ケヴィン・ケリーは、雑誌「WIRED」(デジタルがもたらす経済の変革を追う世界的な著名雑誌)創刊編集長で、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベゾスなどシリコンバレーで成功した沢山の起業家たちを取材してきた人物。
彼は「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」と言う。
テクノロジーの進化の
...続きを読む未来を、5000日後と日数で考えます。
10数年というとまだまだ先な感じがしますが、日数で考えると近い将来だなとちょっと不安になりますね。
スマホの次に来るものは、スマートグラス。
身につけて画面を表示するウェラブル。
ミラーワールド=(AR世界)拡張現実の世界。
AR機能を搭載したスマートグラスを装着して、離れたところにいる人同士がその場で対面しているような状態で共同作業ができるようになる。
メタバースのような事かな?と思ったが、ちょっと違うみたい。
ミラーワールドは、スマートグラスを通して現実世界を見ると、現実の風景に重なる形で、バーチャルの映像や文字が出現するらしい。
どちらに行けばいいか矢印やキャラクターが現れて案内してくれたり。
ポケモンGOをメガネ通して見てるみたい。
歴史を遡ってその場所に以前あったものを呼び出せたりもするらしい。
ミラーワールドは、サブスクで利用できるようになり、リモートで共同作業する人たちが増えていく。
このようなARの世界を作り出すのは、GAFAのどの会社でもないと言っている。
フィンテックに関しては、ブロックチェーンが本人であると保証するものになり、顔認証で決済できるようになるので、レジが不要となり、リアルタイムの会計処理が可能になる。
仕事と遊びが融合し、区別がなくなる。
退屈な仕事はAIに任せ、クリエイティブな仕事で生きられる時代になる。
最近は、バイオテックのスタートアップ企業が増えている。
食物由来の成分や動物の細胞を使ってデスレスミートとも呼ばれている培養肉(クリーンミート)を作っている。
動物を殺さないでいいなんて、素敵ですね。
アレルギー体質やベジタリアン、宗教的に禁止されている人もお肉を食べられるようになります。
10年以内に、iPhoneに相当するような世界中の人が欲しがる中国製の製品が出てくるそうです。
何だろうか。
中国人がデザインして創造したブランドだそうです。スマートグラスか電気自動車か何かはわからないそう。
中国には深圳という、アメリカのシリコンバレーのような都市があり、スタートアップ企業が沢山あるそうです。
国内移民が沢山深圳に集まり、文化が混ざり合って相乗効果で新しいアイデアを生み出します。
産業別に中心となる都市ができ、その分野を目指すならそこに行くという話になっていく。
「プロトピア」を目指す。
今日よりほんの少しだけ良い状態を想像する。
歴史は、世界が良くなっていることを教えてくれる。
心に残っているのは、「自分を本当に知るには失敗しなくてはならないし、上手くいかないことを経験しなくてはならない。」
「成功とは何かを知るためには、何か上手くいかないものに挑戦しなくてはなりません。」という言葉。
イーロン・マスクも同じ事を言っていて、成功者は沢山失敗して今があるんだと感心しました。
私の失敗とは規模が違いますが笑。チャレンジしないと失敗もできないですもんね。
企業は、大きくなるほどイノベーションは難しくなるそうです。
新しい発見のためには最適化されたものと反対のことをしなくてはならない。
失敗する可能性の高い事をしなくてはならない。
普段からなるべく小さな失敗を重ねておき、それが溜まって大きな失敗につながらないようにする。アジャイル開発と言うのがある。
慢性化させずに危機的状況を避けられる。失敗したと責めずに、これでいいと考える。
ソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつらしいのですが、これはなるほどと思いました。小単位でテストを重ねる。色んな仕事に応用できますね。
彼の友人が「ほとんどの計画は思いついてからそれが終わるまでの期間は5年」と言っていたそう。
5年で、かなり世の中が変わりますよね。
自分も変わっていないとおかしい。
というか、まずい気がします。
私は、少し前に流行った20◯◯年はこうなる!みたいな本がちょっとこわくて避けていました。
ですがテクノロジーに焦点を当てて想像した未来はとても明るく感じ、それに対する沢山の問題点をこれから改善しつつ毎日少しずつ進化していくんですね。
幼い頃から想像していたあの未来の姿が5000日後に目の当たりにできるんだ。
スマートグラスをかければ空飛ぶ車も恐竜も拝めるな。
雑誌「WIARD」も読んでみたいと思いました。