あらすじ
中学一年生の海月は幼なじみの樹絵里に誘われて、「飛行クラブ」に入部する。メンバーは二年生の変人部長・神ことカミサマ、不登校で高所平気症のるなるな、運動神経はないけど気は優しい球児。果たして彼らは空に舞い上がれるか!? 友情、家族愛、恋、冒険――全てがつまった傑作青春小説。解説・金原端人
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爽やか
真夏に飲むカルピスのように爽やかな作品。『飛行』という目標に向け、中学生達が奮闘する。不思議な力も何も無く、中学生らしく反抗して努力していく。
1番初めに読んだのは彼女らと同じ中学生の時でしたが、大人になってから読み直すと胸がキュッとするような気持ちになりました。作者さんの他の作品も好きですが特に好きな1冊です。
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しっかり者中学一年女子が飛行クラブとういう変なクラブに入ることになってしまい、周りの変人と関わりながら青春する話。とにかく個性的な面々と関わった主人公海月の心の叫びが面白すぎ。
最後までスカッと読める。映画にできそう。小学生でも大丈夫な内容なので、青い鳥みたいなふりがな付文庫にならないかな。
解説の金原瑞人の文も良かった。
Posted by ブクログ
わー、これはいい。すごくいい!
青春だなあ。青春だよなあ。
青春時代をこれほど郷愁を持って感じさせてくれるお話はそうはない。
それぐらい傑作だと思う。
もちろん自分の好きな部活モノということもある。
変な連中が集まってひとつの目標に向かっていくさまはとてもステキだ。
主人公のぼやきながらも結局やってしまう頼もしさも、さりげなく育っていく恋心も、なんて眩しいんだろう。
そんな頑張っている青春の真っ直ぐさがとても好ましい。
先生への主人公の啖呵と言うかマジギレも楽しかった。
そしてクライマックスでのハプニングと、ラストの先輩とのさりげないやり取り。
いや、完璧だな。
うん、とても面白かった。
それにしても主人公のお母さんの性格がとても好きだ^^
Posted by ブクログ
加納朋子作品の魅力は「やさしさ」にあるのだと再認識しました。ひとくせもふたくせもある登場人物全員を「にくめない人」にして、その青春を読者に共感させる手腕は本当にすごい。本人すら自覚していないくらいに主人公・海月のやさしさがすさまじく、それにつられて周囲もあたたかに、という流れがステキすぎる。
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中学に入学した海月は、親友の樹絵里に誘われて飛行倶楽部に入る。
この倶楽部は、何等かの手段で飛ぶ事を目標としたクラブだが、部長の神は、「飛びたい」と言っているだけで何もしておらず、野球部と兼人の中村先輩は、たまにしか来ない。そもそも、部員全員で4人しかいないので、まだ部として認められていない。よって、予算も無し。
その他、サブのメンバーも個性的な人間が多く前途多難。
入部当初から問題だらけの飛行倶楽部で、海月は上手くやっていけるか。
加納朋子の珍しい純粋な青春小説。
今まで読んだ同作者の作品は、全て日常ミステリーだったと思います。
なので、良い意味で期待を裏切られました。
しかも、個性的なキャラクターによる会話は、読んでいて思わず吹き出してしまう事もありました。
夢や恋、友情などと書くとありきたりですか、この本は、その中でも最高のエンタテイメントでした。
作者の日常ミステリーも大好きなのでそちらも又読みたいです。
凄く楽しめました。満足です。
文章に「銀玉」が出てきたのには、驚きました。作者さんも好きなのでしょうか。
加納朋子さんも、昔、「るなるなこ」とか、言われていたのでしょうか。
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中学に入学したばかりの佐田みづき(あだ名は、色々あって「くーちゃん」)は、ひょんなことから「飛行クラブ」に入部してしまう。
一、「自分自身が」飛行することを旨とする。
二、「落下」は「飛行」ではない。
三、航空機等での飛行は除外される。
四、究極的には、ピーターパンの飛行を理想とする。
これが飛行クラブの活動趣旨である。解説(金原瑞人さん)を先に読んでみたら冒頭にこう書いてあって、「この本を読もう」と決めた。
だって、どうなってしまうのか気になる。成績ビリの子が東大合格目指すとか、寄せ集めのメンバーで箱根駅伝に出るとか、そういうのはまだなんかどうにか頑張って達成するという感動ストーリーが思い描けなくもないが、ファンタジーでもないのに「ピーターパンの飛行が理想」なんていうとんでもないゴール設定をしてしまって、いったいどういう結末を用意しているのか?
