも、このように先々まで見通して自分なりの予測を立て、長期的な目線で投資行動を行なっていく姿勢が投資家マインドには重要だと感じた。
    コロナ前に出された本。現在市場も投資家も、目先のコロナ禍の影響に目を奪われがちだが、その後の未来を考えるのにいい内容だった。

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    2022年01月29日
  • そして日本経済が世界の希望になる

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    クルーグマンからのアベノミクスへの応援歌です。

    <アベノミクス:おさらい>

    第1の矢 大胆な金融政策 異次元緩和 日銀黒田総裁
    第2の矢 機動的な財政政策 10兆円の経済対策 麻生金融担当大臣
    第3の矢 規制緩和、民間投資を喚起する成長戦略 菅官房長官

    <クルーグマンが指摘するアベノミクスの優位点>

    ・実質金利を抑えながら、財政政策をすすめながら、財政赤字を軽減する
    ・デフレ脱却のために、政権とセントラルバンクが協調
    ・金融緩和とともに、財政出動の実施

    <結論>
    ・日本よ!たちあがれ、そして世界の手本になれ

    構成は以下

    プロローグ
    第1章 「失われた20年」は人為的な問題だ
    第2

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    2022年01月27日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    哲学者からコロナ後の世界がどう見えているのかを知れました。面白かったです。

    まず印象に残ったのは倫理資本主義の概念でした。経済システムは維持した上で評価基準を倫理的に変えていく必要があるとのこと。
    企業内に哲学課を置くのは斬新なアイデアだと思いました。是非実現されてほしい。
    ただ、個人的にはそれだけでは完全に持続可能が実現できるか微妙だと思ったりはします。

    また、統計的世界観に陥ることへの危機も理解できました。ウィルス学者に政治を任せると、どうにもならなくなると、そりゃそうだなと納得しました。
    また、感染者数を出してる側も、受け取る側も数字が何を意味するかを理解していないという指摘も刺さり

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    2022年01月25日
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

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    擬態されていないありのままを見ることができる「あたらしい実在論」で5つの危機を見てみようが結論と思いました。

    ■「あたらしい実在論」の解説
    移民問題や財政問題などを契機にヨーロッパでは「国民国家の復活」がおきている。
    アメリカは独立までヨーロッパ的であったのに、独立したら、決してヨーロッパではなかった。それを擬態という。今また、中国で擬態が起きている。
    報道機関は、紙メディアであれ、ソーシャルメディアであれ、リアリティをいちじるしくゆがめて伝えている。
    真実を伝えるのは、「新しい実在論」であり、新しいメディア政治が必要である。既存の形とまったく異なるメディアを創造することが今求められている。

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    2022年01月25日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    ネタバレ

    ·量的思考よりも質的思考
    ·哲学がもたらす、倫理的な方向性
    covid19によって不意に訪れた、考え方のリセット
    実はこれ自体が本当のニューノーマルといえるかもしれない
    統計による効率化で進んできた今までの世界
    これよって引き起こされている環境破壊や格差、貧困
    とはいえ実は人間は質的思考(快樂)も楽しみながら暮らしているので、この側面を大切にした考え方を増やしていければと思う。
    トランプや中国に対する著者の意見も新しく、刺激を受けた。

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    2022年01月16日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    これからの世界は倫理が大切なんだと強く訴えていました。今までの普通の生活でさえ見直さないといけないかもしれませんね。そして全世界の全ての大企業が倫理的な考えで仕事をするようにしていかなければならないということですね。でも少し気になるのは、動物倫理や自然倫理はどうなのかがこの本にはあまり書かれていなかったので、次回はそのあたりの話で哲学してほしいですね。ガブリエルさんはとても強い主張内容でした。考えること、知ること、はホントにワインを飲む営みと同じ、心地の良いものですね。ありがとうございます。

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    2021年12月22日
  • 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

