大野和基のレビュー一覧
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私が考える理想の研究者とは、人類がこれまで歩んできた歴史とともに、現在の社会を見つめ、少し先の未来までをも見ようとする「優しい研究者」です。
「持続可能な開発(SDGs)」という概念が近年注目されていますが、「持続可能な開発」とは、おそらく「次世代を見ようとする努力そのもの」なのではないかと考えています。持続可能な開発とは、言い換えれば、次世代まで継続して豊かな社会を築くことです。そのため、これまでの歴史を振り返りながら、今起こる現象を読み解き、次世代まで豊かな社会を築くには何が必要かを問う姿勢が重要なのです。
しかし、これから起こりうる未来を想像することはそう簡単なことではありません。そこでお勧めしたいのが『未来を読む‐AIと格差は世界を滅ぼすのか』です。この本には、『銃・病原菌・鉄』の本で有名なジャレド・ダイアモンド氏や『サピエンス全史』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏など、名立たる知の巨人たちが予想する未来が分かりやすく書かれています。そして、歴史や現在を紐解くことで浮彫となる、次世代まで豊かな社会を築くための重要なヒントやモチーフが、この本のあらゆるところに散りばめられています。
例えば、ダイアモンド氏は、最先端のテクノロジーが普及していく社会だからこそ、「伝統的社会」の叡智に着目することの重要性を説いています。なぜかという点は、実際に本を手に取って読んでみてください。この他にも、次世代まで豊かな社会を築くために重要となるヒントがたくさん隠されています。特に開発について研究をする人たちには非常に有益となる本となるでしょう。
次世代まで豊かな社会を想像(創造)できる「優しい研究者」が増えることを、切に願うとともに、私自身もそういった研究者になれるよう日々努力をしていきたいと思っています。(名古屋大学大学院国際開発研究科 博士課程 綿貫竜史) -
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I would appreciate if youが丁寧にお願いする表現
直接的すぎる表現は使わない
wouldは丁寧な表現
Must よりもneed
Youを主語にすると批判的になる
Whyよりもwhat makes /howを使う
頼む時はポリシーという単語を使う
Would you mind〜の答え方は
No not at all
How about yourself??
In the works 進行中
Life→元気
全て話すようにする
行動は何か、理由、やってほしいことを順にいっていく
What if →〜したらどうですか?を使う
疑問文を平叙文で言う
Heads up
I appreciate your help
依頼→somehowを最後につける
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「アベノミクス」という言葉を耳にしたことがないという人はもはやいないと思います。ではアベノミクスって具体的にどのような戦略なのかを語れるか、というとかなりの方が「難しいよね」と言うのではないでしょうか。
そのような方に読んで頂きたいと思いました。
ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授の名は、ある程度、経済や金融に親しんでいる人にはなじみがあるかと思いますが、一般の方に定着しているほどではないと(私の肌感覚ですが)思います。
本書は、口述されているせいか、とてもわかりやすいです。
アベノミクスの功罪が議論される中、どちらに手を挙げるにしても、アベノミクスをきちんと理解していなければなりません。現在の経済政策や金融政策は、どういう理論を基にし、どういうゴールを目指しているのかを知るために、本書は一助になると思います。
逆に、普段から経済ニュースに触れ、エコノミストの主張に耳を傾けている方には、平易すぎて面白くないかもしれません。
本書を読んでの感想については、私個人的には、財政出動のやり過ぎはごめんだと思ってはいるものの、ケインズ派であるクルーグマン教授の主張も一理あるなとも思います。
期待が人を動かし、その結果、実体経済が動くのであり、まずは将来に期待を寄せることが大切だとのこと。確かにそうだと思います。人々の期待が変わらず将来への不信感だらけであれば、どんなに頑張っても経済は良くならないからです。
ケインジアンへの批判に対して、反論を説明していますので、アベノミクスを快く思わない方も反対意見として一読されることをお勧めします。
なるほどと思った個所は、「平常時は現場の人の持論で良く、非常時には学者の意見が参考になる」という記述です。確かに、実務面での経験が生かされるのは、それに似た状況を経験した現場の人間です。誰もが未経験の環境では、学術研究に耳を傾けることも必要だな、と気づかされました。 -