もうひとつ、青春ものが読みたい気分だったというのもある。ここのところ、裏染天馬(高校生)→KZ(小六)と十代の子たちが活躍する小説を読むことが続いたから、この波に乗って中学生の部活ストーリーもいいなと思ったのだ。
果たして読んでみて、大満足。気軽にサクサク読めて面白かった。しっかりものの主人公くーちゃんがクセの強い面々に振り回され全方位にツッコミを入れながらあらゆる物事を回していく。ツッコミキャラとかキレキャラでしかも仕事のできるタイプというのは、一歩間違うとウザキャラになりかねないが、くーちゃんはそうならない。うまく説明できないが、はっきりいって私の大好きなとある友人を彷彿とさせ、ああなんだか彼女っぽい…と思いながら読んだ。くーちゃんを取り巻く女の子友情パートも読み応えあった。
でも一番見ていて面白かったのは二年生で部長の斎藤神(じん)くんかもしれない。色々とコミュニケーション面の問題点はあるが、「部活は全員強制参加、活動内容が内申書にも響く」という学校の窮屈な制度のなか、既存の部活全てに否を突きつけ自分の夢を実現するためにクラブを創設、クラブと認められるための規定の部員数(五人)に満たないまま泰然と一人本を読みながら一年間過ごし切ったこの強さ。序盤のうちは「なんだこの人ぜったいありえん」という印象だったのに、いつの間にか評価爆上がり、青春部活マジックを擬似体験してしまったかもしれない。いや、加納朋子さんマジックなのかな。
どんな結末が待っていたかは…読んでみてのお楽しみ。
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海月と書いてミズキと読む佐田海月は、親友の樹絵理に「飛行クラブ」なる珍妙な部活に入ろうと誘われる。そのクラブは、樹絵理の一目惚れし、幽霊部員の先輩中村と、謎の気難しい男、神と書いて斎藤ジンの2人のみ。部活の内容は「空を飛ぶこと」もちろん実績はないのだ…。
この作家、なんか失敗したよなあとずっと避けていたのだが、今検索してみたら読んでいなかった。あの角川ホラーとは違う人だったか。失礼。
おそらく、高校生くらいを読者に想定した青春小説である。自分があるんだかないんだかという主人公、惚れっぽいが流されやすい親友、野球部を休部している人のいい先輩に、誰とでもいつも正面衝突する男、ひとこと話すと突き刺すような嫌味をいう同級生など、薄いキャラクターが強烈なキャラクターに振り回されるという構図で、非常にわかりやすい。
主人公が中学生(表紙だと高校生に見えるよね)ということもあり、アルバイトなどの社会との接点を作れないという制約がありつつ、家庭と学校だけで最後まで書ききったのはなかなかの力技である。
どうやって「飛行活動」を行うのか、それは書いても書かなくても同じだろうが、割愛。
文章は正直なところ瑞々しいというところまで行かず、かなり乱暴な部分があり、4人存在した場面で誰が怒ったのかがわかりにくいなどという部分もある。
それでも中学~高校生ぐらいならフィーリングで理解は出来るだろう。大人にはもうちょっとしがらみだの冒険だのがあったほうが良かったと思いがちだが、よく考えてみれば中学1年だぞ。しがらみや冒険なんて無理だ。
Posted by ブクログ
