大野和基のレビュー一覧
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久しぶりにケヴィン・ケリーの書籍が出たということで、楽しみに読み進める。
ケヴィンの基本的な思考である「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」に基づき、テクノロジーの未来における変化を予測している。
一つ一つは興味深かったが、第5章以降のケヴィンの思考と経験についての内容が面白かった。
特異な考え方を持つ著者に学ぶことは多い。
以下、参考になった点。
・テクノロジーが持つ自然の方向性
・どうやって学ぶかを学ぶ
・テクノロジーは良い面が51%、悪い面が49%
・イノベーションを起こしてきた人たちが世間的に最高峰を極めている時には、カオスの底にいた(カオスの縁にいて完璧な秩序にも縛られないと感じている状態が良い)
・人生に満足している人は「自分が何者であるか」という疑問を持っている
・人の仕事は、問いを投げかける、そして不確実性を扱うものになっていく -
Posted by ブクログ
ダーウィンは人種差別主義者だとか、Facebook は2030年までに終わるとか、こども授かる前に絶対合格できる親テストとか、優しい顔して過激な話しで面白いです。
他者を愛することすなわち、恋愛関係は永久に恋は続いてほしいということは、別の人と恋愛関係になることもできるという話しや他人のためにワクチン接種受けるのは間違いだという話しは納得しました。
哲学の対義語はもしかしたら科学かもしれないですね。
あとSNSとロックダウンは倫理的に毛嫌いしているのがよく分かりました。特に宗教に対して無知な日本人に倫理を勉強しないと他者と生きることが難しい時代なんだなぁと思いました。資本主義がよくわかっている人からたくさんの日本人が搾取されていることも気づかずに生きづらさを感じていると、ガブリエルさんはいいます。
もっと宗教を知り、倫理も学びたいと思います。 -
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新実存主義による他者論。ちょっと難しい感じ。
家族とは「親密さ」を基盤とした結びつきである。
家族を健全に保つのは「正しい喧嘩」である。
高い生産性の秘訣は短時間睡眠ではありません。
非効率であっていいタイミングがわかっているから効率を上げられるのです。
人生のこの部分(恋愛)に偶然はないと思うのです。物語が必要なのです。そして物語は予想もしていないときに生じます。思いがけずぴったりくる相手と出会うのです。だから自由と切り離せないのです。そして恋に落ちるわけですが,愛するためには相手が自分の思っていた人とは違うと気付かなければなりません。 -
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それぞれの立場で言っていることがある。ワクチン肯定だったり、AI礼賛だったり。しかし、得てしてヨーロッパの言論はこのコロナを肯定的に捉えようとしているのがわかる。
コロナの感染者数が高めのままだが重症化、死亡するのが高齢者のみに限られることがわかり、経済をとにかく回せとなって解禁してきている2022年7月現在の視点から見ても、劣らない意見を述べている。
独裁国家はパンデミックに対応できない:中国を揶揄
AIでコロナ情報をアップデートする:うまくいっている部分と機能していない部分がある
ロックダウン:家族の絆の大切さが確認でき、働き方の見直しが始まる。人生100年時代、息切れしない働き方はなにか?
認知バイアスが感染症対策を遅らせた罪:マスコミに左右されてデータを理解できない社会
コロナでGAFAが一人勝ち:GAFAの次はどこか?
