加納朋子のレビュー一覧
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ネタバレ入江駒子
駒ちゃん。イリゴマ。短大に通う。姉、駒子、弟が年子、ひとつおいて妹。英文タイプ部。
瀬尾さん
駒子が手紙を送る相手。
愛ちゃん
駒子の友人。宇佐美愛。見た目ははかなげな、純和風の容貌をしている。大和撫子的要素はかけらもなく、飽きっぽいし、資産家の娘らしいわがままをしばしば発揮する。遅刻魔。
たまちゃん
駒子の友人。美大に通う芸術家の卵。
ふみさん
駒子の友人。高瀬ふみ。自分の足で、しゃんと地面に立っている人間。真っ黒いボブ・ヘアー。
茜さん
茜色のシャツを着た長い髪の女の子。井上美佐子。田川恵理。江中茜。坂口恭子。
マキちゃん
美容師。
中年の美容師
店の主任格。おむ -
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ネタバレ聖子
高校在籍時から劇団に所属している。高校卒業後、お金持ちのパトロンを見つける。聖と名乗る。
あやこ
聖子と遠い親戚で同い年の女の子。聖子が訪ねておよそ一年後に病気で死んだ。
了
三つの頃、押し入ってきた強盗に両親が殺された。親戚の家に引き取られる。高校を卒業した年、養父母はヨーロッパへ旅立ち、飛行機事故で亡くなる。
薫子
聖子の姉。二十歳になった途端、付き合ってた彼氏と結婚した。二年後に実家に戻ってくる。一人娘を保育園に預け、ホステスとして働いている。
桜子
聖子の姉。したたかな女。
聖子の父
自分が作った家庭の中に自分が望む幻想が存在しないと知るや、逃げるように去っていった。、 -
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ネタバレ佐田海月
くーちゃん。中学生。一年一組。樹絵里に誘われてに飛行クラブ」に入部する。
大森樹絵里
ジュジュ。一年一組。海月の幼なじみ。海月とは母親同士の公園デビュー以来の付き合い。一学年上の海星に恋をした。
カミサマ
斎藤神。二年生。飛行クラブの変人部長。
中村海星
飛行クラブと野球部の兼部。副部長。
立木信長
斎藤の担任。飛行クラブの顧問。
校長先生
百ワット電球みたいに光り輝く頭。
矢島先生
まあまあ美人。
イライザ
戸倉良子。海月の隣のクラス。幼なじみ。ものすごく性格が悪い。
るなるな
中居朋。入学式前に高いところから飛び降りた。飛行クラブに入る。高所平気症。
餅田球児
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ネタバレ山田陽子
仕事では旧姓の小原を使い続けている。息子・陽介が入学した小学校の最初の保護者会の発言で、クラス中の母親たちを敵に回す。編集者。高学歴・高収入・高身長の三高。四本より多くの脚を持つ生き物が苦手。
陽介
陽子の息子。学童保育を卒所してスポーツ少年団に入ってサッカーを始める。
玉野遥
いかにも肝っ玉かあさん的な風貌。陽子と同年配の看護師。保育園で子ども同士が仲が良かったことから陽子と親しくしている。ずけずけものを言うタイプ。
風香
遥の長女。陽介の二歳年上。こまっしゃくれた女の子でよくしゃべる。
野口
学童保育の父母会の会長。
吉岡
学童保育の父母会の副会長。
村辺
村辺真理の -
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ネタバレ森野護
一番面白いのは人間だと考える。平石徹子のことがワケわからなくて面白いと思ってる。徹子とは家が近所で幼稚園から中学まで一緒だった。春喜高校に進学。柔道部に入る。遠方の大学に進学。就職し、実家の近くに転勤。
平石徹子
何を考えているかわからない行動をする。歴史研究会の部長。春霞高校に進学。小児科の看護師になった。
山岸絵梨奈
小学五年の時に転校してきた護の初恋相手。
三郷香菜
中学で護が気になっていた女子。
徹
徹子の弟。
田代清文
徹子に好意を寄せている後輩男子。デクノボウ。
倉木智
徹子の崇拝者。陰気でチビ。
ハヤシメグミ
林恵美。徹子の高校の同級生。タチの悪い痴漢にロッ -
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ネタバレユウスケ
人と違う物が視えることがある。
ユウスケの母
大ちゃん
ユウスケより年上で、血は繋がってないけど従兄のような存在。
マムシのおじぞうさん
はるひ
髪の長い女の子。
赤い髪の謎の少女。数年に1度、ユウスケの前に現れる。
ミドリ
けいじろう
ミドリのじいじ。
リカコ
幸夫の妻。
塩山幸夫
元漫画家。『未来人フータ』の作者。
翼
幸夫の母方の従妹の子。
三崎楓大
入院している少年。『未来人フータ』のファン。
ミヤ
若い女の人の幽霊。
山川昭文
製薬会社の研究室で薬草の研究をしている。
晴美
昭文の妻。
美鳥
十三歳の女の子。鷹を飼っている。翼とは幼なじみ。