加納朋子さんは日常の謎から青春まで若者を爽やかに描くことに長けている。デビュー作『ななつのこ』で日常の謎に挑み、以降定期的に出される作品はバラエティに富んでいる。
本作は個性的な少年少女が織り成す青春ストーリーで相変わらずの爽やかさだ。書きたかったんだろうなぁと思った。
Posted by ブクログ
愉快痛快なんて書くと、怪物くんみたいだが、実際そうなのであって、更に、奇妙キテレツまで加わり、まるで藤子先生を讃える文章みたいになってしまった。が、あながちテイストは間違っていない、と思う。多分。
冒頭の飛行クラブのヤバ・・いや、夢に溢れる内容を読んで、これはどういう方向に話がいくのか、逆に好奇心が芽生えたと思ったら、今度はバカ・・いや、個性的な登場人物たちに釘付け。そして、なぜかキラキラネームっぽいのが多い。
巻きこまれ型主人公。くーちゃんこと、佐田海月(みづき)
普段はくーちゃん任せで前に出ないが、恋は別の、ジュジュこと、大森樹絵里(じゅえり)
高所平気症の怖いもの知らず。仲居朋(るなるな)
両親から野球を期待されているが本人は嫌がっている。餅田球児(キュージ)
いい人。中村海星(ヒトデ先輩)
飛行クラブ部長。尊大。何様?神様?でおなじみの、斎藤神(ジン)
人の悪口と噂話大好き。イライザこと、戸倉良子
読んでいて、やや現実感に乏しい感はあったが、軽い感じには思わなかった。その理由として、子供と大人の関係性の大切さを書いていることと、ユーモアたっぷりな文章の内に、何か、力技や強引さも厭わない、憑かれたような熱量を感じたこと(そして、加納さんのダジャレが絶好調なこと)。
ああ、これはもうテーマありきなんだなと思っていたら、あとがきで確信しました。意地でも飛びたいんだ。そう、私だって飛びたい。まあ、最後のエピソードは、本当に強引すぎるかなとも思ったが、それくらい何とかしたかった加納さんの思いを、私は感じ取りました。幼心に思ったことと馬鹿にするなかれ。子供は子供なりに、自分らの限界のようなものがある、もどかしさに気付いている。それにそっと手を差し伸べる大人の存在が、子供にとって素晴らしいものになることは、紛うことなき現実感。特に、くーちゃんの母は、その見本みたいな感じで、すごく印象的だった(働きアリのエピソードとか)。
ちなみに、飛ぶ以外でもちゃんと青春しております。恋や友情や親子関係といった大切な要素が。私としては、久々に明るく楽しい物語を読んだ気分ですが、部長やイライザの意外な心の内の思いなどに、それだけではないものも感じて、やっぱり青春っていいなあ、と思わせられるのです。読もうかどうしようか迷ってる方は、清水の舞台から飛び降りるつもりで、是非(飛び降りるじゃ飛んでないか)。
Posted by ブクログ
楽しかった!
この小説も昔に「読みたい」登録して読んでいなかった。
読んで良かった!
セリフ回しのテンポもすごく楽しめた。
めんどくさい面々が、ステキなチームに見えてきた。
助演女優賞のお母さんも楽しかったしw
読んでみたいと感じた、その時を大切に「読みたい」と感じた小説を読んでいこう。
私は物語が好きだから。
Posted by ブクログ
トホホな経緯で飛行クラブなる謎の部活に入る羽目となった中学1年生、海月。部長を筆頭に変人揃いの彼らは果たして空を飛べるのか?ちなみに具体策ナッシングだ!
