加納朋子のレビュー一覧

  • はるひのの、はる

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    「ささらさや」「てるてるあした」に続くシリーズ最終巻。
    ユウ坊も保育園児となり大きくなってと思っていたら、話が終わる時にはいい大人になっちゃった、あれよあれよ。

    赤ちゃんの頃に亡き父の幽霊が視えていたユウ坊だけど、まだ幽霊が視えるようで、そこに未来から来た(?)と言う”はるひ”という女の子が絡んで進む物語。
    この作者らしい雰囲気でそれぞれのお話は楽しめたのだけど、“はるひ”の正体や不思議な出来事の謎は、種を明かされても前に戻って読み直しても、私の頭ではよく分からないところがあったよ…。

    ユウ坊が立派に育ってくれて良かったな。

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    2021年09月04日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    実際に読んだのは単行本(2009.4.25)

    くせの強い俺様先輩や、同級生たちも
    じっくり付き合えば、愛せるかも!?

    この本の導入部分で、主人公のくーちゃんと同じく
    面倒くさいなーと思っていて、読むスピードものろのろだったんだけど、途中からひとりずつ詳しく知ることができて、愛すべきキャラにみえてきちゃいました。

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    2021年08月29日
  • アンソロジー 隠す

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    やっぱしさ、薄暗いテーマは女性作家が書く方が陰湿で面白いと思うんだよね。
    文章の良し悪しとかじゃく、あーこれ好きだわって思ったのは3話あった。
    隠すって、真実や浮気相手や死体や物や、いろいろパッと思いつくだけでいろいろ暗いこと顔も浮かぶんだけど、思いついた上でそれをさらに超越する面白さを描けるのはすごいなと思う。

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    2021年08月25日
  • 七人の敵がいる

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    こどもはいないけどこどもがいたらこんな感じ?ってでも読んでいくうちに大きな間違いがありました。それは読んでのお楽しみ。旦那さんの優しさもありこんな家族いいなって思います。

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    2021年08月11日
  • モノレールねこ

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    私にとってあまりハズレがない作者だけど、この本はちょっと微妙。
    「モノレール猫」「ちょうちょう」 タカキが○○だったりランが□□だったりというのは、ちょっとなあ。
    「マイ・フーリッシュ・アンクル」「ポトスの樹」 人の迷惑を顧みず好き勝手に生きるダメダメ男というのが嫌、そういう男が最後には何となく許されちゃうのがもっと嫌。
    「パズルの中の犬」「シンデレラのお城」「セイムタイム・ネクストイヤー」 これらにはこの作者らしいお話の雰囲気はあるが、なんかもうひとつキレがない。
    「バルタン最後の日」 いい話だと思うけど、解説の人には悪いがそこまでは泣けないな。

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    2021年08月08日
  • スペース

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    手紙長っ。
    シリーズものではないみたいに前二作と趣が違って、ちょっと戸惑いました。手紙がなくて、無理に駒子も絡めず(あるいはスピンオフとして作られていて)、はるちゃん主人公のパートだけだったらよかったな。

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    2021年08月06日
  • 少年少女飛行倶楽部

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    良き。登場人物がみんな揃いも揃ってブッ飛んでるのに、全員が活きてるのが凄い。恋バナだけはちょっと理不尽というか流されすぎとも思ったけど、まぁ年齢的にはそんなもんか。楽しくなれる本。

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    2021年08月01日
  • 猫が見ていた

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    今更感想を書こうとしたが、記憶が朧げ。

    湊かなえさんの「マロンの話」が湊さん自身のお話のようで、ほっこりしたのと、
    初めて読んだ井上荒野さんの「凶暴な気分」が、ちょっと粘液質な感じで、思っていたのと違ったなぁ…ということくらいしか覚えていない。

    短編集ってすぐに感想書かないとだめだわ。
    2021.2.23

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    2021年07月02日
  • モノレールねこ

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    ✩3.5

    最後のバルタンがグッときた

    あとは思いつかない設定というか考え方?が多くてすごくよかった!!という感じではなかったけれど、なんか不思議な感じ?は残った

    友達がおすすめしてくれた本

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    2021年06月13日
  • モノレールねこ

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    モノレールねこ、パズルの中の犬、マイ・フーリッシュ・アンクル、シンデレラのお城、セイムタイム・ネクストイヤー、ちょうちょう、ポトスの樹、バルタン最後の日。家族や過去の記憶をテーマにした心温まる短編集。

    最初は少女漫画みたいと思いましたが、心の中になってくるとやっぱり小説かな。ちょっとミステリーっぽいところがいいです。

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    2021年05月22日
  • ささら さや

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    若くして夫を亡くした妻サヤと、残された乳飲み子のユウスケの二人が、田舎に引っ越して様々な事件に巻き込まれるなか、元夫が色んな人にとりついてサヤを助けるという話。
    元夫のキレキャラ?具合もなじめず、やたらと奥さんのことをバカバカ言うし、妻も妻でどんだけお人好しなのよって感じで、??といった感想でした。
    おせっかいおばあさんが3人出てくる(なかなか区別付かない)のと、こどもの成長に懐かしみを感じたので、そういう世代向けの本なのかなと思いました。

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    2021年05月16日
  • てるてるあした

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    「ささらさや」の続編というか姉妹編かな。
    ご主人の幽霊がいなくなってもサヤさんとユウ坊はささらの町で無事に暮らしているみたいね。
    そこへ3婆のひとり・久代さんの家に遠い親類の子という照代が転がり込んだところから始まるお話。
    相変わらずささらでは女の子の幽霊が出たり差出人不明のメールが届いたり不思議な出来事が起こる中、ダメな親のせいでささくれ立っていた照代が、町の人たちのお陰で素直さを取り戻すいい話。
    ただ、照代の母親がどうしてダメになったのかは分かったが、どうして今もああなのかが分からず。
    死ぬ時は久代さんのように人に迷惑を掛けないようにして死にたい。

