作品一覧

  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実
    4.0
    1巻999円 (税込)
    ●階級対立、陰謀論の拡散……表出し始めた「世界の歪み」の数々 ●「近代を象徴するシステムの終焉」が意味するものとは? ●8人の碩学に問う、人類を取り巻く残酷な未来と現代への警鐘! 新型コロナウイルス感染症は、世界にさまざまな歪みをもたらしている。各国政府による大規模な財政出動は、富める者と貧しい者の格差を再拡大させ、医療の専門家による感染対策の提言は、経済、社会活動への配慮が不十分だと受け止められ、人々の不満を強める結果となった。先のみえない不安のなかで、偏見、ステレオタイプによる暴力的行為が蔓延し、荒唐無稽な陰謀論が拡散されている。グローバリゼーションや資本主義、自由政治といった近代を特徴づけてきた制度は、はたして今後も続くのか。8人の碩学に問う、人類を取り巻く残酷な未来と現代への警鐘。
  • 西暦一〇〇〇年 グローバリゼーションの誕生
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    西暦1000年。 西ヨーロッパはいまだ暗黒時代からの復興の途上にあり、大航海時代は遠い先のことだ。 しかし本書はその西暦1000年こそが「グローバリゼーションが誕生した年」である、と西欧中心の史観を離れて描き出す。 中国からインド、アラビア半島、さらにアフリカまでの海上交易ルートはこの頃初めて結合した。さらにカナダに到達したバイキングが、南北アメリカで発達していた交易路を、その海上ルートと結びつけた。 史上初めて、異国のもの、技術、情報、宗教が遠く離れた国に到達し、一般の人々まで影響を及ぼす「グローバリゼーション」が始まったのだ。 イェール大学歴史学教授である著者はは西暦1000年の各地の交易品を手がかりに、世界中で同時進行していた変化を生き生きと再現する。世界的な交易は農業生産性を高める反面で感染症を広め、知識を広める反面で固有の文化を分断し、新技術を伝える反面で伝統工芸を消滅させた。 宗教を変え、他国向け製品をつくり、反グローバリゼーション運動を起こす人々の姿は、驚くほど21世紀と似ている面がある。 西暦1000年から、ヨーロッパの支配という世界史の新たな局面が始まる1500年までの500年間、「最初のグローバリゼーション」が世界を大きく変えていた。 バラバラに知っていた世界史の知識が新たなフレームで再定義され、読者に知的興奮を呼び起こす。現代グローバリゼーションの世界を生きる者への教訓に満ちた胸躍る歴史書。

ユーザーレビュー

  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    Posted by ブクログ

    本書でインタビューされてる人たちの著書を是非読んでみたいと思いました。

    プロローグー人類の未来は明るいかー
    いまこそ現実を直視せよ
    我々はいま「近代の終わり」という歴史的結節点を迎えているのではないかという思いにとらわれた。近代を一貫して特徴をづけてきたグローバリゼーション、その元になっていた理性、認識、秩序といったものへの信頼が大きく揺らいでいる。これこそ現在の我々が感じる漠然とした不安の正体なのかもしれない。
    その先にある人類の未来は明るいのか、あるいは暗いのか……。読者の皆さんが識者の意見に賛同する しないは別として、きっと新しい視点をこの対話から学べると思う。その学びを共有することが

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    2023年06月10日
  • 西暦一〇〇〇年 グローバリゼーションの誕生

    Posted by ブクログ

     知識というのはある向きからのひとつの断面であることを痛感させられる一冊である。それは常に更新されるべきものであって、更新するというのは単に知っていることを増やすということではなく、時にはひっくり返してしまうものでもある。
     日本でいえば平安時代中期から後期にかかる時期、地球規模で起こっていた動きは、それは現在の中国とアメリカとの関係や、欧州と中東との関係にも通じている。
     知っている知識など擦り切れた紙切れである。

    0
    2021年09月11日
  • 西暦一〇〇〇年 グローバリゼーションの誕生

    Posted by ブクログ

    第2章
    バイキングの北アメリカ進出と撤退
    第3章
    マヤ、アンデス、エクアドル
    第4章
    ルーシ、東ヨーロッパ、スカンジナビア、ヴェネツィア
    第5章
    アフリカ、イスラム、奴隷
    第6章
    サーマーン朝(ウズベキスタン) アル・ビールーニー(学者)、マフムード
    カラハン朝、契丹、宋
    モンゴル帝国、チンギス・ハン
    第7章
    ポリネシア
    東南アジア、シュリーヴィジャヤ王国
    インド、チョーラ朝
    カンボジア、アンコール朝
    第8章
    中国 宋、日本、源氏物語

    0
    2021年07月01日
  • 近代の終わり 秩序なき世界の現実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    プロローグ人類の未来は明るいか
    1ブライアン・レヴィン アジア人への暴力と憎悪の民主化
    2カート・アンダーセン ファンタジーランドと化すアメリカ
    3ジョージ・フリードマン 北朝鮮の核攻撃に弱い国はどこか
    4イワン・クラステフ 自由主義的覇権は幻想だった
    5アダム・トウーズ パンデミックが加速させた米欧の分断
    6ヴァレリー・ハンセン 外国貿易反対派の抗議の歴史
    7ジョージ・エストライク 健常者優位主義を乗り越えられるか
    8デイビット・ファリアー 地球の大都市が化石になる日
    エピローグ パンデミックがもたらした壮大な実験

    秩序なき世界の現実

    0
    2021年12月30日

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