…とライトノベルかと見紛うような設定の本書ですが、加納朋子さんがそんな薄っぺらい話を書くわけはなく、ストンと差し込まれる重い要素や、さりげない伏線の張り方など、随所に「らしさ」が現れておりました。根っからの悪人が出てこないのもいつも通りですね。安心して楽しめます。
ノリは「ぐるぐる猿と歌う鳥」に近いかなという感がありますが、設定が中学生に上がった分、青臭くて夢見がち。そして現実はちょっぴり厳しめです。
「底抜けに明るい、青春小説が書きたくなりました。」というあとがき通りの、まっすぐな物語。盤石の面白さ。痛快でした。でもそろそろ、ミステリーも読みたいなあ(苦笑)。
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神くんの性格、何であんななのか、わかる気がするな。
それをくーちゃんが、柔らかくしてあげてるんだよ。
大人や、面倒なクラスメイトに、もやもやする年頃がよく描けてる気がしたなぁ♪
Posted by ブクログ
安定の面白さ。大好きな作家さんなので点数は甘めです。
優しい話だし、可愛い話だし、文句無しなんだけど、ラストのスペクタクルはいらなかったな。その部分だけ、飛ばし読み。るなるなの問題のために無理矢理いれた感じが否めない。いや、無理だよ、て思ってちょっと醒めてしまった。
気球の上で、ラストの部長のセリフで締めてくれたら良かったのに〜。
Posted by ブクログ
「空を飛ぶ」を活動目標に掲げる
某中学校の「飛行部」の面々が主人公。
かなり変てこりんなキャラばかりが集まり、
主人公の女の子は毎日いらん苦労を強いられる。
が、それぞれのキャラが化学反応を起こし、
交わす会話、巻き起こす事件が、いちいち可笑しい(^ ^;
肩肘張らずに気軽に読めるどたばだコメディ。
ちょっぴりホロッとさせられたりするところは、
さすがの加納節(^ ^
Posted by ブクログ
加納朋子には『青』が似合う。
空や涙などブルーなさわやかさに満ちた作品が多い。
平和すぎて物足りないと思う人もいるかもしれないが、アクはないが、イヤミも全くない。
エゴイストもたくさん出てくるが、読み終わった後、食傷気味になったりしない安心できる作家だ。
しかし、今回の表紙はびっくり。
漫画イラストなのはともかく、ものすごくポップな雰囲気で『ななつのこ』や『モノレール猫』とは全然違う。
中身も今までの『日常の謎』のミステリではない。
そりゃ、PTAを舞台にした『七人の敵がいる』もあるけれど、あれだって日常の事件を解決して毎回オチがついていたが、今回は少年少女が空を飛ぶまでの奮闘記という一貫した物語なのだ。
そういうわけでなかなか食指が動かなかったのだけれど、読み始めたらやはり面白い。
昔の氷室冴子や田中正美、久美沙織など、昨今見られなくなったなどまっとうなジュブナイルだった。
――主人公『くーちゃん』がなりゆきで無理やり入らされた『飛行クラブ』の部長をたきつけて彼の飛びたいを形にするため頑張る。しかし『神』部長をはじめ、集まってくるのは変人ばかり…
なんて『乙女●っく通信』にありそう。
くーちゃんが部長の夢に入れ込むさまはちょっと強引な展開だったけれど、それもまあらしいといえばそう。
中学生だからバイトできないとか、体験学習とか、等身大のエピソードもいかされている。
日和見主義な大人や頼れる口の悪い第三者も実にらしい小道具だ。
が、随所随所この作者独特の優しくも鋭い言葉が入っていて、大人でも十分楽しめる。
もしくはこの親世代の方が楽しめるのかもしれない。
象徴的なのが主人公たちの名前だ。
海月(某バンドのスレもといファンとしては複雑)樹絵里(似た名前はマジで実在する)、朋(ふつうじゃない読みです…)神など、キラキラネームでそれぞれ苦労している。
海月の場合は、まともといえばまともなんだけれど、親がよくよく考えてなかったせいでひどいめにあっている。
なんていうか、そういう世代なんでしょうねぇ。
スパンコールきらきらな特別なお洋服は毎日着るものじゃないように、いつどんな境遇時でも着られる名前というのも大事なんだけれど、親は特別なお洋服を子供に着せたがる。
名前だけではなく、このうちの何人かは親に特別なオプションを生まれながらにして課せられている。
名前に連なる呪いのように。
それだって愛情からには違いないんだろうけれど、子供は親の付属品じゃないというあたりまえのことをどうしてわからないんだろうと、近い世代で子供のいない自分はつい考えてしまう。
子供を産んだら忘れてしまうんだろうか。
何人か子供たちは親とそれぞれの方法で対峙する。
親の付属品から一人の人間としてテイクオフするために。
全体的にさわやかな余韻で、続編もあってもいいんじゃない?な終わり方。
残念なのは神の親との対決がすっきりしていないことと、ところどころ、話が強引過ぎたことかな。
冒頭の飛行クラブの文言が生かされていないのも残念。
Posted by ブクログ
理想を言えば、ピーター・パンの飛行がベスト
の心構えで真面目に飛行することを考える
ぶっ飛びメンバーの個性豊かなクラブ活動です。
大変そうですが入部したいです。
Posted by ブクログ
すがすがしい、と言うのが合っているかどうか。でも、読んでいて色々な気持ちを体験したり思い出したり。登場人物がよく書かれていて、それが思いがけないことだったり。自分の見方が一面からしかみてないことにも気づかされたりするんだろうなぁ。と言うことで、是非中学生には読んで欲しい本の一冊になりました。
Posted by ブクログ
これはジャンルとしては青春小説になるのかな?