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    2021年05月11日
  • モノレールねこ

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    ちょっとほっこりするような短編集。
    タイトルにもなったモノレールねこは、一匹の野良猫を伝書猫として、文通をしていた小学生だった男女が社会人になって、偶然先輩後輩として再会するお話。
    小学生のヒロに拾われたザリガニが主人公の「バルタン最期の日」(家族の留守中に侵入しようとした強盗をはさみで撃退したものの、自分は水の中に戻れず死んでしまう)やおよそ父親とはいえない破天荒な生き方をしてきた男が無差別殺人犯から身を挺して孫を守った(自分の息子が子供のころ溺れかけても放置していたのに)「ポトスの樹」がよかったかな。
    感動の話コーナーで紹介されてたので期待したけど、それほどではなかった。

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    2021年05月04日
  • ささら さや

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    「馬鹿っサヤ」の一言に涙腺がゆるみます。
    妻と生後3ヶ月の我が子を残して逝ってしまった夫と目の前で大切な人を亡くしたサヤ。どちらも辛い…
    親もなくたった一人で頑張らなきゃと気負っているサヤの悲しみや心細さを思うと胸がぎゅっと締め付けられます。
    だから、嬉々として何やかんやと世話を焼いてくれる三婆が側にいてくれて本当に良かった!癖が強いのは、まぁ愛嬌かな~♪
    永遠の別れ、旦那さんのサヤへの溢れる愛にグッときました。
    温かくてちょっとした謎解きもあって面白かったです。

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    2021年03月30日
  • 七人の敵がいる

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    小学校、子供会、習い事、と役員を歴任してきたわたしには、面白く読めました。主人公の主張ごもっとも、でも現実はそううまくはいかない。。
    こんな世界、ほんとなんですよねー。

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    2021年03月25日
  • 月曜日の水玉模様

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    去年から読み始めた加納朋子、5冊目。

    東京に住んでいた時、小田急線から代々木上原で千代田線に乗り換えて通勤していた。丁度この本が書かれた頃で、描かれているホームの光景が懐かしい。
    私は日比谷で三田線にまた乗り換えていたけど、この本の主人公・陶子さんは二重橋前で降りて丸の内で働くOLさん。
    そんな彼女が日常に起こる謎を、通勤電車の中で知り合ったリサーチ会社調査員の萩とともに解き明かしていくというお話。
    会社の周りをうろつく不審人物、薬局での薬の取り違え、迷子の女の子、事務所での窃盗、そしてトラックごとの積み荷泥棒…。
    メインの謎解きと関連してもうひとつのプチ謎解きも入れ子になったお話は結構凝っ

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    2021年03月20日
  • コッペリア

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    今頃お気に入りになったこの作者、4冊目。
    初めての長編だが、作者としても初めての長編だった由。

    天才的な人形作家、人形に惹かれる青年、人形とそっくりの女優、そのパトロン。
    青年と女優が交互に語るパートで進められ、第2章からはパトロンのパートも加わって進む話は、読み終えてしまえば結構凝った作りだったことも知れるが、そのトリックよりも寧ろ雰囲気の良さやヒロインのある種のかわいらしさのほうに惹かれた。
    これまで読んだ話とは多少テイストが異なっていたが、ほのぼのしたエピローグも含め、重苦しい話の割にはあまり暗くならなかったところは、この作者ならではか。

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    2021年02月23日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    2月22日は猫の日ということで読んでみた。これまでアンソロジーはあまり手に取ることはなかったけれど、普段読まない作家さんの作品に触れることができてよかった。
    1作品あたりのページ数も少なく、隙間時間で読むことができる。

    【最も好きな作品】
    柚月裕子さん「泣く猫」
    17年会っていない母が猫に自分と同じ名前をつけていたことを知ったときの真紀の気持ちを想うとともに、母はどのような想いでマキと呼んでいたのだろうかと思う。
    マキの登場が真紀の感情を引き出し、自覚させるきっかけになったのではないか。

    【最も印象に残ったフレーズ】
    北村薫さん「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」
    「本の読み方にひとつ

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    2021年02月23日
  • モノレールねこ

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    家族や友情をテーマにした短編集。

    思っていたのとは、ちょっと違ったけれど、自分にも似たようなことがったな…と思い出させてくれる懐かしさが漂う物語たちだった。

    モノレールねこってどういう意味なのかな…と思っていたのだが、なるほど。
    うちの子(ねこ)もまさにそんな体型ww

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    2021年01月24日
  • ささら さや

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    「ななつのこ」がまずまず良かったので、同じ作者の昔のものを読んでみることにした。
    中古本屋の棚に「ななつのこ」の続編がなかったので、取り敢えず、この本ともう一冊購入。

    交通事故で夫を亡くしたサヤは、赤ちゃんのユウ坊とともに佐々良という街へ引っ越す。
    そこで色々な不思議なことが起こるが、サヤが困る度に、成仏しきれなかった夫が他人に取り憑いて彼女を助けに来る、みたいなお話。

    主人公のサヤがなんとも頼りなくてすぐ泣くしお人好しも過ぎてイマイチなんだけど、まあ、それで色んな人が世話を焼きにやってくるわけで、そうして3人の婆さまたちやエリカといったお友達が徐々に増えるに従ってほのぼのとした感じがなか

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    2020年12月16日