大野和基のレビュー一覧

  • 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

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    著者に惹かれて読んだものの中身がうっすい。
    インタビューだから仕方ないか。
    楽しようとした私が悪ぅござんした。
    彼らの他の本を読みましょう。

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    2023年07月27日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    新書でインタビュースタイルなのであっと言う間に読めました。理想を言えばケヴィン・ケリー自身が時間をかけて執筆した本を読みたかったとは思うのですが、本書からもケリーの主張が良くわかるので、その意味では良書だと思いました。率直な印象を述べると、内容自体については60~70%共感したという感じではあったものの(これは読者によって大きく違うでしょう)、議論の進め方、読者の印象に残るような語り口は本当に秀逸だと思いました。

    ケリーは5000日(約13年)という単位を一区切りに歴史を語りますが、これが記憶に残りやすい。いまから5000日前を振り返ると、SNSがよちよち歩きをし始めた時期であるという話をし

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    2023年05月08日
  • ウクライナ危機後の世界

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    ユヴァルノアハラリのコメント、信用の喪失による文明の崩壊。戦争が起こり、国内でも国家間でも様々な場所で信用が喪失し、不信感が広がっているように思える。この意味は深い。戦争により、他国に対する信用が低下すれば、一国だけでは対峙できないような、核問題、遺伝子操作、食料問題、貧困問題、AI技術や温暖化対策など、あらゆる問題について、今より協調路線が後退する。プーチン大統領が勝てば、軍備拡大競争が激化する。活路は、プーチンが負ける事。

    善悪二元論では語らず、ロシアにはロシアの理屈があるとティモシースナイダー。ロシアとウクライナが一つの国民、民族に戻るべきだというプーチンの幻想。しかし、やはりここでも

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    2023年02月28日
  • コロナ後の世界

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    ネタバレ

    6人の世界で各分野での著名人による
    これからの日本 
    に関するインタビューになるはずだったのが、、、
    コロナにより内容が大きく変わってしまった。
    2020年7月の出版現在で、6人が皆言っているのが、
    この新型コロナウィルスの流行拡大において、あえてポジティブな側面を見出すとしたら何か?
    に対する答。
    私たちに深く考えるきっかけを与えてくえた。
    自分の職業キャリアの価値を見直す、生きる意味を再考する、家族と過ごす時間の大切さを考える。
    人生をアリとあらゆる面から捉え直す機会になった。

    その通りだなと思った。

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    2023年02月12日
  • 未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか

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    豪華な顔ぶれだけに食い足りない感満載。

    ①ジャレド・ダイアモンド
    人口減少を喜べ
    定年退職制は馬鹿げている
    多様性大事
    伝統社会の子育て
    建設的なパラノイア

    ②ユヴァル・ノア・ハラリ
    「虚構」を利用する
    幸福は「期待」に左右される
    民主主義は21世紀に適切な政治モデルではない
    トゥキディスの罠
    人間の愚かさ
    「役立たず階級」の大量発生
    ベーシックインカムの難点
    ・金額の合理性
    ・他国の労働者をどうするか
    ・「人生の意味」
    狩猟民族=自分の五感に注意を払う
    われわれは,自然淘汰さえ克服しつつある
    =有機体生命の歴史が終わる

    ③リンダ・グラットン
    三ステージ人生の終わり→マルチステージ・ライ

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    2023年01月31日
  • 私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩

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    ネタバレ

    私の半分はどこから来たのか
    ~AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩

    著者:大野和基
    発行:2022年11月30日
    朝日新聞出版
    初出:「ドキュメントAID」(「G2」vol.7、2011年、講談社)、「出生告知」(同vol.18、2015年)、「AIDで生む3組5人の選択」(「AERA」2019年9月16日号)

    ちょっと視点の定まらない印象の本だった。AIDで生まれ、自分の出自の半分が分からない人の苦悩から始まり、それでずっと通すのかと思いきや、アメリカで精子ドナー(=生物学上の父親)に会えた事例、精子ドナーに会える制度を確立したオーストラリアのヴィクトリア州の話、そして残り3分

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    2023年01月31日
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか

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    世界史について、哲学者の新星が綴った一冊。

    著者の世界観を知る上では有効だが、世界情勢の分析としては?

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    2023年01月30日
  • ウクライナ危機後の世界

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    ネタバレ

    ウクライナ危機後の世界がどうなっていくか、各国の知識人の見解を知ることができます。

    ロシアが勝利することによる各国への影響
    権威主義に侵されていく民主主義
    アメリカへの影響   

    等、さまざまな予測を知ることができます。

    本書を読んで、ロシアが勝利することで、中国の台湾進攻の危険性が高まるのではないのかと気にかかります。

    民主主義の国に住む我々がすべきことは、ウクライナに勝利をもたらし、民主主義国の結束を強め、権威主義国に侵攻にメリットはないと感じさせることではないかと思いました。