それぞれのキャラも面白い
ただ、主人公の愚痴が大半を占めるので
途中でうんざりしなかったわけでもない
最後の方ではある意味で誤解?が解けてるのには笑った
天使の描写の意図がいまいちわからない
どんなキャラ設定なんだろ?
個人的にはカミサマは自分に似ていて好きだ(笑)
Posted by ブクログ
個性的な名前の生徒が揃った”飛行倶楽部”がどうやって空を飛ぶのか?
カミサマな部長に爽やか好青年の副部長。
二人だけの倶楽部に新入生が入部してきて物語が動き出す。
空を飛ぶ事と同じくらいにそれぞれの家族関係が中心になる物語。
中学生とは思えないくらいしっかりしてたり偉そうだったりする部員たち。
他の家族と比べるとヒロイン・海月の家族関係がとても暖かくて読んでいてホッとする。
空を飛ぶ方法については想定内だったり予想外だったりで楽しめますね♪
Posted by ブクログ
佐田海月
くーちゃん。中学生。一年一組。樹絵里に誘われてに飛行クラブ」に入部する。
大森樹絵里
ジュジュ。一年一組。海月の幼なじみ。海月とは母親同士の公園デビュー以来の付き合い。一学年上の海星に恋をした。
カミサマ
斎藤神。二年生。飛行クラブの変人部長。
中村海星
飛行クラブと野球部の兼部。副部長。
立木信長
斎藤の担任。飛行クラブの顧問。
校長先生
百ワット電球みたいに光り輝く頭。
矢島先生
まあまあ美人。
イライザ
戸倉良子。海月の隣のクラス。幼なじみ。ものすごく性格が悪い。
るなるな
中居朋。入学式前に高いところから飛び降りた。飛行クラブに入る。高所平気症。
餅田球児
一年三組。飛行クラブに入る。運動神経はないけど気は優しい。
天使
エンゼ。神の三コ上の姉。
星川
カミサマ、海月、イライザがあった職場体験のスーパー星川。
Posted by ブクログ
少年少女飛行倶楽部
あとがきに”底抜けに明るい、青春物語が書きたくなりました。”と書いてあります。
まさにその通りです。加納さんなので、日常の謎を期待していたのですが、ほんとすなおな物語でした。
登場人物の個性以外は。
主人公のクーちゃんは中学一年生。友人のジュエリになんとなく引っ張り込まれた”飛行倶楽部”ですが、持ち前の強い責任感から、様々な試練を乗り越えていきます。いつも辛辣な部長の斉藤先輩、友人の中村先輩、なにごとにも天然キャラの美少女るなるなに、人のゴシップで生きているようなイライザ、いつも影が薄い球児君。そいうったばらばらのベクトルを持っている仲間を少しずつクーちゃんはまとめたり変えたりします。
あと、忘れてはいけないのが、クーちゃんの母堂。とても素敵なお母さんです。
はて、さて、みんなは飛べるのか? それよりも、物語の主題は、成長物語です。
うーん、最近竹蔵 成長していないなあ。
竹蔵
Posted by ブクログ
この作者、去年の今頃から読み始め、本棚の縦一列に並ぶように9冊に1冊のペースで読んできて1年経った。
突拍子もないクラブに変わった子ばかりが集まって、最初はどういう話だい?という感じだったが、話が進むに従って少しずつ面白くなってきた。
少年少女向けの微笑ましいお話だが、さすがにこの作者、ただ飛んだというだけで終わらないところが良かった。
★は3.5くらい。
Posted by ブクログ