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この人の理論が、トランプ政権の思想の源流のひとつを担ってると書評かなんかで知って読んでみた
『たしかに現実の政治を見てみると、今日「民主主義」と呼ばれるものは実際には「能力主義」であり、「寡頭制」だ。また、民主主義は「ポピュリズム」にもなりうる。つまり、政治体制に関する言葉は、知識階級全体の階級的利益に組み込まれているのだ。』
今の民主主義は実態としては知的エリートが支配していて、耳心地の良い言葉で取り繕って大衆を管理しているのではという問題提起までは理解できた
そういう側面があるとして、でもその代替案が、トップが強力な権限を持つネオ君主制というのはどうなんだろう
『チャーチルの名言の中の「他のすべての政治形態」は当時の時点の話で、もしチャーチルがいま生きていれば、ヤーヴィンの提唱するネオ君主制を最悪の政治形態である民主主義よりも優れた形態であると認めるかもしれない。』(訳者あとがきから)
でも、ネオ君主制が政治形態として優れているとしても、それはそこで暮らす人々の自由や幸福に繋がるのかな?(ネオ君主にただ従属するだけでいいなら幸福かもしれないけど)
I read somewhere, perhaps in a book review, that this man's political theories are one of the intellectual influences behind the Trump administration, so I decided to read his work.
"Indeed, if we look at politics as it actually operates, what is called 'democracy' today is in fact 'meritocracy' and 'oligarchy.' Democracy can also become 'populism.' In other words, the language used to describe political systems has become entangled with the class interests of the intellectual class as a whole."
I could understand his argument up to the point where he questions whether today's democracies are actually controlled by intellectual elites, who use pleasant-sounding language to disguise that reality and manage the masses.
There may well be some truth to that. But is the answer really a neo-monarchy in which a single ruler holds enormous power?
"The 'all other forms of government' in Churchill's famous remark referred to the forms that existed at the time. If Churchill were alive today, he might acknowledge that Yarvin's proposed neo-monarchy is superior to democracy, which he called the worst form of government." (From the translator's afterword.)
But even if neo-monarchy were a superior form of government, would that necessarily translate into greater freedom and happiness for the people living under it? (Perhaps they could be happy if all they wanted was to submit to their neo-monarch.) -
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私は文系、しかも文学部の学生だっだので、大学入学後は数学に一切触れず、20年以上が経過していた。線形計画法や微積分が何だったのかもスッカリ忘れていたが、この本を読んで自分の日常で起きている様々な現象を見る目が変わった。選挙の当確情報やオークションの話など、数学の知識があるともっと世の中を楽しむことができるわけである。あれだけ受験勉強で苦労した苦手科目、キッパリ忘れることは損である。この本を読むだけという、ほんの少しの努力で思い出し、世の中を楽しんでみたい。
