作品一覧

  • 人類が進化する未来 世界の科学者が考えていること
    3.0
    1巻880円 (税込)
    ●遺伝子学・宇宙科学・AI……科学は人類を何処へと誘うか? ●最新科学の研究がもたらす「新たな人類の進化」とは? ●8名の科学の権威が語る、ポスト・ヒューマン世界の展望! ピンポイントでゲノム情報を改変する「クリスパー・キャス9」でノーベル化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナ氏や、「人生200年時代」の到来をうたうデビッド・A・シンクレア氏など、一昔前ならSFの世界だったような事象が、いま現実の世界で実現されようとしている。しかし、科学の発展がもたらす「人類の新たな進化」には、大きな思想的・哲学的問題が立ちはだかる。古来より不変の自然の理を超え、人為的に達成される進化を、人類はどのように認識すべきか。そもそも、ヒトが現代の「知性のあるヒト」になったのは必然か、偶然か――。世界の科学者8名が語る、これからの進化論と、ポスト・ヒューマン世界の展望。
  • クリスパー CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見
    4.5
    1巻1,001円 (税込)
    ノーベル化学賞受賞の科学者、唯一の手記 ゲノム情報を意のままに編集できる「CRISPR-Cas9」。 人類は種の進化さえ操るに至った。科学者自ら問う、科学の責任とは。 「君の技術を説明してほしい」 ヒトラーは私にこうたずねた。その顔は豚である。 ――恐怖にかられて目が覚める 。 ヒトゲノムを構成する32億文字のなかから、たった一文字の誤りを探し出し、修正するという離れ業ができる、その技術CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)。2012年にその画期的遺伝子編集技術を「サイエンス」誌に発表したジェニファー・ダウドナ博士は、またたく間に自分の開発した技術が、遺伝病の治療のみならず、マンモスを含む絶滅動物の復活プロジェクト、農作物の改良など燎原の火のように使われていく様におののく。 豚の内臓を「ヒト化」し、臓器移植するための実験も行なわれた。 人間は自らの種の遺伝子までも「編集」し、進化を操るところまで行ってしまうのか? 解説・須田桃子(毎日新聞科学環境部記者) ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

ユーザーレビュー

  • クリスパー CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見

    Posted by ブクログ

    第二部のクリスパーが人類に及ぼす影響、特に生殖細胞への干渉における社会的意義についての解説はは読み応えあった。
    一部の専門家だけの象牙の塔であってはならず、一般人も含め断続的、建設的な議論が必要となるというメッセージ。つまりは、自分も傍観者でないのだと痛感させられた。

    正直具体的な仕組みは理解できないが、クリスパーがとてつもない技術的ブレイクスルーであることは伝わってくし、数十年前のSF小説の世界が目前に迫ってるというある種の焦燥感を受け取った。メリットデメリットがある技術を扱うにあたり、慎重に進めて姿勢の大切さを、それがさまざまな観点から見極めていくのだ。

    今日での到達点はいかほどなのだ

    0
    2023年11月03日
  • クリスパー CRISPR 究極の遺伝子編集技術の発見

    Posted by ブクログ

    ゲノム編集技術であるCRISPR。エマニエル・シャルパンティ氏とともに、2020年にノーベル化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナ氏による著書。その技術はCas9酵素を用いてガイドRNAで標的DNAを切断する。塩基配列を思いのままに操れるまさに夢の技術。一方、優生思想に基づくデザイナーベイビーや人体増強や細菌兵器といった軍事転用の懸念も否めない。
    本書では前半では著者の細菌基礎研究者としてのキャリアをなぞりながらCRISPER発見に至るまでの道のりを振り返り、中盤ではCRISPERを活用した遺伝子性疾患などへの応用医療の事例、後半ではCRISPERという「神の技術」に対する道徳的問題や倫理的課

    0
    2025年09月29日
  • 人類が進化する未来 世界の科学者が考えていること

    Posted by ブクログ

    主に生物学に対するトピックをまとめた書。生物を専門とする人向けというよりは、専門ではない人間が生物のトレンドを知る際に有用な書という印象。
    クリスパー・キャス9により任意のゲノムの編集が可能になった今、その将来の展望について語ってくれる(倫理というよりは生物よりの視点)。
    また、進化論についても新しい視座を与えてくれる。生物は環境によって大枠を決定されていて、多様性は細部の偶発的な変異によるものと唱えるコケル氏と、環境への適応方法は多数あり、その適応方法が多様性を生んでいるという主張のロソス氏の対比は面白かったが、ロソス氏の意見に対するコケル氏の反論を聞きたかったところ。

    0
    2024年09月11日
  • 人類が進化する未来 世界の科学者が考えていること

    Posted by ブクログ

    進化する未来にあたり
    科学者たちの考察や
    なにを動かしているのかを垣間見ることができる。

    でも、自分にとって
    何が有用なのか、知識を得てこの先へ進みたい
    といったことは
    本書では達成することは非常に難しい内容である。

    研究者たちの向くレールを知らないということは
    彼らの理解につながらないし
    紡いでいくこともできない。

    この「紡いでいく」という点で
    社会に役に立っていくことができるであろう著書。

    紡いでいくということは
    科学者のバトンをつなげていけることだから

    0
    2024年02月17日
  • 人類が進化する未来 世界の科学者が考えていること

    Posted by ブクログ

    各界の科学者とのラフなインタビュー。
    とても軽く少しずつ紹介している。
    私が読んで印象に残ったのは、理論物理学者のリサ・ランドールさんと、人類学者のジョセフ・ヘンリックさん。

    0
    2022年05月26日

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