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    8人の知の巨人が、怒涛の変化を続ける21世紀について未来を推測する
    前段は、高齢化、AI 後段は、技術、格差、そして現在のUSA
    気になったのは、次です。
    ①ジャレット・ダイアモンド
    ・日本は最高齢社会なのに、定年退職制がのこっているのはおかしい
    ・経済性多様性、人間の多様性ともに少ない日本にはイノベーションが起きにくい
    ②ユヴァル・ノア・ハラリ
    ・社会の急激な変化のため、21世紀にあった政治システムは現れていない
    ・AIが生み出す「役立たず階級」が多量に発生する
    ③リンダ・グラットン
    ・人生100年時代は、労働問題の解決(定年の廃止)と、生涯学習が必要
    ⑦ジョーン・C・ウィリアムズ
    ・米白人

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    2021年12月16日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    帯に書いてるのは「ビジョナリー(預言者)」。それはそうなんだけど,ケヴィン・ケリーを初めて知ったのは、二十年前に大学のときに課題で与えられた洋書の人。その時から今後の社会がどうなっていくのかという視点を与えて続けてくれていると思っている。本書はそんなケヴィン・ケリーの本書のためのインタビューを一冊にした本。ARの話とかAIの話とかもいろいろ書かれているけれど,ポジティブ過ぎず,ネガティブ過ぎず,それでいて今後の社会に期待をさせてくれる内容に勇気づけられる。そして日本の読者向けの本なので日本の特徴や今後のヒントも書かれていているのもいい。その視点で考えてると,海外では~という論調にはあまり意味が

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    2021年12月12日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    テクノロジーで変わっていく世界。
    テクノロジーは51%の良い側面と49%の悪い側面を持つという。人は当初の思惑通りに何かを使うわけでなく、人を傷付ける為に使うこともある。それでも、技術の進歩が悪い側面を潰していくという。
    インターネットの発展により、世界は大きく進歩してきた。良い面と悪い面を持ちながら。AIもまた、正しい使われ方がされないかもしれないけど、進化したAIにより正されるということでしょうか。
    ARの話や、教育の話、農業の話など、様々な未来の変化の話が出てきましたが、クリーンミートの話は面白かったです。生き物の命を奪わずにというのは、人が生きていく上で、画期的な出来事のような気もしま

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    2021年12月09日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    WIREDの初代編集長ケヴィン・ケリーへのインタビューをもとにした本。ARとVR、自動翻訳を駆使した体験型学習、ワクワクしますね。ゲームの世界ではすでにVR機器を用いた世界で自己のアイデンティティを無視した自由なアバターでコミュニケーションがとれています。ARを利用したライブなどは実在性が凄まじく進歩していて、これらが5000日後の世界ではもっと街や一般の人々、あらゆるテクノロジーと結びつき、進化は加速するはずです。そんな不確実性の高い未来を迎えるにあたって、学び方を学ぶスキルは常に必要だなと思いました。

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    2021年11月29日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    日経サイエンス(2021年12月号)ブックレビュー特集の、「人と社会と自然をつなぐ科学」という題で、総合地球環境学研究所・谷口真人さんが推薦されていたので、さっそく買って読みました。
    「倫理資本主義」が広がるかどうかは??...ですが、とても為になる内容でした。

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    2021年11月16日
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

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     末章にまとめられた「新しい実在論」の現実的な意義がとらえきれない。でも、世界の現象についてのコメントには、独特で、新たな視点を得られる。

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    2021年11月15日
  • 英語の品格(インターナショナル新書)

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    通訳ガイドとしてお客様と対面するときは第一印象がとても大事ですが、私はついpleaseを連発してしまいがちなので、失礼のない表現を学びたくて手に取った本です。日常や仕事で使える丁寧、婉曲、上品な表現の事例が解説されていて、言葉遣いへの意識を高めてくれます。
    「ネイティブに英語がお上手ですねとほめられている間はまだまだ」という言葉が沁みました。

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    2021年11月06日
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

