テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

4,950円 (税込)

24pt

「テクノロジーの中を流れる力はただのぼんやりした情報に過ぎないのか。その力は自然なのか非自然なのか。テクノロジーはどういう意味で自然と異なるのか。テクノロジーは人間の知性から出てきたものであることは明らかだが、われわれの知性とどう違うのか」(本文より)人類は石器からコンピューターに至るまで、さまざまなテクノロジーを生み出してきた。これらに通底する普遍的な法則、そしてテクノロジーの本質とは、いったい何なのだろうか?現代のテクノロジーが向かう情報化、非物質化への流れを踏まえつつ、生命における生態系と同等なものとして、テクノロジーの活動空間を〈テクニウム〉と定義し、そこでのテクノロジーの振る舞いを、複雑性、多様性、自由、美、感受性、構造性、遍在性などの概念で読み解いていく。雑誌『Wired』の創刊編集長であり、毎月50万人のユニークユーザーを持つサイト Cool Tools も運営する著者が贈る、テクノロジー版〈種の起源〉。

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テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか? のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年03月17日

    すでに面白い。テクノロジーやクリエイティブに対する捉え方が柔軟で新鮮。社会の動向を描いた本の中でも何歩も先を行く内容だと思う。

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    Posted by ブクログ 2020年03月29日

    人類は様々な技術を駆使し発展を遂げてきた。その歴史の中で、状況に応じまるで生物のように進化を続けているテクノロジーの変遷から垣間見たその畝りをテクニウムと定義し、過去から現在の流れを俯瞰する事で良き未来を見据える。重厚な展開に深い感銘を受けた。良書。

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    Posted by ブクログ 2020年01月13日

    ‪テクノロジーの本質について、生物の進化史を敷衍しながら解き明かす革命的名著。テクノロジーを動詞的で「生命を持った精神」と措定し、その普遍的構造や進化のベクトルについて詳らかにしていくプロセスは圧巻の一言に尽きる。ケリー氏の慧眼にただただ瞠目。‬

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    Posted by ブクログ 2019年07月25日

    近年読んだ書籍で最も影響を受けた一つ。ケヴィン・ケリーが本書で語る「テクノロジーの進化は生物が進化してきた歴史の延長にある」という主張は慧眼だと思う。その主張に至るまでの例証もどれも興味深い。この本を読み、テクノロジーの進化というものが善悪論を超えて、ある種冷静に一つの現象として観察できるようになっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月02日

    生命の進化が同時多発的に起きているように、テクノロジーの進化(発明)も同時多発的に起きている。
    このFACTから、物事には定められた進化の方向性があるのだろう。
    今後起こるであろう方向性を、
    複雑性、多様性などの観点で解説。

    かなり抽象度が高いが、事例も豊富。

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    Posted by ブクログ 2015年02月15日

    テクノロジーを「テクニウム」という生物種になぞらえ、その様相について驚くべき深い洞察と極めて重要なビジョンを示す非常に興味深い本です。

    テクノロジーの性質は、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』風に、人間の知性を<乗り物>にして一種自律的に進化するものである。その進化には方向性がありしかも「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月16日

    雑誌"Wired"の創刊編集長のケヴィン・ケリーによるテクノロジーの「進化論」。

    テクノロジーの総体、システムを「テクニウム」と名付けて、それが生物の進化同様の動きをしていることを説明するにとどまらず、物質や宇宙の進化、生命の進化、そしてテクニウムの進化を一つの進化の大きな流れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月18日

    テクノロジーの発展の背後に潜むテクニウムをこれまでの歴史の中核に据えて論じてある。テクニウムは自律した方向性を持っており、それにより長い目で見れば自己組織的に発展している。テクノロジーの発展は我々の進化と通底するものであり、これからテクノロジーはまさに何者になっていくのだ。

    現代の主流の科学とはあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月10日

    テクノロジーの発展は、人間が恣意的に主導してきたものではなくテクノロジーそのものが内在的に自己組織化し、必然的に行われるものであるという刺激的な主張が展開される。

    天文学的な確率でしか発生しない形質が別々の進化系統で同様に発生すること。
    歴史を変えるような発明が、必ず同時多発的に同様の発明(と、一...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月28日

    ワイアードの創刊編集長ケヴィンケリー。彼が若い頃に途上国を旅したテクノロジーを排して生きるミニマリストだったとわw そういう時間を過ごしたからこそ、テクノロジーのありがたみをわかる。


    ひどいアイデアに対する正しい反応は思考停止ではない。よりよいアイデアを思いつくことだ。何のアイデアもないより悪...続きを読む

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