「世界のエリートが学んでいる」というのは大げさかも。数学を忘れてしまった社会人向け、ぐらいて丁度良い感じである。 -
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世界は目まぐるしく動いており、これまで感じた時間の流れがゆっくりに感じるくらい、今のそれは激流にも等しく感じる。従来からある行きすぎた資本主義とそれにより一層顕著になる貧困の問題。過度の(地球資源が抱えることのできる人間の数に対して)人口増加、そしてそれが引き起こす食糧や資源配分の問題。人間が地球を破壊に導くような極端な経済活動は、地球環境の害悪となり気温の上昇やこれまでに無い気候変動を引き起こす。富めるものが富を独占し、上位10%が富の75%を所有、下位50%は僅か2%しか所有できないような二極化する世界。それら問題に対する解答を出せるか、近年技術進歩が、シンギュラリティを超え、一年経てば全く別次元へと進化し続けるAI。労働の在り方や社会の構造までをも変化させている。更には人類のあらゆる問題を解決に導くとされる量子コンピュータの実用化に向けた各国の技術競争。過去に人類が技術進化を遂げるために重要な契機となってきたのは、戦争とそれに利用される軍事技術の開発であった事は言うまでも無いが、ロシアによるウクライナ侵攻は、正にドローンを始めとする無人兵器の躍進だ。かねてよりそうなる事は予想されてきたが、ドローンは各国の軍隊のあり方を著しく変化させた。
少し前に中国で行われたロボット技術を競う大会の映像を見たが、数年前にぎこちない動きで笑いを誘ったような人型ロボットは、人間の動きに近い滑らかでかつ人間よりも機敏に正確な動きを疲れもせずに続けることができるようになった。AIとの組み合わせで、自律的に考え行動するロボット達が、人間が行ってきた労働の一部を既に代替し始めている。確かにこの流れが加速すると、戦争で血を流す人間も居なくなるかもしれない。それと同時に技術的な優位性のみで国家間の対立は勝敗が決まるようになっていくだろう。
本書はこうした現代の最新の世界の情勢を、各国の著名な学者、研究者などへインタビューし、これまで通用した常識から新常識へと転換する瞬間を捉えたような作品だ。そのインタビューの質問にはある共通の質問が含まれる。それはアメリカのトランプ大統領の存在に関連するものだ。毎日、世界中のトップがトランプ氏一挙手一投足に注目する。先が読めない動きに対応せざるを得ない各国のリーダー達の心労も察せられる。インタビューに回答する世界の頭脳達がこのトランプ氏をどう見ているのか。大凡答えは予想できるのであるが、それぞれの専門領域からの考察は興味深い。
そして母なる地球「水の惑星」の水にまつわる問題や課題で本書は幕を閉じるのであるが、前述したような技術革新は地球外への水の探査機に向けられていく。人類が水を手に入れ水を欲しいままに使ってきたこれまでの歴史。人口が増え続け、食糧だけでなく水を奪い合う未来が見え隠れする。火星に水の痕跡を探し求めるなど、人類は常に水を探して、その勢力範囲、領域を拡大してきた歴史が示すように、水の惑星を飛び出して、最早宇宙空間も自由に行き交う時代に突入した。私が人生の幕を下ろすまで、地球は持ちこたえていて欲しいが、その時社会は一体どうなっているのだろうか。30年前には想像つかなかった今。更に30年先は益々想像できないものになっているだろう。本書は先ずは今の最新の常識に触れていく良い機会になる。 -
Posted by ブクログ
インタビューを元に再構成した本なのでさっと読めた。インセンティブ設計が上手いと社会をより良く出来る、と信じられることはいいことだ。
Beatles の “Getting better” が頭の中を流れる。
市民の政治参加に関して、いろんなアイデアが書いてある中で、出色なのは、クアドラティック・ボーティング(Quadratic Voting 直訳すると二次投票[二次方程式の”二次”])制度。
一人一票ではなく、一人99ポイントの投票権を持ち、投票のコストが一票に付き二乗で掛かり、限界コストが尻上がりで上がっていく仕組み。
ひとつの(こだわりの)選択肢に最大9票投票出来るが、残り18票(=99-9^2)を死票にしないためには、次に魅力的な選択肢にも投票せざるを得ない仕組みで、よりよい選択肢(最終章でいうgood enough な選択肢)が選ばれやすくなる、というもの。特段のこだわりの選択肢がないひとは、許容可能な選択肢に幅広く投票できる。(最大99の選択肢に一票づつ投票出来る。)
この制度を代議士選挙に用いると選挙結果はガラッと変わりそうだが(極右・極左よりも中道勢力が有利になる筈)、オードリー・タンは、この制度はゼロサム的な代議士選挙よりも、政策選択に向く、と説く。うーん、折角の妙案なのになあ。
それにしても、台湾という、民主主義の歴史は浅いながらもこういう面白いチャレンジを続ける国が、もしも中華人民共和国に飲み込まれてしまったならば、世界の損失と言えるのではないだろうか。
がんばれ、台湾!