加納朋子のレビュー一覧
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通り魔に刺殺されて一人の少女が殺された。
17歳の安藤麻衣子は成績も良く、周囲からも
慕われ、何不自由なく暮らす誰もが羨むような
美少女だった。
なぜ麻衣子は、殺されてしまったのか。
犯人が捕まらない中、執り行われた葬儀で
野間は一人の女性と出会うが、その女性は
娘の直子が通う高校の養護教諭の神野だった。
クラスメイトの死、極度の不安と緊張のせいか
言動がおかしくなった直子。
野間は偶然あった神野に助けを求めて相談する。
誰もが羨望する麻衣子は何を考え、過ごし、
その短い人生を生きてきたのか。
野間と娘の直子、神野を話の軸に据えて、
混沌、矛盾がない混ぜになった麻衣子の
心理に迫ります。
一つひとつの話が連なり絡むミステリー。
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年末に読んだ「七人の敵がいる」の続編。
幼かった陽介も中学生になり、トランペットに憧れて吹奏楽部に入部したものの、意に沿わないファゴットを割り振られる…。
大きく出遅れた中学お受験の話から始まって、パート変更を顧問の先生に直談判したり、親の会の役員会で女帝とぶつかったり、陽子さんも多少は学習したようではあるが、前作の焼き直しみたいな話が並ぶ前半はあまり興が乗らず(ファゴット奏者がファゴットやり始めたきっかけはこんなものなのかなとか、そんな楽器でもお金はかかってなかなか大変ねと思ったりしながら)。
後半、女帝にたてついて役員に立候補したり、会長の娘へのいじめに対する神対応など、ミセス・ブルドーザーの本領が発揮されてようやく面白くなった。最終章に至っては鬼神のような立ち回りで、最後には満足して本を閉じさせてくれるところは流石(ゴルビー親子のエピソードには泣ける)。
それにしても、まともに親の会の役員をやるとなると、とても仕事と掛け持ちしながらなんて出来ないなぁと思わされ、ここに描かれていないが編集長たる陽子さんのお仕事はどうなっていたのか、いささか心配になるのだった。
前作に続き★は3.6くらい。 -
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昔は「男子家を出ずれば七人の敵あり」といったものだが、今や男女は関係ないな。
陶子さんのお話に出ていた陽子さんが主人公のお話(「レイン・レインボウ」第二話を思い出せ)。
彼女を“ブルドーザー”とネタにした作家はあの時妄想を語っていた作家だろうか、相変わらず編集者としてばりばり働いているようだけど、それ故にPTA、学童の父母会、自治会など次々と降りかかるお勤めに振り回されるハメになる。
自分が町内会や自治会で役員をやっていた時のことを思い出した。彼女のように次々と敵を作ってしまうことはなく、渋々唯々諾々とやっていただけだけど。
『陽子も食べるのは速い方だが、岬さんの方がさらに速かった。忙しい人特有の、かき込むような昼食の取り方だ』には妙に納得。岬さんが言うように、仕事はできる人の方により多く流れていくんだな。そりゃ、飯を食う暇も惜しいわ。
などと思いながら読み進め、設定からして似たようなトーンの話が続くなぁと思っていたが、後半は目先が変わり、陽子さん親子の秘密が明かされたり、ラスボス感たっぷりのPTA会長が出てきたり、一筋縄で物語が進まないところがこの作者は巧い。
「男子家を出ずれば七人の敵あり」の後には続きがあったのかい?全く知らなかったけど…。
★は3.6くらい。 -
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・空を飛びたい中学生たちが壊れた気球を直すための資金集めに乗り出した。
・ 物語はなんてこともないけど、主人公「くーちゃん」の語り口が楽しい。思わず笑ってしまう。
・昔読んだ本の記録。単行本だったような記憶があるが。
【イライザ】戸倉良子。幼なじみ。1年2組。壮絶に意地悪。かつて佐田家では「今日のイライザ」コーナーがあった。
【エンゼ】カミサマの姉。「天使」と書いて「エンゼ」と読ませるらしい。「ル」がどこに行ったのかは知らない。美しい瞳をしている。
【カミサマ】飛行クラブの部長。2年2組。斎藤神(ジン)。尊大な男。ヘンテコなメガネ。起きて見る夢も寝て見る夢も「どっちにしたって、大して変わらないでしょ」。「神とは要するに、天使を庇護する存在なんですよ」。
【くーちゃん】主人公。佐田みづき。1年1組。樹絵里は「くーちゃん」と呼ぶ。
【樹絵里】大森樹絵里。通称ジュジュ。1年1組。公園デビューの頃からの親友、腐れ縁。主人公に対する依存度が非常に高い。
【カイセー】中村海星。中2。樹絵里の恋のお相手。飛行クラブ副部長。野球部ともかけもち(というか、そっちがメイン)。
【立木信長】飛行部の顧問(になるかもしれない)の先生。
【名前】海月(みづき)、樹絵里、神(じん)、海星(かいせい)、信長、朋(るなる)…珍名クラブ。
【母】みづきの母は宇宙人はいる派。
【飛行クラブ】部活申請中のアヤシイクラブ活動。中村センパイも野球部とかけもち。最近佐田家では「今日の飛行クラブ」コーナーができた。
【風船おじさん】風船を用いて空を飛ぼうとして行方不明となった。
【冒険】迷惑なもの。
【星川】みづきたちが職場体験に行くことになった小さなスーパーマーケットの主。壊れた熱気球を持っていた。
【餅田球児】1年3組。丸い男子。
【矢島】美人の先生。妊娠中でもうすぐ産休のブラバン顧問。
【るなる】仲居朋/るなる。1年2組。リアルに飛んだ(?)子。月が二つで「るなるな」、略して「るなる」。長い髪の美少女。恐怖心が欠如している。 -
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私にとってあまりハズレがない作者だけど、この本はちょっと微妙。
「モノレール猫」「ちょうちょう」 タカキが○○だったりランが□□だったりというのは、ちょっとなあ。
「マイ・フーリッシュ・アンクル」「ポトスの樹」 人の迷惑を顧みず好き勝手に生きるダメダメ男というのが嫌、そういう男が最後には何となく許されちゃうのがもっと嫌。
「パズルの中の犬」「シンデレラのお城」「セイムタイム・ネクストイヤー」 これらにはこの作者らしいお話の雰囲気はあるが、なんかもうひとつキレがない。
「バルタン最後の日」 いい話だと思うけど、解説の人には悪いがそこまでは泣けないな。