景気回復はスウィッシュ型:ロックダウン意味無し。インフレゴーゴー。 -
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世の中の問題、世間をにぎわせるニュース、それらについての意見について。
倫理観崩壊している目を疑うような信じられない意見や、反対意見をねじ伏せようとする不健全な態度を何度も、そして長く見てきて。わかりえないこと、分かり合えない人間は存在するし、自分が正しいと思う意見を他人に押し付けることはできないのだと悟った。
自分の心の中でそう思ってきただけで、口に出さなかったけど、そのものズバリのタイトルの本に店頭で出逢い手に取ってみました。
今まで読んできた現代の問題提起の本何冊かの内容に通じるような、またさらに理解が深まるようなものもあり、関連性を感じましたし、それまで読んできた本で自分の理解が及ばなかった部分がクリアになったり一歩進む手助けになったりしました。
例えば、『スマホ脳』の内容に近いことも著者は考えておりますし『人新生の資本論』のように現在の資本主義を著者も批判している姿勢が見られます。
この本を読んで自分の中で腑に落ちたのは、黒か白かではなく、二択でもなく、段階を追っていく必要があるという考え方。
言われてみれば当然なのですが、なぜか視野が狭くなっていて気づきませんでした。SNS、ニュースで世間をにぎわせる問題についてみんなが意見を交わすとき、なぜか二択に大きく分かれてしまう。発言の正当性、情報の正確性を遥か彼方に追いやりただフォロワーが多くRTされるというだけで重宝される薄っぺらい意見が独り歩きし続け、裏付けが取れていない情報がのさばっていく。
メディアやSNSに二択にされて騙されて振り回されてはいけないなと思いました。
早速、先日のMr.サンデーの番組の内容は信じられないもので大変恐怖を感じました。ウクライナ侵攻の話題から何故か日本が軍事力を持つか否かの二択でスタジオの有識者(なのか?単なる爺ではなく?)が話していたのですが、一体全体どうして今その話をしているのか、影響力のあるテレビで、と甚だ理解に苦しみました。
この本の中で、「非人間化」というワードが出てきますが、自身の安全を保障され命令するだけの立場の人間は戦争だけでなく日々の暮らしからも何から何まで国民を非人間化して見ているのだなと思いました。
私は、たとえ日本が他国から軍事侵略されようが、核攻撃を脅されようが、核保有したくない、日本国に核保有をしてほしくないです。
広島・長崎と被爆を受けた過去があり、一瞬でたくさんの人の尊厳も命も無残に奪い取り苦しめ続けるあの惨状。壕で負傷兵の救護に当っていたひめゆりの女生徒たちは地上戦が始まって絶望的になり自害のための手榴弾が持たされ、隣で学友が吹き飛ばされるのを目の当たりに…。
負の遺産として残された記念館・資料館、語り部の方の話。それらを実際に目に、耳にしてきて、二度と繰り返してはいけないと強く心に思い続けてきた。
防御のためにというのも詭弁だと私は思いますし、人間同士が地上でやり合うことでかけがえのない地球の自然にさらにダメージを与えて取り返しがつかないことを加速させてどうするつもりなのだと思います。
武器製造販売の人が儲けて、国のトップが権威を振りかざし、多くの罪もなく戦争を望まない人々の命が軽んじられ、自然が破壊される。馬鹿げています。
いざ、自分にその恐怖が迫った時、武器をもって抵抗したいとならないのか、大事な人を守るために武器をとらないのかと問われれば否定できませんが、そうなる前に「対話」を試みるべき、そこに至れるまでに倫理観の教育と倫理を重んじる意識を世界的に高めていくことが大事だと思います。
小さな意見の対立で二極化してどちらかにこだわり、そしてねじ伏せて満足するようなことを大人が繰り返して満たされていてはいけません。
SNSの使い方を誤ってはいけません。
誹謗中傷、転売、詐欺、著作権侵害など、倫理観の教育をもっと厚くすることで長い目で解決できないものか、とお花畑の頭で考えます。
小さい頃から子供を一人の独立した人間として接して倫理観についても日々教えることが大事と著者は言っていますが、ここで気になるのは軽犯罪、世間を困らせる問題の大元にあるのは境界知能の人たちが多いのではということ。
倫理観の教育が大事と言っても、それを理解できるかはまた別の話で、既に学習機会に恵まれている人達の理解がさらに進んだとしても差が広まり分断化が進むだけだと思うので掬い上げるのは大事なんだなと思います。