ヨ -
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ネタバレ雨宮照代
第一志望の高校に受かったが、母親がお金がないことを理由に払込をせず進学できなかった。夜逃げして佐々良に住む遠い親戚の久代のところに来る。
サヤ
夫は交通事故で死去。佐々良に引っ越す。
珠ちゃん
手嶋珠子。サヤの隣人。
お夏さん
夏江。
ユウスケ
サヤの息子。
鈴木久代
笹乃館を経営。
エリカ
ダイヤ
エリカの息子。
エラ子
山田偉子。佐々良高校。落としたノートを照代が学校まで持ってきた。予知能力があるらしい。
松ちゃん
フリーマーケットで店番をしていた。リサイクルの電気屋スエヒロ電気で働く。
山田シゲ子
珠子がたまに病院で会う。エラ子の祖母。
大木
照代が働く佐 -
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ネタバレサヤ
夫・俊彦の死後、伯母が遺してくれた佐々良の家に引っ越す。子供の頃に母を亡くし、成人してから父を亡くしている。俊彦に馬鹿ってサヤと呼ばれている。
俊彦
サヤの夫。買い物帰りに軽自動車にはねられ死んだ。成仏せず人に取り憑いてサヤを助ける。
ユウ坊
ユウスケ。サヤと俊彦の息子。
細貝
俊彦の高校時代の友人。俊彦の葬儀に坊さんとして参加した。
チエミ
俊彦をはねた加害者。市内の大学に通う学生で免許取り立て。アクセルとブレーキを踏み間違えた。
俊彦の父
まあまあ名の知れた映画会社の社長。
桂山太一郎
佐々良駅の駅長。
佐野
桂山の部下。
サヤの伯母
サヤが妊娠八ヶ月のときに亡くなっ -
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それぞれに問題を抱えた女学生たち。寮生活を送る中で、他人の痛みを知り、自分の痛みを吐き出していく。学生らが苦しみの渦に巻き込まれないよう、理事長をはじめとした大人がフルサポートで支え、健康な生活と精神を育んでいく。あらゆる救済措置をすり抜けた怠惰な女子大生のための補講と思っていたけど、中身は育て直しに近かった。寮はまるで児童養護施設みたい。
個性豊かな子達ばかりで、私は特に金剛真実が好きだったなぁ。美しい女の子が好きで、隙あれば百合の材料を探す面白い子。理事長への腹いせに理事長のBLを描いていたのが最高だった笑
温かくて、優しくて、脆い部分や痛みにそっと寄り添ってくれるような本で、駄目な自 -
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ネタバレ久しぶりに加納朋子さんの作品読んだけれど、やはり良いね。
表題作のモノレールねこ。
猫の首輪で文通をしつつ、その猫が亡くなってしまった後、文通相手と再開した時の話も良い。
モノレールねこというネーミングセンスよ。
パズルの中の犬
白いパズルちょっとやってみたいなと思うけれど、すぐに嫌になって辞めるんだろうな。
家族との関係も、なんかそんな感じなのかな。
マイ・フーリッシュ・アンクル
ただのクソ叔父の話から一転、最後にはホッコリなんてよくあるけれど、やっぱりやられた。
シンデレラのお城
ちょっと怖いというか不思議な話。
忘れられない人がずっといるというのは幸せなことだろうか。
セイムタイ -
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廃校が決まっている女子大の理事長による、留年学生追い出し(?)補講プログラム。彼女たちそれぞれに単位が取れなかった理由があり、ままならない背景がある。その「ままならなさ」を当人の視点はもちろん、それを支える理事長や先生方の視点からもリアルに丁寧に描くことで、補講の最後は全員なんだか救われた雰囲気に。
読み応えで言えば1話目がいちばん引き込まれて、それきりだった。今時の叙述トリック。読者の潜在的偏見を上手にくすぐって、なるほど、そういう子も今じゃ普通だよねという感じ。
大学生って、とても宙ぶらりんな時期だと思う。大人に片足突っ込みかけて、でも真の意味で大人になった経験を持たない、自由に見えてい -
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閉校するはずだった萌木女子学園を卒業できず、宿泊施設で特別補講を受けることになった学生たち。
単純に自己責任とは言えない卒業できなかったそれぞれの理由。こういう、大多数にとってのいわゆる日常がままならないことって思っている以上にあるのかもしれないなと、他人事ではなかった。
理事長や学園の人たちが、彼女たちを決して置いていかない理由と覚悟が、理事長のむかーしむかしの物語を通じて明らかに。
もう少しし皆のその先が見たかった気もするけど、小さくてもそれぞれの変化がしっかり見えているから、敢えて描かれていないのかな。
読んでいて辛いところもあるけど、前に進むことを考えさせてくれる素敵なお話でし