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    2023年01月09日
  • コロナ後の世界

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     田舎書店応援購入本第二弾。コロナが流行った序盤に出た本で予想がかなり古い感がある。スティーブン・ピンカーの話が一番興味が引かれた。自分は柄谷行人の世界の見方は理にかなっていて、大局を捉えていると思うのでそれを元に考えているけれど、世界は着実に良い方に向かっているという見方を切って捨てるほどの確信はない。自分は何の専門家でもなく、何も知らないから。

     ただ、このままの体制で環境問題と格差の両方を解決できるのか、戦争を根絶できるのかという疑問がある。自分はぬくぬくと暮らしている側だが、日々安定した暮らしが出来ない人たちがいる中で、なぜ豪奢な生活が許されるのか、なぜそれが許される体制なのか、それ

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    2023年01月01日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    行き詰まりを見せる資本主義の進むべき道として、倫理資本主義を掲げているが、やや理想主義的な内容がどうもひっかかり、珍しく危うさを感じた。
    それでもソーシャルメディアの浸透による繋がり過ぎた世界の弊害と、パンデミックの影響について、自身の身近な出来事などを例にしての解説は、比較的分かりやすい。
    トランプについても、自身の個人的な考えとは別にした、フラットな考察はなるほどと思わせる。

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    2022年09月19日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    いろいろな未来予測が書いてあるけど、本書ならではの目新しい内容は、「近い将来ARによるミラーワールドが完成する」という内容だけだったかも…。

    AR関係への投資やデバイスの進化には注目したい。

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    2022年07月11日
  • 5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

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    よかったです
    ただ、タイトル的にちょっとむき出しで電車で読むの難しい(恥ずかしい)気もしつつ
    内容は一切ややこしい系ではないのでご安心ください、真っ当な物ですし色々気づきを与えてくれます

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    2022年07月09日
  • 人類が進化する未来 世界の科学者が考えていること

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    各界の科学者とのラフなインタビュー。
    とても軽く少しずつ紹介している。
    私が読んで印象に残ったのは、理論物理学者のリサ・ランドールさんと、人類学者のジョセフ・ヘンリックさん。

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    2022年05月26日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    面白いし興味深いけど、量が足りない。
    一単元で1冊くらいじゃないと、情報量が少な過ぎて著者の意図している状況や考え方が分からない。

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    2022年05月11日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    他者をめぐるインタビュー集。
    全くもって理解も共感もできない他者と、時間と場所を共有して生きなくてはならない時、どうすればいいのだろう。ロシアや北朝鮮をどう見ればいいのか、「他者」をどう考えればいいのか、そんな思いから読みました。
    内容的には広く浅く、限りなく平易に語られていたけれど、わかりやすいというのはむしろわかりにくい事なのかもしれない。
    あまりに一般的な言説は精緻さを欠くため、意図していることのコアな部分が見えてこないように感じてしまいました。

    そんな中深く感じ入ったのは、自分のアイデンティティよりも前に他者との関係があるということ、他者がいないと自分の信念を疑うこともなく、その外側

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    2022年04月20日
  • わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学

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    「新しい実在論」、「新しい実存主義」を提唱するマルクス・ガブリエルのインタビューをもとにした本。

    哲学者としては、若いし、かっこいいし、現実的な提言もおこなうしということで、最近、人気の様子。

    あれもこれも実は存在するが、「世界」つまり、唯一の意味をもつ総体のようなものは存在しない、という主張は、彼に期待されているように思える「相対主義の乗り越え」というより、「相対主義の徹底」のように私には思える。

    この哲学的なポジションは興味あるところで、彼の本はわりと読んでいます。

    で、最近は日本でも人気で、インタビューをベースとした日本企画ものの本も多くなっている。

    なるほどと思うところも多い

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    2022年04月14日
  • つながり過ぎた世界の先に

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    難しい

    メディアがトランプを大統領にした
    美に触れることで生を感じる
    国籍関係なく人間は根本的に同じ倫理観

    その倫理観を信じて↓
    全国民に生活できる額の給付金を配る。
    誰も生きるのには困らない↓
    人々が興味や特技を活かせる仕事やボランティア↓
    より良い世界

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    2022年03月27日
  • 人類が進化する未来 世界の科学者が考えていること

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    いくつかのピックアップ。結局は自分の勘を信じて研究を続けること。食事の回数を減らした方が健康になれる。脳を活性化させるためにはストレスを減らす。料理で使う火は「体外の消化」を意味する。陶器の発明によって料理の幅が広がった。恐竜が1億6500万年経っても知性を持てなかったのは、必要がなかったからなのかもしれない。

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    2022年03月21日
  • オードリー・タンが語るデジタル民主主義

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    SNSとの付き合い方、特にTwitterは日本向けで台湾向けにはあまり使っていないとのこと。
    それでよいと思いますね。

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    2022年03月18日
  • コロナ後の世界

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    この本が出版されてから1年半程度が過ぎていて、今読むとやや古い感じもするが、さすが論客が揃う中、それぞれの考えのエッセンスが出ていて、コロナ禍にどう対応していくのか、という点で示唆を得られる。コロナ、ウクライナ、デジタル。そんな経験をしているここ2年のように思う。

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    2022年03月17日