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    新しい実在論で世界を視るという本。

    若さのせいか良く言うと「ハッキリものを言う人」、悪く言うと「口が悪い」という印象。

    ただ言っている内容は納得のいくものも多く、良い学びになった。

    【補講 新しい実在論が我々にもたらすもの】は自分には難しかった。



    p.103 【民主的思考と非民主的思考の違いとは】

    民主的な制度の機能は、意見の相違に直面したときに暴力沙汰が起きる確率を減らすことです。二人の当事者が異なる意見を持っているとき、民主的な機関の機能は双方の利益の間の妥協点を見つけ出すことです。


    p.114【民主主義と多様性のパラドックスを哲学する】
    (哲学者バートランド・ラッセルの

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    2021年09月25日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    マルクスガブリエルさんの考えはとても面白い。今まで読んできた哲学者の本と違って、自身の考え、現時点での答えを明確に述べていることが違う気がした。どの哲学書を読んでいても、答えは結局わからないといった感じになるのだが、ガブリエルさんの本では一つの道標が表されていて、とりあえずそれを信じてみたくなるし、そうすることで自分自身の生きる意味を見出せる気がするからだ。

    この本ではパンデミックによってあぶり出された様々な繋がりについて解説されていた。
    国と国、SNSなど。
    特にSNSは自分が元々持っていなかったはずのアイデンティティを押し付けてくる。そして、押し付けられた誤った自己概念に基づいて行動する

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    2021年09月16日
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

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    新実在論の話を聞いてから、たしかにそうだなぁと思うことが多くなった。
    今回下の5つのテーマについてガブリエルさんの考察が書かれていた。

    価値の危機
    民主主義の危機
    資本主義の危機
    テクノロジーの危機

    表象の危機

    それぞれ面白い視点があったのだけれど、個人的には、多様性を否定する人を受け入れることが多様性なのかというパラドックスについての解説がとても納得した。
    ラッセルのパラドックスから考えても、受け入れる必要はないという結論だった。
    と言うよりも、受け入れてしまうと矛盾が生じるので、受け入れてはないないということだった。

    個人としては多様性を否定する人も受け入れることが多様性なのだとは

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    2021年09月15日
  • 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

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    ネタバレ

    知の巨匠たちによる、将来の予測のきっかけになる本。コロナ前に書かれたものだが、コロナ禍でも通じる考え方(感情ではなくデータを重視する、人々の分断)もあり非常に参考になる。
    また、ネル・アーヴィン・ペインターの、アメリカの分極化の話は面白かった。白人の中流階級の人たちが差別をされていると感じているとは思っていなかったので、目から鱗だった。

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    2021年08月28日
  • お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する

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    ネタバレ

    コロナを経て状況が変わっている部分もあると思うが、新鮮な視点が面白い。
    日本の未来に対して悲観的である理由の一つとして、歴史から見て移民を受け入れない国は衰退する(例ビルマ、ガーナ、エチオピア)ことを挙げている。
    日本の農業に対しては可能性を感じており、移民を受け入れて低コストな運営を目指すこと(ただし、歴史的に品質を落とした会社は長続きしないので、高品質なものを提供しつづけること)を示唆。
    最近話題の気候変動について多くを触れているわけではないが、中国の現状を踏まえて環境ビジネスは伸びるといった示唆もある。

    10年後も覚えておきたいフレーズとしては、「人は歳を重ねるごとに、変化に順応するの

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    2021年08月22日
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

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    価値、民主主義、資本主義、テクノロジー、そして表象。
    それぞれの危機によって、世界史の針が巻き戻っていると警鐘を慣らしている。
    GAFAやAIに対してかなり強い批判的な意見を投げかけているが、そこには彼の未来に対する大きな懸念があるからだ。
    世界は何処に向かっていくのだろうかと、深く考えさせられる。

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    2021年08月19日
  • コロナ後の世界

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    ネタバレ

    コロナに対する見方が本書で変わった。過度に恐れる必要はなく、むしろ今後ウィズコロナをどう過ごしていくか考えることが大事なのだと思った。

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    2021年06月26日