段階を踏んでいく理想の政治の在り方(P88)を読んで、人種・男女・LGBTQ差別の問題について、今は世界で段階を踏んでいるところなんだなと思わされました。
ハリウッドも作品もポリコレなんて揶揄することがありましたが、今は“あえて”それらを表舞台でフューチャーする段階なのだなと腑に落ちました。その時代を超えて、ようやく「違いにこだわらない」段階にいくべきなのだと。
この段階の考えが人々に浸透していないから反発もあるけれど浸透を待っていては遅いからエンターテインメントの世界からも急いで推し進めて人々に考えるきっかけを与えているのかな。今かなり神経質に業界人の過去の罪も暴かれていることは、いくら作品に罪はないという考えがあるとはいえ、必死に意識改革を推し進めている段階では糾弾するしかないのかなと納得できます。
前述で日本の武力行使について自分のスタンスを書きましたが、それと反対にいる人に対してSNSやYahoo!コメントで噛みついてねじ伏せようなんてことはしていません。
多くの人から構成されて社会、国となるからこそ様々な意見が存在するのですから、否定して消すことはできません。
何をもって良い/正しいとなるのか、自分から見てそうでも、違うスタンスの人からすれば私が信じられない意見の持ち主にうつるかもしれません。
正しいの綱引き奪い合いではなく、対話をして双方の落としどころを見つけるのが良いのかなと思います。とても難しいですが諦めてはどうしようもないですからね。。 -
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ネタバレ台湾のデジタル大臣。オードリー・タン氏が取り組むデジタルを駆使した市民参加型の新しい民主主義について語った本。
台湾では、選挙権は20歳にならないと与えられないが、選挙権のない若者も外国人も誰でもネットを通じて意見を述ぺ、など政治参加ができる"デジタル民主主義を実践している。
その際、ネットでの請願も5000件を超えると、議会で議論しなければならないとか、様々なイシューに人々の注目を集め、社会に広めるには、"3つのF"(Fast, Fair, Fun)が必要だからと、政治にもスピード感と楽しさを入れるなど、市民に政治参加させる工夫がなされている。
その他、デジタルやsnsを利用する際の注意点など、参考になることも多かった。 -
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クルーグマンからのアベノミクスへの応援歌です。
<アベノミクス:おさらい>
第1の矢 大胆な金融政策 異次元緩和 日銀黒田総裁
第2の矢 機動的な財政政策 10兆円の経済対策 麻生金融担当大臣
第3の矢 規制緩和、民間投資を喚起する成長戦略 菅官房長官
<クルーグマンが指摘するアベノミクスの優位点>
・実質金利を抑えながら、財政政策をすすめながら、財政赤字を軽減する
・デフレ脱却のために、政権とセントラルバンクが協調
・金融緩和とともに、財政出動の実施
<結論>
・日本よ!たちあがれ、そして世界の手本になれ
構成は以下
プロローグ
第1章 「失われた20年」は人為的な問題だ
第2章 デフレ期待をただちに払拭せよ
第3章 中央銀行に「独立性」はいらない
第4章 インフレ率2パーセント達成後の日本
第5章 10年後の世界経済はこう変わる
エピローグ -
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哲学者からコロナ後の世界がどう見えているのかを知れました。面白かったです。
まず印象に残ったのは倫理資本主義の概念でした。経済システムは維持した上で評価基準を倫理的に変えていく必要があるとのこと。
企業内に哲学課を置くのは斬新なアイデアだと思いました。是非実現されてほしい。
ただ、個人的にはそれだけでは完全に持続可能が実現できるか微妙だと思ったりはします。
また、統計的世界観に陥ることへの危機も理解できました。ウィルス学者に政治を任せると、どうにもならなくなると、そりゃそうだなと納得しました。
また、感染者数を出してる側も、受け取る側も数字が何を意味するかを理解していないという指摘も刺さりました。
これから、今までよりズームアウトして世の中が見れそうな気がします。 -