・空を飛びたい中学生たちが壊れた気球を直すための資金集めに乗り出した。
・ 物語はなんてこともないけど、主人公「くーちゃん」の語り口が楽しい。思わず笑ってしまう。
・昔読んだ本の記録。単行本だったような記憶があるが。
【イライザ】戸倉良子。幼なじみ。1年2組。壮絶に意地悪。かつて佐田家では「今日のイライザ」コーナーがあった。
【エンゼ】カミサマの姉。「天使」と書いて「エンゼ」と読ませるらしい。「ル」がどこに行ったのかは知らない。美しい瞳をしている。
【カミサマ】飛行クラブの部長。2年2組。斎藤神(ジン)。尊大な男。ヘンテコなメガネ。起きて見る夢も寝て見る夢も「どっちにしたって、大して変わらないでしょ」。「神とは要するに、天使を庇護する存在なんですよ」。
【くーちゃん】主人公。佐田みづき。1年1組。樹絵里は「くーちゃん」と呼ぶ。
【樹絵里】大森樹絵里。通称ジュジュ。1年1組。公園デビューの頃からの親友、腐れ縁。主人公に対する依存度が非常に高い。
【カイセー】中村海星。中2。樹絵里の恋のお相手。飛行クラブ副部長。野球部ともかけもち(というか、そっちがメイン)。
【立木信長】飛行部の顧問(になるかもしれない)の先生。
【名前】海月(みづき)、樹絵里、神(じん)、海星(かいせい)、信長、朋(るなる)…珍名クラブ。
【母】みづきの母は宇宙人はいる派。
【飛行クラブ】部活申請中のアヤシイクラブ活動。中村センパイも野球部とかけもち。最近佐田家では「今日の飛行クラブ」コーナーができた。
【風船おじさん】風船を用いて空を飛ぼうとして行方不明となった。
【冒険】迷惑なもの。
【星川】みづきたちが職場体験に行くことになった小さなスーパーマーケットの主。壊れた熱気球を持っていた。
【餅田球児】1年3組。丸い男子。
【矢島】美人の先生。妊娠中でもうすぐ産休のブラバン顧問。
【るなる】仲居朋/るなる。1年2組。リアルに飛んだ(?)子。月が二つで「るなるな」、略して「るなる」。長い髪の美少女。恐怖心が欠如している。
Posted by ブクログ
実際に読んだのは単行本(2009.4.25)
くせの強い俺様先輩や、同級生たちも
じっくり付き合えば、愛せるかも!?
この本の導入部分で、主人公のくーちゃんと同じく
面倒くさいなーと思っていて、読むスピードものろのろだったんだけど、途中からひとりずつ詳しく知ることができて、愛すべきキャラにみえてきちゃいました。
Posted by ブクログ
良き。登場人物がみんな揃いも揃ってブッ飛んでるのに、全員が活きてるのが凄い。恋バナだけはちょっと理不尽というか流されすぎとも思ったけど、まぁ年齢的にはそんなもんか。楽しくなれる本。
Posted by ブクログ
中学1年生の海月は友人のジュジュに巻き込まれ、カミサマ先輩が部長を務める飛行クラブに入部する。クラブの目標は飛ぶこと!個性派揃いのメンバーは空を飛ぶことができるのか。
爽やかな青春小説。変人のカミサマに一喜一憂しつつも放っておけない恋心。最後の展開はさすがにとんでも過ぎるように思うが、甘酸っぱい初恋が眩しいのでよし。
Posted by ブクログ
作者曰く「爽やかな青春小説が書きたかった」との事だが、実際読んでみるとくーちゃんが周囲の人間関係で最初から最後まで苦労しっぱなし。
ちょっと気の毒になってしまった…