脱サラして憧れの私立探偵になった中年・仁木順平。そこへ謎のロリータ美少女・安梨沙(ありさ)が押しかけ、助手として雇うことに。「亡夫が自宅に隠した貸金庫のカギを探して」「自分が浮気していないという調査を」「妻からお使いを頼まれる理由を知りたい」…二人への依頼は、そんな日常の珍事件ばかりだが、その裏には人間の業が深く関係する“真実”が! トランプの女王、チェシャ猫、白の騎士…『アリス』をモチーフに描くおとぎの国の連作ミステリ。
Posted by ブクログ 2019年04月25日
またやってしまった……。
シリーズものは発表順に読むのが正しい。ミステリにおいて、その傾向は顕著。
にも関わらず、自分は「魔法飛行」→「ななつのこ」の順に読んでしまった。
今回の失態は「虹の家のアリス」から先に読んだこと。アリスを取り巻く謎を知った上で「螺旋階段〜」を読むのは問題外。嗚呼!
...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月18日
加納朋子の螺旋階段のアリスを読みました。不思議の国のアリスをモチーフにしたミステリー短編集でした。加納朋子の語り口は楽しめますが、不思議の国のアリスをモチーフにするのが無理があったのか、謎解きのほうはあまり面白くありませんでした。主人公の境遇が「転進退職者支援制度」を利用した50過ぎの新米探偵という...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月03日
連続ものの短編ミステリーの体裁になっていて、
登場人物は同じだけど、探偵事務所に来るお客さんは
それぞれに違う、っていうお話だった。
最後にミステリーが解けると、なんかストンと来ることも
多くて面白かったと思う。
あと、それぞれの話は、それぞれの夫婦の形が見えてくるようになってて
いろいろな夫婦の形...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月02日
サラリーマンから私立探偵へと転進した主人公。ハードボイルドな世界にあこがれた所で、そこは加納さんの掌の上、やって来る依頼はどこかのほほんとしていて、読者にとってはいつも通りです(笑)。でも「最上階~」は怖かったなあ。電波云々の話はちょっと?ですけど。
非常に良く出来た助手役として登場する安梨沙で...続きを読む