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擬態されていないありのままを見ることができる「あたらしい実在論」で5つの危機を見てみようが結論と思いました。
■「あたらしい実在論」の解説
移民問題や財政問題などを契機にヨーロッパでは「国民国家の復活」がおきている。
アメリカは独立までヨーロッパ的であったのに、独立したら、決してヨーロッパではなかった。それを擬態という。今また、中国で擬態が起きている。
報道機関は、紙メディアであれ、ソーシャルメディアであれ、リアリティをいちじるしくゆがめて伝えている。
真実を伝えるのは、「新しい実在論」であり、新しいメディア政治が必要である。既存の形とまったく異なるメディアを創造することが今求められている。
インターネットは、反民主主義であり、インターネットこそが、民主主義の土台を揺るがしている。
新しい実在論、①現実は一つでなく数多く存在する。②私たちは現実をそのまま知ることができる。
新しい実在論は、デジタル革命の結果として出てきた知見である。
境界があいまいな現代のイデオロギーが、新しい実在論で境界線が再び明確となる。
構成は以下の通りです。
第Ⅰ章 世界史の針が巻き戻るとき
第Ⅱ章 なぜ今、新しい実在論なのか
第Ⅲ章 価値の危機
第Ⅳ章 民主主義の危機
第Ⅴ章 資本主義の危機
第Ⅵ章 テクノロジーの危機
第Ⅶ章 表象の危機
補講 新しい実在論が我々にもたらすもの
■気になった言葉は、次です。
・一番人殺しをしているのは、キリスト教だ。
・民主的な制度の機能は、意見の相違に直面したときに暴力沙汰が起きる確率を減らすこと
・民主主義の基本的な価値観はコモンセンス(良識)。
「人間はこうあるべきだ」というモデルを、社会システムにいるすべての人間に押し付けるべきではない。
・グローバル経済が、グローバル国民国家である世界国家なしで機能しつづけることはない
・アメリカは全体的にとんでもない保守的なコミュニティである。
・科学への信奉は原始的な宗教への回帰のようだ。
・あるイメージがよいものかどうかは、イメージでなく現実によってきまる。
■日本に関するコメント
・日本の伝統的思想のような日本文化の長所をもっと世界に広めてもいいのではないか。
・日本は非常に可視化されたメンタリティをもっている。
・日本がテクノロジーに関するイデオロギーを生み出すのが抜群にうまい
・日本は、優しい独裁国家のようだ。 -
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8人の知の巨人が、怒涛の変化を続ける21世紀について未来を推測する
前段は、高齢化、AI 後段は、技術、格差、そして現在のUSA
気になったのは、次です。
①ジャレット・ダイアモンド
・日本は最高齢社会なのに、定年退職制がのこっているのはおかしい
・経済性多様性、人間の多様性ともに少ない日本にはイノベーションが起きにくい
②ユヴァル・ノア・ハラリ
・社会の急激な変化のため、21世紀にあった政治システムは現れていない
・AIが生み出す「役立たず階級」が多量に発生する
③リンダ・グラットン
・人生100年時代は、労働問題の解決(定年の廃止)と、生涯学習が必要
⑦ジョーン・C・ウィリアムズ
・米白人で親の代より稼いでいる人は半分以下で、アメリカンドリームから乖離
・アメリカのエリートは、生まれたときには、すでに三塁にいた
・トランプは、つよい白人の象徴
⑧ネル・アーヴィン・ペインター
・米白人は、自分たちを犠牲者としてみている
・トランプが勝てたのは、白人の怒りの結果
・新世代のフェミニストは、ヒラリーに我慢できない。なぜなら母を思い出すから -
Posted by ブクログ
帯に書いてるのは「ビジョナリー(預言者)」。それはそうなんだけど,ケヴィン・ケリーを初めて知ったのは、二十年前に大学のときに課題で与えられた洋書の人。その時から今後の社会がどうなっていくのかという視点を与えて続けてくれていると思っている。本書はそんなケヴィン・ケリーの本書のためのインタビューを一冊にした本。ARの話とかAIの話とかもいろいろ書かれているけれど,ポジティブ過ぎず,ネガティブ過ぎず,それでいて今後の社会に期待をさせてくれる内容に勇気づけられる。そして日本の読者向けの本なので日本の特徴や今後のヒントも書かれていているのもいい。その視点で考えてると,海外では~という論調にはあまり意味がなく,日本は日本の生きる道を探ってほしいと思うし,自分もそうありたいと思う。